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(2000/02/29)ノイズ
♪ 宇宙から帰還した夫がなにか違う。宇宙飛行士の妻の苦悩を描いた問題作。というわけでもないが、いったいSFなのかホラーなのかと悩みそうな映画である。宇宙での空白の2分間にいったい何があったのか、どうも夫の様子がおかしい、ってことはどうみても宇宙人が関係しているとしか思えない。そんなものが出てくるのならこれはSFだろうと思うのだが、これを宇宙人じゃなくて怨念とか幽霊とかに置き換えてしまうとホラー映画になる。万が一、亡霊にでも置き換えたとしてみても、この映画はそのまま筋が通ってしまいそうなのだ。最高級の特撮を駆使してこれでもかこれでもかと撮るのが今時のSFなのだが、そういう意味ではこの映画は安く仕上がっている。宇宙から帰ってきた夫の変容に少しずつ気づいていく妻の心理描写が全てとでも言える映画である。最後まで見て「あ、やられた」と思ってしまう。こんなSFもたまにはいいかも。なかなかスリルがあって悪くはない。いまかいまかとドキドキしながら見ていって「あ、やられた」と言ってしまおう。
(2000/02/28)スリーピー・ホロウ
♪ 『月夜の晩はなくした首がすすり泣くぅ』
♪ このフレーズはちょっと笑ってしまう。そこらへんのバカホラーかと思わせるような情けないコピーだ。しかし映画のほうはいたって真面目路線だったりする。
♪ 魔女狩りや拷問刑がまかり通っていた頃の古い時代の古い村のできごとである。タイトルバックに流れる霧につつまれた風景は叙情的絵画のようで美しい。首無し騎士が首を狩る話だから当然首をちょん切られるシーンがたくさん出てくるが、それ以外に意味の無い残酷シーンが出てくるわけではない。小さな村のホラーだから閉塞感があるかと思ったが、映像もすっきりと鮮明でなかなかよい。
♪ 首無し騎士が首を狩るには理由がある。その理由を調査しながら解き明かして行くという明確な骨子があるから、探偵小説を読むような謎解きの楽しさもあり飽きさせない。何十年も前の古典映画の名作を見ているような不思議な感覚が逆に新鮮だ。
(2000/02/27)子連れカラオケオフ会
♪ カラオケオフ会である。参加者はあーちゃん、ゆりりん、D、ぐうた、俺。みんな大人なんだけどあーちゃんだけはまだ選挙権を持ってない。というか仕事もしていない。というか学校にも行ってない。というかオムツをしている。というわけでいきなり泣き出して何かと思えばオムツ交換タ〜イム!だったりするのである。そういう子と一緒にカラオケに入るとそれなりに大変だったりする。スイッチを切ったマイクを持たせておくと、最初はそれで満足しているのだが、自分のマイクだけ音がしないことに気づき、歌っているひとのマイクと交換しろといってくる。さりげなくスイッチを切って交換してあげるとまたしばらくは満足しているが、あれ、やっぱりあっちのほうが音がする、と感づいてまた交換しにくる。そのうちにマイクを袋に入れて元のマイク置き場にしまいに行く。もうひとつのマイクもしまいたくなって、歌っているひとの近づいていく。うひゃあ! しばしナマ声で歌うDさん(⌒ι⌒;)
♪ パーカッションのおもちゃが置いてある。ボタンを押すといろいろな音がでる。これは楽しい。あーちゃんのお気に入りで、とんでもないところで妙な合いの手が入る。爆笑。そのうちそれも飽きてしまって、あれなーに?これなーに?と徘徊する。そのうち「ママアーーーーーーーーー」と号泣はじめた。まさにサビを感動的に歌っているママのところへにじり寄ってだっこしてもらう。80%で歌い終わったママはあーちゃんとオムツを持って出て行った。子連れカラオケなのにあーちゃんが喜びそうな歌はモー娘1曲だけだった。あとはおとなの曲なのである。
♪ 喫茶店でお茶していると「お絵描きする」とあーちゃんがいいだした。ママが紙と鉛筆を出してあげる。しばし自分でアルタミラの洞窟のコンテンポラリーアートを描いた後「ドラえもんかいて」と他人を当てにしはじめる。ドラえもんをかいてあげると「じゃあアンパンマンかいて」アンパンマンをかいてあげる。「じゃあキティちゃんかいて」キティちゃんをかいてあげる。「じゃあマイメロリかいて」マイメロディをかいてあげる。「変なかおー」ひとに描かしておいてそう言うか。「じゃあアンパンマンかいて」さっきかいたじゃんか。「じゃあキティちゃんかいて」さっきかいたじゃんか。紙の上がいくつも同じキャラで埋まって行く。「じゃあバスかいて」バスをかいてあげる。「じゃあ黄色いバスかいて」バスをかいてあげる。「じゃあグリーンバスかいて」バスをかいてあげる。「じゃあピンクバスかいて」バスをかいてあげる。「じゃあ黄色いバスかいて」さっきかいたじゃんか。バスをかいてあげる。黒鉛筆である。まさに終わりのない旅である。全員やられてしまった。
