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1997年10月〜12月の日記へ行く岩屋山ロールアウトでのフライト日記1998年 

1998年01月〜03月の日記 Last up date:1998年3月23日1998年4月〜6月の日記を読む 

フライト日記のINDEX

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1998年1月10日(土) 19日目

一昨日、東京地方に大雪が降りました。飛行機のスケジュールも大幅に乱れました。8日に妻が東京から来る予定でしたが、この雪の為に昨日来ました。しかし、昨日は、風が強く、更に兵庫県北部は、雪か雨の予報でしたので、諦めました。大阪街を妻に全然見せていなかったので、初めて道頓堀に連れて行きました。昨日から恵比寿様のお祭りがあり、とても賑やかです。道頓堀の蛸シャブの「くるる」と言う店で食事しました。妻は「美味しい」と要ってお喜びでした。

さて、今日は、気象情報では、午後から崩れると言う事でしたが、何とか飛べそうと判断して青垣に向かいました。途中の峠道も氷結していなかったので、いつもと同じ位の時間で到着しました。しかし、10時頃迄、岩屋山は、ガスに覆われて見えません。加藤さんの「上で待っていればそのうち晴れますヨ」の声で上に行く事にしました。北西のテイクオフは、南西の風が吹いていて、左サイドの風でした。とてもテイクオフ出来る状態ではありません。そんな中でも、ベテランのパイロットは風が正面に向いた瞬間にテイクオフして行きました。テイクオフは一面、雪で覆われていました。初めて見る銀世界の岩屋山でした。

1時間以上も風待ちして、そろそろ出ようと思っていた時に、オメガ4がスタ沈して下のネットの上に落ちました。怪我は無かったようですが、あんな姿を見るとファイトも湧きません。妻は、先ほどテイクオフをトライしましたが、なかなか上がらず失敗していたので、なおさら気落ちした様です。「ヨシ!」と元気付ける為にも出る事にしました。一部の人は、諦めて下に降りる人もいました。

少し風が出て来たので、クロスで出る事にしました。私の場合は、正面からのテイクオフが苦手でクロスの方が得意なのです。クロスは、自分でコントロールしながらキャノピーが上がるのを確認出来るのでとても安心です。弱い風の時に正面から走って出なければならない時は、いつも不安です。しかし、今日は、風が弱くてキャノピーが上がってもテンションが弱い為に安定しませんでした。何度か立ち上げてテンションを感じたので、そのままテイクオフしました。勿論、サーマルは無いので、真っ直ぐに前山に向かいました。前山の山頂に到着してリッジで上げようと思いましたが、風は弱くて駄目でした。

午後にもう1本飛びましたが、やはり、ぶっ飛びした。どんよりと曇った空の中、今年の初飛びは終わりました。

今日は、TAKのyuppeこと由美ちゃんと会いました。由美ちゃんは、お正月は、パラ三昧で過ごしたそうです。由美ちゃんのホームページを見て下さい。

定年退職した森田さんと初対面。それとSET朝霧と大佐山で飛んでいたと言う木村さんと言うお嬢さんとも初対面。これからどうぞよろしく!

