ベルリン・プラハの旅 一日目


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 ANAの機内誌「翼の王国」で見たベルリン特集。これで今年の夏休みは決定した。中学生の時、テレビで見たベルリンの壁の崩壊。世界が信じられない早さで変わっていくのを感じて、興奮していた。あの、世界が変わっていった起点となったベルリンは、絶対訪れたい街だった。

 …、その割には準備が遅かった。10月半ばに行こうと思っていたのに、8月の終りにようやく動き始める。まずは飛行機を。ヨーロッパは旅費が高いので、今回はマイルを使っての旅行。ユナイテッド航空(以下UA)のマイル7万マイルで、ルフトハンザ(以下LH)のチケットが取れる。全日空(以下ANA)でもヨーロッパは飛べるけど、それだとドイツの場合フランクフルトまでしか行けない。LHならドイツ国内も乗り継いで行ける。今回はベルリンまで向かうので、LHしか選択肢無し。

 日比谷にあるUAのカウンターで予約を入れようとするが、なんと10月のフランクフルト−日本が取れない!行きはOKなのに…。日本の場合、成田だけじゃなく、名古屋、大阪も降りれるとのこと。そこでそれらの空港も帰国対象にして探してもらったが、名古屋位しか降りれない。さすがに名古屋は中途半端なので、諦める。そこで1週間ずつ日程をずらしていって、ようやく11月3日〜11日で取れた。帰りは関空だけど。朝8時半着なので、最終の羽田行きのANA便で帰るとすれば12時間ほどのトランジット。大阪でもそこそこ遊べるだろう。

 次に、ベルリン−プラハ間の移動。ドイツ鉄道(以下DB)Webから予約ができるのだけど、直前でいいだろうと思っていて、出発の3日前に予約を入れようとしたら、なんと8日前までしかWebでの受付はしないとの表示…。まあ、なんとかなるだろう。

 最後にユースホステルの予約。これまたWebから予約しようと思ったら、今度はベルリン初日はNo bed、プラハはclose…。そりゃないよ。closeの原因は冬だかららしい。寒くなると利用者が減るから、閉まってしまうとのこと。うーむ、予想外。行く前からこの調子じゃ先が思いやられるなぁ。せっかくユースの会員にもなったのに。

 今回の旅は、行きのフライトがもりもりと一緒。というか、もりもりがあわせてくれた。当初は若干違う日程だったのだけど、例のテロの影響でキャンセルが出て、僕と同じ日程に変更できた。…、ということは、僕も帰国便を成田に変更できたんだろうね。すでにANAで関空−羽田便を取ってしまっていたので、変更する気はないけど。以下に旅程をまとめてみた。

  • もりもり
    03日
    LH711(NH6001) 成田10:50発 フランクフルト14:45着
    LH218 フランクフルト16:20発 デュッセルドルフ17:05着
    ICE デュッセルドルフ18:22発 アムステルダム20:54着
    09日
    LH1683 ベルリン11:10発 フランクフルト12:20着
    LH740 フランクフルト13:40発 関空08:25+1day
  • こーじ
    03日
    LH711(NH6001) 成田10:50発 フランクフルト14:45着
    LH1600 フランクフルト15:45発 ベルリン16:50着
    10日
    LH1683 ベルリン11:10発 フランクフルト12:20着
    LH740 フランクフルト13:40発 関空08:25+1day着
    11日
    ANA976 関空21:55発 羽田23:00着

 実質は一緒に旅する、というよりは「一緒に行くけど共に行動するのは1日半」という、妙な旅(^^;。ま、僕ともりもりの旅行だから、こんなん当然でしょって感じでもある。

 待ち合わせは、5月にグアムに行く時待ち合わせたのと同じ第一ターミナルの端の方のベンチ。しかし京成線に乗っている時チェックしたら、LHは第二ターミナルだった。すぐにもりもりのケイタイにメールで知らせて場所変更。僕の方が先に着くようなので、わかりやすい場所を探して知らせることに。

