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シャワーの音で目覚める朝。でも真っ暗。よく見たら雨戸が閉まっていた。時間が何時だかわからないけど、古河さんはお昼前の便で帰るというので、シャワーを浴びてるならまだ大丈夫だろう。と思ってしばらく毛布にくるまっていた(^^;。
しばらくして古河さんが出てきたので、おトイレ。実は隣人が音に敏感だということで、夜中はトイレの水も流すな、と言われていたのだった(^^;。それから朝食。パンとコーヒーを、エッフェル塔を眺めながら食す。ゼイタクだ…。テレビではアメリカのアニメを放映中。日本を舞台にした回だったけど、どうも間違った日本史観で作られていた…。今時ハラキリゲイシャはないっちゅうの。
トイレに行きたくなったので、ルーブル方面へ向かいながら探すも、なかなか無い。ルーブル美術館でも地上階にはちょっと見あたらない。諦めてメトロに乗ってOpera駅まで行く。そこのすぐ近くの三越へ駆け込む。なんとか持った…。 なんか昔もここを利用した気がするが…、何も買わないで出ておこう。三越まで来たのは何もトイレのためだけじゃない。この近くにカルティエがあるので、そこに行きたかったのだ。そう、前回の香港旅行では値段が折り合わず諦めた、万年筆を買いに。といってもこの時点ではまだ買うと決めた訳じゃなく、値段を確認したかっただけなんだけど。 カルティエの重い扉を開けたら、日本人の店員さんがささっと寄ってきてくれた(^^;。ま、その方が話が通じやすいので良いか。早速万年筆をいろいろ見せてもらう。僕の欲しかったのは「Diablo」という名前のモノ。これが香港では31,500円くらいだったのだ。どのくらい安くなるのかな?と思って聞いたら、なんとVATを返金してもらえれば29,500円くらいとのこと!これは安い。買いだわ、と思って即決。VATの返金依頼は空港にて。 良い買い物したなー、と満足気にカルティエを後にする。さて、そろそろお昼でも食べようか。マドレーヌ広場方面に向かう途中に見つけた、オープンカフェに入る。そこでサンドイッチと、カクテルを一杯。昼間から飲んでて良いのか?とちらりと思ったけど、今だけ今だけ(^^;。
部屋について、最後の荷詰め。やはりお土産の入れ場所に困った(^^;。なんとかリュックなどに押し込んだけど、流石にスーツケースはいっぱいいっぱい。そして柳沢さんにお礼をして、辞去する。16時半頃。柳沢さんはあと半年ほど、パリでの勉強に専念するので、やっぱり潮が引くように皆日本に帰っていくのはチョット寂しそうだった。 Vaugirard駅からDenfert Rochereau駅へ行き、そこからRERに乗り換え。そしたら空港まで一本。ここで忘れ物を思い出した!読書用に持ってきていたリー・クワン・ユーの自伝。ハードカバーでめちゃ重い上にかさばる…。道理で荷物がなんとか収まった訳だ(^^;。日本に帰ったら、柳沢さんと奥田さんにメールして、奥田さんに持ってきてもらうことにしよう。 あと数時間後には機上の人だなぁ、なんて思って列車で揺られていたら、St.Michel Nortre-Dame駅辺りで車内がざわつく。そしたら男二人がケンカしながら車内を走り去って、外に降りていった。何だ?と思ったら異臭。というか、催涙ガス?!めっちゃ目と鼻が痛くなって、みんな一斉に列車から降り始める。こりゃたまらん! ホームではケンカを止めようと警官が割って入っていた。こっちはそれどころじゃない(^^;。目が痛いけれども、列車がどうやら何事もなかったように発車しそうだったので、別の車両の方へに移動してなんとか滑り込む。前回の帰国時といい、どうも帰りは常にハプニングに襲われるようだ、この街は…。 そこからは特に何事もなく。来るときよりも列車の速度が遅いのが気になったけど、時間は少し余裕を見てるので大丈夫だろう。18時頃空港到着。そこからシャトルバスにてANAのカウンターのある、ターミナル1へ。 ANAのカウンターって、とても小さい。思い出した、前もこんな感じだった気がする。そしてちょっと混んでいた。この時間は日本便しかないから、皆同じ機に乗るんだろう。15分ほど待って僕の番。チェックイン後、Tax Refundを探す。半周くらい回って到着。結構な行列で、そのほとんどが日本人。ま、時間帯的にはそうなんだろう。よく見ると前方の方にはANAの制服を着たキャビンアテンダントが7人ほど…。やはりブランド品買いまくりなんだなぁ、この職種は(笑)。 彼女たちは慣れた様子で手続きを終え、申請用紙を封筒に入れると舌でぺろっと糊をなめて封緘していた…。流石だ。僕も20分ほど並んだ後手続きを済ませ、ぺろっとなめておいた(笑)。そして出国手続きを。見ているとやはり出国時のスタンプは押してない様子。カウンターの係員がかわいい女性だったので、スタンプ押して、と英語で言ったら、にこっとして押してくれた。Merci! まだ時間があるので免税店を冷やかし。と思っていたんだけど、ついチョコレートをもう一箱買っちゃった(^^;。届け先を一つ忘れていたので。それからセキュリティコントロールへ。ここで海外旅行をしていて初めて引っかかる。かなりビックリした。といっても服が引っかかったんじゃなくて、荷物の方。変なモノは買ってきてないぞ、と思っていたら…、なんとお土産用に買ったペーパーナイフ。これも引っかかっちゃうのね…。ということで別送となる。といっても成田についてから係員に言って、渡してもらうだけみたいだけど。 搭乗口の前の待合室は日本人でいっぱい。そして結構ツアーも多い。若い女性も混じっているツアーでは、添乗員付き。あんな若くても添乗員付きのツアーを利用するのかぁ。それにしても添乗員さんはとても忙しそうだけど、笑顔を絶やさず対応してる。奉仕の精神がないと出来ないね。ということは僕には添乗員は無理だなぁ(^^;。すぐ顔に出ちゃうし。 待っているときに「Mr.Suzuki, Please come our counter」なんてアナウンスが流れる。鈴木さんって言ったって沢山いるだろうから、まさか自分じゃないと思っていたら、2回も流れたので、行ってみたら僕のことだった(^^;。席の変更があったということで、新しいボーディングパスをくれた。ま、良いけどね。ツアー客が後からチェックインしたとき、席がうまく埋め込めなかったんだろう。
定刻より20分ほど遅れて無事成田到着。帰って来ちゃったよ。今回は荷物を取り出さないと。ということで暫く待って荷物をゲット。待っている間にペーパーナイフも、ANAの係員に言って出してもらった。荷物が多いから久し振りにNEX使おうかとも思ったけど、意外にフランスでお金使いすぎたので、今回は我慢我慢。京成にて帰宅。 今回はガタさんの結婚式という名目で、悪い思い出も多かったフランスに行ったけど、常に快晴で、とても楽しい旅行だった。そして柳沢さん達一期上の先輩方にも遊んでもらえて、改めて人との繋がりの大切さを感じた旅行だった。ニースはとても良い土地だったので、また是非行きたいな。今度は真夏に、海辺のホテルを取って。
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