雑記林花或木
[2001/08]
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(2001/08/26)DENGEKI

 スティーブン・セガール主演の沈黙破りアクション映画。やることがハチャメチャで21分署の鼻つまみ者になってしまったマジギレ者デカ。とうとう無法地帯15分署に飛ばされて交通整理までやらされてしまう。そこでまたでかいヤマというか、うさんくさいヤマにぶち当たる。ユーモアを散りばめたオモロイ映画なのにセガール自身はちっともオモロイ事は言わないし、やらないし、いつでもいかつい顔してマジでやってるところが逆に笑える。エンディングはテレビのトークショーなんだけど、これが大馬鹿で大笑いなのである。

DENGEKI:オフィシャルサイト

(2001/08/23)フレッツADSL

 ようやくブロードバンドの仲間入りをした。テレホーダイともおさらばだ。ISDNともおさらばだ。旧式のアナログ電話に逆戻りした。夜更かしテレホから早くフレッツに変更したかったのだが、Bekkoameがなかなか対応しなかったのだ。そうこうしているうちにYahooBBのような低額ADSLまで登場してきて、しかも8Mbpsなどというものだから、選択肢が増えて迷いも増えてしまった。しかしなるべくならBekkoameを続けたかったのでフレッツに決めた。フレッツISDNなら今の機器がそのままで契約変更だけで済むので、これも迷った。おまけにADSLは不安定だとか、干渉を受けるだとか、ベストエフォートだとか意味深な言葉が飛び交うので躊躇していたのも事実だ。もしISDNからASDLに変えて、結局だめだったら後始末が面倒だなあ、などと考えるとなおさらである。もう来月からはダイアルアップはできなくなるのだ。またISDNに戻すとなると時間もかかるし、アナログモデム接続にしてもプロバイダの契約形態再変更もしなくてはならない。そんなこんなで決心ついたのは7月末であった。

 ADSLにするにあたって我が旧式VAIOにLANボードを装着しなければならなかった。BUFFALOのLGY-PCI-TXC(1300円)を買ってきたが、空きスロットがない。それで使ったことも無いIEEE1394ボードを外して付けた。NTTに工事予約申込をしたのが7月30日、8月9日に「今から2週間以降」という条件に従って工事希望日を申し込みページから送信したら、8月10日に決定通知が来て、8月23日工事ということになった。夏休みが残っていたので今日は夏休みである。決定したら急いでBekkoameに契約変更の書類を送った。9月末で契約更新なので、年払振込み通知が既に来ていた。いそがないと鬱陶しいなと心配したが、移行手続き完了の通知は意外に早く届いた。これでもう今月いっぱいでダイアルアップ接続はできなくなる。プロバイダによってはADSL契約でもダイアルアップも可能な所も多いので、Bekkoameもそうなるだろうとタカをくくっていたら、そうではなかった。ダイアルアップしたければ別契約しなければならない。プラスαといった低料金ではない。それから不思議なことにフレッツISDNもADSLも月額が同額の2400円なのだ。

 今日は8AM頃にISDNで繋がったが、局内工事が何時頃なのかはわからなかった。10AM頃になると電話が使えなくなった。NTTからは一切連絡は来ない。電話が使えないのだから来るわけないか。ちょっと迷ったが、電話機をトーンからパルスに変えたら使えるようになった。ということは工事が完了したということか。スプリッタを通してみても使えたので安心。さっそく2日前に宅急便で届いたレンタルADSLセットのセットアップを始めた。説明書どおりにやればこれは簡単だ。回線からスプリッタ、ASDLモデム、LANポートを結んで、付属のCD-ROMを入れるとセットアップが始まる。一発で繋がった。繋がったのに半信半疑な気分は持続していた。困ったもんだ。

 こことかこことかここでスピード計測ができる。なんかIEじゃないとだめみたいだけど。やってみたらダウンロード推定スループット824Kbps〜1.23Mbpsと出た。アップロードは427Kbpsと出た。それほどひどくない。こんなもんかな。少なくともISDNの10倍以上は出ているようなので、よしとしよう。激烈に早〜い!!と叫べないのは、もっと早いADSLやケーブルテレビ、ASDLの100倍早い光ファイバーなどが既に始まっているという現実が目の前にちらついているからである。きりが無い。

 スピードアップの効果を実感できたのは、メディアプレイヤーなどでムービークリップを見たときだ。いままでならダウンロードが終わる前に再生をすると、再生がダウンロードに追いついて止まってしまったが、ADSLならダウンロードが再生を置いてけぼりにして早々と済んでしまった。これは気分がよい。ZDNet Wireのニュースメールを購読しているが、デカイ時は60KBくらいある。こいつの受信が難儀だったが(←んじゃやめろってか)、今度はあっという間に完了する。やはり早いにこしたことはないのだ。しかしいくら早くても重いページはどうあがいても重い。昼間にBekkoameの自分のHPを表示しようとしたら昨日より遅かった。なんじゃこりゃあ!と叫んだ。夜になったら普通に戻った。Yahooオークションを「写真のみ」のサムネイル表示したが、速さが体感できなかった。やっぱ重いんだ。アップロードスピードもウエブマスターにとっては見逃せない重要なことである。文字だけで100Kの某投稿ページなんかも頻繁にアップロードしなければならないので、早いと助かる。

