香港一人旅 IV 1日目


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Agenda
 6月下旬頃、JALがマイルのディスカウントキャンペーンをやるとのメールを受け取った。読んでみれば、国際線のマイルのディスカウント。香港は通常20,000マイルのところ、15,000マイル。20,000マイル以上持ってたんだけど、15,000マイルで行けるというのに非常に心動かされて、速攻申し込み。

 参加者多数の便は抽選とのことだったが、7月に入って申し込み受領のお知らせが。やった!仕事がピークの時期と思われたので、3日間だけ。でも朝便出発、昼便帰国なので、滞在時間はそこそこ取れるパターン。

 今年2回目かつ、10月と12月にも行くことが決定している中で、今回の旅はある程度差別化しないと、と思い、以下の3つの目的を持っていくことにした。

  1. HSBCの口座を作り、一部資産を移転
  2. 『頭文字D』を劇場で観る
  3. 10月のトラムツアー代支払い
 しかーし、このうち達成できたのは3番だけ。1番は、原資にしようと思っていた自社株が売る直前に暴落したため、今回は見送り。2番は、上映開始から既に2ヶ月過ぎ、上映終了していた…。ショック。代わりに『七剣』を観ようと思ったが、これも上映館が日に日に少なくなっており、封切館で観るのが難しそうなため諦めた。むーん。

 さて、前日までやっぱり忙しくて23時過ぎに最終退室者になってしまった。そして家に帰って準備など。しかし朝9時45分発の便で行くため、朝は5時過ぎには出ないといけない。中途半端に2,3時間寝るくらいなら、と完徹で準備その他作業を進めて、そのまま出発。電車の中は爆睡…。当たり前か。

 平日ではあるが夏休みシーズン。成田は混んでいた。JALのカウンタは割と空いていたけど。さっさと手続きを済ませて、朝ご飯だ。自動チェックイン機もあったけど、今日はJALマイレージカードを忘れてしまった上、非常口席の手配が出来るか分からなかったので、大人しく並んで有人カウンタで受け付け。ちなみにWebチェックインでは非常口席の手配は出来なかった。

 カウンタにて手続き。その時聞いたら、自動チェックイン機でも非常口席の手配は可能とのこと。良いこと聞いちゃった。次からは自動チェックイン機を使おう。さて朝ご飯。今日はその昔一人旅の時によく使ったロイヤル系列のカフェにて、クロワッサンとアイスコーヒー。

 さて、そろそろ9時だし、ゲートへ向かうかな。セキュリティコントロールでは、超久し振りに荷物が引っかかった。今回もPCとフォトプリンタを持ってきたのだけど、これがダメだったらしい。PCとプリンタを分けて通してOKになった。それから出国審査。これが結構混んでいた。さすが夏休み。日本人係官は手際が良いから、焦る必要はなかったけど。一応今回もページ指定してスタンプを押してもらっちゃった。コレで残り7ページ。

 ゲートについたけど、割と人が少ない。今日の香港便は空いているのかな?とりあえずJALマイレージカードは忘れたけどクリスタルカードは持ってきていた(笑)ので、優先搭乗可能。ということで、すぐに搭乗時間になり、乗ってしまった。席は指定通り非常口席にて。

 乗って暫くして出発なのだけど、やはり空いているみたい、今日は。6割程度かな。僕の隣も1席分空いていた。定刻通り出発。暫くしたらおやすみタイム。電車の中で寝たといっても、細切れの時間だからね、乗り換えがあって。しかし完徹で旅行に出たのは今回初めてだけど、行き先が香港だからか、あまり苦にはならなかったなぁ。

 お食事前のドリンクは白ワイン。これで食べてからまた寝れる(笑)お昼は白身魚のフライにしてみた。まぁまぁ。食べ終わって、ちらっとテレビを見てみたが、この機体はVODじゃないようで、どの映画も中途半端な時間だった。『皇帝ペンギン』を5分ほど観て、寝ることにした。

 気がつけばもうすぐランディング。定刻より15分ほど早いみたい。その分遊ぶ時間が増えるのでラッキー。しかし香港は雨。アンラッキー…。予報を見てきたのでしっかり折りたたみ傘を持ってきたけどね。先週末は台風だったらしいから、まだマシかな。

