雑記林花或木
[2001/05]
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(2001/05/27)JSA

 韓国映画JSA。38度線で南北に分断されてしまっている朝鮮半島の特殊な事情無くしては語れない物語であるが、能天気な日本人が見ても充分に感動できる。それはJSAが単なる戦争映画ではなく、友情を描いた映画だからだろう。分断された線の両側で、話すことも禁じられて武器を携え睨み合う兵士。息詰まる緊張感に満たされた特別なエリアが舞台だけに、その友情が、凍えるような精神的冷たさの中にポッと灯された蝋燭の炎のような温かみを醸し出す。映画は時系列で描かれていないので、ちょっと複雑に思うが、最後には全てがわかる。

 日本からいちばん近い外国が、いまだにこれほど重い問題を抱えている現実を、この映画は再認識させてくれる。日本がこれをどうこうできるものではないが、早くよい解決ができればと思う。いつの世も紛争を起こすのは、欲と権力に目が眩んだ、頭のおかしな管理階級で、その犠牲で苦しむのは、戦いなど望んでいない一般国民なのだ。

JSA:オフィシャルサイト

(2001/05/26)メトロポリス

 手塚治虫原作漫画のアニメ化作品。1949年出版のものだという。俺もまだ生まれてない頃から手塚治虫はこんなデラックスな未来都市を描いていたのだ。そして多分みんな手塚治虫の夢の中の未来世界に、多かれ少なかれ影響を受けて育ってきたのだろう。何層にも入り組んだ複雑な地下区域と、天までとどくような超高層建築物の隙間を縫うように行き交う交通網。出版から50年過ぎた今でも、それは夢のようにかっこいい未来像である。そこではたくさんのロボットが動き回り、ありとあらゆる仕事をこなしている。それは便利な世界なのだが、全ての仕事をロボットがやってしまうので、失業者が溢れているという困った側面も併せ持っていた。このあたりは何となく現代にも通じるところがある。

 CGにより描かれた未来都市の緻密さには驚く。アニメキャラでなくて、実写キャラが動き回っても違和感なさそうなリアリズム、CGの凄さに圧倒される。ジャズの流れる豪華で少しせつないエンディングシーンは、もういちど見てみたい。

メトロポリス:オフィシャルサイト

(2001/05/24)ショコラ

 フランスの小さな村に母と娘がやってきた。まもなくふたりはチョコレートショップを始めた。これをきっかけに規律正しく教会に通い静かに暮らしてきた村の人々に変化が現れる。村人は好みのチョコレートを食べて、幸せな気分になってゆく。しかし神の名のもとに厳格に生きてきた村の代表者は、そんな変化を危ぶみ、母と娘を追い出そうと画策する。

 閉ざされた小さな村に一筋の光が、というような映画で、景色の良さと、人々の心のふれあいで、何も大それた事件が起こるわけではないけれど、なんとなく不思議な温かみのある映画である。

ショコラ:オフィシャルサイト

(2001/05/20)CAMEDIA C-700 Ultra Zoom

 1年ぶりにデジカメ病が再発!!(;´o`)(;´o`)(;´o`) オリンパスのC-700を買ってしまった。買ったのは入院する前だったが、入院騒ぎで撮影どころではなかった。

 ちっこいIXY DIGITALに比べればそれなりに大きいが、バカデカイわけでもない。このサイズと値段で光学10倍ズームというところが気に入った。KODAK DC210のような広角デジカメも欲しいのだが、今はほとんど見かけない。またも211万画素である。初めてのデカレンズデジカメ、レンズキャップもしっかり付いている。動画も撮れるが、まだ試してない。

 光学10倍、デジタル2.7倍の高倍率ズームで、いままでと違った写真が撮れそうだ。手ぶれ補正機能は無いが、落ち着いて撮れば昼間ならなんとか大丈夫である。ファインダー内も液晶という変わった構造で、ファインダーを覗くとモニターと同じように見える。それでモニターをオフにしたままファインダーを覗きながら撮影していたので、電池の持ちはそれほど悪くない。モニターでの設定メニューも判りやすい。

