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2000年04月〜06月のフライト日記へ行くフライト日記2000年
2000年07月〜09月 Last up date:2000年9月12日

2000年9月17日更新

2000年10月〜12月の日記へ行く

フライト日記のINDEX

2000.07.04 (火) 122/159

昨夜の仕事が朝までになって、帰宅したのが、今朝の5時過ぎでした。すっかり疲れてしまい、ぐっすと眠りました。昼前に起きて、12時45分に家を出発しました。青垣道の駅に着いたのが、14時50分でした。途中、篠山付近から雨が降り出して、柏原ほ通過する頃は、土砂降りになりました。青垣に入ったら、青空が見えて小降りになっていました。

ショップに着いたら、平日なのに結構な人数がいました。午前中、良い条件で飛べたそうです。今日は、飛べなくても加藤さんと飲めればいいと思って来ましたが、雨も上がったので、テイクオフに上がりました。北西からやや強めの風が入っていました。加藤さんがタンデムで出て、「荒れていないのでパイロットの人なら大丈夫でしょう」と無線を送ってくれました。菱井さんが準備して立ち上げましたが、南西の成分を含んだ風の為、キャノピーが曲がって上がりました。2回立ち上げて「少し休みます」そこで、ビジターで来ていた、高木さんが先に出ました。クロスで見事な立ち上げです。余裕があり、豪君の立ち上げを思い起こさせます。

次に、再度、菱井さん。今度は、無事にテイクオフしました。そこにタスマニア軍団の吉川さんが来て、挨拶。私もクロスでテイクオフしました。強めの風でしたが、サーマルは無く、リフトもない平凡なぶっ飛びで終わりました。さっきの雨でメインランディングは濡れていたので、河原に降ろしました。河原は、乾いていたので新品のグライダーを濡らさずに済みました。

Honさんが来て、「テイクオフに送りますヨ」と言うので、再度、上がりました。風が弱くなっていました。クロスでの立ち上げがやっとという風でしたが、出られました。今度も平凡にぶっ飛びました。飛べないだろうと思っていたのに、2本も飛んでしまいました。
その後、久しぶりに来た黒猿さんと中上君が飛ぶので、テイクオフに上がりました。イズミチャルも講習が終わったので、一緒に上がりました。風は、東成分があって北西テイクオフでは、かなり右サイドの風です。難しい風です。高藤さんも苦労して立ち上げていましたが、結局、断念しました。イズミチャルは、少し風が入ったチャンスを逃さずにフロントから出て飛んで行ってしまいました。その後、中上君が待機しましたが、風が南に変わってしまいました。時間も遅いので諦めて下山しました。

2000.07.05 (水) 123/160

昨日と違って朝からどんよりした曇り空です。体験タンデムの人が3人いるので、加藤さんは、グリーンパークです。来た人達で上がりました。平日だと言うのに大勢のスクール生が来ています。2台に乗って上がりました。風は、北西ですが、弱くて出られません。アークの人達が風待ちしていました。暫く待っていたら、少しずつ入って来ました。ベテランのペコちゃんにダミーで出て貰いました。安定していてとても穏やかな空気でした。次に、近藤さん。TAKの人達が上がって来た頃から風が無くなってしまい、東に風が入って来ました。東テイクオフは、危険な為、経験が浅いスクール生は、原則禁止です。南テイクオフに移動しました。

南テイクオフは、弱いけれど正面から入っていました。順番にスクール生全員を出しました。谷口さんが大きなサーマルにヒットして回しています。「今日は、雲底が低いので余り上昇しない方がいいんだけどなあ」と思いながら見ていました。スクール生の谷口さんは、スクール無線しか持っていないので、私の430では通じません。イズミチャルがランディングで誘導しているので、私は、引き続きテイクオフでスクール生の面倒を見ていました。しかし、どんどん上がって行くので、とうとう、加藤さんから「翼端折りして下降させるように」と指示がありました。イズミチャルの無線が通じないようです。山猿ちゃんのスクール無線を借りて「至急翼端折って降りて下さい。雲に吸い込まれると潰されますヨ」と言ったら、やっと翼端折りして降下始めました。雲の中は、洗濯機の中みたいに荒れている事があります。当然、何も見えないから危険です。慣れたパイロットでも危険なのにスクール生では、降下する事も出来ず大変危険です。
残りのスクール生も全員テイクオフしました。アークの最後の人が出るのを手伝ってから、私の番になりました。たったひとり残されて、セットアップして構えたら、無情にも無風です。軽い吹き流しがピクとも動きません。「そのうち来るだろう」と思って座って待っていたら、後ろから冷たい風が…。何とフォローです。

北西テイクオフを見ていたら、2人出て行きました。スクール生が再び上がって来ました。無線で「北西の方が良さそうだからそっちで待っていて」と言いました。私は、移動しようと立ち上がりましたが、長時間、暑い所にいた為、疲れてしまいました。ハーネスを外して休んでいたら、山猿ちゃんが飲み物を持って励ましに来てくれました。機体を畳んで頑張って北西テイクオフに移動しました。北西から加藤さんのタンデムがテイクオフしたところでした。