 アバウトだが月額の料金表を作ってみた。なんか勘違いしてなければこんな感じになるはずだ。消費税や細かい所は省いてある。Bekkoameは年払20000円だったので12で割ると1667円になる。テレホ時間外というのは、23時前に繋いじゃった金額が毎月だいたいこんな感じだったということである。しょーもねえなあ。ADSLはスプリッタとモデムをレンタルしているので550円かかる。海の物とも山の物ともわからんモノを買い取る勇気がなかったのだ。こうやって見るとやっぱりADSLで正解なのだろう。今のところは。

 テレホISDNフレッツISDNフレッツADSL
Bekkoame166724002400
NTT回線280028001800
テレホーダイ2400  
フレッツ 33003800
機器レンタル   550
テレホ時間外2500  
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
合計月額936785008550

(2001/08/20)熱帯夜

 2000/08/20から続く

 やれやれと立ち上がると目の前に食卓があった。テーブルの上にはチンジャオロースーが一皿と一膳の箸が用意されていた。食っていいのか。食ったら死ぬのか。腹が空いている。食わずに死ぬなら、寧ろ食って死んだ方がましか。などと思っているうちに俺はチンジャオロースーを食っていた。旨い。残さず食い終えた。ふぅ食った食ったと目を上げると目の前に牛が立っていた。白い割烹着と白いコック帽をつけた牛だ。牛は、驚愕で固まっている俺の手元から、すっかり空になった皿を取り上げると、代わりにコップ1杯の水を置いて去っていった。一時はどうなることかと思った。牛肉を食うところを牛に見られたのだから当然である。

 喉が渇いた。コップの水を飲み干して、ああようやく水を飲めたと満足した時、カツカツと足音が聞こえた。なんだ、忘れ物でもしたのか。しかし近づいてきたのは牛ではなく、豚だった。白い割烹着と白いコック帽をつけた豚だ。豚は酢豚の盛られた皿を持ってきて、俺の目の前に置いた。置いたままその場に立っている。どうしよう。今度は豚の見ている前で豚肉を食うのか。なんで去らないのだ。あとは精神力の問題か。食おう。まだ腹は減っている。俺は冷や汗をかきながら酢豚を口に運んだ。旨い。あっというまに平らげた俺から皿を取り上げた豚は、コップ1杯の水を置いて去っていった。その水も飲む。やれやれ。

 ズシーンズシーンと足音が聞こえてきた。俺は後ろの小さな扉を開けてそそくさと退散することにした。もう食えない。いったい何者がやって来たのだろう。扉を閉めながらチラと振り返ると、白い割烹着と白いコック帽をつけたカバが目に入った。やっぱり退散して正解だ。ほのかに赤い通路を俺は一目散に走った。なんとなく食い逃げしている気分だが、金など持ってきてないのだから逃げるしかない。カバ肉の中華料理って何だっけ、などと思いながら走っていると雨が降ってきた。上を見上げると黄色い天井だ。天井から雨が降ってくる。口に入った。ビールだ。天井からビールが降ってきたのだ。ビールはだんだん激しさを増してきた。足元がブクブク泡だってきて走りづらくなってきた。おまけにビールはどんどん口にも入ってきて酔っ払いはじめた。このままではヤバイ。だんだん千鳥足になってきた。とうとう足がもつれて泡の中に転倒し、俺はビールの激流に流され始めた。ずんずんずんずん流されて行く。気分は最高。俺の人生が走馬灯のように流れてゆく、と思ったら「走馬灯」と書かれた真っ赤なちょうちんが大量に俺と一緒に流れてきただけだった。

 「お客さんお客さん」

 の声に身を起こすと、真っ白いカバが、いや違う、無闇に太った女が俺を覗き込んでいた。

 「看板ですけどね」

 いつのまにか眠ってしまったようだ。BGMも止まった静かな店内に、ちょろちょろと水道の水音だけが響いていた。のっそりと周りを見回すと細長い木彫りの仮面が3つ並んで掛けてあった。馴染みの店ではない。カヴァーを掛けたピアノらしき物の下に、使わなくなった旧式のカラオケ装置が押し込まれている。その脇にクリーム色のダンボールの箱が積み重ねられている。緑色のマジックインキで走り書きがしてあり、その文字をいびつな楕円で囲んである。読めない。黄色いビールケースが横倒しになっていて、茶色の空き瓶が数本と、空色のジタンのカートンボックスが押し込んである。濁った赤いレンガ模様の床を小さな黒いものが這い進んでいる。

 勘定を払い外に出た。「スナック走馬灯」の真っ赤な蛍光灯が路地を照らす。馴染みの街ではない。まだ少し目がまわる。そういえば夏風邪を引いていたのだった。酔って目がまわるのか微熱で目がまわるのか、最早区別がつかなくなっている。どこからか津軽三味線の音が漏れている。そして微かに聞こえる救急車のサイレン。天空に蒼白い月がふたつ光っている。暑い。ネバネバする。熱い。薬を飲まなければ。

