久遠の絆・サウンドトラック「技術」解説

『若神』
[ Disk01 / Track18 / Time 4:16 ]
ハード系のクライマックスの曲です。
頭のオルガンのグリッサンドはどうしても入れたかった部分です。
グリッサンドは好きなんですが、音源に余裕がないとブツ切れになるのですごく「贅沢」な技です。
相変わらず、レスリーのエフェクトを使っていますが、音自体も少しハードにしてあります。

リズム隊も相当ハードです。ベースが強烈にタイトになりましたが、耳コピ派の皆さんには、参考になるラインが沢山入っていると思います。特にピアノとギターがユニゾンで絡む部分のベースは、実際に弾かないと思い付きにくいラインだと思います。いわゆる「弾いていて緩急がついて楽しいライン」です。

ドラムスは2セットが混ざっています。両方が同時になっているパートもあります。ただし、バスドラムは1セットしか鳴らないようにしています。アタックが少しでもズレるとタイトさが無くなるからです。この2セットの混合は最後の繰り返しで、最高潮になります。

オーバーダビングしたギターは2種類。
尺八のバックのシャラーンというギターはワタシが弾きました。時々、人類の手では押さえられないフォームが出てきますが、それは右手の指でタッピング(ネック上を叩く)して出しています。
ピアノとのユニゾンの部分の歯切れの良いカッティングは師匠の「ターキー井上」氏の演奏。聴いてみると簡単そうに見えますが、この歯切れで、他の弦のノイズ無しにカッティングするのは至難の技です。

実は最後の部分にギターのロングソロを入れてみたバージョンがあるのですが、KYLYN時代の渡辺香津美氏の影響がモロに出て、「3回目まではカッコ良いが、4回続けて聴くのは辛い」程、音数が入りまくったので、カットしました。

機会があればツヅラにしたいなと思っています。

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