久遠の絆・サウンドトラック「技術」解説

『闇の扉、再び』
[ Disk01 / Track02 / Time 4:04 ]
最初の音がグルグル回りながら、音程が下がっていくことに初めて気づかれた方も多いかと思います。
こういう発想はFM音源で苦労した経験が生きていますね。

ギターはL−chがゲストのターキー井上氏。使用ギターはカスタムチューンナップされたストラトキャスター、カスタマイズされたトーンブースターで若干音を太めにして、エフェクトは軽く高域が歪むようなFuzz。拍の裏に絡む様なパターンでザクザクとカッティングしてもらっています。

R−chは、グレコのEGF2500(レス・ポールモデル)。ピックアップはディマジオのスーパーディストーション、エフェクターは70年代末期のMXRディストーション+という当時の「黄金の組み合わせ」です。こちらは、ベースとのユニゾンリフ、パワーコードのロングトーン中心の演奏です。
ブリッジ部分で、ピッキングハーモニックスが出てしまっている部分があるのですが、あえて「勢いの証拠」としてそのまま残してあります。

センターやや左よりでオブリガートを入れているのはギブソンES−355TD。エフェクターはやはりMXRのディストーション+。録音中のモニタでは一番音が丸めなのですが、音の食いつきの良さ故にそれでも前に出てくるのは、ギブソンのオールドの面目躍如というところでしょうか。

曲調が変る部分で入って来るガットギターのカッティングはチェットアトキンスCEモデル。
開放弦主体のコードワークはやはりパットメセニー系ということになるでしょうか。

ドラムは、ゲーム版に比べると相当タイトになっていますが、スネアドラムとタムについては複数をレイヤーしてリバーブ感を減らして、胴鳴りの残響をシミュレートしています。

尺八は、元々が2音のレイヤーになっていましたが、バックの増強に対抗すると言う意味も込めて、新しく別音源をレイヤーしました。若干中域がモタリながら太くなるようになりました。

最後の部分の右チャンネルに出てくる金属音、「何の音か?」と良く聞かれますが、アゴゴベルに音階をつけた音です。

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