♪ これだけ大騒ぎすればすぐ寝るだろうと思っていたら、2am過ぎまで寝かしてもらえなかったと、ママが嘆きのメールをくれた。
(2000/02/20)13F
♪ 「インデペンデンス・デイ」のエメリッヒ監督作品ということで期待してたんだけど、中くらいかな。
♪ 「この世はリアルな偽物」というキャッチフレーズで、見る前から「マトリックス」を思い浮かべてしまう。「マトリックス」で容赦無き偽物世界を見てしまった後だけに、ちょっと物足りない。コンピュータの中に構築された自己増殖型の仮想世界なんてのは、映画にはなっていないが田中光司の「ループ」や瀬名秀明の「ブレイン・ヴァレー」を思い出す。ちょっとニュアンスは違うが「トゥルーマン・ショー」を思わせるようなシーンもある。それなら「トゥルーマン・ショー」のほうがギミックが洒落ていて面白い。かなりニュアンスは違うけど「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の雰囲気も感じてしまう。見ているうちに筋書きが読めてしまうのも辛い。
♪ いろんなものを思い出させてくれる映画だが、バーチャル流行りの昨今では、むちゃくちゃ突拍子も無いシナリオでないと素直に驚けなくなってしまった。それでも古き良きオールド・アメリカンなセピア色の雰囲気のオープニングはさわやかな感じがした。手違いで別のフィルムを上映しはじめたのかと心配してしまった。
(2000/02/19)親指スター・ウォーズ&親指タイタニック
♪ く、く、く、く、くだらねぇ〜〜〜\(。o・)/ でもおもろいぃぃぃ(⌒ι⌒;)
♪ こんなくだらねぇのを見に超満員の行列さ
♪ http://www.fujicreative.com/thumb/thumbwars.html で予告編ムービー見たくせにやっぱ劇場に行ってしまった
♪ 親指に目と口を合成させた世にもえげつないキャラクターが出てくる、というかそれしか出てこない。もうそれだけで笑っちゃうぞ。ベイダーやストームトゥルーパーは被り物というかPEZの頭みたいなのを被っているのでもう親指だかなんだかわからんし、ヨーダのバカ顔には思わず吹き出してしまう。
♪ 〜(。_゚)〜 ←ヨーダ
♪ ハゲのキャラなんか後ろ姿は単なる親指じゃんか。すごくまぬけで良い良い。そのくせスペースシップやデススターのたぐいは全部指やら手の形をもじってあるにもかかわらず、やたらかっこよかったりして、特撮は本家も真っ青のSFXというのは冗談すぎるけどなかなか侮れない。そんなかっこいい背景の中で親指が、親指が、親指が・・・・く、く、く、くだらねぇ
♪ タイタニックもCG満載でやたらリアルな船の中を親指が、親指が、ってまたかいな。本編のストーリーをなぞっているはずなのに、いつのまにか、ありゃ、そうなっちゃうんかい、もうくだらないったら。みんな親指だもんでデブばっかり。ばかばかしいぞほんとに。んで、指人形映画だからお子様大喜びと思いきや、下ネタ満載で、これはもう大人が楽しむ人形劇だわ。成人指定すべきだ。そうすれば劇場も静かだし。
♪ どうやらスターウォーズが先にできて、あとからタイタニックを作成したようだが、スターウォーズファンとして贔屓目に見てもタイタニックのほうがたくさん笑えた。くだらなさは五十歩五十一歩だけど、ばかばかしさは五十歩五十一歩だ。同じやんか。デススター攻撃や宇宙船の特撮に金かかった分だけお笑いシーンが減ってしまったのかな。その点タイタニックは全部親指っちゅうか全部人間っちゅうか全部親指なので、まるまる大マヌケなのである。
♪ いずれにしてもくだらねぇ。高い金払って見る価値があると言いたいのはやまやまだが、言うのが恥ずかしいから自分の目で見ろ、って感じぃ〜
♪ 〜(o_o)〜 ←ヨーダってもそういう名前じゃなかったけど・・・
(2000/02/13)タカノユキマサ記念オフ会
♪ 昨晩はタカノユキマサ記念オフ会であった。タカノユキマサ氏を追悼して、とかいう話ではなくて早い話しがReadMeJapanのオフ会である。タカノユキマサ氏はReadMeの主宰者でまだ矍鑠としてご健在である。3年前のドタキャン以来会わぬまま年月が過ぎた。ふとしたはずみでネギ葱氏が幹事に名乗りをあげてというかなんとなくそうなってしまって渋谷でオフ会ということになった。参加者は幹事ネギ葱さん、タカノユキマサさん、takaさん、ぽたらかたみおさん、フナイさん、池川さん、新屋さん、しおりんさん、血みどろだーりんさん、だーりんのたまきんさん、そして俺。