スクール生を見ていたイズミチャルがグリーンパークの講習に行かなければならないので、また、私が見る事にしました。疲れていたので、少し休みたかった事もあり、ちょうど良かったと思います。無事に全員を出して、私の番です。さっき迄、良い風が入っていたのに、僕の番が来たら、また、弱くなってしまいました。クロスでは無理と思い、フロントで出ました。
出てすぐに弱いサーマルにヒットしてセンタリングしました。5分位回してトップアウトしましたが、そこでサーマルが途切れてしまいました。弱いし、続きません。もっと飛んでいたかったのですが、ランディングに向かいました。本当に弱いサーマルがグランドの上にあってしつこく回してレベルキープしました。下に降りたら汗がどっと出て来ました。長い待機の後のフライトでした。ショップに戻って冷たい飲み物を飲んでやっと落ち着きました。加藤さんがタンデムで飛ぶので再度上がりました。ペコちゃんと僕だけです。北江さんが車を降ろしてくれました。北江さんは、ふたりがテイクオフするのをサポートしてくれました。加藤さんがタンデムで飛んで、「風が強めだけれど、まあ、大丈夫でしょう」と言って来ました。テイクオフは、結構、強い風が入って来ました。ペコチャんと並んで準備しました。ペコちゃんは、「強いので少し待ちます」と言ったので、僕が先に出ました。クロスでライズアップしたらテイクオフの上に持ち上げられました。踏ん張って前に引っ張って来て、テイクオフしました。強いですが、荒れていません。塔の方へリッジを取りながら飛びました。200m位上昇しま した。風は北からの強めです。GPSの対地速度を見たら、10km/hr以下です。軽くアクセルを踏んだら15km/hrになりました。加藤さんから「雲の色が暗いし、変ななので降りましょう」と言って来ました。ペコちゃんの機体では、前に出ないかも知れません。僕のは、黙っていても出ました。高い高度から翼端折りしたら、もつと前に出てからの方がいいと加藤さんから注意されました。ノーマルコースを高い高度で前に出て、翼端折りしました。翼端を折ったら降下を始めました。細いラインを引っ張るので指が痛くなりました。以前の強風で、しかも、凄いサーマルでメチャクチャにされた時の事を思い出しました。今日は、強いけれどサーマルは荒れていませんでした。Aラインの1本ずつを引っ張っているのですが、下から見ると大きく潰れている様に見えた様です。体重移動で方向を変えるのですが、左への体重移動が足りないのか、右へ旋回してしまいます。何度も加藤さんに「無線を聞いて下さい」と言われましたが、なかなかうまく行きません。翼端折りキットと言うのは、こんな時に効果を発揮するのだろうなあ、と思いながら飛んでいました。無事に河原に降ろしてほっとしたら、スクール 生の人達が駆け寄って来て手伝ってくれました。

夕方、また、上がりました。風が治まったと思ったのですが、まだ、強めでした。加藤さんがタンデムで飛んでから、「ランディングの風が安定しないので、少し待って下さい」と言われて様子を見ました。30分位して、「多分、大丈夫」と言う無線で、僕が出ました。テイクオフは、クロスで出られる位の強さ。でも、途中の空域は、リフトもなく安定していて、殆どぶっ飛びでランディングしました。次から次へと他のスクールの人達も出ました。僕がランディングして畳んでいたら、空には、パラが花を咲かせていました。ちょっとのタイミングでこんなにも条件が良くなるのです。でも、贅沢はいいません。飛べたのですから!
3本も飛べて、しかも、スクール生も全員飛べてとても良かった一日でした。遅くなって青垣を後にしました。

2000.07.10(月) 124/161

いつものパターン。休みの前日は遅番。昨夜も同様。これが私の宿命です。でも、今日は、スクールが休みなので加藤さんと心行くまで飛ぶことが期待されます。スクール生の面倒を見るのは、嫌ではありませんが、飛びたい時間帯に飛べないと言う辛い所があります。でも、1本でも余計に飛びたいのは、スクール生の方だと言う事を私は良く知っています。だから、彼らの目を見るとつい、自分が飛ぶ時間を犠牲にしてしまうのです。な〜んちゃって・・・(*^_^*)

でも、今日は、自由の身です。心軽やかに青垣に向かいました。睡眠時間は、3時間半。こんなのも苦にならない。
結果、確かに、今日は、満足がいくフライトが出来ました。スクール生がいないので出るのは自由です。気心が知れたパイロット同士、好きな時に出て良いのです。誰のサポートも受けません。自分でセットアップして好きな風の時に出れば良いのです。私が出る時は、第二陣の人達が上がって来ました。いつもの習慣でか、イズミチャルが後ろを持ってサポートしようとしましたが、「持たなくてイイヨ。勝手に出るから・・・」と言って風待ちしていました。加藤さんも丁度上がって来ました。程良い風が来た時にクロスでテイクオフしました。豪君の様に華麗とは行かなくても、まあ、満足のテイクオフでした。しかし、その状態に酔いしれる時間はなく、加藤さんから「左ですヨ!流されていますヨ」とジャブ。すかさず、左にターンしてノーマルルートへ移動。ノーマルルートの前方では、先に出た人達が高く上げていました。その下に入ったらサーマルにヒット。「回せ!回せ!」とばかりグリグリと回しました。でも、泡状のサーマルの様です。とても弱い。皆、上がったり、下がったり。そして、翼端が潰されたりと・・・(それは私だけ・・・)
プロカメラマンの神田さんが南テイクオフ下で構えています。出来れば被写体になりたい。でも、どうも、撮影しているのは、女性ばかりの様な気が・・・。

ずっと南テイクオフで眺めていた加藤さんが遂にテイクオフ。テイクオフ前で旋回したかと思ったら、あっと言う間に高度を獲得して上がって行ってしまいました。いつも見慣れているとは言え、余りにも見事なのに、思わず見とれていたら、サーマルを外してしまいました。長老の植松さんがフェニックスとか言う古い機体で飛んでいましたが、古さを腕でカバーしている所は、これまた見事。でも、あんなに古い機体でラインとか大丈夫なんかいなあ。キャノピーが破れる事は多分ないと思うけれど・・・・。
こんな状態で1時間以上も岩屋周辺をウロチョロしていました。何度も塔の方にチャレンジしたのですが、弱いサーマルでリフトが無くて、泣く泣く戻ったりしていました。見ていたら、皆、そんなんでした。でも、思い切って塔の所に挑んで見たら、ヒットしました。一気に1200m。「ヨシ!カヤマチだ!」とばかり突撃隊は、一気にカヤマチへ目指しました。その時に加藤さんは、2000m近く上げて安全山に向かっていました。カヤマチに取り付く迄に高度を失って900m位になりました。でも、「カヤマチに行けば上がる筈」と信じて必死に向かいました。カヤマチ近くになったらバリオが良い音を出し始めました。「いやあ、良かった、良かった」と必死に回しました。1200mにリカバー。安全山へはすぐでした。GPSでマークしてデジカメで久しぶりの安全山を上空からパチリ。本当に久しぶりやなあ・・・。すぐに「戻ります」と無線を入れて、今来た道を戻り始めました。帰りは、南風に乗って早いこと。GPSを見たら45km/hrの対地速度が出ていました。