 到着後、速やかにイミグレへ。昼の空港はやっぱり活気があるなぁ。昼に到着する便って、実は初めてかも。イミグレも混んでるかと思ったけど、そんなことはなかった。すぐに通過。税関を過ぎたところで、機上快速(Airport Express)のチケット売り場があった。前は無かったけどなぁ。とりあえずお客がいなかったのでサクッとそこで往復チケットを購入。今回は往復とも昼間だから、バスで渋滞などに巻き込まれないように。

 今回は特に空港にも用がないのでさっさと機上快速乗り場へ。すると乗り場近くのチケット売り場では5人ほど並んでいた。中で買っておいて良かったかな。でも機上快速はまだ駅になかったので、暫く待ち。丁度目の前に花旗銀行(CITIBANK)のATM発見。今のうちにお金をおろしておこう。今日は10月の第3回トラムツアーの支払いもする予定だったから。
花旗銀行

花旗銀行

迪士尼樂園行きの路線

迪士尼樂園行きの路線
 お金をおろしたら丁度機上快速到着。すぐに乗り込む。暫くして出発。やっぱり外は雨が降っている。残念。雨が降っていると街歩きが億劫になるからねぇ。まぁしょうがないか。何度も香港来ているし、すぐまた来るから諦めもつく。でもこれが初めての香港旅行だったら、かなり凹むだろうなぁ。そういえば初めての香港旅行は1997年の中国への返還直後だったけど、雨に降られ通しだったなぁ。それでも油麻地から尖沙咀まで歩いたのだから、若かったのだろう(^^;。路線図には既に迪士尼樂園行きの路線も有り。

 九龍駅に着いて、今度はHotelinkのバスで九龍酒店(The Kowloon)へ。既にバスは停まっていて客が乗っていた。僕が乗るとすぐに出発。BPインターナショナル行きのバスと違って、九龍酒店は一番最初に停まるようだ。ラッキー。

 ホテルについてチェックイン。昼はホテルも活気がある。今年から経営が半島酒店(The Peninsula)系から海逸酒店(Harbour Plaza)系へ移ったようだが、違いが何か出てるのかな?サービスレベルの低下、という形で出てなければいいけど。今回のお部屋は4階。

 部屋は相変わらず狭い。寝るだけだからまぁいいか。そして仕事の絡みもあってすぐにメールチェックをしたかったのだが、mixi情報通り、インターネットアクセスにHK$120/dayかかるようになっていたのが非常に残念。ホテルオペレータに電話して、使いたい旨連絡すると、いったん電話を切って、コールバックを待つ。かかってきたら、ログインIDを教えてくれる。これで24時間(0時でリセットじゃなくて、申し込んだ時点から丁度24時間)使い放題となる。

 特に仕事のメールも来てないことを確認し、香港電車有限公司(Hongkong Tramways Limited)の担当者との待ち合わせの時間を確認すると…、16時となっていた。小腹が空いていたのでちょいとお粥でも、と考えていたが、時間的に厳しそう。とりあえずメールでちょっと遅れますと担当者に送っておいて、出発。

 雨の中フェリーや徒歩で移動するのは辛いので、今回は地鐵(地下鉄)で行けるところまで行くことにした。尖沙咀の辺りの地下道工事が終わっていて、九龍酒店の目の前にも入り口があって、地鐵が便利になっていた。が、降りてみたらなんと九龍酒店の地下ショッピング街とも直結。外に出て(ちょこっとだけど)雨に濡れる必要も無かったらしい。次からはこちらを通ろう。

 地鐵の通路にはGiordanoが出店していて、そこでディズニーのプリント入りの服が売られていてビックリ。「Disney brought to you by Giordano」らしい。日本で例えれば「Disney brought to you by UNIQLO」か。あり得ないと思うんだけど…。