 今回が初めてのスマートメディア媒体のデジカメである。付属の8MBでは話にならないので128MBのものを買った。1枚1MB前後のSHQ画質でも100枚以上撮れるので充分だ。スマートメディアはコンパクトフラッシュに比べてペラペラしているので強度が心配だったりするが、パソコンへの取り込みは付属のUSBケーブルでやっているので差し込んだまま触りもしない。USBはWin2000でもWinMeでも何の設定もなしに繋げることができた。スピードも問題ない。QV-10の頃のシリアルケーブル接続の遅さが頭にあったので、心配していたが、まったくの取り越し苦労だった。これならスマートメディアのアダプターなど必要ない。

 マクロは10センチと非力だが、逆に10倍ズームで被写体を引き付けて撮れば結構いける。フラッシュは上部のボタンを押さないと持ち上がらない。閉じるときも手動である。これは不便なようだが実は都合がよい。たとえオートフラッシュモードになっていてもフラッシュが持ち上がっていない限り発光しないので、フラッシュ厳禁な撮影場所でも誤って発光させてしまう気遣いがないのだ。

 オリンパスといえば、35mm銀塩ミューに似たデザインのC-990やD-460のデザインが好きなのだが、シルバーの前面に対して黒い裏面が嫌だった。C-700は裏もシルバーなのでデザイン的にも気に入っている。ミノルタから500万画素28mm広角7倍ズームのDiMAGEという機種が出るようだ。ちょっとそそられるが、ちょっとデカイかな。

 これがデジカメ履歴最新版。

 今回撮った写真は写真ギャラリーの「みなと横濱写真館」に7枚、「有象無像写真館」に花6枚と、野毛山動物園13枚を載せた。動物園は多少ボケ入ってるやつもいるが(顔つきが?写真が?)アップで撮ってみたかったのだ。ところどころ動物の手前に白や黒の薄いラインが入っているものは檻の影である。写り具合よりも動物の表情を楽しんでもらえればと思う。ちなみにキリンの頭はデジタルズームなので画質は落ちるが、これだけ寄れると面白い。実はゾウの顔アップも撮ったのだが、デカすぎて気持ち悪いのでボツにした。虎やライオンも厳重な折の中で寝ていて、被写体になる気は毛頭ないようだった。レッサーパンダもいたのだが、例の事件の後だけに、奥に入ったまま出てこなかった。

(2001/05/18)ストレス性 入院日記2

5月16日 水曜日

 というわけで大腸のポリープを取るために再入院、さっそく下剤セットとほうじ茶のボトルを渡される。今度は便秘が治っていたので夜中に3回便所参りをしただけで、けっこうゆっくり眠れた。

5月17日 木曜日

 朝からボトル入り1.8リッターの下剤を渡された。懲りない面々だ。ポカリスエットみたいな色をしているが、飲み心地はグエッグエッ! 数回トイレに行った後は、ヤングアイドル並みの色なし液便になってしまった。そういえば昔、真理ちゃんのウンコは純白だとかいう歌が流行っていたような・・・

 いよいよ手術である。とはいえ、腹切りするわけではないので、手術と言うと語弊がある感じだ。この期に及んで点滴を刺されながら処置室へ。点滴の途中の管から何やら怪しげな液体を注入された。するとまもなく眩暈がしてきた。天罰てきめん、いや、効果てきめんの麻酔らしい。こんなに即効なら悪用されるだろうなあ、などとくだらんことを考えているうちに、肛門から内視鏡を注入されてしまった。うぅ。基本的には痛くは無いことになっているが、大腸のカーブに沿って内視鏡の先端が曲がって行く時に、内部から突き上げられて不条理に痛い。エイリアンに内臓を食い破られたことのある人ならわかるだろうが、この痛みは勘弁してほしい。単に大腸壁が内部から押されているだけだとわかっていても痛いものは痛い。「ちから抜いて」とか言われても、こっちは別にちから入れてる気はさらさらないので、どうしていいのかわからない。カーブ以外は特に痛みは感じなかった。「うぅ、カーブが痛い、カーブが痛い」と思いながら、ずいぶん長い時間いろいろ調べられていた。