1998年2月27日(金) 20日目

2月は、一度も飛んでいませんでしたが、今日、遂にフライトしました。JAL101便で着いた妻と一緒に青垣に着いたのは、10時を過ぎていました。でも、それからが丁度サーマルタイムでした。妻は、加藤校長に「タンデムに乗りませんか?」のお誘いにパッセンジャーなりました。1時間30分以上の贅沢なフライトをタンデムパッセンジャーとして楽しめました。私は、東テイクオフの弱い風にテイクオフウェイティング30分の後、無事に出られて、ワンサーマルで、6分間のセンタリングで1450m迄高度を稼ぎました。加藤さんに無線を入れたのですが、返答なし。テイクオフにトップランした豪君に「安全山に向かいます」と断って移動したのは、テイクオフしてから、8分後でした。タンデムの加藤さんの後を追いかけるつもりでした。初めてのCコースを経由して、約5分で安全山上空につきましたが、その時は、加藤さんのタンデムは、安全山の遙か上をセンタリングして尚、上昇中でした。安全山上空に着いた時は、高度700m、どんどんと下がるので、仕方なく、ランデイング出来る所迄、アクセルを踏んで移動しました。高度60mになって、 丁度良いランディングターゲットを見つけてその場所目がけてアプローチしている時に、バリオが鳴り出しました。「もう降りるのだけれど回して見ても良いネ」と回したら、何と、高度1200m迄リカバリー出来ました。そこから東の方に流して(流されて)行きました。風は、300度の方向から17km/hrでした。結局、センタリングしている間、60度の方向に流されて行ったのです。でも、地理がさっぱり分かりません。川に沿っていけば、多分、帰る時も分かり易いと思い、方向を川の方に変えました。
大きな煙突の上で又、サーマル(煙突の上昇気流?)に出会い、そこから更に、南に流しました。ユメタウンから更に南に行った所で、丁度良い河原があったので、降ろしました。GPSによると岩屋山東テイクオフから11.8kmの距離でした。加藤さんも近くに降ろした筈と思っていたのは、大きな間違いでした。全く別な所に降ろしていたのです。加藤さんから携帯電話に伝言メモが入っていました。すぐに加藤さんに電話して連絡が取れて一安心です。
回収にロールアウトの金子さんに骨折って貰いました。ありがとうございました。初めて、60mからのリカバリーの醍醐味を味わいました。無線では、全然応えてくれなかった加藤校長は、事の次第を全部見ていたそうです。加藤さんの無線はどうも調子が良くなかった様です。岩屋山に来て、20日目のフライトでした。依然、フライト確率100%です。明日は、気象情報によると今一の様ですが、朝、早く、出かけます。

1998年2月28日(土) 21日目

昨夜は、楽しいミニクロカンのお祝いで妻とささやかに乾杯しました。今朝は家を早く出て、午前中に賭けました。気象情報では、前線の接近により、午後から雷雨との事でした。豪君達とテイクオフに行くと南風が入っていました。弱いけれど何とか飛べそうでした。海老さんが出て、妻が出て、そして、そろそろ私も出ようかと準備している時に、Tさんが南テイクオフの北西側で片翼が潰されてゆっくり旋回しながら降下して行くのが見えました。高度が低かった為に、回復したもののツリーランとなってしまいました。「飛んでいる場合ではない」一緒にテイクオフにいた豪君、植松さんと救援に向かいました。急な崖の下の方の高さ10m位の木に引っかかっていました。パイロットは、無事でした。
回収は、殆どTさんがひとりで木に登ってしました。かなり鍛えているらしく疲れを見せませんでした。回収が終わってデカバッグに入れたキャノピーを担いで急な崖を昇って上がると、もう風は、強くなっていました。時々、突風が吹き、とても飛べる状態ではありませんでした。今日は、諦めて機体を片づけました。連続フライト確率100%は、ついに途絶えました。妻は、相変わらず100%を継続中です。
ロールアウトのショップに戻ると、加藤さんが「今日は飛べそうもないので、講習生にヒューマンファクターズの話を聞かせてくれませんか?」と言って来ました。以前、加藤さんから電話がかかって来て依頼されていたので、快く引き受ける事にしました。昼食後の13時から約1時間話をしました。加藤さん始め、豪君、植松さん、そして講習生の皆さんが熱心に私の話を聞いてくれました。私のホームページにアップしたものを分かり易く説明したつもりです。妻には、ホームページの内容を読ませていたのですが、直接、聞いた方が読む
より良く分かったと言われて嬉しくなりました。安全フライトの一助になればと思います。飛べませんでしたが、心の中は、爽やかな一日でした。

1998年3月6日(金)  22日目(確率21/22)