カヤマチの上空を見たら、ペコちゃんらしい機体が空高く飛んでいました。カヤマチから五台山を目指して飛んで行ってしまいました。加藤さんは、その頃、五台山を飛んでいたのです。なんて言う人でしょう。
そうは、言ってはおられない。私は、岩屋に戻るのです。カヤマチで必死に回しました。と言うとなんか、たいへんそうに聞こえますが、雲が吸い上げてくれるので、少しずつ回していただけです。1300m迄リガバーして難なく、岩屋の塔に取り付きました。塔に付いたら後は、降りるだけです。只、降りるのは、能がないので、パブリックの尾根を周遊してランデイングに向かう事にしました。パブリックの尾根に行ったら、なんと、いいサーマルが出ていたのです。希望もしないのに、1500m迄上げてくれました。GPSの電池は切れているし、寝不足だった事を思い出して、降りる事にしました。加藤さん、そう言う訳でした。加藤さんから「これから粟鹿へ行きましょう」との誘いがあったのですが・・・。2時間以上飛んでしまったのでした。
すっかり疲れて降りてから、ショップで休んでから、性懲りもなく、また、飛んでしまいました。夕方です。南から北西に風が変わりました。「飛べないかな?」と思ったのですが、夜のお仕事のペコちゃんは、化粧直しの時間もあるし、車で降りるより、飛んで降りた方が、化粧する時間を余計に取れるので、私は、「飛んで降りた方が早いでえ」と言ったのです。風が不安定のようだからと心配しているペコちゃんの為にダミーフライトをする事にしました。でも、結果は、とても良い風でした。私の後に飛んだ人は、なんと、高く上げていたのです。でも、ぶっ飛びのつもりで出たのに、15分の穏やかなフライトが楽しめたのです。スカーレットも華麗な飛びをしていました。夜は、スカーレット、加藤さんとソーメンを食べて私の提供の美味しいお酒の利き酒会をしました。皆、タバコを吸わない人達なので、ちゃんと、当ててくれました。

2000.07.11 (火) 124/162

昨日の疲れ(飲み疲れ?)で、何となく天気のような心でした。朝一番、飛ぶ気がしないので、車を降ろす事にしました南テイクオフには少し風が入っています。何とか出られそうなので、私は、車を降ろしにかかりました。そうしたら窓に水滴がポツリ・・・。雨です。「いかん、戻ろう」とUターンしました。テイクオフでは、ポリス中西が早くも構えていました。まあ、風が良いからいいでしょう。加藤さんに無線を入れてテイクオフして貰いました。続いて、北江さん、谷口さんと言う「サンデー毎日」組。雨が少し大粒になりましたが、ランディングはそうでもないと言うので、次に奈良から来ている金子さん。スクール生がテイクオフ終わったので、車を降ろす事にしました。MISTRALさん、久しぶりやねえ。ペコちゃん、昨日以来や。ルーシーさん、相変わらず色っぽいですねえ(ポカっ)

ランディングでMISRALさんとペコちゃんが飛ぶのを待ちました。他の人は、先に降りてイズミチャルが回収していました。小雨が降る中をふたりは、のんびりと回したりして楽しんでいました。
結局、その後、雨も降り、風も強くなりそうと言うのでクローズとしました。加藤さんは、もう、明日から行くポルトガルへ心は移動している見たいでした。PWCポルトガル大会に行くのです。豪君の活躍ぶりをビデオに収めるためです。
私は、飛べなかったけれど、昨日、思う存分に飛んだので満足です。早い時間に帰宅しました。

2000.07.22 (土) 125/163

昨夜の伊丹着JL111便で妻が大阪に来ました。私は、24時迄の仕事でした。来月、東京への転勤がほぼ決まりました。今回は、大阪勤務中、妻と一緒に行く最後の岩屋です。3年弱の岩屋ロールアウトでしたが、多くの事を加藤さんから教わりました。
最後の妻との岩屋行きの時に加藤さんが不在と言うのは、とても残念ですが、仕方ありません。
朝、8時に大阪を出ました。UDOさんから携帯に電話が入り、岩屋に向かっているとのことでした。「良かった。今晩、一緒に飲めるぞ」
青垣道の駅に10時過ぎに着きました。スイスで一緒だった「こぶたん」に声をかけられました。これからテイクオフに上がると言っていました。「あとで、ゆっくり話しましょう」とその場は別れました。真由美さんから家の鍵を借りて、持って来た酒呑童子(旨い酒)を冷蔵庫に入れて来ました。ショップに戻ったら、正子も一緒にテイクオフに上がっていました。ショップの中で真由美さんと世間話をしていました。

ランディングした人を回収に行って、私も上がりました。テイクオフは、南西気味の風でした。東テイクオフにも風が入っていましたが、安全な南テイクオフに行きました。テイクオフに着くと思ったより強めです。正面ですが、少し強いので、出るのは止めました。当然、ほかの人も出ないで待ちました。1時間くらいして、少し風が弱くなり、吹き流しが垂れ下がりました。下の風は、相変わらず強いと言う情報を無線で貰いました。風は、時々、正面から弱く入っています。「飛べる」と判断して、ダミーにクロカンパイロットのヒデ爺に出て貰う事にしました。ヒデ爺は、20日から毎日来ていたそうです。ヒデ爺が出て、次に、Mさんが準備しました。Mさんが出てから正子がセットアップしました。風は、弱め、少し待って良さそうになった時、スカーレットの無線。「Mさん、大丈夫ですか?」その後、Mさんから「すみません。吊りました」の無線。「怪我は? 大丈夫ですか?」と確認して無事である事が判明しました。正子に「キャノピーをまとめて、待っていて」と言って、フライトを中止させました。
高い木に引っかかっているらしいので、梯子を取りに北西のテイクオフに向かいました。そして、下からの救援隊の要請もしました。ツリーランした場所は、南テイクオフから北西のノーマルルートをかなり下がった所です。「えっ?何故、そんな所を飛んでいたの?」最初の疑問です。今日の風は、南西成分の風です。テイクオフには、確かに正面から入っていますが、本流は、南西です。当然、吹き下ろしで山の陰になっている所では、ローターの巣になっています。今日の様なコンディションの時は、ローターを避ける為に、真っ直ぐに前山に向かう以外にありません。ローターの巣で飛んでいたと言う事は、当然、危険でした。
回収に来た人達を見てガッカリしました。「老人救援隊」でした。でも、元気に回収作業が終わり、汗だくになって戻りました。怪我もなく、機体も損傷がなく回収出来た事はラッキーです。

