雑記林花或木
[1999/08]
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(1999/08/27)夏休み

 会社の夏休みがY2Kテストでぶっつぶれたので適当に分散して休みをとっているライトグレイな夏。ちょっと実家に帰ったら妹が3人のガキを連れてきた。ピカチューの人形山ほど持ってきた。尻尾が6つに分かれているのがロッコンだそうだ。六根だもんなあ。ひとつ勉強になった(∵)/ (と書いたらゆんたから、ホントはロコンで、尻尾が9本になるとキュウコンになると諭された) 3人目はちょうど3歳になったばかりでピカチューリュックサックを持っているが、何故か仮面ライダーV3に凝っているらしい。何でいまごろ。それでだれかれかまわず「キィーック」と戦いを挑んで自分がやっつけられてしまう。ウルトラマンも好きらしい。それもガイアじゃなくて帰ってくる前のウルトラマンである。何でいまごろ。それでウルトラマン人形を持って走り回り「空を〜ぽぺえ」と歌っている。そのうちママにつかまり「ああ、何で言わないのぉ」と怒られていた。うんこ出たまんまだったのだ。

(1999/08/20)熱帯夜

 1998/08/19から続く

 次の瞬間、空が黄色くなった。黄色い空から巨大な赤い風船が落ちてくる。やっぱりだ、第2面にチャレンジさせる気だ。もう俺はへとへとだ。しかし―――ふらふらになりながら風船の落下地点に走り出した時、空から風船がもうひとつ降ってくるのが見えた。第2面はふたつ跳ね返せというのか。いくらなんでもそれは。躊躇したのがまずかった。直径10kmの巨大な風船が地面にめり込みドーム状になった途端にあたりは真っ白になり何も見えなくなった。体が地面から浮いて中空を飛んで行く感覚があった。暑い。真夏の暑い風が俺と同じスピードで吹いている。これでは何も涼しくない。サウナと一緒だ。余りのだるさに眠くなった。どれくらいたっただろう。汗びっしょりになって目を覚ますと真っ白い部屋に寝ている。相変わらず蒸し暑い。起きあがると部屋の真ん中に大きな黒い直方体がいた。これってモノリスか。否応無く昔見た映画を思い出している。俺は年老いているのだろうか。じっと手を見る。そうでもなさそうだ。ためらいも無くモノリスらしき物体に手を触れてみた。柔らかい感触が指から伝わってきて拍子抜けした。もちろん俺は金属的な硬質感覚を期待していたのだが。もういちど触れてみると微かに胎動がした。こいつは生きているのか。試しに少し強めに押してみた。手がめり込むようなゴム質を感じた直後、俺の手を押し返す反動のような感覚でモノリスは俺の手から離れた。しかしそれで終わりではなかった。俺から離れたモノリスは後ろへそのまま倒れて行き始めた。あっ。叫んだのは倒れたからというだけの理由ではない。倒れたモノリスがその後ろに立っていた二つ目のモノリスにぶつかり、それも倒れたのだ。そのモノリスも三つ目のモノリスに当たり、連鎖的に倒れ始めた。その後ろのモノリス、またその後ろのモノリス、これではまるでドミノ倒しではないか。いや、まるでどころではない。これは正真正銘モノリス倒しだ。倒れたモノリスはぐったりと垂れ下がり、後ろのモノリスに融合して行く。そして俺の前に道ができた。起伏に富んだ黒い道だ。

 2000/08/20へ続く

(1999/08/16)トゥルーマンショー + キラーコンドーム

 ひさびさにレンタルビデオ屋で新作を2本借りた。

 トゥルーマンショー 公開された時、見たかったのだが見逃していた。自分の日常がテレビになぜか映っているという話ですぐに筒井さんの不条理名作「俺に関する噂」を思い出した。トゥルーマンという男が生まれてからずっと隠しカメラで「トゥルーマンショー」という24時間ドラマとして放映され続けているという妙な物語だ。しかしこれはトゥルーマンという男の生活環境を本物そっくりに作り上げた超巨大なスタジオの中で、監督はなんと月面から俳優に指示を与えているというものすごい設定である。スタジオの中とは気づかず何十年もすごしてきたトゥルーマンがある日を境に何か違和感を感じ始め、ついには脱出を試みるという筋書きで、いわゆるSFだからむちゃくちゃだが面白い設定だ。船の舳先が水平線の空にズボっと突き刺さるところなぞ、お約束シーンで予想通りだがやっぱりいい感じだ。これは結構面白い映画だ。

