雑記林花或木
[1999/02]
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(1999/02/24)鳴釜

 ゆりりんからもらった雑誌メフィストの『鳴釜』を読んだ。80ページほどの京極夏彦の短編である。〜薔薇十字探偵の憂鬱〜 と副題がついている。当然あんぽんたんの榎木津礼二郎が活躍する物語だ。京極堂シリーズから榎木津探偵だけ飛び出したサブストーリーだと思っていたら、中善寺や鳥口君まで出てきた。まるまる京極堂話だ。中善寺の胡散臭い説法もちゃんとある。第一回となっているので、次号にも載るのだろう。短編が6話くらい貯まったらどうせ単行本になるのだろう。話の持ってきかたは京極堂シリーズと同じだが、なんとなくそこはかとなく軽々しい感じがしないでもない。鳴りカマ神事だし・・・

(1999/02/21)どさくさ名古屋オフ会

 仕事で名古屋へ行った。そうそう頻繁に出張するわけではないので、出張が決まった途端に思い付いたのが名古屋オフ会である。さっそく関係者各位にメールを出した。こうしてオフ会の準備は着々と進んで行くのであった。などと言っても俺は幹事ではないんだけど(;^_^A

 さてそうは言っても、仕事が何時に終えるかは五里霧中である。順調なら明るいうちに終われるが、トラブったら夜遅くまでかかる可能性もある。そんな状況でオフ会やろうだなんてむちゃくちゃだがや。さて結局5時頃には全て丸く収まって無事名古屋の街に釈放された。

 ホテルにチェックインした後、名古屋駅に向かうと、待ち合わせ場所に、おじちゃまと爺(※ハンドルだよ)が待っていた。おじちゃまの高級車で店に向かうと、やる気満々で大阪から飛来したどすこいさんが既に待ち伏せしていた。30分ほどたった頃、噂の純子ママ参上、初対面、めっぽうきれいなママである。

このSpiritsという店は、爺とおじちゃまの馴染みの店なのだが、その凄い雰囲気に感動してしまった。元民家をレストランに改造したもので、いろいろな部屋をいろいろな装いに飾り付けたあまりにもお洒落な店なのだ。昭和初期の和室風やらフランス下町のアパアト風やらこたつで食事する部屋やら・・・そんな個室で供されるのは主にフランス料理である。ダチョウのステーキなんてのもあって、注文せずにはいられない。そんないい雰囲気の中でエレガント(¨;なオトナのオフ会がゴージャスなグルメとソフィスティケートされたアメリカンジョーク(¨;になごやかな(※名古屋にひっかけた洒落ではなく)談笑とうらぶれた下町の靴磨きの少年が真っ黒な顔で涙を拭って艱難辛苦を乗り越えていまにボクだってあのトランペットを、あ、だんだん変な雲行きになってきた。

 次の日はお約束の名古屋城と大通り公園のテレビ塔を見物して昼の新幹線で銀座松坂屋に向かった。なんでや。

(1999/02/15)PSP5.01

 ペイントショップ・プロをようやく5.01にバージョンアップした。いままで買っていたMET'Sがやる気がないのでパーソナルデータ・ファクトリーに乗り換えた。入力フォームを送信したのが11日、銀行振込したのが12日、ソフトが届いたのが13日だった。なんとまあ手際のいいこと。ネットからのダウンロードでもいいのだが何十MBもうざったくてやってられないのでCD−Rを送ってもらったのだ。

 こんどのPSPはレイヤー機能などが追加されている。まだ使い込んでないのでわからないが、既存の操作方法は同じなのでいい。いろいろ機能が増えるのもいいけれど、PSPの良いところは軽快なところなので、今後もその軽薄さを忘れないでいてほしい。おまけに安いし。フォトショップを買う金でPSPなら10個以上買える。買わずに使ってる人はどうでもよいが。フォトショップはすごいソフトらしいが俺に全機能を使い切れるとも思えない。本当に使い込んでいる人ならいいが、そうでない人には猫ニコ番(・o・)である。

 それからアニメーション・ショップというアニメGIF作成ツールもついた。使い勝手はどじゃろか?今使っているツールよりよければいいんだけれど、なにぶんまだインストールしただけなので、そんなこたあ知らない。

 それはさておき、ゆんたん27777半外道おめでと\(^o^)/

(1999/02/13)ユー・ガット・メール

 You've Got M@il 「ユーヴガットメール」はAOLのメール着信を知らせる声だそうで、Niftyマネージャーの「新しいメールがあります」と似たようなものだ。俺のユードラなら「チン」である。音を変えればいいんだけどね。見知らぬ男と女がメールをやりとりして最後に逢う、ところがふたりは既に知っている同士で、おまけに敵対している同士であった、というシナリオはテレビのWITH LOVEそのまんまで、WITH LOVEでも敵ではないがぎくしゃくしたふたりの物語であった。ストーリーもだいたいWITH LOVEだと思ってよい。電子メールという今時の武器を取り去ってしまえば、逢ったこともない男女が文通の末にめぐり合うという、ずっと昔から続いているオーソドックスなラブストーリーにすぎない。しかしだからこそ本筋は現実離れした不可思議な出会いではなく、誰にでも受け入れられる街角の愛の物語といえるのであろう。たまたまふたりが見知った敵同士だったというわけで、そこがストーリーのキーポイントとなっているくらいのものだ。

