雑記林花或木
[2000/04]
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(2000/04/27)ザ・ビーチ

 オリコカードじゃなくてディカプリオ主演の新作。美しいビーチが戦場になる、とかなんとか・・・どんなに怖い映画かと思われそうだが、ちょっと大げさかもしれない。コワイといえばコワイのは人間の心。守りたい楽園のために理性を無くしてしまったら、もはやそこは楽園ではない。永遠の楽園を求めて旅に出た青年が遭遇する虚構の楽園、ザ・ビーチ。スリルに満ちた冒険と束の間の極楽。自分が捜し求めていた楽園は、これなのか。悩みながら冒険を終えた時、彼は本当の楽園に巡り合うのだろう。

(2000/04/18)ネット・オークション

 インターネットのオークションが流行っている。Yahoo、BIDDERS、楽天市場etc。新規参入組織も目白押しである。俺はいまのところYahooオークション一本槍だ。知り合いにもやっている人が増えてきた。いろいろ身近なものやマニアックなものや、買ったけど使わなくなったものなどを出品したり、めったに手に入らない逸品を発見して落札したりする面白さはハマる。いらなくなったものをただ捨てるよりは小額でも売れればそれにこしたことはない。リサイクルにも一役買っている。街角のフリーマーケットという手もあるが、ネット・オークションの素早さ手軽さは比較にならない。中古店に売ると、安く買い取られてしまうが、オークションなら自分が売り主なので、中間マージンを省いた金額で取り引きできる可能性もある。買うほうも中古店より安く手に入るチャンスがあれば得である。

 流行り物には事件が付き物で、ネット・オークションでも胡散臭い事件が新聞を賑わしている。売買だから詐欺事件である。金を振り込んだのになしのつぶて。偽名口座だったり、送られてきたものが偽物だったり、傷物、壊れ物なんてこともある。品物を送ったら金払ってくれなかったり、何かの行き違いで喧嘩になったり、ネットといえども同じことだ。

 ネットならではの胡散臭さもある。買う気もないのにいたずらでとてつもない高額で入札してオークションを妨害したり、落札したのに連絡もしてこなかったり、連絡が来ても返事しなかったり。オークションでは出品者の評価をつけるのだが、落札した途端に連絡もせぬうちに嫌がらせで悪評をつけたり、ひとりでいくつもIDを取得して自作自演で好評価な出品者を装ったり、悪いことなら何でもありといった按配でもある。この間は「女の人」が出品されてて話題になった。もちろんいたずらだけど。

 便利なことには必ず妨害が入るというのも人間の浅ましさ。もちろんそういう人間は参加者のごく一部なのだが、それだけでも影響は大きく、そういう状況を目撃した時には、いや〜な気分になる。参加するなら何よりも信用第一を心がけてほしい。初めての出品が終了した時、たまたまプロバイダのメールサーバが不調で、早く落札者に連絡しなければと多いに気を揉んでしまった。品物に傷があるなら正直にコメントを書いて出品しよう。後でゴタゴタ言われるよりはずっといい。

 いろいろな出品物を見て回るだけで多いに笑える。高級品や希少品もあるけれど、え〜っ、こんなのもぉ?というようなものまで出品されている。ウエットティッシュ1本とかビニール袋1000枚とか、使い古しのスニーカー(臭そぉっ)、電電公社のテレカを入れるビニールケース、先週の雑誌、特盛値下げの吉野家の旗・・・ヽ(。_゚)ノ 今見つけたのは徳島県の山林32000坪1800万円。おもろいでぇ(^o^)

(2000/04/16)マーシャル・ロー

 デンゼル・ワシントン主演。ニューヨークに戒厳令が敷かれたらどうなるか、というような映画である。最初から緊迫したムードで始まり、最後まで息も抜けないほど緊張感のまま進んで行く。あれよあれよと思う間にとんでもない事態へとなだれ込んで行く様子は、実際にいつ起きてもおかしくないような薄ら寒さを感じる。ブルース・ウィリスの役どころが面白い。

(2000/04/14)My苦労ソフト社

 会社でホームページ作成ソフトのマイクロソフトフロントページを導入しようとしてフロントページサーバ機能をインストールしたら、今まで使っていた別のソフトが動かなくなった。なんたらかんたらdllかなんかが勝手に書き換えられてしまったらしい。その機能はとても大事なのでなんとか復旧できないかと業者といろいろと相談したが、すべて再インストールするしかないということになった。そういうわけでフロントページはお払い箱になり、IBMのホームページビルダーを導入することになった。高機能だからといっても身勝手なソフトは使えない。

 会社でプレゼンソフトのマイクロソフトパワーポイント2000をインストールしたら、MSゴシックなどの基本フォントが書き換わった。たいして問題はないように思えるが、微妙に字体が変化しているので気になる人は気になる。途中まで作成して印刷済みの資料とフォントが書き換えられた後の資料の釣り合いが取れない可能性もある。インターネットエクスプローラも勝手にバージョン5に書き換えられた。設定の違いなどでYahooが文字化けしたり、ファイル名称が漢字のため開けないページが出て来たりする。パソコンのセットアップに慣れていない人がインストールする時は、標準のインストールとかおすすめセットアップなどをするだろう。その際、インストールしたかったソフト以外のシステムファイルなどが勝手に入れ替わったりするのは鬱陶しい。そのたびに全国の営業所から問い合わせが来てしまう。諸事情によりバージョンを上げたくないことだってあるのだ。

