雑記林花或木
[1999/12]
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(1999/12/31)大晦日

 いよいよ暮れも押し詰まりすぎてしまった。もうすぐ新たな千年紀の幕開けである。とはいうものの今回はY2K騒動に振りまわされて、実家にも帰らずに、テレビのチャンネルをかちゃかちゃやりながら過ごしている。GLAYがレコード大将か、黒白歌合戦に談志が出てきて何かヤバイこと言うんじゃないかとドキドキしてみたり、どうやらニュージーランドではつつがなく新年を迎えたようだし、このぶんなら日本もライフラインはだいじょうぶだろうと思える。しかしY2Kは0時0分過ぎたらおしまいというわけではなく、銀行やら証券やら動き始めてからでないとなんともいえない。でもそういう事務処理関係のトラブルは直接生命にかかわる問題ではないので、多分何か起こるだろうけれど心配ない。うちの会社でもいろいろ修正してきたけれど書類やらオンライン処理やらで思いがけないバグが出る可能性がある。そうしたら速やかに修正を加えることになる。そういうわけで前倒しの作業をするために元旦と2日は会社に出勤である。ではもうすぐよいお年を m(_ _)m

(1999/12/30)テレビドラマでポンポン

 「氷の世界」 松嶋菜々子と竹野内豊の保険金殺人ドラマ。なんとなく面白かった。どんどん人が殺されてゆく。中嶋朋子は狂気が似合う女優になってしまった。おんな鶴見辰吾である。内田有紀もすっかり脇役になってしまった。

 「OUT」 田中美佐子のスプラッター?ドラマで楽しみにしていた。桐野夏生原作と大筋は合っているからいいけれど、女刑事飯島直子はいったいどこから沸いて出てきたのか。まったくけしからんが飯島直子だからいいや。原作では佐竹は確実に息の根が止まるのだが、ドラマ上ではなにやら意味ありげなエンディングになっていた。原作を読んで、4人の主婦たちはみんな渡辺えり子風に感じていたので、田中美佐子などが主役になったのはうれしい誤算であった←なんのこっちゃ

 「砂の上の恋人たち」 1回半くらい見てやめた。奥菜恵に恨みはないが何となく見なくなってしまった。

 「TEAM」 西村雅彦がコワイ役をやっている。黒木瞳が行き遅れ役だなんてもったいない。少年犯罪をテーマにした刑事物で、まさに今が旬といった感じで意外に面白かった。

 「隣人は密かに笑う」 モックンがヤバイ警官役をやっていたらしいが、最初見なかった。噂を聞いて途中から見ようとして見ていたが、おんな鶴見辰吾東の張り出し横綱であらせられる菅野美穂が陰湿な嫌がらせをしているシーンで、何か先を見るのが鬱陶しくなってやめた。イーミナイジャーン。再放送でもはじめたら見てみようかな。

 「危険な関係」 藤原紀香は見逃せない。豊川悦司の暗く投げやりな犯罪者役がはまりすぎていて、藤原紀香が霞んでしまった。殺した相手に成りすますのはいいのだが、豊川容疑者は無職ではなく同じ街の現役タクシードライバーである。成りすました相手はマスコミに顔が出るほど有名な社長とあっては、発覚するのは時間の問題だ。ちょっと無理を感じる設定だと思った。

 「チープ・ラブ」 鶴田真由とソリマチの安っぽい愛のドラマ。別に安っぽくはないんだけれど、鶴田の捨て科白「うぜーんだよ!」がかっこよかった。

 「美しい人」 田村正和がむっちゃよわよわしい。目頭を押さえて泣き言ばかり言っている。それがまた似合うんだからねえ。暴力旦那から逃げるために整形してできた顔が常盤貴子、その顔が田村院長の死んだ妻にうりふたつというクローン戦争だ。暴力旦那の狂気に満ちた追跡が迫力満点で、ついつい引き込まれてしまった。ジェーン・バーキンの主題歌 L'aquoiboniste(天才バカボンの歌)がすごくやるせないムードを盛り上げていた。

