雑記林花或木
[2001/09]
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(2001/09/24)Yamakasi

 七人の超人が飛ぶ。ジャンプアクション。ってんだけど、なんか物足りない感じ。アクロバティックなアクションは確かに見事だけど、もっと沢山見たい気がする。ストーリーは普通だし。あっと驚くようなどんでん返しもなく、アクションには感心するが、場合によってはSFXでも同じ事ができてしまう。いまいちだなあ。

Yamakasi:オフィシャルサイト

(2001/09/23)ラッシュアワー2

 ジャッキーチェンとクリスタッカー主演の、大馬鹿コップコメディ。いきなりビルの爆発シーンが出てきて、驚いている自分に驚いた。NYからこんなに遠く離れたアジアの辺境にいてさえ、なんとなくトラウマチックになるような凄い事件のあとだから。ともあれジャッキーチェンの映画はいつも面白い。お笑い満載なだけでなく、上海雑技団並みのリズミカルなアクションシーンはスカっとする。クリスタッカーがカラスの難産みたいな声で、バカ度をますます増長させていて、笑いっぱなしである。能天気で軽薄な気分を楽しみたい人には絶対おすすめな映画である。

ラッシュアワー2:オフィシャルサイト

(2001/09/20)PCエキスポ

 幕張くんだりまで行った。今年の合言葉は「ブロードバンド」である。ブロードバンドルータ、モデム、コンテンツなどがいろいろ紹介されていた。NTTでは光ファイバーのBフレッツのデモが行われていた。画面いっぱいの大きさで映画の予告編をPLAYしていた。そのくらいの容量のデータが100MBPS??で取り込めるとネットの利用方法も変わってくるのだろう。メール受信して掲示板に書き込むだけなら必要はないが。

 500万画素クラスのデジカメもぞくぞく登場。オリンパスE-20、一眼レフタイプでコンパニオンねいちゃんの撮影、印刷をした。E-10の頃からかっこいいと思っていたが、このクラスになったらレンズ交換ができたほうがいい。

 パナソニックのデジカムEX-21、やたらちっこいムービーだなと思ったら、SDメモリーカードにMP3で録画するやつだった。ビデオテープみたいに撮るたびに戸棚に保存するわけにはいかないが、動画デジカメの「動画」が前面に出てくるとこういう商品になるのだろう。SDカードは小さくてケータイやらそれより小さい電子機器にも使われ始めているようなので、もっとヒットするかもしれない。しかしカード自体が安価になってくれないとね。

 熊AIBO2のデモもやっていたが、なかなか言うことを聞かなくて説明係が照れ笑いしていたが、にゃんまげだからだろうか。面白かったのはキーエンスという会社のラジコントラック。20センチくらいのミニカーっぽいトラックをパソコン画面から操作して動かして遊ぶ、役には立たないが、遊ぶ。無粋なアンテナも荷台コンテナの中に隠れていて、ライトも点いてかっくいい。既に販売していて41000円と聞いてノケゾッタ。

 PC-EXPOを回っていると、あらゆるブースの前でパンフレットを配っているので、全部受け取っていたら重くて動けなくなりそうだ。油断するとデモ鑑賞に引っ張り込まれてしまう。興味のない所は気づかぬフリをして通り抜けなければならない。歓楽街を歩いている雰囲気である。昨年の東京ビッグサイトは場内がとっちらかっていてわかりづらかったがメッセは平面的でわかりやすい。

 一回りして集まったノベルティグッズ。なんちゅうか、とくに欲しいものは無いのだが、アンケートなどに答えるとくれる。ミニカップヌードルはもちろん食える。冷やしメガネは目の疲れが取れそうだ。モモジャン牌はモモが印刷してあるマージャン牌だが、これだけは一目見て「欲しい〜!!」と思ってしまった(;´o`)。ポストペットジャンジャラゲームに参加するともれなくくれるというので、即刻参加したが、あっというまに負けた。しかしこれはいい。モモジャン牌。何の役にも立たないが、今日はこれのために幕張まで来たような気分であった・・・・・・