昨日、東京へ帰ろうと思っていたのですが、朝のテレビの気象情報で、東京に大雪が降ると言っていた為に諦めました。そして、夕方の気象情報では、兵庫北部中部は、晴天とあり、「これは、いくに限る」と出かけました。朝、9時半に道の駅に着いて、4月からの手続きをしました。道の駅のお姉さんは、「今日は、風が強いから飛べないかも知れませんヨ」とジャブをくれました。ロールアウトのショップに行くと、まだ誰も来ていなくて、一瞬、不安になりました。車の中でコーヒーを飲んでいたら、10時少し過ぎにクラクションを鳴らして、加藤さんが来ました。今日は、金曜日で、いつも人数は少ない日ですが、それにしても出足が悪い日でした。
11時過ぎに加藤さん、豪君、そして、常陰さんの4人でテイクオフに上がりました。南テイクオフからは、TAKの皆さんがテイクオフしていました。暫く、TAKの人達のテイクオフするのを見ていましたが、加藤さんが、「もうそろそろいいでしょう」と言うので、準備をしました。「大久保さん、今日は、一緒にクロカンに行きましょう」と加藤さん。そして、「大久保さん、どこにでも迎えに行きますから遠慮しないで飛んで下さい」と豪君。日本一の豪君にサポートして貰える幸せをかみし
る間もなく、加藤さんから「上げて待っていて下さい」と追い打ち。TAKさんは、南斜面からテイクオフしていましたが、東斜面は、後ろから風が吹いていました。結局、北西テイクオフから出る事にしました。プレッシャーを感じながらも、無事にテイクオフして、すぐに南尾根のノーマルルートに回り込んで、弱いサーマルを使いながら上昇しました。先日と違って、弱いサーマルでしたので、1300m上昇に15分もかかってしまいました。加藤さんが出るのを待って、塔の近くでそのままセンタリングを続けていました。実は、先日から豪君の飛びの研究をしていました。体重をかけたフラッ トなセンタリングをイメージトレーニングして27日のセンタリングもうまく行ったので、今日も、そのイメージでやりました。0.2m/secと言う本当に小さなサーマルでも諦めずに回し続けていました。不思議に少しずつ高度が上がって行きました。体重移動をすると余りバンクがかからずにセンタリング出来ました。この事は、ショップに帰ってから加藤さんに「今日のセンタリングは良かったですヨ」と誉められて納得しました。
加藤さんとランデブーフライトで安全山迄行きました。今日の私は、安全山上空で1000mの高度でした。加藤さんは、「サーマルを探して上げるから」と言っていましたが、残念ながらシンクにはまってしまいました。「Cコースを通って戻って下さい」と言われて、戻りかけましたが、今度は、私もシンクにはまってしまいました。仕方がなく、Aコース沿いに加藤さんの後を追いました。加藤さんがグランドサーマルで回している近くに付けて私も高度を取りました。小さな尾根を越えた所で
翼がバタバタとなって咄嗟に抑えて事なきを得ましたが、南からのバレイウインドが意外と強くて尾根のローターに入ったらしいです。急いで尾根を離れて、河に沿って飛び、河原に着陸しました。この時に、GPSの対地速度を良く確認しなかった為にフォローランディングとなり、着陸と同時に、翼が前にもって行かれて引きずられてしまいました。今日2回目のミスでした。ユリ山の近くに降ろしました。豪君が迎えに来てくれて無事に昼食にありつけました。2週連続、楽しいフライトをする事が出来ました。特に、今日は、加藤さんの個人教授と豪君のサポートと、最高の日でした。
2本目は、これ又、最高の飛びでした。と言っても私と後から来た小原君は飛びませんでしたが、豪君が南斜面から横風の中を究極のテイクオフで出たのです。私と小原君は、「限界だ」とギフアップしました。次に飛んだのは、かの超人(鳥人)の蔀さんです。ふたりの飛びを見て(実際には蔀さんは、知らないうちに飛び出てしまった)改めて感心しました。
私と小原君にとっては、「まだ飛べる」は「もう飛べない」と言う格言が一番だった様です。
今日のミニクロカンは、岩屋山テイクオフから安全山までが、6.68km、安全山からユリ山近くの着陸地点までが、4.84kmでした。合計11.52kmでした。(この距離は、私のGarmin GPS45にマークしたものによります)

1998年3月12日(木) 23日(確率 22/23)