 こういうありがた迷惑なやりかたは世界のOSを牛耳っている親方マイクロソフトならではの手口である。WindowsUpdateをクリックしていろいろ書き換わるのなら、何も文句はないが、別のアプリケーションをインストールしたためにOSの一部まで入れ替えられては困る。困らない場合もあるが困る場合も多々ある。おまけに動きがおかしくなったりしたのでは目も当てられない。OS会社がアプリまで独擅場にしようというのはやっぱりだめなんだろう。おとなしくOSに力を入れて、ちょっとやそっとではびくともしない信頼できるOS作りに邁進してもらったほうが、ユーザとしても精神衛生上やすらかである。

 以前、Visual Jをインストールしたときは、IEまで勝手にインストールされた。IEが必要なのはわかるが、なぜそういうケースでYESボタンだけあってNOボタンがないのか。高圧的な仕様に気が滅入る。そういう選びようがない不親切なダイアログは「ダイアログで遊ぼう!」の格好の餌食である。そういう迷惑なダイアログを見なれているから、誰も「ダイアログで遊ぼう!」のダイアログが偽物だとは気がつかない・・・

(2000/04/03)エンガッツィオ司令塔

 エンガチョな筒井さんの新短編集である。断筆解除後初の短編集だそうで、なにがなによりである。この、きたならしくもえげつないスラプスティックスオブツ毒短編に筒井さんの真髄がある、とは言わないが、これもまた筒井節、読後の爽快感が便所コウロギの後ろ足のヌメリヌメリとテラテラ光る切れっ端をつまみあげてしまったような疲労感と世紀末の予感を嫌がうえにも盛り上げる、うわ、もう、流したくても水が出ない昼下がりの公園便座のアンニュイな喪失感が何とも言えずやだやだやだがいい。

 これは文芸春秋に掲載したものだけを集めた短編集で、新潮社版も出るようだ。単行本になるまでめったに読まない俺としては待ち遠しい。ジャリネットに載せていた越天楽や東天紅、ご存知七福神にはそれほど毒を感じない。七福神で遊ぶ小ネタ集みたいな感じだ。ちょっとおもしろくない所もあるけど。

 「エンガッツィオ司令塔」「乖離」「首長ティンブクの尊厳」などの毒々しい作品もいいが、「夢」のような寂寥感を伴なうような作品がけっこう好きだったりする。

(2000/04/02)U.M.A レイク・プラシッド

 毎月ついたちは映画の日 その2

 1000円でロードショーを見られることにつられて、(=_=)あ・・・徹夜明けだというのに、映画のハシゴをしてしまった。ラッキラッキヽ(。_゚)ノ 1000円払って次の映画館に入った。

 巨大な未確認生物が出てくるって・・・・出てきた。さすが1000円の映画だけのことはある。いや、それは映画の日だからでしょ。そういうものが出てくるのか。もっと別なものが出てくるのかと思っていたが、そういうものだったのか。こういうものが出てくるのならしかたがない。しかしああゆうものが出てきたらそりゃあコワイだろうが、こういうものはそういうものが出てくると思っていると、ああいうものがまさか出てくるのではないだろうかとか、どういうものが出てくるとコワイなあとかこういうものは出てきて欲しくないなあとか、そういうものなら最初っからそういうものだと書いておけばいいのにとか思ったりして、どういうものかなあ。

(2000/04/01)スクリーム3

 毎月ついたちは映画の日

 (=_=)あ、なんだこりゃ!? 「てつやあけ」と打ちこんで変換したら(=_=)こんな顔文字が出たぞ。すごいぞIME98。おまけに「てつやあけ」では顔文字以外に該当がないぞ。ばかだぞIME98。さてその徹夜明けだというのにそのまま映画館に行った。チケットを買う瞬間、1000円という張り紙が目についた。ああ、うう、きょ、きょうは映画の日だ。ラッキラッキヽ(。_゚)ノ 1000円払って映画館に入った。

 殺人ホラー・スクリームの三作目、わざわざロードショーで見ることもないかと思っていたんだけど、(=_=)あ、なんだこりゃ!? 徹夜明けで朦朧とした頭だったのでついつい見に来てしまった。

 結論としては、なかなかよくできてた。けっこうおもしろかった。1、2作目でお馴染みの顔やストーリーが引き続いているので、安心もできるが、ストーリー展開は似たり寄ったりということもある。殺し屋もお馴染みのムンクの叫びみたいな白いお面を被って現れる。ホラーにありがちな、わっと飛び出して驚かす反則ワザも多い。しかしマニアが喜びそうな伏線を張り巡らせて、終盤まで誰が犯人なのか引っ張る引っ張る。観客まで巻きこんであれこれと詮索させる荒業には感心するわ。

 三部作らしいけど、味をしめると何するかわからんので、来年あたりパート4も出てくる鴨新米。そうそう、レイア姫まで出てきちゃうんだもの。レイア、あんなになっちまって・・・


CREATE:04/02/2000 by Kiyoharu Otake

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