 結論は「ポリープがありません」ということになった。なんだってぇ。先日のレントゲン写真で丸く写っていたポリープの場所を10往復くらい探査したがポリープは無いのだそうだ。無いにこしたことはないが、赤いキツネにつままれたような気分である。レントゲンに写っていたポリープが自然消滅したか、ポリープが腸の外壁にでもできているのか、ポリープではなくて未消化の固形物だったのか、着床していた小型UFOが飛び去ってしまったのか、真実は闇に葬られてしまったが、証拠物件は何も残されていない。

 半年後に再検査したほうがいい、と言われたが、カーブが痛いのでやだなあ。カーブをセンサーで自動方向転換するようなロボット内視鏡って無いのかな。確かに腹切り手術に比べれば、屁のような処置ではあるが、やはりカーブは痛い。

 先日の尿管結石といい、今回のポリープといい、謎の多い入院まつりである。しかし明らかにきつ〜い腹痛は起こったのだ。そして背中も痛んだし、胸も痛んだ。そして病名として胃炎だけは間違いなく起こっていて、薬を処方されて治まった。その他は、点滴に含まれる痛み止めくらいしか投与されなかったが、いつのまにか消えてしまった。何だかわからんが、病気が無いのなら無いほうがよい。

 退院してトラウマが残った。寝ていると腸が痛くなりそうな気がしたり、外出している時に急に痛み出したらどうしよう、などと考えてしまう。尿管結石になりはしないかと、むやみに水を飲みたがる。そんなことを気にしているとまたストレスが溜まってしまいそうだが、病気をした人ってきっとこんな気分になるのだろう。交通事故にあった人は外を歩く時に過敏になったりもするのだろう。泥棒に入られた人は、また入られるのではないかと人並み以上に不安なのだろう。結局、人間の精神構造は不思議でもあり、強くもあり、しかし、ちょっとしたアンバランスで崩れてしまうくらい繊細なものでもある。「病は気から」と言うのは当たっている。同じ病気に罹った人でも、治ろうと思う人はいずれ治る、もういいやと思う人はどんどん弱っていく。そんなものなのかもしれない。

 なにはともあれ、カーブは痛い。

(2001/05/13)ストレス性 入院日記

5月6日 日曜日

 朝6時頃、夢を見ていた。なんか腹が痛い夢である。そんな夢をみながら目が覚めた。ああ、朝か・・・あれ、まだ腹が痛いぞ・・・これも夢かな、などと思ったわけでもないが、夢ならホッペタをつねっても痛くないというのが漫画の相場であるだけに、腹をつねる前から痛いのでは夢であろうはずもない。

 うーん痛い、これは笑いすぎて腹が痛いのとはちょっと違う痛さだ。うーん痛い。腹痛となればピンときて、即座にトイレに駆け込んだ。出ない・・・ぐぅの音も出ないぞ。腹痛なら昨日実家でホテタを食ったしなぁ・・・煮てあったけど。食あたりで思い当たるものはホタテ以外に無かったのだが、下痢してない。しかし食中毒は奥が深いのかもしれない。どう考えても腹痛イコール食中毒しか思いつけないのである。

 布団かぶって寝てたのだから腹が冷えるわけも無い。なんかヤバイほど痛い。盲腸か、でも全体が痛いなあ。ともかく正露丸を飲んだ・・・相変わらず食あたりと思っている。横になっていてもいっこうに痛みは去らない。

 腹を撃たれるとどんな痛みなのかなあ、などと考えた。女性の陣痛ってどんな痛みなのかなあ、などとも考えた。どちらも経験したことがないし、したくもないが、何か尋常ではない鈍痛に、いつにも増して阿呆になりそうだった。