 「サイコメトラー2」 工藤静香はかっこいいんだけど、なんかいまいちな感じで2回くらいしか見なかった。

 「3年B組金八先生」 ひさびさの金八おやじ登場、以前の武田鉄矢は「池袋駅を黒いコートで紙袋引き摺りながらさ迷っている自然ポマードのレゲエおじさん」のような長髪で、これが生理的にやだあ!という人もいた。彼もいい年になって髪はほどほど短くなって教師としての貫禄も出てきて、なかなかのものである。はいいいですか例の独特な喋り方は相変わらずだが、掻き揚げるロン毛がないので、あの動作はもうしていない。説得力のある口調でやたら立派な説法をする。聞いていて関心するようなセリフはいったい誰がシナリオを書いているのか。まったく彼の教鞭でたくさんの悩める少年少女が正しい道を歩んでくれそうな気もするが、本当に改心してほしいような破壊的な不良は夜の8時などという早い時間におとなしくテレビなんぞを見ているわけがないのである。どこぞの暗がりでバタフライナイフぐるぐる回しながらクスリやったりユスリやったりしている時間だもんね。この番組だけはあと3ヶ月くらい続く。またこの番組から新人タレントが輩出していくのかな。

(1999/12/28)アホーメン

 それは俺のことか? ちゃうちゃう、ラーメン屋の話だ。川崎駅から市役所通りを通って宮前の大きな歩道橋を渡った右側のNTTの横にある「萬楽」という中華料理屋の看板メニューが「アホーメン」食う人が阿呆というわけではなく、作る人が阿呆というわけでもなく、スペイン語でニンニクのことをアホと言うからアホーメン。作る阿呆に食う阿呆、同じ阿呆なら食わねばソンソン、かどうかはさだかではないが、煮こんだニンニクが入ってむっちりとニンニクの匂いが漂うアホーメン。麺は普通っぽくて黄色っぽくて、汁も普通っぽいが少し辛い鴨新米。ニンニクに気を取られていて、ふと気づくとチャーシューとか入ってない。ホットなホットな雰囲気で、後が匂いそうだな、などと思いながら食べればなかなか味わいがある。アホーメンという名称を見たときから、なにがなくともとりあえず一度は食べてみたかった。

(1999/12/27)エンド・オブ・デイズ

 カップゥヌドルおやじ、シュワちゃんの冒険活劇←何ちゅう表現・・・2000年最後の時に悪魔が蘇える←ミレニアム←安易なアメリカ人・・・そういう気分で見れば楽しい映画である。しかしまあ敵は悪魔だからリアリティがあるわけもないし、のっけから悪魔の超絶的なパワーを見せ付けられたら、いかなるマッチョシュワちゃんとて勝てるわけがない。フッとひと吹きで紙くずみたいに捻り潰されてしまうだろう。今後1000年間の支配がかかっている大勝負に絶大なる悪魔が負けるわけがない。とはいうもののそこはハリウッド映画だから、そんなシナリオで15分で終わってしまうわけもないが。ありもしない世界でシュワちゃんが活躍する映画なら「ラスト・アクション・ヒーロー」みたいな不可思議で洒落た仕掛けのほうが面白い。でもまあいいか、ミレニアムだし。

(1999/12/26)ブレア・ウイッチ・プロジェクト

 ブレアの森の魔女伝説を取材してドキュメンターリー映画を作成中の3人が消息を経った。1年後にそのフィルムだけ見つかった。

 わざとらしく粒子の粗い映像で淡々と進行していくドキュメンタリーフィルム仕立てで、ところどころモノクロ映像を挟み込んだりして、リアリティを出している。取りながら歩いているので映像が揺れるにまかせていて、見づらかったりもするが迫真的である。ブレアの森で何が起こったのか。何も起こらない。驚くほどの低予算で出来上がった映画というだけあって、高度な特撮などなにもない。高度といえば高度な心理作戦が功を奏した映画といえる。子供だましな仕掛けでも、使いようによっては強力な武器になる。一般的なミステリーやホラーにはない特別な味わいがあり、話題性もあるので、そういう意味では見てもいいかもしれない。

(1999/12/20)ホタルック

 ちょっとおもろいものを見つけた。ホタルックという蛍光灯ランプ。10分点灯したあとで消すと、ホタルのケツみたいにほのかに残光を放つ。1時間くらい光るらしいが、その前に寝てしまうのでさだかではない。これは電灯を消して寝るときに真っ暗闇にならなくて便利だ。なんとNECの製品だった。何を光らせているのかは知らないが、トリチウムみたいな放射物質ではないだろう。有害だったら寝るたびに蝕まれていくのだなあ(;^_^A

(1999/12/19)福引きセール

 近所のスーパーで福引きセールをやっていた。3000円のお買い物で1回がらがらができるやつだ。それで1回だけやりにいったら、なんと5000円のお買い物券が当たってしまった。こいつは幸先のよい年だ、あ、もう年末じゃねえか。これでおしまいだったか(;^_^A あのがらがらは大抵、腹痛のクスリみたいな赤い玉が出てきて、ポケットティッシュくらいしかもらえない人生だったので、当たってチャランチャランと鐘鳴らされるのは珍しいことだ。このお買い物券は今年中にそのスーパーで使わなくてはならない。うーむ、何買っちゃおうかなあ