WORLD PC EXPO:オフィシャルサイト

(2001/09/16)ファイナルファンタジー

 ゲームで御馴染みのFFが映画になった。とはいうものの実はゲームに参戦していないので、FF世界には馴染みが無いのだが、この映画はそんなことは気にせずに見てもよい。なんといっても話題は、全編CG映画だということに尽きる。全編CGというとすぐにトロンを思い出す。20年くらい前の映画で、あの頃はあれで「おお、すげえ」と思ったものだが、時代は変わってしまった。トロンはCGってこんな感じだぞ、というCGっぽさを前面に出した、コンピュータゲームそのものといった感じだった。ファイナルファンタジーはCGを使って、いかに普通さを醸し出すかに心血を注いでいる映画である。今時の映画は実写にCGを混ぜて、どこがCGなのか見分けられないほど進歩しているので、それを全編に使っても違和感が無いことはわかる。ただ手間と金がかかりすぎるだけである。この映画でも機械や建物、風景などは実写映画かと勘違いしそうなほど巧妙だ。実写映画と唯一異なるのは、登場人物もすべてCGだということである。有名俳優など出てこない。肌の質感、皺や毛穴までリアリティを追求し、動作や表情、筋肉の動きまでも見事にCG化したようだ。しかし人物の出てくるシーンを見ていて、わだかまりというか違和感というか、「うーん、なんか、あれだなぁ」という漠然とした落ち着かなさを感じている。表情も豊かなんだけど、これ見よがしに表情変化を披露している感もなくはない。それはまだ全編CG映画が一般的ではなく、お披露目時代だという意味でもある。出来はいいんだけど、やっぱり人間の脳はまだまだ上を求めている。CG技術はどんどん進歩していくので、そのうちこんな気分も感じなくなるだろう。究極は、シュワちゃんやらメグちゃんやら映画俳優が出ているはずなのに全部CGで、観客も見ていてそれに気づかなかった、などというまぬけなエピソードができるような映画である。そんな時代には俳優の出番がなくなりそうだが、逆にCGに起用されただけで肖像権使用料が入ってくるんだから、楽して稼げる御気楽極楽になるのかもしれない。おまけに老いてなお、あるいは死んでもなお、若々しい黄金時代の姿で新作に主演したりすることも夢ではない。そんなこんなでCGに出来にばかり目が行っていて、ストーリーそっちのけになりそうな映画である。

ファイナルファンタジー:オフィシャルサイト

(2001/09/14)米国同時多発テロ

 ニューヨーク9月11日8時45分。あまりにもショックな映像だった。ワールドトレードセンター(WTC)に相次いで衝突する飛行機、炎上、白煙、そして崩壊。逃げ惑う人たちの悲鳴。ぞっとした。テロリストの犯行と知り背筋が寒くなった。もはや人間ではない。宗教の名のもとに無差別殺人を繰り返すきちがいである。人殺しが趣味なのだ。サリンを撒いたどこぞのグルと一緒だ。イスラムだかオウムだか知らんが、宗教が絡むと、ろくなことがない。

 助かるも、助からないも、つくづく運だと思った。水泳のイアンソープ選手はWTCの展望台に上ろうとして、カメラを忘れたことに気づいて引き返したために助かったという。もし、上ってから忘れたことに気づいたとしたら、多分売っているであろう使い捨てカメラでも買っていたかもしれないし、絶対忘れ物をしないような性格だったらどうなっていただろう。ある女性は出勤前にカフェで一服していたために難を逃れた。もしまっすぐにオフィスに入っていたら瓦礫の下に埋まっていたかもしれない。慌てふためいて真っ先に逃げ出した人たちが助かった。落ち着いて点呼を取って整列して避難していたら間に合わなかった。普段の防災訓練での教訓の裏返しである。何が正解なのか見極めがつかない。どちらも正解なのだろう。あとは運だ。

 日本が朝になっても、次々に崩れ落ちる周辺のビルディング。47階建てなどの周辺のビルでさえ、新宿副都心の高層ビルくらいある。危なくて近寄れない状態が続いている。あまりにも巨大なツインタワー崩落の振動で地震状態になったのが原因だと言われている。ほとんど地震の無いニューヨークのビル構造の脆さも露呈してしまった。もし2機めが衝突しなかったとしたら、ツインタワーの片方は建ち続けていただろうか。

 ニュースを見ながら、阪神大震災の時を思い出した。早朝に飛び込んできた恐ろしい映像に呆然となった。しかしあれは天災である(人災だという話もあるが)。地球に住む限り天災は避けられない。テロは地震とは違う。悪意を持って故意に為されるものである。テロリストさえいなければ起こらない事件だ。何千人もの犠牲者を出した報いは受けて当然だろう。

 ポスペな友達アイルトモはニューヨークに住んでいる。WTCからは離れているが、たまたまその時間にどこにいるかで運命が変わる。アイルトモのお母さんは全然心配していなかったようだ。自分の娘は、そんなに早朝からバシバシ動き回れるはずがないと達観していたらしい。親孝行なアイルトモはそんな親の期待?に答えて寝ていたのだ。偵察に行ったポスペな猫らしかんが1時間ほどしてひみつ日記を持って戻ってきた。こんなに早く戻ってくるのは受信した証拠で、アイルトモは健在だとわかり一安心。みんな心配していた。しばらく電話も繋がらなかったようだ。