昨日の気象情報を見た方は、今日の岩屋山に飛びに行こうとは、思わないですヨネ。実は、私もそう思います。でも、妻が東京から飛びに来るので、本当に飛べないか良く検討しました。風の情報とか、前線の速度とか、色々と。結局、午後からは、何とか飛べるかも知れないと言う希望的観測で出かけました。結果は、「飛べました」 妻は、今日も飛んで、岩屋山訪問フライト確率100%の記録を更新中です。
水分かれ公園に着いた時、雨が降っていました。温泉でも行こうかと、春日に向かいました。温泉近くになった頃、雨は止み、遠くに青空が見えて来ました。「温泉に浸かっている場合ではない」と車を青垣に向けました。道の駅で入山ノートに書くとき、見たら、アークの三崎さんと全部で3人の名前が有りました。ロールアウトは3日前から書いていません。
ロールアウトショップに着いたら案の定、鎖がかかっていました。暫く休んでいましたが、ショップの吹き流しは、踊っていました。まあ、テイクオフを眺めに行こうと上がりました。山頂は、とても飛べる状態ではなく、強風が吹き荒れていて、林が鳴いていました。加藤さんから携帯に電話が入り、「もう少ししたら上がります」との事でした。でも、風は強く、飛べる状態では有りませんでした。13時半から15時半頃迄、風待ちをしました。車の中でぐっすりと眠りました。夢迄見て。よだれは垂らしていないと思う。
15時40分過ぎに妻が最初にテイクオフしました。無線の調子が悪いらしく、せっかく飛び出したのに15分ほどで着陸しました。私は、それから準備をして、10分後にテイクオフしました。1時間7分のリッジとサーマル混じりのソアリングを楽しんで、すっかりと冷えてしまった身体をいたわり、ランディングしました。蔀さんは、2時間飛んだそうです。
妻は、2本目は、40分位飛んでいました。加藤さんと豪君は、お客さんのタンデムを1本ずつ飛びました。日が長くなった事を感じさせる今日の岩屋山でした。ショップを後にしたのは、18時45分でした。
私が、着陸した時は、最も風が強い時で、翼端を折ってアクセルを踏んでランディングにアプローチしました。
明日は、多分、最高の岩屋山だと思いますが、残念ながら会議の為に出社しなければなりません。明日飛ばれる方、楽しんで下さい。

1998年3月14日(土) 24日(確率 22/24)

13日の岩屋山は、日中は、バンピーコンディションだったそうですが、夕方から、穏やかなサーマルとなって、B級の人も2時間のフライトを楽しんだそうです。中には、降ろせなくて苦労した人もいたそうですが、何とも羨ましいフライト日和だった様です。さて、14日は、土曜日とあって大勢の方が道の駅に名前を記していました。しかし、朝から南西風が吹きまくりました。予報でも、南西風でしたが、こんなに強いとは、思いもしませんでした。インチキ気象予報士(私のこと)の予報によれば、「15時45分には風は変わる」更に「信ずる者は救われる」の言葉を信じて最後迄残った人ごめんなさい。でも、不思議にもその時間に風向が北に変わりました。そして、テイクオフの吹き流しは、だらりと下がっていました。加藤さんの、「良い風と婚期は逃すな」の言葉でテイクオフに急行しました。そして、続いてTAKの長野さん一行もテイクオフに到着しました。しかし、敢えなく、風は、南西に変わっていました。皆さんの白い目をよそに、私はグライダーを広げましたが、天は見放しました。インチキ気象予報士は、白い目の視線を痛く感じながら下山の途につきました。
でも、クロカンの講義とか、潰れからのリカバリーの講義が加藤さんから長時間あり、とても有意義な、風待ちの一日でした。大熊さん、遅く迄お疲れさまでした。

1998年3月16日(月) 25日(確率 23/25)

