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09/12/31(木) 大晦日にワイド液晶で絵を描くと
09/12/30(水) 8月〜12月の読了本
09/12/19(土) おしゃべりなレストラン 〜ア・ラ・カルト
09/11/24(火) リーマン予想&ポアンカレ予想
09/11/10(火) 「マクベス」を見に能登へ(1)
09/11/10(火) 「マクベス」を見に能登へ(2)
09/11/08(日) 記憶スケッチ 「ウサギ」「黒柳徹子」
09/11/07(土) 川辺の鳥たちと塔
09/11/04(水) 文化の日はクリムト・円空・運慶
09/10/30(金) 初冬の気配/芥川/平成の毒婦/胃カメラ
09/10/04(日) 昭和記念公園のカマキリとコスモス
09/10/02(金) キングコング(ピーター・ジャクソン)

2009/12/31(木)TV大晦日にワイド液晶で絵を描くと

昨日まで仕事だったので、今日一日で大掃除。くたくたです。

年賀状用にひさしぶりにPCで絵を描いたけど、23インチワイド液晶は描きやすい。17インチ×Wディスプレイのときより表示面積は減っているのに?

ちょっと計算してみると、以前は1024X768X2=1572864ドット。

今は1920X1080=2073600ドット。

表示ピクセル数は1.3倍以上になっているのだから当然か。以前はペンタブレットとの関係で絵を描くのに使えるのは3分の2位だったし。

あたりまえといえばあたりまえだが、理屈で納得できるとすっきりする性分。

2009/12/30(水)8月〜12月の読了本

【8月の読了本】

【9月の読了本】

【10月の読了本】

【11月の読了本】

【12月の読了本】

2009/12/19(土)おしゃべりなレストラン 〜ア・ラ・カルト

私事でバタバタしているのだが、命の洗濯に青山円形劇場にて『おしゃべりなレストラン 〜ア・ラ・カルト リニューアルオープン 準備中〜』をいとこ夫婦と四人で観劇。日替わりゲストはROLLY

21年目にして白井晃陰山泰が抜け、高泉淳子ワンマンショーという感。新メンバー山本光洋本多愛也ももちろん腕利きだが、さすがに去年に比べていささか厚みに欠ける感じは否めない。

来年以降、新顔ふたりが高泉淳子と対等に渡り合えるようになるやいなや。

帰りは劇場近くのスペイン料理の店でひさしぶりに呑み会。と言っても4人でワインを白赤一本ずつあけたくらいだからたいしたことはない。鶏のレバーペーストと烏賊墨がグッド。

2009/11/24(火)リーマン予想&ポアンカレ予想

BS-hiのハイビジョン特集で「リーマン予想」「ポアンカレ予想」の数学の2大難問に関する番組を連続で見た。

感想は2ちゃんねる実況の以下のレスが端的に著わしている。

「さっぱり意味分かんないけど見てて時間の無駄って気はあまりしない」

「リーマン予想」は素数に関する問題。「素数を使った関数ゼータ関数がゼロになる点は複素平面上の一直線上に現れる(適当なので間違ってたらごめん)」というものだが、番組で一番盛り上がったのは、大学のコーヒールームで初対面の数学者と物理学者の対話。最近の仕事に就いて聞かれた数学者がゼータ関数のゼロ点の間隔の式を見せると物理学者が「これはウラニウム以上の重元素のエネルギー量の式とそっくりだ」という。初対面の会話かい!