 病院行ったほうがいいかな、いや、これは行かないと死ぬ鴨新米。とはいえまだ時間が早すぎる。おまけに今日はゴールデンウイーク最後の日ではないか。日曜やってる病院ってあるのか。うめきながら電話帳を開いて、うつぶせになって近所の病院をいくつかリストアップした。そうやって9時ちかくまで痛がりながらうめいていた。

 なんとか身づくろいして保険証を持って、一番近い病院までよろよろと歩いていった。や、や、休みであった。今日まで休診ときたもんだ。今度は駅前に向かったが、リストアップした病院を訪ね歩く元気がない。

 交番に入って、今日やってる病院を聞いた。「それはうちでもわからないから救急車を呼んだほうがいいよ」とあっさり言われてしまった。交番で救急車を呼んでもらい、救急病院に運ばれた。人生2度目の救急車である。

 1度目はバイクで事故った時だったが、この時は胸にひびが入っただけで、座って救急車に乗って2分で到着してしまったのだ。今回は病人らしく担架ベッドに寝て救急隊員にいろいろ問診されたり脈とられたりした後の出発となった。患者を乗せたのになかなか走り出さない救急車は中でこんなことをしていたのか。2度目の救急車の旅も出発して2分で終わった。こんなに近いなら知ってりゃ歩いたのに。

 日曜だから多分院長はいなかったのだろう。当日の担当医師がいろいろと指診問診したあげく「なぜ痛むのかはわかりません、痛み止めを出しときます」ときっぱり言われた。きっぱり言うわりには曖昧な結論である。とぼとぼと待合に腰を下ろしていると「もういちど診察室に入ってください」と呼ばれた。「救急車で来たのだから入院させろということです」ときっぱり言われた。誰の指示だか知らんが、正しいような間違っているような・・・この担当医師が何の専門なのかはわからないが、もしかしたら接骨専門だったのかも。

 そういうわけで病室に招き入れられた。駆けつけ4杯の点滴を受けたころには、痛み止めの効果で落ち着いた。やはり今日は休日なのでいろいろな検査はできないらしい。寝巻きやタオルなどを取りに一旦家に戻り、あとは食事も貰えずに病室で天井を眺めながら過ごすのであった。

 テレビもねぇ、ラジオもねぇ、クルマもそれほど走ってねぇ、おら、こんな病室いやだぁ♪などと歌いだしそうな按配である。以前、某こ@氏のお見舞いに行った時の優雅な「北里病院」を思い出した。アームで自由自在に動かせるテレビセットが羨ましい。窓外に広がる豪華な景観も捨てがたい。次はぜひあそこに・・・って次は無いほうがいいか。

5月7日 月曜日

 今日は実は休日出勤の振替代休なのだ。今日退院できれば何も問題はないのだが、そうは医科の金玉。腹痛は起きなくなったが、左後部脇腹ちょっと上を叩くと痛い。点滴1本した後、腎臓のレントゲンを取られた。そこが痛む時は、尿管結石の可能性が高いらしい。血も抜かれて、胃カメラもやられた。初めての胃カメラなのでものすごく苦しかった。慣れてる人はぜんぜん大丈夫らしいが、あれは吐きそうだ。おまけにカメラの先っちょで胃を持ってかれるような重苦しさもあって、さんざんだった。

 今日はなんだかんだと検査していて、あっというまに終わってしまった。会社に電話にて「明日から欠席する」と伝えて、諦めをつけた。ようやく夕食が出てきたが、塩分が抜かれていて、マンモスマズP・・・懐かしいか。中華粥やシャケ雑炊は好きだが、この世から味覚が消えたようなお粥にも目が点。まあこれは内科の病人だからしかたないが。隣のベッドのおっさんっは交通事故で片腕骨折、そのため普通の白飯にトンカツまで出てきて目の毒だったらありゃしない。

