雑記林花或木
[1999/07]
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(1999/07/26)巡回

 気に入ったHPはこまめに巡回しておかないと、知らぬ間に消えちゃったり、知らぬ間に模様替えされていたりして、ひとりで恐縮してたりね。さて前置きはこのくらいにして、いつものように書店を巡回していた。いつもの順路でじゅるじゅる移動して、とりあえずベストカーを買ったんだけど、レジで金払ってふと後ろを振り返ると講談社ノベルズが積んである。塗仏の宴、魍魎の匣がひときわ高い山になっている。おや、この目立たない低い山はなんだ? 百鬼夜行 - 陰? え?京極夏彦? ありゃまあ新作が出てるじゃねえか(¨; ひゃっきやぎょう−いん すぐさま百鬼夜行 - 陽ってのも探したがこれはなかった。980円で374ページ、薄い。いや薄くはない。鉄鼠の檻や絡新婦の理が厚すぎるのだ。持ち歩いて読むにはこのくらいが丁度いいのに厚み感覚がマヒしているのだ。これは小説現代に連載されたものらしいが、幸い読んでない。なによりもこのシリーズで出てることが喜ばしい。そういうわけで、レジのすぐ後ろもこまめに巡回しないと見過ごしてしまうところだった。アブナシアブナシ。

(1999/07/20)多足蛸

 三重県の水族館で飼っていた九十六本足のタコが死んだというニュース。死んだことがどうというよりも九十六本足のタコがいたことに驚いた。きゅうじゅうろっぽんでっせ、きゅうじゅうろっぽん。普通のタコの12倍でっせ。標本にして展示するらしいが、その写真が載っていた。なんともおどろおどろしい姿である。ただでさえ生きたタコはうにょうにょべたべたと人間離れした姿で(あたりまえや)これを食う人間の気が知れない。好きだけど。その意味ありげな丸い宇宙人のような「頭」から木の根っこのように枝分かれした足が九十六本生えている。まがまがしい。道端にうごめくタコを見たら「あ、誰だこんな所にタコ捨てたのは」と驚くだろうが、道端に九十六本足のタコが蠢いていたら「ぎょっ」と叫んで後ずさりするだろう。この世のものとは思えない異形の恐怖である。こんなのがたくさん空から降ってきたらもうおしまいだ。四十八本足の広尾の貴婦人がこっちに向かって走ってくるのに出くわしたときの怖さと同じである。

(1999/07/19)箱根オフ会

 土日を使って横浜組で箱根1泊オフ会をした。参加者は、み〜た、koji、bun2、たかぼー、ゆうくん、まこ、aya、さんし、goo、くにお、たゆき、まさや、俺。御殿場で関西組と合流して、しぶとく生き残っているヤオハンで食材調達して仙谷原へ。いまにも降り出しそうな暗雲が垂れこめていたが垂れこめたままで済んだ。予約したバーベキュー場が遠いので、広い室内でやることになったが、これで良かったのだ。買いこんできた食材を運搬するのもしんどい。わぁっと食べ始めた割には肉まで余ってしまった。ああ、なんと罪深きことを(;´o`) そのあとゲームをしたり徹夜マージャンしたりいろいろな夜。

 次の日も予想に反して晴天の霹靂。芦ノ湖畔でおみやげを探し「湖畔茶屋には絶対寄らないぞ」が合言葉になった。湖畔茶屋は専用駐車場5マスほど持っていたが、空いていたので最初そこに止めたのだが、やり手婆さんが「うちで土産買うか食事してくださいよ」と張り付いて叫んでいる。それでもいいかと土産物を見まわすと、全部買い占めてもお小遣いが無くならないんじゃないかと思うくらい品揃えが少ない。そそくさとクルマを移動させてフェリー乗り場の大きな土産物売り場を散策した。

 最後に御殿場ファミリーランドへ行った。ここは10年ぶりくらいに来た。冬はスケート場になる円形の流れるプールがなくなって波の出るプールになっていた。いろいろなアトラクションが増えてボリュームアップしていたのだが、小田急の経営不振で9月7日で閉館になるようだ。跡地にはアウトレットモールができるという噂があるが、山の中のアウトレットモールとはまた心配な企画である。立って乗るコースターと足をぶらぶらさせて乗るコースターで頭がクラクラした。

(1999/07/13)あほらしか3周年

 ワイワイあほ踊りをしているうちに2年でも3年でも経ってしまうだろうという予想通り、3年たってしまった。3年間のアクセスは約77000。毎年書いておくと後で参考になるなあ。とはいいながら、ホントは7月8日なのにスターウォーズが気になってて忘れていただなんて(´_`)

