ベルリン・プラハの旅 五日目


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Agenda
 無事7時に起きた。昨日は23時に寝ているので、寝過ぎているくらい。最後の片づけをして、8時頃ホテルをチェックアウト。歩いてプラハ−ホレショヴィツェ駅に向かう。来たときと逆の道を行けばいいだけだから、楽チン楽チン。

 駅の目の前にマックがあったので、朝食はココで食べることにする。チーズバーガーとチキンナゲット、それにコーク。しかし、チキンナゲット5個入りをオーダーしたら、「5個入りは無い、6個入りはあるよ」と言われてしまった。なるほど、日本では5個だけどチェコでは6個なのね、最小単位が。軽い驚き。値段は日本よりちょっと安いくらい。ここらへんの現地の食べ物に比べたら結構高いだろうなぁ。

 乗る列車は9時発。なので、8時40分ころまでマックでのんびりしていた。そして外に出て、駅に入ろうとすると…、なんとそこは地下鉄の駅の方で、列車の駅までは5分ほど離れている!なんてこった。そういえば到着したときにはマックなんて見かけなかったもんな…。ちょっと急ぎ気味で駅に向かう。

 ちゃんと間に合った。来るときの失敗を生かして、今回はお昼ご飯もしっかりキオスクで購入。パンを2つとお水。100ckくらい余ったけど、まぁいいか。また来ることもあるだろう(笑)。準備も終わったのでホームに向かう。日本と違ってヨーロッパの駅では改札ってないんだよね。乗ってから検札に来るだけ。この方が利用者としては楽なんだけど、キセルなどを考えると改札が有った方が確実に集金できるんだろうね。もちろんこちらではキセルが見つかったら罰金金額がすごいので、それが抑止力になっているとは思うけど。

 ホームには結構人がいる。ビジネス風の人は少ないけど。そして9時ちょっと前に列車が入ってくる。来たときよりもぼろっちい(^^;。ま、しょうがない。それに乗り込み、9時出発。僕の横の席は空いていたので、荷物をおいてくつろぎモード。早速小説の続きを読み始める(^^;。

 2時間ほどたって、国境。来たときと同様、チェコとドイツ、それぞれでパスポートをチェック。このとき、ドイツ側の係員にスタンプを押された。後で確認したら、ちゃんとEC圏への入国として押してあった。ラッキー。でも出国するときも押して欲しかった(笑)。

 それから3時間ほどの旅。プラハでは快晴だったのに、ベルリンに近づくに連れて空模様が悪くなっていく。そしてベルリンでは雨だった…。ここまで天気が良かっただけマシと思わなければね。予定時刻にちゃんとオスト駅到着。14時16分。

 さて、特に問題がなければホームでもりもりが出迎えてくれるはず…、しかし姿が見えない。端から端まで行ってみたけど見つからない。うーん、別の予定が入って遅れているのかな。とりあえず次の待ち合わせが15時半にポツダム広場のハイアットのロビーなので、そちらへどうやって向かうか考えながら、ホームを降りた。

 そしてとりあえずカフェでガイドをチェックしよう、と通路を歩きかけたとき、もりもりが走ってきた!なんでもハノーヴァー経由でアムステルダムからこちらに向かったらしいが、途中でのんびり鈍行に乗り換えていたら、時間を読み違えたらしい(^^;。ぎりぎりに到着して、今走ってきたとか。もりもり曰く「ケイタイ無くても何とか会えるもんだな」。そりゃそうでしょう。今までも何度もこれでうまく出会えているし(笑)。

 さて、どちらにしろ今日2人で泊まる宿を決めなければならない。そこでやっぱりカフェに入ってガイドで探すことに。丁度空席のあるカフェが見つかったので、そこに入って僕はアイリッシュコーヒーをオーダー。もりもりは聞いたことのない、やはりアルコール入りコーヒーをオーダー(笑)。そしてガイドを開いていろいろ探す。結局僕が初日に泊まったユースの近く、クーダム通り近辺がホテルが多いし、旧西ベルリン一の繁華街でもあるところなので、交通の便も良かろう、ということになる。いくつかのホテルに目星を付けて、まずはクーダムに向かうことにする。