 第二ターミナルのAカウンターがLHのチェックインカウンターだったので、その前のベンチで待ち合わせにする。15分ほどして合流。すぐにチェックイン。僕はザックとスーツケースの二つ、もりもりはザック一つ。僕は両方共手荷物で行けると思っていたのに、重さを計られてアウト。大きさは大丈夫だったのになぁ。重さを計られたのは初めて。やっぱりテロの影響だろうね。

 念の為にカメラなど壊れ物をザックに入れておいて良かった。とりあえずチェックインも終わったので、軽くなにか食べようと話す。が、僕はCITIBANKに入金する必要があったので、ATMを探す。するともりもり曰く、セコムのガードマンに聞けばわかるとのこと。実際聞いてみると、すぐに教えてくれた。素晴らしい(笑)。

 1Fにしか、CITIBANKのATMはないとのことなので、下に降りる。さっさと入金して、食事に行く。僕が第二ターミナルを使う時よく入る、サンドイッチ屋さん。ここでサンドイッチを頬張りながら、ベルリンでの待ち合わせを決める。ソニーセンターでの待ち合わせも捨てがたいが、広すぎかも、ということで、結局僕がプラハから帰ってくる列車のホームで待ち合わせ。そこで会えなかったら、1時間後にソニーセンター近くにあるハイアットのロビーにて。それでも駄目なら翌日同じ時間にハイアットで。これなら僕がメール読めなくても大丈夫だろう。

 そろそろ行こう、と店を出る。本屋があったので少しお買い物。そんなことをしていたら、時間がかなりヤバイ。以前香港でやった様に、走るハメに。あんときももりもり一緒だったなぁ(笑)。

 搭乗口には人集り。まだ搭乗開始してないみたい。間に合って良かった。走る必要はなかったなぁ。

 乗りこんだら、3人並びで1席空いていた。ラッキー。これから約11時間半の長旅。今回はもりもりと二人きりなので、速攻寝るのは止め(笑)。何故か堀内孝雄と小椋佳の話で盛り上がる。飲みものはずっとアルコール…。ビールに白ワインを飲みまくる。

 気がつけば5時間がようやくすぎたとこ。それから睡眠。まだ先は長いからね。ちなみにLHに乗るのは初めて。ANAとのコードシェアではあったけど、機体はLH。よく見るとシートがレカロだった。レカロってバケットシートのイメージしかなかったけど、こういうシートも作っているのね。しかもドイツのメーカーということも初めて知ったわ。

 料理はまあまあ。最後の御飯が終わったら、もうフランクフルトに到着。外は意外にも晴れ。天気予報ではベルリンもプラハも一週間雨だったのだけど。まあいいことだ。

 さてドイツ初入国。意外なことにもりもりも初とのこと。飛行機を降りたはいいが、一体どこで入国審査をするのだろう?もりもりも同じことを考えてたらしい。とりあえずズンズン進んで行ったら、ようやく発見。ちゃんと入国スタンプを押してくれるか心配だったが、押してくれた。

 今度は国内線に乗り継ぎ。もりもりはここからデュッセルドルフに向かう。同じターミナルAだったのでそこまで一緒に向かう。

 搭乗までまだ時間があったので、少しターミナル内を歩き回ってみる。ATMがあればここでマルクを調達しようと思ったから。しかしどこにも見当たらない。ベルリンまで我慢するか。

 さて、そろそろ搭乗時間かも、と思って電光掲示板を見たら、僕の便はいいのだけど、もりもりの便は30分遅れと出ていた。デュッセルドルフから列車でアムステルダムに向かう予定を立てていたのに、計画変更かも。大変だ。

 搭乗ゲートについたら、すでに搭乗開始していた。係員にさっさと乗って、といわれたので、もりもりとここでお別れ。7日にベルリンで会いましょう。ゲートを過ぎて通路を歩いていくと、そのまま飛行機に乗れるのかと思いきや、通路の先は下に降りる階段だった。降りていくと、バスが待っていた。なんだ、これで飛行機まで向かうのね。