 年賀状の宛て名印刷していたら3枚足りなかった。お菊さんより2枚も余計に足りない。あした買い増ししてこなくては。

 今はCANONのBJC400Jというプリンタを使っているが、ヒューレットパッカードのP1100というプリンタ見たら欲しくなってきた。2400×1200dpiで使うかどうかわからないけど自動両面印刷もできる。給紙トレイと排出トレイが前面にあるので後ろを気にしなくていい。デジカメなどから直接印刷するためにコンパクトフラッシュとスマートメディアの両方のスロットがついているのだが、これが印刷だけでなくて普通のドライブとして読み書きできるというのもすごい。そしてなにより重宝しそうなのが、プリントキャンセルボタンだ。印刷が始まっちゃってもスプールを取り消すことができるというのはうれしい。うーん、欲しいなあ。

(1999/12/17)おかげさまで四周年

 あ、お〜っと、忘れてた。半月も平気で忘れてた。四周年です。4年間のアクセス数は38980。1年前に24500だったのでおよそ14480ほど増加しました。

 劇的な変化はなぁんにもないけど、アニメーションgifは全部、あほらしかアイコンライブラリーに移動させました。これで鴨新米実行委員会は単なる覚え書きのページになってしまいましたとさ。

 あ、まだ年賀状作ってない。どーしよーどーしよー(-_-;) 毎度のことながら。

(1999/12/14)もう年賀状来た

 はがきが届いた。裏を返してみたら、あれま、こっちにも宛て名が印刷してあるぞ(゚_。)?(。_゚) いやがらせはがきか!?! あら、ひ奥様からだ。なになに? まちがって裏に宛て名印刷しちゃったけど、もったいないから年賀状パート1だとぉ〜 確信犯だったか。まさか買ったばかりの、おにゅープリンタの練習台にされたんかいな? んでもって年が明けたらパート2が届くんじゃろか? まさかまさかまた両面宛て名だったりしないじゃろうな? いや、するかも、いや、いな、そのくらいのことはしそうなひとだぞ。

(1999/12/13)ゴジラ2000ミレニアム

 ゴジラUSAに負けじと、さらにこわもてになって根室に登場。しかしやっぱりジャパニーズ・ゴジラらしい顔してる。ゴジラUSAみたいな異物感はない。ゴジラUSAみたいなスピード感もないが、お馴染みのゴジラBGMが流れる中をどっしどっしと歩いてくるゴジラは気分が安らぐ。そのせいか危機感が薄い気もする。ゴジラそのものが見世物小屋的な、寅さん的なアイドルになってしまったからかもしれないし、俺が子供じゃなくなったからかもしれない。小学校の講堂で全児童集めて見せられた「キングコング対ゴジラ」の時のようなドキドキするゴジラはもう俺の中にはいないのだ。今回は異星からの物体まで現れてゴジラも大忙しだが、「強いぞゴジラ」とか「がんばれゴジラ」のような気恥ずかしいセリフがなくてよかった。ゴジラはあくまでゴジラである。感動のラストシーン。このラストシーンはいい。ゴジラ冥利につきる。

(1999/12/12)ファイト・クラブ

 ファイトクラブのことを口にするな

 かっこいいブラッド・ピット、汚れ役が似合っている。ファイトクラブとは1対1で試合をするクラブだ。ブラッド・ピットとエドワード・ノートンが街角で殴り合っているうちに、いつのまにかファイトクラブという組織ができて、どんどん過激な集団になっていく。その過程を綴っている映画だが、その心理描写がこの映画の見所だ。はまってしまう映画だ。もし、はまってしまっても、

 You do not talk abou fight club.

(1999/12/11)ワイルド・ワイルド・ウエスト

 かっこいいウイル・スミスなんだけど、喜劇だよなあ、シリアスなところなんてほとんどない、ウエスタンだ、映画の中で本人もそう言ってた。ウエスタンっぽさはちゃんと出ているからいいけど、巨大クモロボットなんか出てきちゃって、ハチャメチャで。ビクターの犬なんか笑っちゃったよ。お約束のボケシーン満載で楽しいことこの上ない。喜劇だもんね。いい映画だよ。でも後には何も残らないんだよね。喜劇だからそれでいいのかな。