「ポアンカレ予想」は宇宙の形に関する位相幾何学(トポロジー)上の問題。150年解けなかった問題の証明がインターネット上に出てるという噂が立ち、世界中の数学者が半信半疑(というより一信九疑ぐらい)で検証してみるが間違いを見つけることができない。

執筆者であるロシアの学者グリゴリー・ペレルマンを招待して講演会が開かれ一線の位相幾何学者が参集する。ところがペレルマンの講演をだれも理解することができない。なぜなら証明は位相幾何学だけでなく微分幾何学や物理学を駆使して行われたからだ。

などと偉そうに書いてるが、私にはさっぱりわからなかった。わからなかったけど、超抽象である数学の究極の二つの難問に、どちらも物理学的世界が関わってくるのがなんだかわからないが面白い。

数学にしても物理学にしても人間が便宜的にカテゴライズしたもので、自然のありようの根本に迫っていけば、通底してくるのはあたりまえなんだろうけど、それにしてもね。

2009/11/10(火)「マクベス」を見に能登へ(1)

能登演劇堂で無名塾公演「マクベスを見てきました。

羽田→能登空港→和倉温泉。旅館「能州いろは」に荷物を置き、温泉町をひと巡り。

七尾中島の能登演劇堂は650席ほどの劇場だが、背後が直接深い森というロケーションを生かして、舞台後壁の大扉が大きく開いて森に続くという画期的構造を持っている。

開演早々、早速大扉が開き、遠くの森から本物の馬に乗って騎士たちが登場する。

ラスト近く例の「森が城に押し寄せる」シーンでは、森深くで実際に火を焚いた白い煙が上り、生々しい樹の香りが客席まで立ちこめる。大勢の地元のボランティアによるエキストラが支えた「森」が客席に向かって実際に押し寄せてくる。

映画やTVなどでは到底味わえない演劇ならではのスペクタクルを満喫しました。

マクベス劇としては非常にオーソドックス。76歳の仲代達矢は思ったより声も出ていて無難なマクベスだが、最後の殺陣は途中から兜で面を隠してのボディダブル。さすがに年齢的なものを感じる。同じマクベス劇の「蜘蛛巣城」の三船敏郎のような内側から悪がほとばしり出てくる迫力は望むべくもないが、その分人間的優しさや弱さが表現されたマクベスだった。

若村麻由美も迫力はもう一つだが、夫を暗黒面にひきずりこむ美しさと官能性は十分。私の好みもありますが、妖艶なマクベス夫人は演劇的華がありました。

マクベス観劇後、和倉に戻り「蛇の目寿司」で夕食。解禁したばかりのナマコはじめ、ブリもトロも甘いシャリも旨い。安い。

一緒にいった町の名士っぽいおじさんたちとマクベスの話を。若村麻由美さんは稽古期間中も上演期間中も町の清掃のボランティアをしてるそうな。先客が出ていったあとで、蛇の目寿司の主人が「今のは加賀屋の社長だよ」と教えてくれた。加賀屋とは和倉ではもちろん日本一とも言われる旅館。

明日はのぞくだけでものぞいてみよう。


2009/11/10(火)「マクベス」を見に能登へ(2)

宿泊した「能州いろは」は外観は小さいが、館内は清潔な畳敷きでくつろげる綺麗な宿。

焼魚、温泉玉子、湯豆腐などたっぷりと和テイストの朝食をいただいた後、散策へ。

まずは噂の加賀屋を見学に。

外観やサービスはリンク先のサイトを見てもらうととして、ちょうど団体客がチェックアウトする時間で仲居さんがずらりといならんでお見送りをしている。気のせいか仲居さんも美人を揃えているようだ。なかでひときわ華やかな美貌が若女将であろう。さすがにいい着物を着ている。

広いロビーでは琴の生演奏。奥の土産物エリアへ行ってみると、これが下手なデパ地下よりよっぽど広い。そしていいものを置いている。これでは駅前がさびれるはずだ。

ふき抜けの回廊には人口滝を流し、の中央に空中に吊るされるようにガラス張りのバーがある。ゴージャスというか、知り合いのおばさんが言い間違えたゴージャラスという形容がよく似合う。 (ゴージャスとデラックスとデンジャラスが混じってしまったらしい)

一角には昭和天皇&香淳皇后、天皇皇后両陛下、皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻、紀宮殿下が宿泊された際の写真がパネルになっている。芸能人の写真を麗々しく飾っている木っ端ホテルとは格が違うわけですな。写真には皇族の方を満面の笑みで案内する紳士が。昨夜蛇の目寿司でお話したあの社長ではないですか!