♪ タカノさんは目がでかくてまつげが長いのでだーりんがそれは邪道だと言い張っていたが(見た目は)好青年っぽい人だった。ふーん、この人がReadMeを操っていたのかと感慨も粗塩である。「下からランキング作ろうよ」と言ったら「ああ、それは簡単だから」というタカノさんの口約束を信じていいものやら・・・ ますます幸せ太りのだーりんは200LXを取り出して見せてくれたが、たまきんは俺が欲しいと思っているジョルナダ690を取り出してきた。うわ、欲しい。しかしこのふたりの飲みっぷりは底無し沼である。takaさんは機械がこわれるほど肺活量も多いらしい。しおりんは観音様のような顔で握力自慢をしていたが、takaさんの握力にはなすすべもなかった。たみおさんは普段でもにこやかな人なのに近頃異常なほど幸せな顔をしているのでしおりんにネチネチと絡まれていた。生まれる前からたみおさんと深いしがらみで繋がっているフナイさんは修行僧のような風体だが、以前は尻まで髪の毛が伸びていたらしい。パンツ履く時髪の毛までパンツの中に入ってしまわないかとちょっと心配になった。前から見たらどっちの毛だか区別つくのかな? 新屋さんは真面目そうな人なのに酔っ払うと、俺のページでも却下しそうなしょうもない駄洒落を連発していてショックだった←なんでや。ReadMeも猿人も登録している俺なのに池川さんが誰だかぜんぜん知らなかった俺っていったい・・・ いつもながらノホホンと意味不明なネギ葱さんは遠隔幹事にヘトヘトになってますます意味不明になっていた。かあさん、オレやったよ! そう言ってネギ葱氏は息絶えた。俺は頭が痛くなった。そうやって2次会もなく居酒屋で5時間以上、一過団欒してお開きになった。
(2000/02/06)ワールド・イズ・ノット・イナフ
♪ お馴染み007ジェームズ・ボンド、英国の寅さん登場である。今回で3作目のピアース・ブロスナンはなかなか渋くてかっこいいおっちゃんである。相変わらず陸海空のアクション勢揃いでおもしろいったら。
♪ 美人大女優ソフィー・マルソーちゃんも目にやさしい。毎度トンチキな発明をして楽しませてくれたQじいさんはこの作品に出て、公開後に交通事故で死んでしまった。今回Qじいさんの後釜役に、我らがモンティパイソンのジョン・クリーズが登場。今後も出てくる予定だそうで楽しみだ。ジョン・クリーズも既に60歳を過ぎていてバカ歩きはやってくれなかった。←歳のせいじゃねえだろ・・・
♪ 新しいボンドカーはBMWのオープンカー Z8。普通のBMWじゃいまいちだけど、これならアストンマーチンに負けない個性を引き出せそうだ。毎度のことながらすげえ装備をしているくせに、あっというまにポンコツにしちめえやがるぜ。
♪ クルマに限らずいろいろな秘密兵器がスクリーンで活躍するのはたった一度だけ。二度も三度も同じ手で窮地を脱するようなヘマはしない。それだけで観客は画面に釘付けである。
(2000/02/02)愛の十字路
わたしが決めたの と君は言ったね あの日の君のひとことで 僕は日記を閉じたんだ 僕とは違う日記の中で 君は生きてきたんだね ひさしぶりに開いたページには あの日の君が微笑んでいたよ 君がさよならしたひとに 僕は会ったこともなく どんなひとかも知らないけれど きっと君はそのひとと 同じ夢を見て来たんだね 長い道を手を取り合って ずっと歩いて来たんだね ふたりで歩いた道だったのに 一緒に歩いていたはずなのに ある時すれ違った誰かを見ると それがそのひとだったって 君が静かに話してくれた 不思議な愛の十字路の物語 アインシュタインが言ってたね 宇宙は曲がってできているって まっすぐに飛んでいったロケットが 元の場所に戻ってきたり いつのまにか見知らぬ世界に紛れ込んでしまうって 君がさよならしたひとは たくさん愛をくれたんだろうな 持ちきれないほどの大きな愛に 包まれて生きてきた君だけど 少しずつ少しずつ 薄まっていったふたりの空間を 埋めるものが見つからなくなった時 君は終わりに気づいたんだね 君がそのひとと一緒に目指していた未来は あまりにも果てしなく あまりにも遠く感じてしまったんだね いつまでもいつまでもこのままで 届かぬ夢を見るのが辛くなって 薄れた愛の隙間を漂って 君は疲れてしまったんだね アインシュタインが言ってたよ どんどんスピードを増して行って 光の速さに近づくと 時はゆっくりと流れ始めるんだって いつまでたっても辿り着かない旅人のようにね 僕はまだ君に何もあげられないけれど 君の幸せを小さく祈ろう もう振り返えることもなく 君が決めた道を行けばいいよ 不思議な愛の十字路で 新しい明日が君を招いているんだよ 君が向かう道の向こうに 何が待つのか知らないけれど まるで道案内のように 色とりどりの花たちが 咲いては踊り咲いては歌い 君を応援しているよ その花たちに歩調を合わせ 一歩一歩明日を目指して行けばいいよ いつか君があの日のような 花の笑顔になれる日を 僕は楽しみにしているよ ずっとずっと昔の君の笑顔は 僕の大切な宝物だったよ 君の笑顔をもういちど 僕の宝物にさせてくれるかな 僕のページにもういちど 君を咲かせてくれるかな
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