 八達通の残高は空港で確認しており、大丈夫。地鐵で上環まで。中環で乗り換えの必要があるけどね。上環について、『るるぶ香港』に載っていた、『生記粥品専科』というおかゆ屋さんへ。いつもの『羅富記粥麺専家』じゃ芸がないんで。場所的には、昔いけぽんと行ったお店ではないかと思われるんだけど…、ちょっとぐるぐる回って、10分ほど歩いて到着。場所が分かっていれば5分もかからない距離だった。

 店の前で、やっぱり昔来たお店であることが判明。まぁまぁ美味しかった覚えがあるので中に入る。15時半近くなのに人が多い。お店は変えたけど食べるものは変えず、ピータンと豚肉のお粥と油條を。ピータンが大きくて沢山入ってるのが中々いい。が、全体的に味が薄いかな。濃い味が好きなので、ちょっと物足りない感もある。薄味な方には非常におすすめ。HK$28と安いし(お粥はHK$27)。
生記粥品専科のお粥

生記粥品専科のお粥

文華街

文華街
 さて、そろそろトラム駐留所へ向かわねば。徳輔道中(Des Voeux Rd.)へ出る前に、文華街(Man Wa Ln.)という、はんこ屋さんが多い通りを通ってみる。皆さん暇そう(笑)まぁこの雨ではなかなか客も来ないよね、露店に近いから。なかなか安いらしいので、今度じっくり見てみるかな。トラム乗り場で「Kennedy Town」行きに乗れた。

 トラム駐留所について、入り口の人に担当者に会いに来た、というと経路を教えてくれる。が、既に何度も来てるから大丈夫(笑)オフィスについて、受付にて担当者を呼び出してもらう。相変わらず部屋の中は強烈に冷房がかかっていて、雨の中歩いてきて濡れた服を着ていると結構辛い…。5分ほど待つと、担当者が出てくる。メールでは前回のトラムツアーから担当してもらっているけど、前回は別の人が支払いの時出てきたので、会うのは初めて。小柄でかわいらしい人でした。トラム貸し切り3時間分、HK$2,700を払い、契約完了。あとは当日ココに来るだけ。
Kennedy Town行き

Kennedy Town行き

最新型のトラム

最新型のトラム
 さて、次は…、もう予定が無くなってしまった(T_T)銅鑼灣に出て、マッサージを受けようかな。ついでにそごうに本屋があるらしいのでそちらにも行ってみよう。丁度最新型のトラムが来ていたのでそれに乗って銅鑼灣へ。新型は冷房がきいているという話だったけど、全然…。蒸し暑かった。40分ほどかけて銅鑼灣へ。

 そごうのG/Fの案内板で本屋を探すが、無い。文具とあった7/Fまで行ってみたが、やはりない。ウーム。本屋は無くなっちゃったのかな。まぁいいや。トイレだけすませてココは出ることにした。そしてマッサージ。mixiで教えてもらった『華夏保健中醤院』という、漢方医がいるトコロに向かってみた。住所的には時代廣場(Times Square)の近くのハズ。

 時代廣場まで来ると雨がめちゃ強くなった。向かいのビルのエントランスで雨宿りしつつ、mixi情報を印刷した紙をチェックすると…、雨宿りしたビルがまさにそのマッサージ屋が行っているビル、『金朝陽中心』だった!ラッキー。ビルの案内板を見ると、エステやマッサージ屋、ネイルサロンに美容室と、美に関するお店が集まっているようだ。マッサージ屋も別にもう1軒あった。

 まずは27/Fにある『華夏保健中醤院』へ。エレベータの乗り口でエレベータガール(?)が「どのフロアまで?」と聞いてきたので27/Fというと、お店のパンフレットをくれて、乗るエレベータを教えてくれた。ありがとう。そして上がってみるとちょっと入りづらい雰囲気。高級そうなんだよね。で、入って値段だけ見たら、45分のボディマッサージがHK$280程。これだと尖沙咀と変わらないなぁ。今日は安さを求めていたので(?)、もう1軒のマッサージ屋を見てみることにした。そちらは12/Fなんだけど、20/F以上と以下のフロアではエレベータが違うため、いったんG/Fまで降りる。

