ベルリン・プラハの旅 四日目


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Agenda
 8時に起床して、昨日スーパーで買っておいたパンをかじりながらコーヒーを一杯。そして9時前にホテルを出る。今日でプラハ見物は最後なので、しっかり目に焼き付けておかないと。次に何時来れるかわからないから。また是非来たいけどね。

 ホテルを出て、まっすぐ昨日通ったレトナー公園へ向かう。写真は昨日撮ったので、今日はのんびりお散歩。じっくり歩いて、10時頃プラハ城到着。昨日は正門の方を見てなかったので、そちらを見たかったのだ。さすがに正門の方に回ると結構観光客が来ている。ほとんどが西欧の人間で、アジア系は少ない。やっぱりアジアからは遠いからねぇ。

プラハ城正門前

プラハ城正門前
 一通り正門を見て、再度、中の郵便局へ。さらに切手を追加購入。ホント大量発送してるなぁ(笑)。それからプラハ城を後にして、ダイヤの宝石で有名だというロレッタという教会に行く。お城から徒歩5分程度。しかし、あまり興味がわかなかったので、前まで行っておきながら入るのは止めた。このまま坂を下って、マナー・ストラナ広場の方へ向かうことにした。

 途中、あまりにも寒くて、どっかカフェでも入ってのんびりしたいなー、と思って探してみるが、なかなか良さそうなのがない。しかもなぜか「Segafread Zannetti」のマークが貼ってあるカフェが多い。日本では直営店っぽいのが少数あるだけだけど、ここでは普通のカフェの中にいっぱい入り込んでいる。「Key Coffee」みたいなものらしい。でも、そうなるとあまり飲む気が出てこないわけで(^^;。そのマークがついていないお店で、こぎれいなのを探してみたんだけど、見つからず、気がつけばもう広場。さてどうしよう。

 しばらく広場の周りをうろうろしていたら、もう11時。お昼を食べても良い時間なので、カフェじゃなくてレストランに入ってのんびりすることにした。ガイドブックに載っていたおしゃれなチェコ料理のレストラン、「チェルニー・オレール」。やっぱりこの時間だと他にお客はいない。しかもトレーナーで入るようなお店ではなかった(笑)。

 メニューは英語のメニューを出してくれたので、それを見ながらサラダ、オニオンスープ、そしてチェコ独特のシチューをオーダー。あ、あと白ワインを忘れずに(笑)。ワインを飲みながらくつろいでいたら少しお客が入ってきた。

 料理はどれも洗練されていて、とてもオイシイ。特にシチュー。すばらしい。これでもやはり日本円で約2,000円。良い感じに酔いが回ったまま、お店を出る。さて、どうしようかな、とふらふら〜とカレル橋を渡る。そこで、旧市街を昼間訪れたことが無いことに気がつく。ので、そのまま旧市街へ。夜景とはまた違う雰囲気。観光客も多し。
カレル橋のキリスト像

カレル橋のキリスト像

昨日聴いたコンサート会場

昨日聴いたコンサート会場
 今日はあまり動き回らないで、のんびりすることにした。まずは旧市街の広場にて、今晩のコンサートを吟味。いろいろチラシをもらってプログラムや会場を比較してみたけど、プログラムはだいたいどこも同じようだ、やはり。あとは開始時間と会場。出来れば旧市街近くの方が楽。で、時間的には、昨日は19時スタートだったけど、今日は17時スタートのコンサートを聴き、その後夕食にすることにした。

 夕食は、昨日見つけられなかった広場近くのお店にしたかったので、また探して歩く。しかし一向に見つからず。地図が間違っている可能性があるので、住所を見ながら、しらみ潰しに歩いてみたら、ようやく見つけた。やはり地図とは別の場所だった…。だめじゃんJTBのガイドブック。ま、これで夜はちゃんと来られるので、吉としよう。

 聴くコンサートも決めたし、レストランも見つけたので、後は適当にぶらぶら。プラハの目抜き通り、ヴァーツラフ広場に行ってみた。そこにガイドに載っている有名なカフェ、「カフェ・エヴロパ」があるので、そちらでカプチーノを飲みながらまた小説を読み始める。15時半くらいまでひたすらカプチーノ一杯で粘る。外は曇り空で寒いから、こういう過ごし方もまた良いんじゃないかな。
ヴァーツラフ広場

