久遠の絆・サウンドトラック「技術」解説

『久遠の絆』(完全版)
[ Disk01 / Track01 / Time 4:28 ]
ライナーノーツにも書きましたが、ゲームがフェードアウトで終っていたので、なんとかしないといけないな、そう思っていました。

ストリングスのパートにEPS16の「お気に入り」を少し混ぜたので、音が少し太くなった分、音を後方に下げて、さらに高域を控えめに出来た結果、パーカッション等の「高域が出てなおかつリバーブ深め」なパートが立つようになりました。

琴とハープを対照的な位置に配置したのは、和洋の対照性を出したかったからですね。

ドラムが入ってからは、ドラムとパーカッションの扱いの違いが目立ちます。
バスドラムの音で判断するとわかりやすいですが、ドラムは音の締まり優先、パーカションは余韻の艶優先で、音作りをしました。
ドラムは「リズムを刻むもの」パーカッションは「リズムを流すもの」そのように考えています。

追加になった部分ですが、色々考えて、相当数のパターンを試してみました。

最初から無限ループ可能と考えて曲が作ってあったので、どうしてもループする方向へ行ってしまうのです。
結局、転調を挟んだコード展開を行って曲の導入部のイメージを再度生かす方向にしました。

和風ではなく雅楽のテイストを最後に持ってきたいという意図がありました。

導入部と違い少し「カオス」な感じになりましたが、雅楽+オーケストラという構図は、普通のエスニック系ではなく「予期しなかった深さ」が出たのでとても気に入っています。

笛のような音はSQ−80。笛や笙のような音程が持ち上がりながら音が出るパートは、すべて手作業で音程を持ち上げながら弾いています。

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