 G/Fでは先ほどのエレベータガールが不審な目で見る…。そりゃそうか。で、エレベータを乗り換えて12/Fへ。こちらもなんだか女性専用のお店のようで入りづらい。遠慮しつつ入ってみたら、なんとそちらはエステでマッサージ屋は隣。ああはずかし。『足多賽』は入りやすい雰囲気で、値段もHK$168とリーズナブル。ココに決めたっ。まずはソファに座ってお茶を頂き、順番を待つ…、と思ったら、2,3分で呼ばれてしまった。まだお茶飲んでないんですが…。

 全身マッサージは個室になっていて、お兄ちゃんがマッサージしてくれた。なかなか力強くもんでくれる。何も言わなかったけど、凝りに凝っていた右肩を重点的にもんでくれた。やっぱり分かるほど凝っていたのかな。

 45分のマッサージ終了。かなり痛気持ち良かった。最後にぬるいお湯を1杯飲んでおしまい。このマッサージ後の1杯が新陳代謝を良くするらしい。さて、時既に19時、とはいえ、特に予定もないし。さてどうするかな。雨だから外を歩くの辛いし、昨年オープンしたばかりの朗豪坊(Langham Place)に行ってみるか。そこなら地鐵の旺角駅と地下道で直結だし。ということで、銅鑼灣駅から金鐘駅、乗り換えて旺角へ。

 地鐵内で、たまたま隣に日本人の男女が。カップルではなく、男の方がこちらに住んでいて女友達が訪ねてきた、という設定(?)らしい。地鐵内でもケイタイが普通に使えることに驚いていたが、なぜかは分かっていない様子。地鐵内でも使える理由は、日本と電波に関する法律が違うから。電波が強力なため駅構内だけじゃなく、走っている最中も使えるわけ。同様の理由で、Suicaと同じシステムを使っている八達通も、カバンの中に入っていてもちゃんと認識する。体にはとても悪い気もするが、明確な症例などが無いから誰も気にしないのだろうか。
ナディア

ナディア

吹き抜け

吹き抜け
 さて、旺角到着。ちなみに先ほどの男女もここまで一緒だった。駅構内で既に案内が出ていたので、そちらに向かうとすぐに朗豪坊。チェーン系のお店が多数入っている。既にジモティにはお馴染みのスポットらしく沢山の人人人。地鐵直結のフロアはB2/F。エスカレータで一つずつ上がっていく。G/Fで、高さ70mの吹き抜けたエリアに出る。六本木ヒルズと同じデザイン事務所が手がけているため、作りは似ている。またなぜかここのマスコットキャラ(?)はCGの女の子。名前は「ナディア」らしい。旺角=マニアの街、だからだろうか?

 このショッピングモールの中に、西貢にある『満記甜品』の支店が入っているのをガイドで発見していた。なので、軽くデザートを食べることにする。4/Fがグルメエリアで、沢山お店があるが、大抵街中で見たことがあるお店。しかし確かナムコが経営母体だと思ったが、『イタリアントマト』が出店しているのはビックリ。そういえば街でも1回、見かけたっけ。あとは『味干ラーメン』や『元気寿司』など、こちらではお馴染み。特に『味干ラーメン』は超人気。別にココじゃなくてもいくらでもお店はあるのに…。その中で『満記甜品』はかなり空いていた…。大丈夫か?本店はいつも混んでいたのに。
超人気の味干ラーメン

超人気の味干ラーメン

マンゴーケーキ

マンゴーケーキ
 とりあえず暇そうな店員に座って食べたいと行って席に着く。食べたのはマンゴーケーキ。いつもコレを食べている気もするけど(笑)2個でHK$17位だったかな。まぁこんなもんか。一人で食べるデザートは若干侘びしい。

 食べ終わるとすぐに皿が下げられてしまったので、お店を出ることにする。といっても、お店自体が露店のようになっていて、通路とお店に壁がないんだけど。まだ外は大雨。これじゃ旺角の街をそぞろ歩きも出来やしない。といっても、このまま帰るにはまだ早いし。しょうがないので地下道経由で女人街方面に出て、まずは昨年行ったことのあるCD/DVDが安い『廣視軟件専門店(WideSight)』へ。しかし、一瞬見間違ったのかと思ったが、確かに去年あった場所には今では『The Face Shop』という韓国系の化粧品のお店になっていた…。去年行ったときもまだ新しかったように見えたけど、もう潰れたか移転したのか。