5月8日 火曜日

 明日、大腸の検査をするということで、またもや飯が出なくなった。代わりに下剤セットとほうじ茶のボトルを渡される。そんなわけで水呑み患者になってしまった。点滴で無理やり栄養補給しているせいか、空腹で死にそうな気分にはならない。だからいいじゃんか、というものでもない。やはり栄養はうまいものを食って目と口から補給したいものだ。

 夜になって忙しくなった。ベッドとトイレの往復でフルマラソンと同じくらい歩いた。これが真冬でなくて幸いだった。凍えながらトイレへの廊下を歩くのを想像したら、背筋が寒くなった。今はまさに「病人にうってつけの日々」なのである。

5月9日 水曜日

 大腸の検査である。肛門からバリウムを注入されてしまった。うぅ。でも痛くは無い。レントゲン台の上で「はい上向いて」「右上げて」「腹ばいになって」「はい左上げて」「右上げないで左あげない」「はい負けぇ!」と言ったかどうだか、いろいろと方向変換しながら過ごした。

 腎臓レントゲンの結果を見せてもらった。結石が見当たらないようだ。尿管結石の疑いはあるが「ほれ、このとおり」と証拠が出てこない。

5月10日 木曜日

 検査も終わって、わびしい食事が出てきたが、飲んだり食ったりすると左前部脇腹ちょっと上がキリキリと痛むようになった。院長の回診でそう言ったら「胃炎だね」と言われた。胃カメラは3日前に撮ったのに、もっと早く胃炎のか。胃の薬の詰め合わせを貰って飲んだ後は、嘘のように痛みが引いて行った。かといって尿管結石の疑いは完全に晴れてはいない。

 大腸検査の結果が出た。1個ポリープがあることがわかった。レントゲンにはっきりと写っている。ポリープはなぜできるのかと訊いたら「わかりません」ときっぱり言われた。この場合はきっぱり言われてもしょうがない。悪性の癌だったら大変なので切除したほうがよいと言われた。周囲の患者さんの言うことには、バリウムじゃなくて最初からカメラ検査にすればその場でポリープも取れたのに、ということだ。そういわれればそうだ。商売上手な院長なのか。

5月11日 金曜日

 院長回診。ポリープ切除は、やる日が決まっていて、黙っているとその日まで無作為に入院させられそうな雰囲気だったので、一旦退院したいと言った。「まあいいでしょう、じゃあ明日だな」おいおい、今日じゃねえんかい。商売上手な院長なのか。

 ともあれ、16日から3日間再入院することになった。もうしょうがないからデラックスな病院はまたの機会ということにしよう。

5月12日 土曜日

 今日は退院だというのにしっかり点滴されてしまった。一刻も早く退院しないと、それだけ無味な食事にありつかされてしまう。うまい具合に昼前に釈放された。腕には点滴の痕がいくつも残り、ヤク中のような雰囲気を醸し出す。なんか刑期を終えたケチなチンピラみたいな気分だが、幸い天気のよい土曜のアンニュイな、って言うか、やたら人出が多くて騒々しい街だ。

 クルマの行き交う街を歩きながらふと考えた。あそこは救急病院である。内科から颯爽と退院していった患者が交通事故に合ったら、またあそこに逆戻り、手当ての甲斐もなく出血多量で死亡、てなことになったら大いに笑われるだろうなあ。一生記憶に残るだろうなあ、って洒落んならんか。

 今回はいろんな所が痛かったので、ワケわからんが、ストレスが原因だと考えれば、不思議でもないのかも。人間のからだは思わぬところで繋がりを持っていたり、ある部位の異常で、ぜんぜんかけ離れた部位に影響が出たりするようだし、何が災いするかわからないという不思議さと不安に満ち溢れた神秘の宝庫、それが人体であると、偉い人が言ったような気がしたりしなかったり。85%が水分だという脳はさらに複雑怪奇なベールに包まれたまま、休み無く意味不明な考えを巡らし、さまざまなシグナルを発しながらプヨプヨと漂い続けている。


CREATE:05/03/2001 by Kiyoharu Otake

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