久遠の絆・サウンドトラック「技術」解説

『戦いと傷痕と』
[ Disk01 / Track12 / Time 3:10 ]
こういうオルガンの音は、いつも処理に迷います。
オルガンには「レスリースピーカー」という音がうねるエフェクトとオーバードライブという音を歪ませるエフェクトという代表的な2つのエフェクトがあって、しかも両方を派手に掛けると「何が何やら判らない」という副作用が出ます。

基本的には「レスリー」系のうねりが好きなので、それを元にして、色んな音源をレイヤーして、その結果歪みが「少し」出るようにするのが、試行錯誤した結果、一番気に入りました。

オルガンはほんの少し歪ませた方が、音が太くなるのです。

オルガンパートの「細かなうねり」がわかりやすい程度にスネアのピッチを下げて、リズム隊はライブ系の残響でまとめました。

オーケストラ系の音は、少し後ろに下げてホール系の残響処理をしました、目立ちにくかったティンパニが、その結果他のリズム隊と「ごっちゃ」にならなかったのは発見でした。
似た音がある場合、前後移動で分離が良くなる場合もあるということですね。

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