 その2軒となりのCD/DVD屋さんはまだ健在。店頭では『頭文字D』を放映していた!しかし家でじっくり見たいので出来るだけ見ないようにして(笑)店内に入る。『頭文字D』は通常パッケージと特別限定版の2種類が売っていて、通常パッケージはHK$99!安い。が、せっかくなので特別限定版が欲しい(笑)こちらはHK$245。かなり値段が違うが、箱も巨大。日本の一昔前のパソコンソフトのパッケージみたい。今なら、『Photo Cinema』と同じ大きさ、といえば分かるだろうか。通常版はもちろん普通のDVDパッケージ。特典ディスクやステッカー、ブックレットなどが入っているらしい。とりあえず値段だけおさえておいて、いろいろ見比べることにする。

 それからTwinsも要チェック。新作『SAMBA』は当然買いだが、まだココでは値段のチェックだけ。まだ1日目ではあるが、今回思ったのは今までは意識しなくてもTwinsの出ている広告なり雑誌が目に入ったモノだが、今回は全くといっていいほど無い。ようやく、Twins人気も衰えてきたということか。ファンとしては寂しい限りだが、デビューして4年近くだから、日本のアイドルと比較しても息の長さは別格だと思う。

 このお店、1/Fもあった。以前来たときは上らなかったので入ってみたら、安売りコーナーらしい。特にVCDが多かったが、僕はVCDは興味が無いので、スルー。さっさと階段を下りようとするが、雨のため非常に滑りやすくなっていて、これは転びやすいぞ、慎重に、と思って左手で手すりをしっかり掴んでいたが…。やっぱり転んで尻餅ついちゃった。予め予想していたからかなりのスローペースで尻餅ついたので、おしりは痛くなかったけど、右手をついたときにこすったらしく、血が出てた…。また香港で転んでしまった。情けない…。

 気を取り直して、近くにある先達廣場へ。ココは今まで全くノーチェック。なんとなく大きなショッピングモールがあるなぁ、という程度だったが、Webで携帯電話事情を調べていたら、ここはケイタイマニアの殿堂とのこと。知らなかったヨ!ということで今回はココを徹底的にチェックするつもりが…、雨と転んで怪我したせいで萎え萎え。一通り見て歩いて、疲れて出てきてしまった。G/Fしか見なかったし。電脳街同様、1坪程度のお店がうじゃっと入っているため、全部を子細にチェックするのは厳しい上、GSM機の商品知識があまりないので型番だけではどれがどれだか判別出来ず。とにかく多品種ありすぎ!競争が激しいとこうなるんだな、と改めて日本のケイタイ事情を思った。

 それでも、しっかり「解SIM縛」などと書いてあるお店を発見。20軒に1軒程度しか無いけど、SIMのキャリア縛り、機種縛りを外してくれるようだ。あと、「中文加」というのも結構あった。海外のケイタイを持ってきて、中国語のフォントやメニューを加えるのだろう。さすが香港。

 そろそろ21時。本当は信和中心やスニーカー街も見て歩きたかったけど、気力萎え萎えのため断念。尖沙咀に戻って夕飯にしよう。おっとその前にチャージしておかなきゃ。HK$50チャージ。地鐵で尖沙咀まで。

 今日の夕飯は、香港庶民にはなじみ深い食堂、「茶餐廳」という形式のお店に行くことにしていた。『香港無印美食』という本を読んで、興味を持ったのだった。今までこれまたノーチェックだったけど、意識して街を見てみると、至る所に『○○茶餐廳』というお店が出ていた。大抵が軒先に小さな厨房があり、豚や鳥の丸焼きが釣ってある。確かに何度も見た風景だけど、気にも留めなかったし、ガイドでもこの手の店が紹介されることはほとんど無かった。が、今回買った『るるぶ香港 '05〜'06』では数店紹介されていた。その1店が、今日行こうと思っていた尖沙咀のお店。