 この1年にできた新コーナーは、らし科辞典、ポスペ裏日記、標識アイコンコーナー、ボトルメール安置所の4つだった。しかしながらボトルメール安置所はかったるいのであっというまにゴミ箱行きとなったのであったのであったのであった。らし科辞典はずいぶん前から作りたいと思っていたので、苦節10年、念願のオープンに、そんなに大げさなもんじゃねえか。ポスペ裏日記はポストペットの気持ちになって書いたらどうじゃろと思って始めて、最初はにぎやかにいろんな中毒屋さんに猫らしかんをお使いに出してよろこんでいたが、いまはお寒い状態になってしまっている。じつにしんどいコーナーなのである。標識アイコンは例のげんれい工房に触発されて作ってしまった。少しくらい手持ちの標識もあってもいいかな、というわけわからん動機である。まあ、所有する喜びとでもいうか、ロレックスとかライカとかAIBOとか、そういったもんだ。なんだかなあ

 あとひとつ新コーナーを作る予定がある。んだけどネタを揃えないとならんので、もうちょっとかな。便座シリーズを追加してくれぇ、という凶悪なリクエストもあるが、ネタが思いつかないのでお預けである。ダイアログの新作も作りたいのだが、ほんまにもうネタが浮かんでこない。阿呆生活もなかなか大変なのだ。なんかこう画期的なことをやりたいんだけど、思い浮かばなくて末期的なことばかりになってしまう。まったくしょうがない人生である。

 そうは言っても買うつもりのなかったペプシ@スターウォーズの山積みを見てついフラフラと3本買ってしまうありさま、パドメはいいけどワトーとセブルバが出てきて複雑な心境である。そんなの全部集めたいなんて思ってないが、ベイダー、アナキン、レイア、アミダラ、モール、ヨーダ、C3PO、R2D2といった大御所の全身像だけ欲しいなあ。ファントム・メナスに出てこないレイアとベイダーのフィギュアはあるのに何でルークとハンはいないんだ?と、ゆんた母さんも訝っていた。そのゆんた母さんは、俺がフラフラと初めて3本買ってしまった日にフラフラと初めて5本買ってしまった。奇遇である。んで、ゆんた母さんはアミダラとダースモールをゲットしたらしい。なんてこった。

 あ、話がそれてしまった。3周年記念作品はらしか食堂1 らしか食堂2である。じつにタイムリーな低俗作品である。

(1999/07/10)ファントム・メナス

 とうとうスターウォーズ。さすがに夜中からカウントダウンで見に行く元気はなかったが、いつもの出勤時間より早く家を出て8時40分上映にまにあわせた。満員だったが、前から10列めくらいのいいところに座れた(^^;; 夜中にはラートセーバーがたくさん振られていたようだが、今日は、あ、ひとりいた。

 いろいろ悪評も飛び交っているが、スターウォーズの過程のひとつとして見ないわけにはいかない。面白くないわけではないのだが、エピソード4、5、6の時ほどわくわくする感じはしなかった。訳本を先に読んでしまったからだ、とばかりは言えない。若き日のダースベイダーの物語であるが、既に我々は未来のベイダー、未来のオビワン、未来のヨーダ、未来の彼らの宇宙を知っている。彼らがこのエピソードで死ぬことは絶対ないとわかっている。途中から本を読んだり映画を見たりするのは好きじゃない。しかしスターウォーズ物語は20年も前に途中から始まってしまった。そして今、物語の最後を見届けることもしないで、1ページを読み始めた。どんな危機が迫っても彼らは無事なのだ。

 映画単体としては相変わらず迫力とスピード感があるが、何か物足りない。宇宙船だ。ミレニアムファルコンやスターデストロイヤーのようなインパクトのあるスペースシップがない。Xウイングだってかっこよかった。思わずフィギィアに手を出してしまいたくなるような印象深いスペースシップが出てこないと寂しい。その代わりがポッドレーサーなのか。ポッドレーサーはなかなか奇抜でよい。ポッドレーサーだけのゲームソフトがあるくらいだから、みんなそう思っているのだろう。巨大な生物が出てくる定番シーンは相変わらずで、上には上があるというオチもちゃんとある。こういうシーンは好きだ。

 テレビの宣伝でも出てきたアミダラ女王の扮装は気品があってなかなかよかったが、温泉芸者のバッタモンみたいな髪型で登場するシーンもある。これには失笑してしまった。いくらルーカスが日本贔屓だからって、あれは変だ。あれを「東洋的で美しい」なんて言いそうなのは「オゥ、フジヤマゲイシャテンピュラ、ベリイグゥ」なんて言ってる変なアメリカ人だけだろう。なんか背高ノッポで浴衣着てツンツルテンで卓球している外人女を見た時のような珍妙な心境であった。しかし女優ナタリー・ポートマンは美人だ。戦闘服を着た時がいちばんイカすぜ。

 800円も払ってプログラムも買ったが、またマニアックなことが書いてある。ビデオをストップ&ゴーで見ていかないと、どこに出てくるのかわからないようなキャラクターが紹介されている。ポッドレーサーのパイロットなんてアナキンとセブルバくらいしか印象に残らないのに、10匹以上名前つきで出てるではないか。それもみんなへんてこりんなのだ(;´o`)「前回のレースでアナキンに抜かれそうになった」「マラステア星のレースで3連勝した」うんぬん・・・そんなシーンは無い(¨; ジェダイ評議会の面々もへんてこりんだ。映画ではほんの一瞬しか登場しないのに略歴まで書いてある。ここがまたスターウォーズファンにはたまらない置き土産なのだが。