私は、梯子をレスキュー箱に戻してから、ずっと南テイクオフで待っていた正子を飛ばす為に、南テイクオフへ行きました。丁度、風が正面から入りつつありました。正子は、待ちくたびれていましたが、私が行くと笑顔で「大丈夫?」と言いました。「ヨシ、飛ぶぞ!」正子は、フロントで構えましたが風が強くてコントロール出来ません。一度失敗して、二回目は、クロスにしました。安定したライズアップをして、テイクオフしました。すぐに前山に行く様に指示していましたので、真っ直ぐに前山に向かいました。次に、私が準備しました。今日、まだ、1本も飛んでいないので、UDOさんに「先に飛ばさせて」とお願いしてサポートして貰いました。弱い風の中、クロスで上げました。振り向いてテイクオフしましたが、ぐーんと下がりました。一直線に前山を目指しました。前山の上では、正子が高く上げていました。沈下がひどく前山に届くかなと言う感じでしたが、前山には強い風が当たっていて、近づくとリフトがありました。リッジで少しずつ上げて行きました。正子は、大箕山の方で飛んでいました。かなり高く上げています。前山には、リッジサーマルが強く当たっていました。上手く乗 れれば高く上げられます。しかし、風が強いので、サーマルのコアは、山に沿って斜めに上がっている様です。ほかの人もテイクオフして前山の上で、高く上げたり、下げたりと皆、楽しんでいました。私は、今日、翼端折りキットをショップで買って取り付けたばかりです。早速、使用して見ました。指を入れる輪があり、それを引いて外側に降ろすと綺麗に翼端が折れました。細いラインを掴んで折ると、短時間ならまだしも、長時間になると指が痛くなります。このキットは、その心配がありません。正子のにも早速、付けました。上級機に乗っている人は、是非、付けるべきでしょう。ショップで1500円と、3000円のが売っています。1500円の方が安くていいです。(提供:ロールアウトショップ真由美)

前山近辺で1時間、上がったり下がったりして楽しんで、翼端折りして高度処理してランデイングしました。今日は、フライトスーツを着ないで飛んでいたのですが、寒くなく、丁度良かったです。降りたら、汗がどっと流れ出ました。
夜は、加藤さんの家で私達の送別会が行われました。私が持って来た、酒呑童子と言う超辛口の酒がとても美味しかったです。BMWさん、Katsuさん夫妻、スカーレット、シメちゃん、真由美さん。加藤さんがいないのがとても寂しい…。スイスのビデオを上映して好評でした。日付が変わる迄、語りあいました。名残惜しくて…。

2000.07.23 (日) 125/164

今朝の気象情報では、南西のやや強い風でした。朝から強い風です。昨年、夏休みを青垣で過ごしたのですが、一週間、一回もフライト出来ませんでした。あの時と同じです。双眼鏡で見るとテイクオフの吹き流しは、南西で踊っています。結局、テイクオフへは上がらずに下で風待ちしていました。蔀さんとハングが2機飛びましたが、長い時間は飛んでいませんでした。夕方、少し風が落ちたので上がろうかと相談しましたが、双眼鏡で確認したら南西でした。今日は、諦めました。パイロットの人達と真由美さんは、帰るので青垣に居残りは、私と正子だけです。ふたりだけで、夕食をしようと考えていたら、キキちゃんとマコっちゃんが、私達と食事出来るのは、今日しかないから一緒にしましょうと言ってくれ、スカーレット、シメちゃんも合流してくれる事になりました。寂しい夕食から一気に楽しい晩餐へとなりました。岩屋での色々な出来事を寄る遅くまで語りあいました。こんなにいい仲間と巡り会えた岩屋に感謝です。

2000.07.23 (日) 126/165

今朝の気象情報では、南西のやや強い風でした。朝から強い風です。昨年、夏休みを青垣で過ごしたのですが、一週間、一回もフライト出来ませんでした。あの時と同じです。双眼鏡で見るとテイクオフの吹き流しは、南西で踊っています。結局、テイクオフへは上がらずに下で風待ちしていました。蔀さんとハングが2機飛びましたが、長い時間は飛んでいませんでした。夕方、少し風が落ちたので上がろうかと相談しましたが、双眼鏡で確認したら南西でした。今日は、諦めました。パイロットの人達と真由美さんは、帰るので青垣に居残りは、私と正子だけです。ふたりだけで、夕食をしようと考えていたら、キキちゃんとマコっちゃんが、私達と食事出来るのは、今日しかないから一緒にしましょうと言ってくれ、スカーレット、シメちゃんも合流してくれる事になりました。寂しい夕食から一気に楽しい晩餐へとなりました。岩屋での色々な出来事を寄る遅くまで語りあいました。こんなにいい仲間と巡り会えた岩屋に感謝です。

2000.07.24 (月) 127/166

天気予報では、雨で強風の南西です。当然、飛べるとは思われないので、岩屋の登録には、誰も書いていません。私と正子の名前だけです。空を見たら、雨は降っていないし、日も照っています。風は、まだ南風でそんなに強くありません。飛べるかどうか分からないけれど、テイクオフに上がりました。北西テイクオフに上がったら、東風と南風です。この様な時は、安全性の高い南テイクオフから出た方が良いのです。風もそんなに強くありません。でも、強くなると言う予報なので、今のうちにタンデムで飛ぶ事にしました。南テイクオフに移動してセットアップしました。岩屋にいるのは、私と正子のふたりだけです。サポートしてくれる人がいないので、慎重にライズアップしました。最初のライズアップは、風が弱すぎて十分に上がらず失敗しました。ハーネスからライザーを外して、再度、セットアップしました。少しブローが入った時に、立ち上げたら、正子が座ってしまいました。「座っちゃ駄目」と言ったのですが、足が取られてしまいしゃがみ込んでしまいました。私も引きずられて座り込んでしまいましたが、キャノピーはコントロールして出来ていたので、「早く立って」と言ってふ たりで立ち上がり、そのまま前に出て飛び立ちました。タンデムの時の注意は、パッセンジャーがしっかりと自分の足で立つ事です。座られるとコントロールが出来ません。飛び立って一気に前山を目指しました。途中、リフトはありませんでした。久しぶりのタンデムですが、不安は、ありません。正子も「気持ちいい!」と大喜びでした。前山でもリフトはなく、高度処理してランディングしました。下げ過ぎたので、河原に降りました。ランディングはふたりとも転ばずに成功しました。スイスでガイドのマーティンが奥さんのターニャとタンデムで降りたあと、キッスしていたので真似してやろうとしたら、二人とも、フルフェイスのヘルメットが邪魔ででけへんかった。(^_^;)
誰もいない岩屋でふたりきりのタンデムフライトでした。車を回収にテイクオフに上がったら吹き流しが方向をあちこちに踊っていました。
昼食後、黒川温泉に行って汗を流しました。夕方から土砂降りの雨となりました。