 お店はHMV横の漢口道沿いにあるという。せっかくなのでHMVも寄ってみよう(笑)G/Fは洋楽の新作が多いのでいつもスルー。1/Fに上がって右手が香港ポップスのコーナー。まずは新作をチェック。Twins以外に、容祖兒(Joey Yung)がブレイクしているみたい。前から知っていたが彼女もTwins同様英皇集団所属。この事務所やっぱりやり手なんだろうな。それから王菲(フェイ・ウォン)のベストアルバム。4枚組だったので、入門にはイイかも。買いかな。梁詠[王其](ジジ・リョン)のベストもある!これは買いだ。それから劉徳華(アンディ・ラウ)の新作。劉徳華は俳優として大好きだが、曲を聴いたことがなかったので、試聴してみた。オトナの歌謡曲、といった感のものが多かった。結構気に入ったのでこれも買おう。

 さらにいろいろ試聴してみるが、これというのは無い。Twinsオタクのように思われがちだが、しっかり新人の曲なども試聴してるんだよね、これでも。ジャケ写買いはあまりしないのだ。Twinsも試聴した上で気に入って買ったし。そんな中、Every Little Thingのように女性ボーカル+男性ギター+男性キーボードという編成のバンド、F.I.RのCD発見。試聴してみたら…、かなり気に入った!久しぶりに感動。ロックなんだけど、アレンジが非常に上手くてカッコイイ。最近の日本ではなかなか聴けないタイプのロック。こちらでは相当売れているようだ。ホテルに戻ったらWebで調べてみるか。これも買い決定。

 とはいえ、ココではまだ買わない。旺角では無くなっていた『廣視軟件専門店』、尖沙咀にもあるので、そちらで値段を調べてから。さて、そろそろご飯だ。漢口道を北に上がりつつ、右手のお店をチェックするが、上がりきっても見つからず。おかしいなぁ、と戻ってみるがやはりない。そこでガイドで住所を調べて、よく見てみると道の左手にあるようだ。なんてこったい。大雨の中行ったり来たりでびちょ濡れ…。かなしい。

 ようやく発見、『廣東焼味餐廳』。チェーン店で、その中でもココが美味しいそうだ。入ってみると…、結構床が汚い。まぁ本に書かれていた通り。汚い中でも出来るだけきれいなところを選んで歩いて、席につく。メニューは当然広東語しかない。そこで、るるぶ香港に載っていた焼鳥飯を指さしてオーダー。分かってくれたらしい。5分ほどして出てきたのはガイドに載っていた写真の通りのご飯。ローストダックをご飯の上に載っけたモノ。食べてみると意外にあっさりしている。美味しい美味しい。そして付け合わせの小皿に載ったネギのようなもの。これが脂っこいソースに浸かっているのだけど、これが美味しい!奇妙な味なんだけど、クセになる。そしてご飯に合う。バクバク食べてしまった。これでHK$28。うーん、安い。

 誰にでも勧められるお店ではない(特に初心者にはダメ)けど、一人旅にはイイ。潔癖性の僕にはちょっと辛いものもあるが、今までもジモティしかいないようなお粥屋さんや麺屋さんに行ってるから、大差はない。また新たな香港を「発見」した気分。まだまだ香港を知らないなぁと実感した。もっと知るためにも、やはり広東語を真剣に習わないとと思った。

 さて、お店を出て、まっすぐ帰らず『廣視軟件専門店』へ。すぐ近くにあるのだった。HMVで見かけたCD/DVDはことごとくこちらの方が安い。『頭文字D』に至ってはHK$10も違う。とりあえずココで買う予定だったものは一通り買う。そしたら『頭文字D』に付いてきたポスター、でかい!箱の中に入ってるのかと思ったら、別につけてくれた。それが段ボール紙にがっしりくるまれていて、多少雨に濡れても大丈夫そう。まぁ濡らさないように気をつけるけど。こんな荷物持って外で歩くのはいやなので、これでホテルに戻ることにする。

 ホテルに戻って荷ほどきをして、Skypeで相方と電話。便利な世の中になったモノだ。今日はこれでおしまい。明日も雨の予報。うーん、何をしようか…。


翌日へ…