 両刃のライトセーバーを操る悪役ダースモールがやたら人気がある。ダースモールのボールペンだけ先に売り切れてしまう。確かにおどろおどろしいが強くてかっこいいと言えないこともないか。

 そういうわけで見てしまったら、早く次も見たい。もう間が持たないから来年さ来年とつづけてとっととやっちゃってほしいくらいだが、また待たされるのかな。早くやらないとこっちが先に死んじゃうよ。

(1999/07/09)ちょっきん・ぺったん

 \(^^@)/恵子\(^^@)/さんちの日記を見たら、フリーソフトの紹介があった。ちょっきん・ぺったん。クソでかいファイルをFDに収まる大きさにちょっきんと分割して、別のPCに入れたらぺったんと貼り付けて復元させるというお手軽ソフトだ。ダウンロードして使ってみたら簡単にちゃんと動いた。分割バックアップ機能とかは昔からあったが、めんどくさくて使わなかった。こういうのが5年前にあったらもっと便利だったろうなあ。今でも便利に使えるけれど、社内LANが充実してきたので分割しなくてもコピーできちゃうからね。MOなどのない会社のPCから自宅に持って帰る時などに使える鴨。作者はちいずさん。なんで\(^^@)/恵子\(^^@)/さんが紹介してるのかと思ったら、Readme.txtに\(^^@)/恵子\(^^@)/さんの名前も載っているからだ。なぜかというと。

(1999/07/03)Windows World Expo

 幕張メッセ少し雨。なんか規模が小さくなったような気がする。このまま先細りするんじゃないのか?それでも開館と同時にたくさん見学者が出現していた。

 目玉はMS-Office2000なのだろう。入場券と一緒に分厚いOffice2000の紹介雑誌をくれた。Wordで既存のhtml文書を編集してもぶちこわすことがなくなったと書いてある。ほんまかいな。Wordで文書作成をするたびにプチっとキレる人がうちの会社にもたくさんいるが、そのへんのインターフェースはどうなったか気になるところだ。Office2000はOffice97と相互にデータ互換を保つことができるとある。このへんのトラウマが解決できていればうちの会社でもアップグレードしてもいいだろう。そうでないと一部の部所だけアップグレードしたために困ったことがたくさん出てくるから、相互データ互換はありがたい。しかしAccess2000は上位互換だけなのでヤバイ。

 オリンパスのデジカメCAMEDIA C-21というのが8月に出るようだ。ズームは無いが、214万画素で重量190gの軽量カメラなので持ち歩くにはいい鴨新米。Dさんが買ったCAMEDIA C-2000 ZOOMのほうがいろいろな機能があっておもしろいのだが、重量は305gある。190gといえば懐かしのカシオQV-10と同じだ。サイズはQV-10よりも小さい。

 ソニーのHPで姑息な出し惜しみ宣伝をしていたノートパソコンVAIO XRもなかなかいい。ジョグダイヤルが付いている。なくても困らないけど(;^_^ 周囲からの視線をさえぎるプライバシーフィルターがオプションでつけられる。正面からちょっと横にずれると画面が真っ黒になって覗き見られるのがいやな人には便利でよい。しかしオプション価格35000円ってのは極悪ではないか。標準でつけろ。

 アフターサービス大騒ぎの東芝はDynaTopという液晶デスクトップを発売。液晶をささえる台の所にCPUやらCD-ROMやらを内蔵した省スペースパソコンだ。キーボードを台と液晶の間に挟んで後ろの取っ手で持ち運べるというのには笑った。

 新Libretto ff1100はVAIO PCG-C1Sのような35万画素のデジカメをつけて登場した。リモコンまでついてすごいんだけど色合いがなんとなく安っぽいなあ。おまけに厚みも増したし重さも増した。

 シャープの液晶パソコンはMebius Stile。液晶の裏にCPUを搭載。キーボードは単なるキーボード。これは逆転の発想というか、ノートパソコンを逆にしたようなものだ。キーボードはワイヤレス。徹底した省スペースが新鮮でよい。折りたたんでキーボードをパコっとはめるとワープロみたいな形に片付けられる。妙なこだわりがおもしろい。

 なんか近頃は「ワンタッチでインターネット」「ワンタッチでメール」が流行り出した。専用ワンタッチボタンが続々とパソコンにくっつきだした。「パスワードを保存する」にチェックを入れている人だけが使える便利な機能であるわなあ。

 パソコンショップムラウチで抽選で1名にソニーの犬畜生AIBOプレゼントなんてやってた。とりあえず応募しておいた(^^;;


CREATE:07/03/1999 by Kiyoharu Otake

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