加賀屋を出て、次は真向かいにある「辻口博啓美術館ルミュゼドゥアッシュ」に。

辻口は地元出身のパティシエ。ご本人のは美術品としてはお笑いだが、漆器工芸家「角偉三郎」の美術館が併設されていてこちらはなかなか素晴らしい。

隣接されているカフェでコーヒーとケーキ、じゃなかったスイーツをいただく。たたずまいから一つ千円以上とかと思っていたらそんなこともなく、地方ならではのリーズナブルなお値段。味はもちろん大変結構でした。コーヒーも旨い。

昼は七尾の食彩市場で海産物をたっぷりとるつもりだったが、加賀屋の土産物屋で意地汚く試食しすぎたのとスイーツのおかげで、あまり腹がへらない。焼き鯖と温泉玉子を日本海を見ながら食するだけにする。

帰路:食彩市場→能登空港→羽田。


2009/11/08(日)記憶スケッチ 「ウサギ」「黒柳徹子」

mixiのアプリ「記憶スケッチ」。2値しか使えないシンプルな絵描きツールを使って、ランダムに出たお題を何も見ずに描く、というのがルール。

早速描いてみたのが次の2点。実は最初に出たお題は「稲葉浩司」だったが、半年ぶりでそれは無理!と思い、パスしました。

【ウサギ】

そもそも絵を描いたのが半年ぶりくらいの上に、はじめてのアプリで筆がうまく動かずあせりました。

しかし、記憶だけで描くとなると、実際に見たりさわった兎はもちろん思い出すけど、やはりデューラーやシートンや手塚治虫(W3)の印象深い兎の絵の記憶がたよりになりますなあ。

【黒柳徹子】

黒柳徹子さんの若く美しいときも知っているのに、絵は妖怪のようになってしまいました。すみません。着物は左前だし。


2009/11/07(土)川辺の鳥たちと塔

ゆりかもめたち。

ならんで日向ぼっこ。


鷺と鴨。

鷺はもう一羽いる。つがいだろうか。

鴨はもっとうじゃうじゃ、鴨南蛮100人前くらいいる。

新東京タワー。

目測でその高さ現在200m。

最終的には630mを超すらしいから、当然この画像には収まらなくなる。


2009/11/04(水)文化の日はクリムト・円空・運慶

NHK-BShiは終日美術の巨匠特集。さすがは文化の日。

と言っても一日中TVにへばりついているわけにもいかないので、クリムト、円空、運慶のみ視聴。

【クリムト】

日本人でちょっと美術に興味のある人なら誰が見ても琳派の影響を感じ取れる。ウィーンの博物館の学芸員がちゃんと言及していたので、日本人としてはほっとしたが、考えてみれば、日本美術はすばらしいが、世界に影響を与えられるのは近世以前のみなのだよなあ。

【円空】

円空、7歳で母を失い、仏門に入る。32歳にして仏像を彫り始め、諸国を放浪する。30年間に生み出した仏像は12万体と伝えられている。還暦を迎え故郷の寺に三体の仏を寄進したのち、数年五穀を絶ちて自ら墓に入り即身成仏する。

円空にとって彫仏は芸術などではなく自己実現なんてしゃらくさいものでもなく、仏門の者としての行だったのだろうと思う。

ふと思ったのだが、人が小声でしゃべっていることを表わす「ブツブツ」という擬音語。あれは「仏々」なのだろうか。

【運慶】

高野山の八大童子像など、めったに見られないのが見られたり、東大寺阿行像の制作過程の解明など、実にありがたい番組だった。

しかし運慶ファンだという作家藤沢周をはじめとする指揮者や現代美術家等の仏像素人のなんの意味もない長談義には実にいらいらさせられた。いらない、時間がもったいない。もっと修復過程を見せてくれ。