 そのクモロボットが【当時】としてはハイテクの最先端だろうと思わせる風体で【今】なら型落ちの中古ロボットみたいな雰囲気で、とても強そうには見えないんだけど、他に対抗するものがない【時代】だからみんな目を白黒させて逃げ惑うばかり。この時代錯誤的なロボットの造形がやたらと個性的だね。さしずめNHKのアイデアロボットコンテスト出品作品みたいな感じで、マニアックだったな。

(1999/12/10)黒い家

 怖〜い大竹しのぶの映画である。黒い家といってもおばけが出てくる屋敷の映画ではない。おばけじゃなくて人間だから、なおさら怖い。金沢の保険会社を舞台にしたサイコサスペンスみたいな映画だ。ヒチコックを思わせるような、得体の知れない恐怖が渦巻いている。そしてだんだんと明らかになってくる真実、そしておばけ屋敷、あ、やっぱりおばけ屋敷なのかな。ターミネーターみたいな大竹しのぶが夢に出てきそうだ。バラエティ番組でぐずぐずしている彼女からは想像もできない。女優って恐ろしいね。

(1999/12/07)日本列動

 先月、エベレストが移動していると書いたが、こんどは日本列島である。来年10月に大陸方面に465メートル移動させることになった。タンカーとタグボート80000隻を動員してウントコドッコイショ、っちゅうわけではなくて地図上の測定誤差を世界標準に合わせるだけである。465キロメートルじゃなくて465メートルだからほとんど気にしなくていいけど、動かす瞬間には揺れますのでお手近の吊り革にお掴まりください←だからちがうってば。この世界測地系というものに合わせるのも、GPSなどのハイテク機器の利用のためである。やっぱりハイテクが世界地図を少しずつ塗り替えて行くことになる。尚、来年10月の移動直後には日本海沿岸に津波の発生する恐れもあるということで、警視庁は山陰、北陸地方の沿岸警備隊に当日の避難・警戒の呼びかけ、救助活動の要請をする予定である。

(1999/12/06)げんれいステッカー

 ぬけさくな標識で大人気のげんれい工房の標識グッズが商品化された。注文はげんれいの表紙からリンクが張られている。一枚500円もするが、今なら6枚セットが割り引き価格で、ひょうたんからこま値引きも期待できてこんなやつが手に入るぞ。吸盤でクルマのウインドウに張れるようになっているが、実際は糞の役にも立たない代物である。これを着けたからってJAFが無料になるわけでも、ガソリンが割り引きになるわけでもない。燃費は向上する、んなわけない。パワーが7馬力アップする、んなわけもない。後ろ指さされ度数は確実にアップする。さっそく注文したらあっというまに黒猫ヤマトが咥えて持ってきた。全部クルマに着けて走ったら阿呆丸出しである。お気に入りの1枚を使うように心がけよう(∵)/ いったいおれはどうしたらいいんだ

(1999/12/05)西日本駆け回り

 出張で西日本を駆け回ってきた。金曜日に大阪に行き、仕事して夜は宴会。会社の宴会など面白くないが、いやとも言えない。だから大阪散歩はできなかった。ワールドというホテルを取ってもらっていたが、歯ブラシもシャンプーもお茶も用意されてなかった。そのかわりなぜかエロビデオが無料で垂れ流しという珍しいビジネスホテルである。

 土曜日は新大阪から岡山まで行き、瀬戸内海を渡って高松で仕事。昼はせわしなくうどんを食べて、夜はもっとせわしなく立ち食いカレーを食べた。生まれてはじめての四国入りはおよそ7時間で終わった。岡山から博多まで新幹線。博多に着いたのは22時半だった。生まれてはじめての九州入りである。これでようやく日本4島に足を踏み入れたことになる。

 明日も時間がないのでせめてラーメンでも食べようと、駅の横の長浜屋台ラーメンを食べに行った。駅のそばにはほとんど屋台などないようだが、ホテルで聞いた駅の横に2軒並んでいた。長浜屋台ラーメンのおっちゃんは無愛想で下心でもありそうな目つきで「まずいラーメン3つね」 「正露丸持ってる?」 「こっちのお客さんはみんなサクラだから」 「うまいラーメンってホテルで聞いたの?だまされたんだよ」とかしょうもない冗談を真顔で言うおっちゃんだった。1ミリくらいの細麺とゴマ入りのスープがうまかった。駅前のグリーンホテルという所に泊まったが、歯ブラシもシャンプーもお茶もドライヤーも揃って満足できる物件であった。

 日曜日は朝から仕事して午後にはJASで羽田に帰ってきた。博多天神や長浜やいろいろ散歩してみたかったが、今回はまったく余裕がなくて、何のために行ったのかわからない。あ、いや、仕事だった(;^_^A


CREATE:12/05/1999 by Kiyoharu Otake

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