香港一人旅II 三日目


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Agenda
 9時起床。昨日行ったワンタン屋は10時から、とのことだったので、それにあわせて起きてみた。軽く支度をして、9時半に出発。歩いてスターフェリー乗り場へ。朝のスターフェリーは気持ちいいねー。今日も快晴で良かった。

 中環よりトラムで銅鑼灣へ。昨日のワンタン屋近くの停留所で無事に降りて、そのまま直行。間違わずに行けた。トラムを降りるときちょっと迷ったけどね。ワンタン屋は常連と思われるお客が数名のみ。すたすたと入って適当に座る。メニューは当然広東語しかないのだけど、ワンタンはわかった(笑)。ワンタンを選ぶと、まだ何か選べ、と店員が言ってくる。よく見るとお粥か麺かを選べるらしい。ということで麺にしてみた。お粥にワンタン、というのは日本人の感覚では考えにくいからねぇ。

 出てきたワンタンは、でかい!の一言に尽きる。日本で出てくるワンタンとは全然違う。肉団子を皮に包んだ、という感じのこちらのワンタン、美味しい。結構これだけでおなかいっぱいになるなぁ。

 食べ終わって店を出る。15HK$くらい。それからそのお店の近くに中国茶専門店がいくつかあったので見てみる。ポーレイ茶を一缶自分用に買う。昨日買ったのはおみやげ用だから。それから昨日行った中国系デパートに行き、同じ漢方薬を購入。これが結構な重さなので、いったんホテルに戻ることにする。

 おっと。その前にお昼ご飯を買って帰ろう。お昼は前回イケポンとピータンを食べに行った「繼L酒家」で、お弁当を買って帰ることにしていたのだ。このお店、最近雑誌を読むまで気がつかなかったのだけど、お持ち帰りもいろいろ出来るらしい。もちろんピータンも出来るが、食べ方、というか皮の剥き方次第では非常に臭くて食べられないものになってしまうとか。なので、今回はガチョウのロースト弁当のみ。

 トラムで中環まで。お昼までちょっと時間があったので、「繼L酒家」に行く前に昨日寄った「上海灘」へ再度。何度見ても値段は変わらないのだけど(笑)、欲しいな〜。でも、あきらめて出る。そして「繼L酒家」へ。

 テイクアウトの場合は入り口が違って、通常の入り口の隣の方にある。そこから入ってみると…、結構人がいる。やっぱり人気なのねー。しかし、メニューが当然広東語しかない。うーむ。どれが「ダチョウのロースト弁当」なんだろう??ピータンはわかったけど買わないし(^^;。迷いつつも、なんとかこれだというのを探し当てて、専用の注文用紙に記入して、お代を払う。その後、別のところでお弁当が出てくるのを待つのだけど、これがまた大変。呼ばれるのが注文用紙に書いてある番号なんだけど、広東語で読まれるのだ。うーん、数字くらいしっかり勉強しておけば良かった…。結局担当のおっちゃんに紙を見せて「まぁだ?」と聞いてみて、なんとか弁当ゲット。ホテルへ向かう。

 良いお天気なのでお外で食べたいところだけど、薬を置きに行く用事もあるし、とりあえずホテルで食べることにする。ホテルに着いたのが13時ちょっと前。テレビをつけてMTVにチャネルを合わせたら、ブリトニー・スピアーズ特集で、いろいろPVが流れている。結構好きなのでうれしい。それを見ながらお弁当を食べる。細かい骨が多いけど、美味しい。これで40HK$くらいだったかな。お店でちゃんと食べると結構な値段がするので、一人旅の時間はこれで十分だなぁ。

 食べ終わってホッと一息。さてこれからどうするかな。香港島南側のレパルスベイに行こうかな。ここはスタンレーと共に、海水浴が楽しめるリゾート。ここに「ヴェランダ」という有名なカフェがあるので、そこでのんびりしようかなと考えた。しかし、行くにはバスを使うしかないのだけど、どのバスに乗ればいいかいまいちわからない。そこで、昨日知り合ったRさんに電話して聞いてみることにした。