 キラーコンドーム 公開された時、なんだそりゃと思ったが、わざわざ映画館で1800円も払って見る気もしない、無駄遣いになるだけだ、と思って放っておいた。レンタルビデオでたまたまあったから借りてきたけど、それでも無駄遣い鴨新米。ドイツの映画で全部ドイツ語で喋っている。ドイツ人にも阿呆は居るのだ。イッヒフンバルトデルトウンチ。連れ込みホテルでコンドームが歯をむき出してチンポを噛みきる事件発生。一晩に4件も。ホテルを調べに来た刑事がオカマで、なぜか若い男とやり始める。俺のは32センチだなどと亀自慢しているとコンドームが動き出してオカマ刑事がキンタマを食いちぎられる。そうこうするうちに被害者は増えるばかり。とうとう次期大統領候補までチンポ食われてさあ大変。そこには大きな陰謀が・・・ってどうでもええわオタンチンポ。所々で主人公のオカマデカがシリアスに心情を語るのだが、モノがモノだけに嘘臭くってしょうもない。なんかやたらホモホモしたB級、いやC級、いや、P級映画であった。話のタネに見るならいいけど感動したいと思ったら負けだ。

(1999/08/13)1年10か月ぶりにデジカメ買った

 夜勤明けでワーカーズ・ハイになりながらデジカメ売り場をぷぅらぷらしていた。すると「本日入荷」という張り紙が目に入った。あ、わあ、入ってる、あの、あのぉ、これまだ在庫ありますか・・・ちょっと1階を見てきますのでお待ちください・・・はい、そわそわ・・・1台ありますが・・・く、ください、あ、カードで・・・あれから1年10か月、またデジカメを買ってしまった。これがデジカメ履歴である。ニコンCOOLPIX950。これにしようと決めてから店を回っても、在庫なし、入荷未定ばかりでなかなか買えなかった。

 重厚なイメージで存在感がある。回転するレンズはQV-10のころから気に入っていた。重さは電池を入れて460グラムくらい。DC210ZOOMが420グラムくらいなので大差はない。しかしいちばんの決め手はマクロ接写2センチという面白さだった。デジカメ選択候補としては接写4センチのリコーRDC5000もあった。「手軽に取れる」がキャッチフレーズで、ボディはシルバーで個性はないが持ち歩きやすそうな、いかにもカメラといった感じで悪くは無い。COOLPIX950のほうが3万円ほど高かったが、この際だから高機能でレンズが回るほうを選んだ。ただ、接写なら近頃はサードパーティから機種ごとにマクロレンズが売り出されているので、それでよければ他の機種でも問題はない。

 記憶媒体はDC210ZOOMと同じコンパクトフラッシュなのでいままで使っていたカードアダプターを使ってなんの問題も無くVAIOに取りこむことができた。リコーRDC5000だとスマートメディアなので新規にアダプターを買わなければならない。だから今回は純粋に本体だけを買ってきた。ひとつだけ欲しいのはワイドコンバーターレンズだ。これをつければ24mmの広角で撮影ができるのでぜひ欲しいのだが、入荷未定なのだそうだ。コンパクトフラッシュカードはKODAKのも合わせて4MB、8MB、8MB、16MBをなぜか持っている。これだけあれば充分だろう。コンパクトフラッシュとスマートメディアとどっちが優れているのか、なんてことは知らない。おまけに来年あたりには数百MBの記憶容量を持ったデジカメも出てくるようだ。そうなると桁違いの撮影枚数になるので、なにかデジカメの利用形態が画期的に変わりそうな気もする。そういう意味では今買っていいものか、とも思うが、もう買っちゃったからしょうがない。

 さっそく撮ってみた画像その1その2その3。マクロ重視でこんな感じだ。1600×1200で撮ったが、もちろん縮小してある。WEBで公開する目的ならもうこれ以上の解像度は必要無い。ただし印刷目的ではまだ足りない。銀塩カメラのかわりにデジタルカメラだけの生活が一般的になる日が来るのか来ないのか、まだまだ先は長い。