(2001/08/18)ドリヴン

 スタローン脚本、半主演?のレーシングカー映画。F1ではなくてCARTシリーズを舞台にしているのはアメリカ人だから、ってこともないこともないだろう。市街地コースは起伏に富んでいるので見ていて面白いが、インディのようなオーバルコースはどうも苦手だ(見るのが)。30年前のサーキットのおもちゃみたいだ。乗ってるほうはそれどころじゃないだろうが。CGもふんだんに使われている、らしい。もうこれからの映画は「ここがCGで」などと言う意味がなくなっていく。もうすぐ公開のファイナルファンタジーなんか全部CGだし。どっかにおとりの実写映像が紛れていたりしたら面白いんだが・・・。フォーミュラカーで街中をカーチェイスするというアホンダラシーンも映画ならでは。「なんびとたりとも俺の前を走らせねぇ!」と叫んでいたような気もする。男達の友情と燃える闘魂。迫力のあるレースシーンは見ごたえがあるが、筋書きはありふれている。まあいいか。音速の貴公子アイルトン・セナに捧げる映画だそうだ。んならF1を舞台にして欲しかったな。

ドリヴン:オフィシャルサイト

(2001/08/14)赤影

 仮面の忍者「赤影」参上!!! 昔見た赤影を懐かしんで見たが、そういうモノではなかった。一流俳優総出演、随所にお笑いも散りばめられていて、かくし芸大会っぽさもあって、たいしてシリアスでもないが、でもまあ面白い。意外な奴が死んじゃったりして、えっ?っと思わせる。昔の赤影には金目教とかいう敵の妙ちきりんなモンスターだのロボットだのがうじゃうじゃ出てきて、忍者系というよりウルトラ系みたいな、摩訶不思議な雰囲気があったが、映画「赤影」は純粋な忍者映画という感じだった。もっとウルトラ系な赤影映画も見たいなあ。

赤影:オフィシャルサイト

(2001/08/05)ルー=ガルー(京極夏彦)

 近未来少女武侠小説という意味不明な新作書下ろし長編、相変わらず分厚い。20年後くらいの管理社会を舞台に14〜15歳の少女たちの動きの無い心の動きを描いた物語。なんか今までの京極作品と違うような雰囲気で、取っ付きにくかったが、殺人事件が起こり、その火の手が少女たち自身に迫ってくるに連れて、目が離せなくなってくる。そしてやっぱり・・・どうみても京極堂のような理屈っぽい薀蓄を垂れる占い少女やら、やることがド派手でハチャメチャな榎木津みたいな炸裂少女が活躍することになり、さらにアブナイ少女も目白押しで、こりゃやっぱり面白いじゃないか。近未来の設定アイデアを読者から募集して、それを土台にした作品らしい。そんなことは知らなかったが。

(2001/08/04)ジュラシック・パーク3

 今度の主役はスピノサウルス。T−REXよりでかい恐竜である。肉食なのに背びれまであって優雅だが、卑怯な顔つきである。

 準主役はプテラノドン。超有名な翼竜で、恐竜映画など見ないこどもんちょでも知ってる。

 そして3作通じての影の主役はヴェロキラプトル。狡猾で頭の良い恐ろしい奴である。もし都会でT−REXに出会っても逃げ切れる可能性は高いが、ラプトルに出会ったら食われるであろう。農村だったらどっちも食われる。

 賢明なグラント博士なら二度とあの島に行こうなどとは思わないだろうが、行ってくれないと映画が始まらない、というわけで、いかなる理由をつけてでも恐竜島に来させてしまう。もし次回作があったら、グラント博士かマルカム博士を呼び寄せるために、今度はどんな屁理屈をでっち上げてくるのか楽しみだ。

 今回は90分程度とやや短いが、スピード感とびっくりばこ感は相変わらずで、怖くて楽しい映画だが、3作目ともなると、1作目ほどの新鮮な感動は無くなってしまった。おとなになったのだ(¨;

ジュラシック・パーク3:オフィシャルサイト

(2001/08/03)全裸警察官

 関西の警察学校の研修旅行、宴会で全裸芸をしていたとして処分されたという事件・・・事件じゃねえって。

 男性警察官たちは全裸で組み体操を披露していたという。絵を想像するだけでプップッと吹き出してしまう。だってピラミッドとかやったらしい。後ろから見たら桜ならぬ、菊の紋章が花盛りではないか。

 ならば処分することもあるまい。街頭でやっていたわけでもないのだし。とはいえ、全裸芸の最中に近所で事件が起きたら、みんな取るものもとりあえず現場に駆けつけるのだろうか。この場合は、品位を損なうとかワイセツとか言ってる場合ではない。事件の解決が最優先事項である。黒ずくめの窃盗犯を追いかける全裸警官10人・・・でも解決して宿に戻るときは恥ずかしいだろうなあ。


CREATE:08/03/2001 by Kiyoharu Otake

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