 電話したら、今日は暇だからつきあってくれるとお返事。ジモティが一緒だといろいろ助かるから良かった〜。そこで待ち合わせは金鐘の駅出口に20分後。とはいえ、ホントはブリトニーのPVをもうちょっと見ていたかったんだけどなぁ(^^;。ま、せっかく遊んでくれるというのだから、こちらは我慢しよう。

 ホテルを出て、MTRで金鐘に向かう。時間が余り無いので。中環で一度乗り換えて、金鐘へ。駅出口に着いたけど、Rさんは見あたらず。ちょっと時間が遅れたからかなぁ。とりあえず電話してみたら、別の出口にいたみたいで、すぐに合流できた。で、レパルスベイに早速行きたいと話して、バス乗り場へ。

 バスの時間を見ていると結構本数が出ている。しかし、それぞれの路線によって経由地が違うため、値段に結構な開きが。8HK$から11HK$くらいまで。もちろん一番安い方法で行こう。5分くらい待って、やってきたバスに乗り込む。だいたい40分くらいで着くはず。

 レパルスベイよりも先にスタンレーマーケットに行こう、とバスの中で話し合って、そうすることに。帰りにレパルスベイということで。スタンレーマーケットも久し振りだなぁ。2年ぶりくらいかな。山の間をぬけていくと、最後に前が開けて海が見える。ここがスタンレー、という海岸。ここにあるマーケットがお土産物屋が多くておもしろいんだ。バスを降りてそのままマーケットへ。ここは非常に狭い路地にアーケードというか、庇を連ねた通路みたいなところの両脇にお土産物屋がずらっと並んでいるわけ。特に買いたい物があった訳じゃないけど、ふらふら見ているうちに、年末にふれあい祭関係者で集まってクリパをするんだけどその時のプレゼント用に、ここで何か選んでいくとおもしろいかも、と思って、変わりモノを物色し始める(笑)。

 予算の中でいくつか購入。その時にRさんに通訳してもらって、かつ値切ってもらったので、予定よりも良いモノが買えた(笑)。ラッキー。そしてバスに再び乗ってレパルスベイへ。10分くらい。

ヴェランダがある建物

ヴェランダがある建物
 レパルスベイでは、「ヴェランダ」でアフタヌーンティーを楽しみたかったのだけど、本日貸し切り。しかも時間がすでに16時半くらい。ちょっと遅い時間だったので、中を見ておしまい。それで帰るのももったいないので、海岸沿いをお散歩。海岸の奥の方には天后廟という名のお寺がある。ここはめちゃ派手。極彩色の巨大な像などが並んでいて、ちょっと海岸とは合わない。中国系のお寺らしく、中国人の団体旅行客が大量にいた。Rさん曰く最近は本土からの客が増えていて、しかも一目で分かるとのこと。おじちゃん達はなぜかいつもスーツ、おばちゃんたちは派手。そしてどちらも大声でしゃべりまくっていて騒がしいから、わかりやすいんだと(笑)。でも、日本人のおばちゃん達もうるさいよねぇ(^^;。

 この天后廟の前に小さなボート乗り場があって、そこにモーターボートが。観光用の水上タクシーみたく、値段が書いてあるメニューが書いてあった。近づいてみると、ガタイの良いおっちゃんが乗っていて話しかけてきた。最初は広東語、その後日本語!なんでも母親が日本人だから日本語もしゃべれるとか。で、この後特に行き先は決めてなかったのだけど、おっちゃんが「水上レストランのJUMBOでもどうか?」と聞かれたので、「JUMBO」に行くかどうかは別にしてとりあえず香港仔に行くことにした。「JUMBO」は、水上レストランとしては超有名で、派手なネオンが目印。しかしおっちゃん曰く美味しくないらしい。美味しい海鮮料理は他にいくらでもあるって。
大仏様、結構でかい