気象情報の予報どおりに快晴でした。久しぶりに来た、植野さんは、サングラスを忘れたから「ぶっ飛んで取りに行きたい」と早めに出ました。植松さんがダミーで出た後、続いて植野さん。弱いサーマルを突っ切って進んだので、本当にぶっ飛ぶつもりかなと思っていたら、回し始めました。最初に回していた植松さんより上がってしまいました。一方、植松さんは、ランディング上空でセンタリングを続けて、見事、高度を回復しました。加藤さん、蔀さん、常陰さん、そして、妻と、皆、ソアリングをしました。私はテイクオフで、全員の写真を撮ってから、準備したら「あやや、風が変わった。」南から西に風が変わってしまいました。風の変わり目は、良い時もありますが、かぶったりしてやばい時も有ります。正に今日は、そのやばいほうでした。北西テイクオフから出てすぐにランディングへ向けてぶっ飛びました。只ひとり今日、ぶっ飛んだのは、私でした。
蔀さんは、3時間近く、粟鹿山方面でソアリングをしていました。夕方になってから、私達は、再度、挑戦してアーベントっぽい中を飛びました。私は、1時間25分飛びました。、手の先が冷たくなって降りました。妻は、ひとり遅くまで飛んでいました。雨が降って来て、仕方なく、翼端を折って着陸しました。昼間より高度を獲得出来た様です。
夜、加藤さん、植松さんと一緒に薄井さんの店で食事をしてから、私達夫婦は、加藤さんの家で薄井さんを交えて、パラ面白ビデオを見ながら飲みました。明日は、良いと確信して。

1998年3月17日(火) 26日(確率 23/26)

さて、確信した今日ですが、朝は、空一面青空で気象情報も良い方向の筈でした。しかし、朝食を終えてショップに着いたら、何と、北風がビュンビュンでした。それでも、蔀さん、常陰さん、豪君、優君、植松さんは、テイクオフに行きました。2時間程して降りて来ましたが、「話にならない程強い」とのことでした。パソコンをしたり、車の中で眠ったりして過ごしましたが、午後2時過ぎに雨が降ってきて更に、車が動く程の強風が吹き荒れました。加藤さんの「今日は、駄目っぽいですネ」と言う言葉で帰ることにしました。
妻の休みは、明日迄です。明日は、再度挑戦です。明日の気象情報は、最高ですョネエ・・・・。(だんだんと声が小さくなる・・・)

1998年3月18日(水) 27日(確率 24/27)

昨日は、残念ながら気象情報が外れてしまい、飛べなかったので、今朝は、早く起きて出発しました。妻が今日の夕方の飛行機で東京に帰る為、早く行って飛ぼうと思いました。天候は、昨日の予報どおりの素晴らしい天候となりました。朝のうちは、北風が強くて、飛ぶのは困難でしたが、一部の「冒険者」の方が飛んでいました。その人達の飛びを見て、「あそこに行ったらいけない」とか、「あそこは、シンクの筈」とか色々と想像して見ていました。そして、意外にもその行ってはいけない場所に「勇気を持って行く」フライヤーが沢山いるのに驚かされると同時に、加藤校長の「本当に知っていて行っているのかなあ。あの様な所には、行ってはいけない」と言うレクチャーがあり、正に良い勉強となった次第です。
昼過ぎにとても良いコンディションとなって、私も飛びました。フライトタイム2時間10分で、高度は、ゲインで737m(1387m)です。それ程上がりませんでしたが、長時間のフライトと安全山迄行けましたので、満足です。今日は、森本さんと花谷さんと一緒に安全山に行きました。
15時30分、まだ飛べるコンディションで、空高く、パラの花が咲いている最中でしたが、今日、東京に帰る妻を空港に送らなければならず、後ろ髪を引かれる思いで青垣を後にしました。妻は、JAL108便で東京に帰りました。1週間の休みで、岩屋山に5日間通って、飛べたのは、3日間でした。だんだんとフライト確率が悪くなっていますが、それでも、飛べている方だと思います。今回は、気象情報のズレがあり、悔しい思いをしました。まあ、良い時もあれば、悪い時もあります。いつでも、簡単に飛べるなら、パラは飽きるのではないかなと思います。

1998年3月23日(月) 25日(確率 25/28)

岩屋山メーリングリストで、ウドさんこと瀬川さんから昨日の状況のメールが入っていましたが、突然の暗雲に大荒れとなって危険な状況だったそうです。朝、道の駅でフライト登録のノートを見たら、植松さんの名前がありました。ショップに着いたら、加藤さんと優君だけしかいません。不思議に思っていたら、植松さんが現れました。河原で昨日濡らした機体を乾かしていたそうです。