 バスの中には日本人の女の子の集団がいた。JTBのツアーらしく、現地添乗員が一緒にいた。その時の会話で、LHのシンボルマークの鳥は一体なんの鳥?という話題が出ていた。ちょうど機内でもりもりと同じ話をしていて、鶴かなぁ、と話していた。でも鶴だとJALとかぶるね、と言っていたんだけど、添乗員さん曰く、鶴であっているらしい。なるほどー。

 10分ほどしてバスが動きだす。ようやく搭乗だ。さすがに国内線だけあって狭い。まあ1時間の辛抱。離陸してしばらく起きてたけど、30分ほどうとうとしてたら、もうベルリン・テーゲル空港に着陸。外はもう真っ暗だ。17時だというのに。まずは荷物をゲット。ロストしなくて良かった。それから例によってATMを探して現地通貨を入手。

 次に市内にバスで出る。BVGという市内交通の運営会社があるので、そこでチケット購入。当然カードでね。DM4.20。バス乗り場に行ったらちょうど市内行き、X9ラインのバス発見。すぐに乗り込む。

 バスはすぐに発車。15分ほどで目的地、エルンスト・ロイター広場前到着。めっちゃ近いなあ。今日はこの近くにあるユースに泊るつもり。ガイドブックを片手に歩き回って探したが、見付からず。うーん、どこだ?看板らしきものも出てない。番地をもとに更に細かく見て回ると…、番地にある建物の4Fだとわかる。たとえていえば、雑居ビルの一フロアがユースな感じ。これはわかりにくい。
普通の建物すぎる

普通の建物すぎる

 ともあれ、4Fまで上ってみる。エレベーターは動かなかった…。4Fといっても、ヨーロッパ式に数えているので、日本的には5F…。辛かった。

 中に入って、受付にておっちゃんと交渉。シングルでDM47だけど、もっと狭い部屋で良ければDM40とのこと。とりあえず部屋を見せてもらった。確かに狭い。ベッドが一つ、スーツケースはベッドの上でないと開けないくらいの広さ。だけど一泊だけだし、これで十分。前金でDM40払って契約完了。

 荷物を調整して、早速外に出る。まずは明日のプラハ行きのチケットを買っておくため、最寄のDBの駅、ツォー駅に向かう。徒歩5分ほど。Informationをいくつか回ってなんとかチケット売場を発見。でも、英語が通じるカウンターが一つだけ…。10分ほど待って、そのカウンターへ。

 Webであらかじめ予定表を作って印刷してきていたので、それを見せて無事チケットが買えた。これでプラハ行きの準備終了。あとは夕食を食べてユースに戻るだけ。列車は以下のチケットを購入。DM210.80だった。

  • 4日 Berlin Ostbahnhof 09:41発 Praha-Holesovice 14:48着
  • 7日 Praha-Holesovice 09:00発 Berlin Ostbahnhof 14:16着

夜のツォー駅前

夜のツォー駅前
 ツォー駅を出て、とりあえずはクーダム通りに向かう。クーダムは昔からの繁華街。日本でいえば銀座。そろそろ19時になるところだけど、人出が多く、お店も営業中。ガイドに載っている、ドイツ料理のお店を探す。途中予期せぬことに、ハードロックカフェを発見!(笑)。しかしさすがに飽きていたので、今回は覗きもしない。

 そのちょっと先にお目当てのお店発見。しかし満席で入れず。あっさりあきらめて、別のお店を探す。しばらくクーダム通りをふらふらして、MAREDOというレストランに決める。というのも、日本語のメニューが表にかざってあったから。ちょっと日和っちゃった。

 ここも満席ではあったのだけど、少し待てば座れるとのことだったので、待つことにした。10分ほど待って、席に案内される。マッシュルームのフライ、ポテトスープにステーキを注文。ステーキだけいただけなかった。下味がなかったのだ。塩コショウで味つけしないと食べられなかった。マッシュルームのフライはグー。あ、もちろんビールを飲みながら。

 食べ終わって、お店を出る。まだ21時くらいだけど、明日に備えて早めに帰って寝ることにした。来た時とは違う道を通って、ユースへ。タオルが一晩では乾かないだろうから、シャワーはパス。22時前におやすみ。明日は7時起き。


翌日へ…