大仏様、結構でかい

海沿いに整備されている公園

海沿いに整備されている公園
 とりあえずもうしばらく海辺を散歩してから、行くことに。ボードウォークとかが整備されていて、なかなか良い。香港でもこんなに静かで良いところがあるんだなーと再発見。次第に暗くなってきたので、そろそろ向かうことにする。しかし香港でモーターボートに乗ることになるとは。このまま誘拐されたら誰にも気付かれないままだろうな、とちらっと思った(^^;。だって親にも旅行に出てること話してないし。

 ま、何とかなるだろうと思って乗り込む。もちろん値下げ交渉をRさんがしてくれた(笑)。おっちゃんももう客が付かず、帰り道だからということで安くしてくれた。もう辺りは真っ暗。17時半くらいなのだけどね。真っ暗の海をボートで疾走するのは結構怖い。しかもこのまま拉致られたら、とか一応考えていたし。しかし、こんな体験が出来るのもジモティがいたおかげ。友達だけで来てたら絶対こんな経験はしないだろうな、と思い、楽しんでいたりする自分もいた。

 何事もなく、海洋公園の近くまで。ここは巨大な遊園地。ジェットコースターなどがライトアップされていて綺麗。写真を撮ってみたものの、船の上からだからやっぱり難しい。何枚かチャレンジして、移動。すぐそばがJUMBOなどがある水上レストランの集合地。JUMBOだけじゃなくていくつかそこに固まっていて、岸辺から送迎船でレストランに向かう構造。岸辺は葉山のように沢山の船でいっぱい。ここはお金持ち達の船の係留地とのこと。ウン億円するようなクルーザーが並んでいるとか。すごーい。

 JUMBOの上に、食事しなくても上がることが出来るらしく、とりあえず上がってみた(笑)。なかなか眺めはいいなぁ。でも食事もせずにずっといてもしょうがないので、またボートに乗り込み、香港仔の中心地ちかくへ。そこでボートから下りておっちゃんとお別れ。別れ際に名刺をもらった(笑)。電話一本で来てくれるらしい(^^;。
水上レストラン、JUMBO

水上レストラン、JUMBO

 さて、食事はどうしよう。この街はやっぱり海鮮が美味しいらしい。ということで、Rさんが近所に住んでいるという友人に電話して、おすすめレストランを聞いてくれた。ちょっと迷いながらも、なんとかたどり着いた。Rさん自身あまり香港仔までは遊びに来ないらしい。ここに来るにはバスに乗って30分くらいかかるから。

 レストランはほとんど席が埋まっていたけど、待たずに座れた。タイミングが良かったんだね。で、オーダーはRさんにお任せ。とりあえず何でもチャレンジしてみると言っておいたけど、ちょっと不安だった(笑)。しかし、出てきた料理はどれもおいしい!が、2人で食べるにはちょっと量が多すぎたかな。特にエビ料理が美味しかった。からっと塩こしょうであげたモノ、見た目はちょっとグロテスクだったけど、やみつきになる。

 21時頃レストランを出て、銅羅湾へ。バスに乗って30分。で、これでホテルに戻るのももったいないので、スターバックスへ。そごうの裏手にある、ワールドトレードセンターの中。これまた混んでいたけど、奥の方のソファだけたまたま空いていたので、そこに座って少しまったり。香港でもスターバックスは超人気みたい。

 結局1時間ほどいて、23時頃お店を出る。まだ外には人がいっぱい。香港の夜はまだまだこれから、といった感じではあるのだけど、今日はこの辺で。MTRの終電もあるし。Rさんには本当に感謝。お礼をしてMTRの駅でお別れ。ホテルに戻って、シャワーを浴びてすぐ寝ることにした。今日はめいっぱい楽しんだし、ちょっと緊張したからねー、拉致られるかと思って(笑)。


翌日へ…