ヴァーツラフ広場

ヤン・パラフの記念碑

ヤン・パラフの記念碑
 さて、17時からのコンサートを聴くのだったら、そろそろ外に出て他の場所ももうちょっと見てみるとしよう。まずはヴァーツラフ広場にある、ヤン・パラフの碑を見に行く。彼は実は「プラハの春」の中にも出てたんだけど、実在した人で、1968年に広がった「プラハの春運動」がソ連軍によって抹殺されたことに対して、焼身自殺によって抗議したカレル大学の学生。今でもその碑には花束が絶えないとか。この日も花束がおいてあった。本を読んだ直後だけに、非常に共感しながら碑の前にしばらくたたずむ。

 かつてこの目抜き通り一帯も、ソ連軍の戦車によって荒らされたとか。今ではそんなこと言われなければわからないくらい、何事もなかったかのようにきらびやかになっている。これが時の流れなんだろうな。そんなことを思いながら、また旧市街の方へ戻ることにした。

 16時過ぎくらいに、旧市街広場から少し離れた、コンサート会場となる建物の前につく。が、どうやら開場は15分前みたい。まだまだ時間があるので、あたりをぶらぶらする。だいたい地理が飲み込めてきた。旧市街のあたりは道が細くて曲がりくねっているので、把握するのにちょっと時間がかかった。
今日聴くコンサート会場

今日聴くコンサート会場

 そうこうしているウチに雨が降り出す。結構強くなりそうだったので、外を歩くのは止めて、デパートの中に入ってみる。地階は世界中どこ行っても女性用の化粧品や香水売り場なのね。ぶらぶら見て回りながら時間をつぶす。丁度良い頃になったので、外に出て会場へ向かう。雨は強くなっていた。流石に僕の晴れ男ぶりもココまでか。残念。

中はこんな感じ

中はこんな感じ
 会場に入って、座って待つ。17時丁度から、演奏者達が出てくる。今日はヴァイオリンが3名にチェロが1名、パイプオルガンが1名に、女性ソプラノが1名。指揮者はいない、少人数の演奏。昨日と同じ曲目もあったけど、別のアレンジでやってくれて、なかなか楽しい。こういう編成の「クラシック」もありなんだなぁ、と妙に実感。数十名のフルオーケストラだけがクラシックでは無いんだよね。日本でもこういうのをもっとやってくれたらいいのに。

 1時間ほどのコンサートはあっという間に終了。聴きに来て良かった。そして外に出たら…、雨は上がっていた。すばらしい!やっぱ晴れ男なんだなぁ。しかし、いつまた降ってくるかわからないので、さっさとご飯を食べてホテルに戻ることにする。今日もガイドに載っていた、チェコ料理のお店。昨日探したけど見つからなかった、「ムハ」という、チェコ&多国籍料理のお店。やはり高級そうなお店で、トレーナーじゃ普通入れないぞ〜(笑)。でも気にせず入ってオーダー。また白ワインを飲みながら。いやぁ、オイシイ。プラハでの最後のディナーだと思うと余計オイシイね。

 1時間ほどのスローフード。そして外に出たら、雨が降った形跡があるけど、またやんでいた。驚異的だな、ここまで来ると。まだ19時過ぎなので、もう少し外をぶらぶらしてからホテルに戻ることにする。といっても別に買い物があるわけでもないので、ホントただ街中をそぞろ歩き。観光客らしいのは多いけど、お店はほとんど閉まっちゃってる。空いているのは一部のお土産物屋くらい。寒くなってきたので、20時前に切り上げ、帰ることにした。今回は初めて地下鉄を使う。30分ほど歩いているウチにまた雨が降ってきたらつらいので。

 乗り方はベルリンと同じだった。切符を買って、検札機でタイムスタンプ押して、あとは電車に乗るだけ。簡単簡単。ホテルの最寄り駅までは1度乗り換えが必要。それも難なくこなし、無事に最寄り駅にたどり着く。そこから外に出てみると、やはり昨日目星を付けた当たりに出てきたので、迷わずホテルへ直行。

 ホテルについて、明日の移動の準備。うまく荷物を詰め込んで、少し本を読んでから就寝。明日は7時起き。


翌日へ…