2000.07.25 (火) 127/167

昨夜の激しい雨は、朝まで続きました。正子は、昨日から「大阪へ帰ろうヨ」と言っています。私としては、涼しい青垣にいたいので、何とか説得していました。朝、5時50分のテレビの気象情報を見たら、兵庫北部の天気は回復の兆しがありました。外は激しく降っていましたが、その情報を信じる事にしました。風の予報は、北西の弱い風です。8時過ぎ、雨音が止んで目が覚めました。風も無く穏やかな天気です。「さあ、飛べるぞ」と言ったのですが、正子は、まだ信じていません。準備して道の駅に行きました。登録ノートは、昨日のままです。最後に私と正子の名前が記入してあるだけです。ペコちゃんに電話しました。ペコちゃんは、飛べないと思って今日も休養日にするつもりだったらしいです。準備してすぐに行くと言っていました。ショップに着いたら携帯が鳴りました。ポルトガルから明石の自宅に帰った加藤さんからです。加藤さんは、開口一番、私の転勤について「残念ですねえ」と言いました。そして、「次に来る時に飲みましょう」と。
ショップで待つこと30分。正子は、飛べそうと思ったらいても立ってもいられません。「まだ来ない」と言って道の駅の方を眺めていました。ペコちゃんが来て、スクール号でテイクオフに上がりました。途中、Honさんから「ロールアウト、どなたか来ていますか?」と無線が入りました。「今、テイクオフへ上がる途中です」と答えました。

南テイクオフに正面から弱い風が入っています。東テイクオフにも入っていたのですが、今日も安全性が高い南テイクオフに行く事にしました。最初に正子が出ました。フロントでテイクオフです。次にペコちゃん。クロスでテイクオフ。いつものとおり、残った私は、クロスで出ました。正子が下の方でセンタリングしてレベルキープしています。ペコちゃんは、高く上げています。私も同じサーマルで回しました。豪雨の後なので、ランデイングは濡れている見たいです。先に降りた正子に聞いたら、「場所を選べば大丈夫」と言っていました。ノーマルルートの尾根の突端で弱いリフトを掴んで回しました。この様な弱いリフトで下がらない様に回るのも楽しいフライトです。ペコちゃんは河原に降ろしました。Honさんが「降りたら迎えに行きます」と無線を入れてくれました。

Honさんに回収して貰い、Honさんの家に行き、お茶をご馳走になりました。つい最近、青垣に大きな家を購入したHonさんの邸宅を見学させて貰いました。植松さんが、今日から北海道にツァーに行くのですが、風呂から上がって来ました。
ひと休みした後、車回収をしてくれるペコちゃんに甘え、植松さんにテイクオフに送って貰いました。Honさんと私と正子が飛びました。再び、南テイクオフからです。正子は、また、フロントで出ました。私とHonさんは、クロスでテイクオフ。私が飛んだ時は、リフトが全然なくて、殆どぶっ飛び状態でした。Honさんは、長い時間ステイしていました。前山上空で上手に弱いサーマルの中を浮いていました。
今日、東京へ帰る正子を送らなければならないので、これで今日のフライトを終える事にしました。正子が次に岩屋に来られるのは、ずっと先になりそうです。
植松さん、Honさんとペコちゃんにお別れして4日間いた青垣を後にしました。激しい雨の翌日であり、飛べると思っていた人は少なかったと思いますが、岩屋は不思議な所です。

2000.07.28 (金) 127/168

台風6号が接近しているため、大阪地方もどんよりした天気です。岩屋も多分同じだと思います。飛べなくても行く事を決めていました。昨夜は、24時まで仕事でした。朝、7時に起きて朝食を食べて8時に出発しました。車を車検に出した為、代車を借りました。慣れない車なのでゆっくりと走って行きました。青垣道の駅に着いたら、平日だと言うのに、週末組のダルコとイリ坊がいました。あいにくと今日の風は飛べそうにもありません。グリーンパークでスクール生と体験の人が練習していました。手伝ったり写真を撮ったりしました。
お昼は、やぶ蕎麦に行って大ざると、とろろ水を食べました。この蕎麦も暫く食べられないと思うと寂しいです。食後、車の中で昼寝をして、午後の練習で少しARGON-26で立ち上げ練習をしました。強い風の中、ARGON-26は滑らかにライズアップして来ます。頭上で静止して振り向いてグランドハンドリングをしました。とても暑くて少しやっただけで汗びっしょりです。スクール生の人達は熱心に練習していますが、30分程で止めました。
そのうち、強風になったのでショップに戻りました。夜は、加藤さんの家で飲みました。ダルコといり坊も一緒です。加藤さんは、スカイスポーツ協議会の会議に行きましたが、Katsuさんが美味しい酒を持参して乱入して来ました。美味しい酒があるとつい、飲んでしまいます。寝不足の身体に堪えました。加藤さんが帰宅後、また、飲みました。真由美さんは、八神純子コンサートを聴きに行って戻って来ました。とても良いコンサートだったそうです。
夜、遅くまで、加藤さんと話し、飲みました。暫く、この様な席を持てないと思うと寂しい気がします。