 オスト駅を離れる前に、もりもりが切手を買いたいとのことで、郵便局へ。当然駅構内にある。結構並んでいた。しかし郵便局内部でさえ、実用的な美しさ。モノの置き方や、道具類など。すごいね。10分くらいの待ちの間にお互いの数日間の報告。アムステルダムはやっぱり怪しい街だったそうな。街中にマリファナのにおいがするとか。合法とはいえ、すごい街だわ。

 クーダム通りに向かうには、ツォー駅で降りるかザヴィニー駅で降りるか、の二パターン。どちらもそこそこ歩くんだけど、ザヴィニー駅の方が便利そうだから、そちらから降りてみる。オスト駅からSバーンでザヴィニー駅まで10分ちょい。そこからクーダム通りまでは南へ下っていくだけ。駅を出たら、なんと雨は上がっていた!まだ晴れ男パワーが残っていたらしい(^^;。傘を出すことなく、クーダム通りへ。そしてそこから目星を付けていたホテル、「カリフォルニア」へ…。名前がベタだけど、まぁ良いだろう。先日ユースに泊まったとき、ふらふら歩いて見つけたレストラン、MAREDOのすぐ隣の建物だった。

 レセプションは1F。そこまではエレベータはないので荷物を持って上がるのがちょっと大変。ユースみたいに4Fじゃないだけましか。レセプションにて交渉開始。一番安いツインルームが日本円で約15,000円くらい。もりもりも納得したので、そこにする。彼は一日早く帰るので、最終宿泊日だけシングルの料金にしてもらう。こういう柔軟なやり方も出来るんだねぇ。キーをもらって部屋へ。部屋はエレベータで上がった3F。

 部屋は天井が高くて広い!すばらしいね。清潔だし。窓の外はクーダム通り。景色も良い。そこそこの値段だけあって良いホテルだわ。あとで気が付いたけど、どうやら四つ星ホテルらしい。さすが。

カイザー・ヴィルヘルム聖堂

カイザー・ヴィルヘルム聖堂
 この時点で16時。少しずつ空が暗くなってきた。さて、荷物を準備して、早速散策散策。まずはクーダム通りをぶらついてみよう。こないだは気がつかなかったけど、ブティックが多い。流行の発信地、といった感じ。しかもモダンというか、前衛的というか、非常に独特な形の建物も多い。見ているだけでも楽しい。クーダム通りを東に進むと、カイザー・ヴィルヘルム聖堂がある。これは第二次大戦の時に破壊されたまま、保存されている。そのため裏っかわに回ると、破壊された跡がくっきり残っていて、戦争の恐ろしさを感じられるようになっている。原爆ドームみたいだ。

 歩いている途中に切手の自販機発券。しかもタッチパネル式の液晶ディスプレイ!なんてハイテクなんだ。これで5カ国語くらい対応していて、切手を簡単に選ぶことが出来る。早速もりもりがチャレンジ。さくさく買える(笑)。

 クーダム通りの東の端の方まで行くと、KaDeWeという、ベルリン一のデパートがある。そしてその先がUバーンのヴィッテンベルクプラッツ駅。さてどうしよう。もうあたりは真っ暗ではあるけど、まだ17時過ぎだし、食事には早い。ということで、ポツダム広場へ出て、ソニーセンターを見てから夕食にすることにする。ヴィッテンベルクプラッツ駅へ向かい、券売機を見ると、Sバーンと同じタイプ。ここで切符を買うときまごまごしているとガイジンだとばれてしまう(笑)。切符を買って、ホームへ。

 ポツダム広場までは一本で行けるみたい。最寄り駅はポツダマープラッツ駅。電車に乗って15分ちょっと。途中地上を走ったりもするのね、こちらの地下鉄も。ポツダマープラッツ駅について、ソニーセンター方面の出口から出る。すると目の前にはDBのビルが。たぶん本社ビルなんだろうけど、めちゃ明るくて綺麗。すごいなぁ。そして道向いは広大な空き地。というかこれから再開発される予定地なんだろう。元々ここらへんは“壁”が有ったあたりで、ベルリン再開発の目玉になっている。ここらの再開発が終了するのが2004年くらい、そしてその時にはベルリンにはあえて保存してある部分をのぞいては、ホントに生まれ変わってしまう。だからこそ、今のベルリンが見たかったわけ。

 DBのビルの横を少し行くと、もうそこがソニーセンター。まばゆいばかりのライトアップに、奇妙な傘のような天蓋がついている。すごい設計だ。どうやってつるしているんだろう?傘のしたは噴水があったり、歩くスペースになっていたり。その周りにレストランやソニープラザなどがある。ある一角にはなにやらゲームが出来るスペースがあるので、ちょっと中に入ってみる。