 こうしてネットに繋いでいると、なさそうでありそうなシチュエーション、妙なハンドルネームでチャットやメールをやりとりしている相手が実は隣近所の知り合いである可能性も無きにしもあらず。ちょっと違うが実際俺にも、掲示板でやりとりしていた相手とオフ会で逢ったら弟の旧友であったという、おまぬけな経験があるくらいだ。今後ネット人口が増えるにつれて、そんな機会は増えていくだろう。ネットで知り合って結婚なんて話は、そろそろ珍しくもなくなってきた。まあ近頃はネットで知り合って自殺とかもあることだし・・・

 しかも、いや、しかし、メグライアンが可愛いったら。女優だから美人なのはあたりまえだが、ブロンズのショートカットが眩しいわ。やっぱり料金払って見る女優は美人でなくてはならないなあ。

(1999/02/07)マグネッツ

 マグネットにゴミが溜まっているとゆりりんに言われて俺も自分の部屋を見に行った。クリスマスツリーも片付いてゴミが放置されている。芽が出てるぞ。年末のゴミかな。このまままた年末になるとどうなるのかな? ゴミから出た芽がまたクリスマスツリーになるのかな?80日行かないと削除されるらしが、月1くらいに行っておけば大丈夫だな。ゴミはクリックすると消えるらしいが、いつまで残っているかわざと消さないでおこうかな。尋ねてきた人がクリックしても消えちゃうのかな? それじゃあつまんないなあ。マグネットは専用ソフトもいらないので楽だが、子供向きなのでしょうがないなあ。プレゼントもサンリオのキャラクターグッズばかりで、欲しくならないもんなあ。せめてゴミでも楽しもうかな。

(1999/02/06)まい泉

 昨日の夜中にいきなり「明日の晩オフ会する」と言ってもそりゃむりってもんで、結局俺とらめしか来なかった。しかたないので渋谷駅のトンカツ屋まい泉でトンカツを食べた。試しに箸で切ってみたら切れた。らめはライスのお代わりを貰おうとして「100円です」と言われてしばし固まっていた(∵) どこか別の店と勘違いしたらしい。しかし気を取り直してお代わりを注文していた。勇気ある行動である。どこが・・・ その後喫茶店で次のオフ会の相談などをしてお開きにした。やっぱりオフ会のお知らせは早めに・・・早めに・・・早めに・・・早飯。

(1999/02/05)やばい刑事ドラマ

 中森明菜が出ている『ボーダー』と中谷美紀が出ている『ケイゾク』を見ているが、どっちも病んでいるなあ。つくづく・・・ ボーダーでは精神異常な事件ばかり起こっていて、世相を反映している、みたいな所があるが、さすがに世紀末、おぞましい番組だ。ケイゾクのほうは普通の殺人事件である(¨;

 病んでいるのは刑事のほうで、明菜は妙な過去の記憶に脅かされてイッチャッテルし、渡部篤郎もどうやらヤバイことになっている。中谷美紀は頭脳明晰な新米刑事の役だが、別の意味でイッチャッテル。いままでの刑事ドラマでも刑事役が悩んだり殺されたりといろいろあったが、この2作の刑事はヤバイ。えらくヤバイ。これも時世なのかな。ドラマだからいいけど、近所にいたらコワイ刑事である。

(1999/02/03)鈴木光司:バースデイ

 リング、らせん、ループにまつわる外伝ということで、3つの誕生が描かれている。筋書きが変わってゆくわけではない。既に終わってしまった物語の補足のようなものだ。「実はねえ、こんなこともあったんだよぉ、それはね・・・」「なになに?教えて教えて」「貞子がね・・・」こんな感じで、読んだ人だけが楽しめる愛読者サービスみたいな風情である。これを読まなければ3部作が判らないというようなものでもない。モンスターや宇宙船の名前を知らなくてもスターウォーズ3部作を楽しめるのと同じで、どうでもいい人にはどうでもいいのだ。それでも知りたい人は読めばよい。

 どうも近頃いろんなリングがごちゃごちゃしていて、こんがらがってしまう。読みながら、貞子は何歳で死んだんだっけ?などと訝ってしまった。最初に読んだ原作の記憶が薄れた頃に、映画やテレビのリングがもろに画面から這い出して来るので、頭の中がリングリングサーカス状態である。そのそろ貞子の出てこない新作を読みたくなってきた。


CREATE:02/01/1999 by Kiyoharu Otake

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