滝山寺の三像(聖観音菩薩立像・梵天立像・帝釈天立像)と円城寺の大日如来座像は一度は生で拝顔したいものである。

2009/10/30(金)初冬の気配/芥川/平成の毒婦/胃カメラ

10/25
つい2週間くらいまでは、数え切れないくらいいた土手沿いの川辺の黒弁慶蟹。土曜日は一匹しか視認できず。ジョギングの楽しみが一つ減った晩秋の午後。
と思ったら、夏の間はさっぱり見えなかったユリカモメが今日は何十羽も羽根をやすめていた。鷺はアオサギとシロサギが一羽ずつ。河鵜が二羽。
東の空には工事中の新東京タワーが着々と背丈をのばしている。目視で200mに達したくらいだろうか。
初冬の気配であります。
10/26
電車で隣り合わせた中年男性の読んでる本の章題が目に入った。「できる子供に育てる十二の極意」。眉間に皺がより読んでる表情がけわしい。余計なお世話だろうが、このおじさんの子供はなかなかしんどそうである。
10/27
ちくま文庫の「芥川龍之介全集一巻」を読了。「鼻」「芋粥」「羅生門」とかあらためて読み返すのもいとおかし。初読の中編「偸盗」が収穫。芥川がアクション書くのがうまいとは。黒澤明への影響を「藪の中」「羅生門」より色濃く感じる。
10/27
明日のワイドショーは男四人殺しの詐欺女の話題がトップだと思うが、偶然にも今日、風呂で読んだ根岸鎮衛「耳嚢」の一話が砒素で夫を殺そうとする毒婦の話。まあ、こちらは未遂で終わり「おもしろきことゆえここにしるす」と〆られていた。
10/28
定例の胃内視鏡検査。はじめて呑んだのは10年前、4回目ともなると慣れもあり、機器の直径も細くなり、最初のような恐怖感や苦痛もない代わり、エロ触手に襲われる美少女になった妄想にも無縁。まあ、結果異状なしだったのでこんな与太も書いていられる。
10/29
そうか、本は地域通貨と化しているのか。目から鱗が落ちる。では今は江戸末期の改鋳ラッシュというところだろうか。→松岡正剛の千夜千冊〜本の現場

2009/10/04(日)昭和記念公園のカマキリとコスモス

10cmを超すカマキリを見たのはひさしぶり。写真を撮るより、もっと観察しとくんだった。記録より記憶とは思うのだが。

花も多いが、カメラをもつ人も負けずに多い。あと、犬もいっぱい。


2009/10/02(金)キングコング(ピーター・ジャクソン)

TVでピーター・ジャクソンの「キングコング」を見た。

ジャングルの狭い道での恐竜との遭遇、ヒロインをめぐるT-rexとコングの対決、巨木の橋を根扱ぎにして追跡隊を崖下へ放逐、等々元祖オブライエン版(1933)へのオマージュ満載も好ましい。

もちろんCGやセットを含めた描写力は、元祖はもちろん1976年のギラーミン版よりも桁違いに素晴らしい。

が、いかんせんコングがかっこいいのはいいのだが凛々しすぎる。キングコングは多くの暗喩を込めて好色な目でヒロインを見つめなければいけません。

元祖の登場シーンでは、悲鳴をあげるヒロイン、フェイ・レイのカットの直後、コングのギョロ目がアップになるのだが、この目が実に好色な狒々親父そのものなのだ。

1976年版でも、半裸でびしょぬれのジェシカ・ラングを手の平に乗せたコングが吐く息で乾かし、ジェシカが恍惚となるシーンがある。映画としての評価は低いようだが、コング映画の本質はよくわかってらっしゃるようだ。

ひきかえ、最新版コングのナオミ・ワッツを見つめる目は、ちょっとすねてつっぱった少年の目ですな。リアルで健全ですがちと物足りない。

新ヒロイン、ナオミ・ワッツは撮影当時38歳とはとても思えぬ美しさ。エロさではジェシカ・ラング、色気ではフェイ・レイにはかなわないが、親近感のある上品なエロチシズムで十分ヒロインでありました。


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