 どうやらPCのゲームとインターネットが使える場所らしい。無料なのかどうかは判らなかった。全てのマシンがふさがっていて触れず、ちょっと残念。しかし人気があるのだなぁ。どっかの企業がスポンサーになってこういう場所を運営しているようだ。

 それからソニープラザへ。ここは日本のソニプラと違ってステーショナリーではなくて普通のソニーの家電が展示してある。地上階から3Fまで。とりあえず下から全部見ていく。CDや家電、PCにPS関連。値段は特に安いわけではない。まあ当然かな。昔のちょっと大きめの電気屋さんによくあった、機材お試し用のミニシアターみたいなところでイーグルスのライブを見てみたり。実はこの映像を見るまでイーグルスを見たことは無かった。ドラムが歌も歌っているので、変わったバンドだなぁ、と思っていたのだけど、曲がどうも聴いたようなメロディに声。もりもりに振ってみると、彼も「イーグルスっぽいけど、ドラムが歌うんだっけ?」と言っていた。後で調べたらやっぱりあれがイーグルスだったらしい。良い勉強になった。

 気がつけば18時半くらい。さてさて、そろそろおなかも空いてきたし、夕食をどうにかしよう。ソニーセンターにあるレストランではつまらない。かといって、ポツダム広場でもこぎれいでしゃれたレストランばかり。それでもつまらない。ということで、僕がベルリン初日に行って混んでて入れなかったお店にチャレンジすることにした。再度Uバーンに乗ってクーダム通りへ戻る。

 ソニーセンターから地下でポツダマープラッツ駅までつながっているみたいで、案内板通り進んでいると、途中で雑貨屋さん発見。外に絵はがきが並べてあったのだけど、これがなかなかおもしろい。ベルリン市内の鉄道網を図柄にしたもの、旧東ドイツで作られていた、紙で出てきた自動車トラバントの絵、「チェックポイントチャーリー」を含めた、東西ベルリンの接点であった検問所を全て(7つ)載せた絵など。美しいベルリンの姿を写真に写したものではなくて、そういう政治的・文化的な絵はがきが多く、思わずもりもりと足を止めて物色。結局自分用も含めてまた数枚買ってしまった(笑)。

 良い買い物をしたな〜、と二人で良いながらポツダマープラッツ駅へ。しかし、案内板通り歩いていくと…、外に出てしまった(^^;。ちゃんとつながってないのか、僕らが間違えたのか…。どちらにしても戻るのもなんなので、ちょっと先の方に見えているポツダマープラッツ駅の入り口へ向かい、そこから乗った。

 またKaDeWe前を通って、クーダム通りを西へ西へ。インターネットカフェの横を曲がって、先日のお店、「マイネケ」へ。今度はすんなり座れた。まずはビール(笑)。それからソーセージとサラダを一通り頼む。うーん、ビールがオイシイ。やっぱり一人で飲むより楽しいし美味しいね。ソーセージも、レバーのソーセージなど日本ではお目にかかれないモノを選んでみた。なかなか美味。

 ビール一杯では当然物足りないこの二人。調子に乗って白ワインをボトルでオーダー(笑)。まったり飲みながら四方山話。気がついたらボトルは空、僕は眠い(笑)。流石に移動が長かったから、これだけの量でかなり眠くなったらしい。普段だとそんなことはないんだけど。もりもりが気にしてくれて、今日はこの辺でホテルに戻ることにした。この店は残念ながらカードが使えず(笑)、キャッシュで支払い。それでも一人2,500円くらい。良い感じだ。

 ホテルに戻る途中はやっぱり寒い。これで少し眠気が覚めた(^^;。でもまだ21時過ぎなんだよね。日本だとかなり早い時間だわ。途中の道すがらにはコンビニもスーパーも無し。買い物したかったけど、今日は我慢しておとなしく部屋に戻る。部屋に戻って絵はがきを書き書き。切手も貼って、すぐに出せる状態にしておいて、就寝。このホテルは(というかヨーロッパでは一般的だけど)朝食付き。ということで、7時半に起きて、8時から食事にしようということにして、おやすみ。
ホテルのテラスから見たクーダム通り

ホテルのテラスから見たクーダム通り


翌日へ…