 ふと、なぜこんな事を書いているのだろうと思った。事件の詳細はニュースサイトなどで見れば判るし、被害者にごく近い人たちの手記も残されるだろう。俺は報道者でもなく評論家でもない。これを読んでも参考になることなどなにもない。だから。だからこれは自分のために書いているのだ。こんな忌まわしい事件のあった時代に自分が生きたことを、自分のための記録として書いておく。何年か経って読み返した時に今日の出来事を、感じたことを思い出すために。

(2001/09/10)ユニバーサルスタジオ

 社員旅行でUSJに行ってきた。土曜日は大阪泊で日曜日の朝から夕方までUSJを歩き回るというスケジュールで疲れた1日だった。基本的にはディズニーランド大阪編みたいなもんだが、ミッキーはいない。スヌーピーがいたりする。アトラクションはほとんど映画絡みのものという所が特色だろう。1日で全部回れる量ではないので、見逃したモノも多々ある。

 【ジュラシックパーク】映画に出てきた入場門にさも似たゲートをくぐると南国チックな樹木や建物、黄色い探検ジープが置いてあったりして、ワクワクさせてくれる。USJの待ち行列はどこも、ウネウネとダラダラとジグザグに歩きつづけるスタイルで、なるべく凝固待ちを少なくしようという考えらしいが、それでも混んでいる時はフリーズしてしまう。さてようやく順番が回ってきて、20人くらい乗れるボートで密林のような沼を漂っていくと、あちこちからハリボテ君がガオォと出てくる。そして最後に25メートルの急流を滑り落ちるとけっこう水がかかる。なんちゅうか、まあ、中ぐらいの楽しさ、かな。よくあるパターンだしね。あっという間だしね。

 【バックドラフト】火災シーンを体験できる。本当に炎が上がるので、それなりにアッタカイ。それほど期待していなかったが、なかなか迫力のあるファイアーショーで、いい鴨新米。

 【ターミネーター】トニー谷みたいなごっつい3Dメガネを持って中に入ると綾小路れいか、とかいう馬鹿女が思いっきり品の無いもてなしをしてくれて大笑い。これ、いちばんオモロイんじゃないの。大きなスクリーンと舞台をインタラクティブに繋いで、映像と実物が入り乱れてターミネーターとの戦いを見せてくれる。なかなかよい。バイクに跨ったシュワちゃん(のフリをした)奴が駆け回る。遠目にはそっくりだが、すぐそばを走って行く時にグラサン以外に似ていないことに気づいたが、そんなことはどうでもいいか。

 【バック・トゥ・ザ・フューチャー】8人乗りのデローリアンでタイムトラベルに出発。エレベーターのように単に上下運動しているだけなのに、前後左右に傾き揺れ動いて、スクリーンいっぱいに広がる摩訶不思議なトリップワールドは迫力満点。これは最高だと思う。一押しだね。かなり混むから入場予約を利用したら殿様気分になれるぞ。

 【ワイルド・ワイルド・ワイルド・ウエスト・スタントショー】西部劇の時代に戻ったような建物の中は大勢入れるショーステージ。ショーの時間に行けば、待たなくても入れるだろう。プロのスタントショーマンたちが面白おかしく西部劇を見せてくれる。なんとも気の休まるアトラクションである。

 【アニマル・アクターズ・ステージ】ここもショーの時間に大勢入れる。猫、馬、猿、鳥、犬、スカンクなどが出てきて芸をしてくれる。動物好きには見逃せない。すんごくまったりできる。

 【ジョーズ】【ET】【ウォーターワールド】【モーション・ピクチャー・マジック】など、他にも見逃したアトラクションは多いが、あと1日あれば、ほとんどカバーできそうな気もする。当分予定はないが。日曜日だから混んでいたし、天気がよくて暑かったが、綺麗な街角や水辺の景色は、雨降りよりはよかったと思う。子連れで行くなら、スヌーピーのアトラクションもあることだし、いろいろねだられてカラッケツになってしまう家族もたくさんいることだろう。ただし、身長制限がついたアトラクションもあるので、小さすぎる子供や大人は要注意。92センチ以上あれば大人同伴でOKだ。

 デジカメで撮ってきた写真のページもあるよ。縮小しちゃったけど・・・


CREATE:09/10/2001 by Kiyoharu Otake

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