2000.07.29 (土) 127/169

昨夜は、飲み過ぎた様です。朝、UDOさんからの電話で起こされました。寝ぼけ状態で真由美さんの携帯を取ったら「違う」と笑われました。UDOさんは、私に会いに向かっているそうです。今日は、風が強くてとても飛べそうもありません。こんな日には、普通は、来ないけれど…。私に会いに来てくれると言うだけでとても感謝です。でも、寝不足で頭がガンガンしていました。もう少し眠る事にしました。
9時半頃、車検の話の電話で起こされました。外は、強風が相変わらず吹いていました。ショップに行くと大勢のパイロットやスクール生が来ていました。寝起きの頭を見て「お茶の水博士見たい」と笑われました。スクール生の人達とは、久しぶりの出会いです。テイクオフで色々と苦言を言ったりしましたが、皆、お別れに来てくれました。
「楽しくなければ遊びじゃない」といつも、楽しく飛ぼうよ、と呼びかけていましたが、分かってくれたと思います。
今日は、強風で飛べませんが、いつかきっと良い風が吹きます。その時に思う存分、楽しく飛べばいいのです。お昼は、また、やぶ蕎麦に行きました。

午後、黒川温泉に行くグループとショップでお喋りをするグループに別れました。先日、黒川温泉に正子と行ったので、今日は、ショップに残りました。風の妖精とも久しぶりの再会でした。東京に帰ったら、正子が一人で来ていた様に、「今度は、二人で来ればいいんですよ」と妖精が言います。そうです。これからも時々、岩屋に来る事が出来ます。
4時にショップを出て帰途につきました。加藤さん、真由美さん、妖精、スクールの人達が見送ってくれました。でも、別れの寂しさはありませんでした。インターネットのお陰でいつも語り合えるような安心があります。そして、次に岩屋に来るのは、いつかな、と考えながら車を走らせました。安全山の近くを通った時、「こんなにも遠い所まで何度も飛んで来たんだなあ」と改めて思いました。色々な事を教えてくれた加藤さん、ロールアウト、岩屋の山々、本当にありがとうございました。
昨日、今日と強風で飛べませんでしたが、次の機会に楽しいフライトをしたいと思います。会心の飛びが出来ないと言う事は、まだ、岩屋に未練があります。また、きっと飛びに来ます。それ迄、皆様も腕を磨いておいて下さい。では、皆様、お元気で!

2000.08.27 (日) 高峰山 1/1

今まで、このページは、「岩屋山ロールアウトでのフライト日記」と題していましたが、東京に引っ越して来た今は、岩屋山だけで飛ぶ訳ではないので、今回から単に「フライト日記」と改訂しました。
今回のエリアは、茨城県の高峰山です。以前からスカイエンジェルの仲間から薦められていたエリアです。岩屋の様に規模は大きくないけれど、クロカンも盛んです。腕がたつフライヤーも大勢いるそうです。クラブハウスが充実していて、仲間うちの楽しい宴会は、どこでも変わらず楽しそうです。
東京から約2時間です。日帰りも可能なのが嬉しいです。
27日の朝、車で出発しました。初めてのエリアですが、スカイエンジェルの高橋さんから道順とGPSの位置情報もメールして貰っていましたので、カーナビにインプットして迷わずにたどり着く事が出来ました。6時半に出て、8時半に到着です。クラブハウスには、人がいました。昨夜から泊まっていたらしいです。挨拶をして、駐車場の場所を聞きました。駐車場で準備をしていたら、おや、懐かしいスカイエンジェルの植木、竹下、藤原さんが来ました。高橋さんも到着して、会の代表の須藤さん運転のシャトル車でテイクオフに上げて貰いました。テイクオフには、もう既に正面から良い風が入っていました。竹下さんと高橋さんにエリアの説明をして貰いました。

なにより嬉しかったのは、テイクオフが綺麗に整備されていて、とても広いことです。正子も喜んでいました。全然プレッシャーがありません。ランディングも綺麗に見えています。山の形からどの辺がサーマルポイントかも想像出来ました。
寺門さんがテイクオフしました。まだ、サーマルタイムには早いのか、少し回しただけでランディングに向かいました。次に、東京から来たと言う甲府白根で飛んでいる女の方が出ました。綺麗に入っているのに、突っ切って行きました。同行して来た男の方が言うには、「あの人は、前の方で回すのが好きなんです」と言っていましたが、そのまま回さずにランディングしてしまいました。暫く、木陰で休んでいたら、甲府白根の男性が出ました。渋い中を上手に上げて行きました。正子が立ち上がりました。高く上げているのを見ていても立ってもいられなくなったようです。
正子が出ました。弱い風で左クロスのため、ライズアップ中断しました。二回目は、無事にテイクオフ。リッジをとって左右に飛んでいました。テイクオフ前を占領しているので次の人が出られません。無線で正子に注意しました。「右の方で飛んで!」と。右の小山の前にサーマルポイントがあります。無線で誘導してサーマルポイントに入らせました。センタリングしたらドンドン上昇して行きました、次から次ぎへとテイクオフしていきました。僕も出ました。弱いけれどクロスで出ました。ゆっくりとライズアップしたら信頼の翼、ARGON-26は静かに上がりました。上で止めて、ゆっくりと振り返って走りました。無事にテイクオフ。右の方の山を目がけて飛んで行きました。弱いリフトを掴んで回しました。少しずつですが、高度を稼いで行きます。テイクオフの高度は、520m、ランディングは、100mなので高度差は、420mです。600mゲインすれば、1000mの高度です。クロカンも簡単に走れそうです。周りの景色を見ながら楽しく飛びました。ずっとセンタリングしていたら、僕のグライダーがいつか一番高い所を飛んでいました。下の方に正子の赤いXRAY-20が飛んでいます。僕の下にくれば上がる のに、と思いましたが、まあ、勝手に飛んでネと言う感じで見ていました。
白いグライダーが僕と高度が同じくらいに上がって来ました。「マー君のパパ」のハンドルネームでネットでも活躍しているスカイエンジェルの高橋正和さんのレスポンスです。高橋さんとは上になったり下になったりして飛びました。見事なコントロールです。