加藤さんから昨日の状況を聞き、ビデオを見せて貰いましたが、雹(ひょう)が降る中、突風に煽(あお)られた機体が潰れたりする様子が映されていました。飛んでいたパイロットも恐ろしかったことでしょう。以前、私も強風の中をテイクオフして潰されて後ろに進んで怖い思いをしたことがありました。千葉で飛んでいた頃の話です。昨日は、急にその様な状況になった様ですが、気象の教科書に書いてある様な雲行きだったようですネ。ロールアウトのメンバーは加藤さんの指示でいち早く、降ろしていた様です。(瀬川さんの昨日のメールにもありました)

今日は、昨日とは、うって変わって最高の天候でした。Cooの大会で8位となった蔀さんと、いつもの植松さん、そして、珍しい、山根さんが来ました。ショップからは、加藤さんと優君です。今日の結果は、最高でした。優君は、安全山から養老の滝近くにミニクロカン、加藤さんは、篠山まで約40キロのクロカン、私は、唯一、今日2本飛びましたが、1本目は安全山近くに着陸しました。

2本目は、キリ山を越えて春日インター方向に向かったのですが、残念ながらシンクにはまり、途中の春日町稲塚と言う所のタンボに降ろしました。タンボに着陸する状況を農作業していた人たちが手を休めて見守っていてくれました。今日は、GPSの対地速度とバリオに表示されていた風向風速をちゃんと確認したので、アゲインストで軟着陸して頭上でキャノピーを安定させてグランドハンドリングでタンボの一番良い場所に移動して降ろしました。見ていたオジイさんが「見事なもんだなあ」と誉めてくれました。機体はそのままにして、近くにいた人達に「こんにちわ。お騒がせして申し訳けございません」と挨拶しました。「いいえ、どうもご苦労様。どこから飛んで来たの?」とおばあさんが親切に言ってくれました。そして、乗用車の人が、「車で送って行こうか」と言ってくれました。突然の訪問者に対して快く接してくれた皆様、ありがとう。
ちびっ子達が5人集まって来て、質問責めにあいました。ちびっ子達と記念写真を撮りました。加藤さん、優君の回収車が来る迄の1時間、ちびっ子達は、私に色々と教えてくれました。「あの山にお城があったんや」「来週、桜祭りがあるんや。お兄ちゃん、又、飛んで来るか?」とか純粋なちびっ子達との楽しいひとときもあっと言う間に時間が過ぎました。
一日に2本も安全山を越えられたのは初めてです。近くに降ろした植松さんと共に、優君運転の回収車で青垣に戻りました。

今日は、1本目が高度1270m、36分のフライト、バリオの最大上昇率が5.8m/secでした。2本目は、1時間10分で高度が1715mでした。初めて岩屋山で1000m以上ゲインを達成しました。
安全山上空で、1440mありました。キリ山を越える時も不安はありませんでした。でも、滝連山にとり付くのは、初めてなので止めました。高圧線と民家が下にあり、今日は、タンボの上を飛びました。

実は、今日の私は、以前に使用していたXTRA-30に乗ったのです。理由は、イクシオンのライン1本の被覆が剥がれた為にラインを外して修理に出していたからです。東京から妻が宅配便で送ってくれたのです。久しぶりにXTRAに乗っての感想ですが、はっきり言って性能が違い過ぎます。言い訳ではありませんが、今日、イクシオンだったらもっと飛べたと思います。昔の機体は、はっきり言って辛かったです。翼端のラム圧が小さいために潰れ易いのですが、今日も、何度も潰れました。

まあ、色々と言い訳は言いたいですが、こんなに色々と飛ばさせて戴いて本当に感謝しています。クロカンパイロットの資格もないのに・・・。

ロールアウトから「風に抱かれて」と言うビデオが発売されました。シャーデーの歌をバックにとてもロマンチックな感じがする楽しいビデオです。定価1900円です。郵送の場合は、送料が500円かかります。是非、保管しておきたい素敵なビデオです。岩屋山に来た時に、ロールアウトショップで求めて下さい。

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