(1999/08/09)ひのまるきみがよ

 日の丸が国旗で君が代が国歌に認定されたそうだ。いままで違ったのか?と思ったりもする。君が代は小学校や中学校、高校とずっと歌ってきた。もちろん最初は意味もわからず教わったとおりに歌ってきた。意味がわかった後でも別にどうも思わなかった。こういう式典で歌うのは普通なのだろうくらいにしか感じなかった。所詮戦後生まれなのだ。過去の忌まわしい事実を想起させる。忌まわしい事実も社会科で学んだ。南京大虐殺なども知った。国家挙げての殺し合いは許されるべきものではない。それはもっともな事だと思う。しかしそれを君が代という歌から連想することはできない。その時代には生まれていなかった。君が代は昔から国歌だと思っていた。なんとなく暗い歌だと思うくらいだった。アメリカやイギリスの国歌のように溌剌とした元気な歌だったらよかったのに、と思ったりした。それでもオリンピックなどで君が代がかかると、ああ、日本が勝ったな、と感じた。

 日の丸は正式な日本の国旗だと思っていた。小さい頃は正月や祝日に日の丸を揚げていた。それは嬉しい休みのマークであった。オリンピックやマラソンの選手は胸に小さな日の丸をつけていた。一目で日本人選手だとわかり、応援したくなる。自動車レースでも日の丸がついたマシンが前を走っていると嬉しかった。日の丸はかっこいい日本のマークのはずだった。日の丸はいつのまにか汚れてしまった。本当は日の丸マークのTシャツを着て歩いてもいいはずなのに。いまどき日の丸マークをつけていると、誤解されかねない。日の丸には危ないイメージが定着してしまった。それじゃあ新しいデザインの国旗でも作ればいいか。そんなもったいない。過去の記憶はともかく、日の丸のデザインを見よ。こんなに単純で美しい国旗のデザインは他国を見渡しても見つからない。「白地に赤く日の丸染めて、ああ美しい日本の旗は」という歌のまま、すばらしい太陽のデザインだ。もし日本が日の丸を国旗として認定せず別のデザインを採用したら、きっとどこかの国が「わが国が貰う(∵)/」と言って持って行ってしまうだろう。「親方日の丸」などという慣用句がまかり通る世の中は悲しい。

(1999/08/01)SWオフ会

 昨日は土曜失禁で昼の12時までおもらし、じゃなくて仕事していたが、オフ会があるのでそそくさと退散して銀座に向かった。0次会「謎のひんやりニャン贈呈式」には列席できなかったが、待ち合わせ場所のマリオンのからくり時計の下でしばし立ち話をしたあと、ひんやりきみえ、ひんやり加ト吉の両氏は帰って行った。D,うすい、俺の3人でマリオンに入りスターウォーズを見た。ピカチュウの映画は満員御礼らしいが、スターウォーズはそれほどでもなさそうだった。それでも席はほとんど埋まっていて、どこかに1席ならさがせばあるんだけど3人並んだ席はもはやNGだった。予想はしていたことなので、最後列の鉄棒の所で立ち見と洒落こんだ。洒落てないじゃんか。

 初日には字幕を追っていて見逃したシーンもあるかもしれないので今回は映像中心に見た。ETがどこかに出てるなどという怪しい噂も流れていて、ホントかどうかは知らないが、やっぱり確認はできなかった。エンディングロールのおしまいにダースベイダーの呼吸音が聞こえるとユンタユンゾに教えてもらったので最後まで静かに見ていたら、ホントに聞こえた。初日も最後までいたのに気づかなかったとはマヌケだ(;´o`)

 5時にゆりかもめの改札でもとと待ち合わせをして4人でパレットタウンに行くことになった。その前にうすいっちがフジテレビを見たいというので立ち寄った。上からステージを見学できるところがあって、リハーサル風景などを見ることができる。なんか踊ってる女の子数人が手前のモニタにも映っていたのだが「あれ、だれ?」「知らない・・・」いまいち盛り上がりに欠けている。そのうち「あ、西田ひかるが歌ってる」の声に気づき、そこだけ人だかりがしていた。「西田ひかるってちいさいね」byうすいっち。ひとのこと言えるかぁ。「テレビで見ると大きく見える」byうすいっち。そりゃそうだけど2メートルの西田ひかるじゃファンがひいちゃうよ。

 ワンザのレッドロブスターで夕食を食べた。ルイジアナ産アリゲーターのから揚げも食べてみた。豚肉のような感じだが、塩味がきつくて実がちっこくてなんだかわからん。しーゆーれいたーありげいたぁ。

 とかやっているうちに時間が経ってしまい、パレットタウンはぽしゃってしまった(^^;; まあ今日のメインはスターウォーズだからいいか。


CREATE:08/01/1999 by Kiyoharu Otake

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