このフライトで僕は、1200mちょっと迄上がりました。フライト時間は、52分。初めてのエリアでこれだけ飛べてとても嬉しいです。正子も高度こそ僕より低かったですが、自分の力で1時間15分もソアリングしていました。雲行きが怪しくなって来たので、高橋さんがランディングに向かったあと、僕も続きました。ランディング直前、左右に振りすぎて、ドラッグセンサーが電線に接触したらしいですが、無事にランディングしました。その後に、正子も無事にランディングしました。降りたら汗が滝の様に流れ出ました。
クラブハウスには、強力なエアコンが入っていました。中では、梶原さんが蕎麦打ちをしていました。見事な手つきでした。出来上がったばかりのお蕎麦をご馳走になりました。弁当を持って来ていなかったので、とても嬉しかったです。正子は、遠慮しないで人の倍も食べていました。
エリアも良いし、クラブの人達もとても良い人ばかりです。正子と相談して高峰山の会に入会させて貰う事にしました。会の代表の須藤さんに入会申し込み書を貰って手続きをしました。デジタルカメラで会員証用の写真も撮って貰いました。クラブハウスにはパソコンもありました。宿泊も出来るそうです。

外はとても暑くて、出る気になれませんでした。色々とエリアの楽しい話を聞いて今日は、もう、飛ぶのを止めて、早い時間に帰途に着きました。
帰宅後、高峰山の会入会を記念して、「写真館」をHPにアップしました。高峰山の会のHPもあります。

2000.09.03 (日) 高峰山 1/2

先週、高峰山の会に入会してから、とても、待ち遠しい日でした。朝、気象情報を見たら、北西の風です。高峰の最高の風向は、岩屋と違い、南西です。弱いけれどフォローの風です。それでも、正子は、出かけたい様子です。荷物を持って外に出たら、かなりの強風が吹き荒れていました。でも、高峰周辺の予報は、弱い風でした。「飛べないかも知れないよ」と言って出かけました。首都高速から常磐自動車道を行きました。家を出て2時間でクラブハウスに着きました。8時45分です。クラブハウスには、昨日、ひとりで泊まった高橋さんがいました。ほかには、誰も来ていませんでした。高橋さんが炒れてくれたコーヒーをご馳走になりました。昨夜は、スペイン帰りの右近さんのお土産のハモンとワインで盛り上がったそうです。

エンジェルジップの講習生の人やパイロットの人達が大勢来ました。ジップの仲田さんが「今だったら飛べそうだけれど上がりませんか」と声をかけてくれたので、上がりました。テイクオフは、西からの風が弱く入っていました。右クロスの風です。テイクオフの右側は、少し小高い山があるので、吹き下ろし気味になっています。下の吹き流しは、時々、正面を向きますが、高い所の吹き流しは、完全に右クロスです。岩屋の南西気味の風を思い出しました。出てすぐに叩かれて落ちた人のことがイメージにありました。「慣れないエリアだし、リスクを負うことはない」と正子に言って、風待ちしました。高橋さんとGPSのこととか、パソコンのことを話しながら待っていましたが、条件は悪化する一方でした。諦めて下山しました。
クラブハウスにいた人達も諦めて帰途につきました。代表の須藤さんに高峰の初期の頃の興味深い話しを正子と一緒に聞きました。この辺のエリアでは、歴史が長いことを知りました。今では大勢のフライヤーが楽しんでいますが、エリアを切り開くことが如何にたいへんなことか知らされました。
帰りにサンマの寿司を食べて帰宅しました。飛べなくて残念でしたが、色々な話しを聞いたり、また、新たな知人が出来て楽しい一日でした。

2000.09.09 (土) 岩屋山 127/170

いよいよ、岩屋へ出発です。朝、7時5分の伊丹行きの飛行機に乗りました。伊丹空港からモノレール、阪急、JRと乗り継いで新三田へ行きました。ここで、マコっちゃんに車で青垣に連れて行って貰いました。ロールアウトのショップに着いたら、懐かしい真由美さんが迎えてくれました。風が強いので、フライトが出来ないそうです。午後、グリーンパークに行き、立ち上げの練習をしました。立ち上げ練習の風景をビデオで撮影しました。皆、上手に上げています。久しぶりの練習に汗を流して、楽しく夕方を迎えました。

僕たちが東京から来たと言うので、「歓迎パーティ」を開いてくれたのです。ルーシーさんが今日の料理長です。プロの味をたっぷりとご馳走になりました。滋賀からはるばると鴨を持って来てくれたKatsuさん、ありがとう。次から次ぎへと運ばれる料理に舌鼓をうちました。そして、用意された美酒に酔いしれました。三木のお酒「原酒」は何と香しい味なのでしょう。強いお酒なのに嫌みがなく、まろやかな舌さわりは、とても上品な味です。本当にお酒が好きな人には、泣かせる酒です。なんと、この贅沢なお酒を3本も空けてしまったのですから驚きです。久しぶりの再会に談笑の時間が延々と続きました。いつか、意識レベルがフェーズ0になった正子は、ルーシーさんに介護されて深い眠りに着きました。
パラの話し、飛びの話し、東京での仕事の話しと色々と話しているうちに、意識が遠くなりました。こんな楽しい時間がとても嬉しいです。明日は、多分、雨なので飛べないと汲んでか、際限がない飲酒が続いたのです。お休み…。

2000.09.10 (日) 岩屋山128/171

昨夜、あれだけ飲んだのに、この爽やかな目覚めはなんでしょう。多分、良いお酒だったのだと思います。予報とは違って太陽が顔を出しています。「飛べるかな」道の駅で登録をしてショップに向かいました。期待して待っている人が大勢いました。ルーシーさんとミストラルさんは、仕事があるのでと帰途に着きました。昨夜は美味しい料理をありがとう。

早い時間に飛んでいる青いグライダーがありました。とても穏やかなフライトのようでした。準備が出来た人から上がりました。車は、北江さんが降ろしてくれました。僕は、テイクオフでビデオ撮影をしました。スクール生の人がいるので、テイクオフを見ようと思いましたが、加藤さんの計らいで、植松さんに見て貰い、僕は、飛ばさせて貰いました。南テイクオフの弱い風で、僕にとって苦手な条件です。クロスで立ち上げたら、弱々しく上がりました。後ろに下がったら、もう、後がありませんでした。不安定な状態で振り返って走ろうとしたら、こけてしまいました。でも、キャノピーは生きていたので、立ち上がりそのまま走りました。かろうじてテイクオフしましたが、もう少しマシなテイクオフをしたいものと思いました。南のノーマルルートを飛んで、前の方で高く上げている人達の下について、回しました。渋いけれどリフトがあり、少しずつ上昇しました。トップアウトして、いつか僕ともう1機だけが回していました。下には、6機がセンタリングしていました。少し色気を出して、もっと上げようと思い、塔の方へ移動しました。南テイクオフと東テイクオフを越えて移動しましたが、 リフトがありません。塔に取り付く前に「これは駄目だ」と諦めて南のノーマルルートに引き返しました。さっきよりずっと低い位置で戻りました。結局、暫く、リフトを探しましたが、上げられずにランディングしてしまいました。降りてから少しビデオ撮影をしました。加藤さんのタンデムの見事なランディングも撮影しました。タンデムのお客様がもう一人いるので、また、上がる加藤さんと一緒に正子も車に乗りました。上がる途中、雲が黒くなったのに気が付きました。山頂への途中、大粒の雨が降って来ました。テイクオフには先に上がった人たちが大勢いる筈です。後で聞いたら、南テイクオフのブルーのビニールシートを被って避難していたそうです。僕達は車の中で雨宿りをしました。激しい雨が降り続きました。やっと止んでテイクオフに行くと濡れたハングが2機あり、森さんと和田君が拭いていました。二人が飛ぶのを見て、タンデムのお客のルミちゃんとアイコちゃんは大喜びでした。加藤さんがタンデムでルミちゃんと飛びました。タンデムの後、八幡君とナルちゃんがテイクオフ。また、雲行きが怪しくなったので、そのほかの人は待機しました。風がぴったりと止まり、また、ポ ツンと降って来ました。空腹と雨ですっかりファイトがなくなり、迎えの車を頼み下山する事にしました。久しぶりにやぶ蕎麦にいき美味しい蕎麦を食べました。やぶ蕎麦のお母さんは、僕の顔を見て喜んでいました。

夜は、今日も加藤さんの家で楽しい宴会をしました。タンデムのルミちゃんとアイコちゃんも交えて。植松さん、Katsuさん、Pinkさん、ダルコにいり坊、なんとマーシーさんが差し入れの寿司と共にマドンナと来ました。楽しい語らいが今日もありました。夜、遅くまでパラ談義が続きました。飛べないと諦めていたのに、1本飛べたのもラッキーでした。それと、今日は、加藤さんとって置きの美酒、久保田の萬寿をご馳走になりました。百寿と千寿は随分前に飲んだ事がありますが、最高級の万寿は初めてでした。「原酒」とはまた違った趣の美酒でした。とてもせ贅沢なお酒です。

2000.09.11 (月) 岩屋山128/172

昨夜の予報どおり朝から雨が降り続いています。加藤さんが出かける物音に気が付きましたが、雨なのでもう少し眠っていようと思いそのまま寝入ってしまいました。昼頃までゆっくりと休みました。終日雨なので正子と久しぶりに黒川温泉に行きました。「美人の湯」と書かれていて、ぬるぬるしたお湯は、なんか本当に肌がつるつるに綺麗になる様な気がします。お風呂に置いてあるシャンプーリンスとボディソープの容器を良く見たら「TOPLAN」と書かれていました。勿論、商品名ですが、何でもパラと結びつけて考えてしまいます。温泉を出て雨の峠道を通り、ショップに行きました。加藤さんがひとりいました。

夕食は、Pinkさんことスカーレットさんが一緒にする予定でしたので、仕事が終わる迄待ちました。スカーレットさんの「こだわりのスパゲッティ」を作って貰いました。ワインと万寿、そして、原酒と今日も贅沢な味を楽しみました。昨日までの大人数ではないのに、和気藹々と笑い声が続きました。久しぶりに喋りすぎたせいか、喉が痛くなったほどでした。飛べなくたって岩屋は楽しい。そこに集う人達が楽しいからです。お互いを尊重して話しを聞くから相互理解が出来るのだと思います。リラックスしているからジョークも冴えます。(^_^)

2000.09.12 (火) 岩屋山128/173

いよいよ今日は、帰る日です。無情の雨は降り続いています。午後から用事がある正子を先に帰して僕は、飛んでからゆっくり帰ろうと算段していましたが、そんな希望も無惨にうち砕かれてしまいました。ショップに行き、加藤さんに機体の宅配便の手続きをお願いしました。加藤さんが柏原駅まで車で送ってくれました。列車の発車までに時間が少しあったので、柏原駅近くの喫茶店で朝食を食べました。なんと加藤さんにご馳走になってしまいました。重ね重ね、加藤さんありがとうございました。別れは辛いですが、また、近いうちにきっと来ます。

柏原から特急で約1時間で宝塚です。ここで阪急電車に乗り換えて、蛍池まで行き、モノレールで大阪空港に着きました。昨夜からの集中豪雨で東海道新幹線が全面運休となっていた為に羽田行きの飛行機は全便が満席でした。空席待ちのチケットの発券も中止していると案内板に表示されていました。発券カウンターには長い行列が続いていました。とても乗れそうにもありません。JALの案内カウンターに行き、札幌便の予約状況を尋ねました。親切に大阪・札幌、札幌・羽田の予約状況を調べてくれました。今の時間なら空席のあるJL577、JL514に乗れそうと教えて貰い、手続きをしました。大阪から札幌経由で羽田に帰るのが一番早くて確実なのです。札幌でもすぐに手続きをして貰い、無事に羽田に到着しました。札幌での滞在時間は1時間でした。レストランで遅い昼食として、海老天丼とビールを食べただけでした。搭乗前に食べたアイスクリームが唯一北海道の味だったかも知れません。正子は、午後の用事には間に合いませんでしたが、電話で事情を説明して納得して貰った様です。
羽田に着いたら雨は上がっていて、蒸し暑い空気が流れていました。糀谷駅から自宅迄の5分の徒歩で汗びっしょりかきました。満足に飛べない岩屋ツァーでしたが、親しい人達と楽しい宴会をして語り合った満足感はとても貴重に思います。皆様、本当にありがとうございました。

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