雑記林花或木
[1999/10]
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(1999/10/30)シックス・センス

 この物語には秘密があります。絶対喋らないでください

 のっけからこういうふうに念を押されると、あれやこれやと余計な詮索をしてしまう。そしてその詮索は当たってしまった。

 聴覚・視覚・嗅覚・味覚・触覚、そして第六の感覚は井原西鶴。テレビの前宣伝ですでに怖かった。なんか机の下から出てこようとしている少女の目が怖かった。死んだ人が見える、となればもう怖い映画に違いない。

 冒頭でいろいろ詮索したことも忘れて見入ってしまう映画だった。怖い映画、しかしこれは心の映画だ。亡霊が生き返って死肉を食らうような映画ではない。果たしてブルース・ウィリスは少年を救えるのか。第六感を持ってしまった少年を取り巻く人々との心の交流が、やがてひとつの解決を迎える。胸が熱くなるようなラストシーンに向かって、観客は少年とひとつになってたくさんの死んだ人を目撃してゆく。

 多少怖くても見なければ。この映画は見なければならない。怖い映画大嫌いの○○マニアな○○母さんも見に行きましょう。

 この映画の秘密。それは 「実は子役がでブルース・ウイリスでハーレイ・ジョエル・オスメントはお面をかぶってウィリス役をやっていた」 んなあほな

 この映画の秘密。それは 「実はブルース・ウイリスがラストでお面を取ったらアーノルド・シュワルツネッガーが扮していたことがわかる」 んなあほな

 この映画の秘密。それは 「実は全部CGでブルース・ウイリスもハーレイ・ジョエル・オスメントもCGだった」 んなあほな

 この映画の秘密。それは 「実は監督は北野たけしだった」 はい、これ本当!!!

 え?

(1999/10/25)スキャナ買い替えた

 ちかごろどうもスキャナがへんてこになってきたので、どうしようかと思っていたが、ずいぶん安くなっていることに今更ながら気づいた。1万円切っているものまであるし、A4サイズなら最新機種でさえ13800円で買えそうだ。なぁんだそうだったのか。以前は5、6万円したので今でもそうかと思い込んでいた。

 CANONのフラットベッドFB636Uというのを13800円(税別)でさっそく買ってきた。やたら薄くて軽い。USB接続で本体から電力を供給するので電源コードもない。こりゃお気楽なやつだ。セットアップも問題無く終わった。前のTP380Dメモリ48MBの時は400dpiでスキャンすると重過ぎて固まっっていた。こんどは192MBでペンサンなのでまさかそれはないだろうと思ったら、やっぱりそんなことはなかった(^o^) 最大解像度の1200dpiでスキャンしてみた。時間はかかったが、ちゃんとスキャンが終わった。その画像を拡大表示しようとしたら、ス、ス、スローモーションになった(;´o`) いったいどのくらいのスペックが必要なのだ? 半分の600dpiではなんということもなく編集できた。まあいいか。

 PaintShop5とPhotoCrewはスキャナのドライバをアクティブにしたままだと、ツールボタンが死んだままになっている。これはちょっと残念だ。PhotoCrewってどうもPaintShopの焼き直しみたいなソフトでいろいろな機能が似通っている。まさかこんなところまで一緒だとは思わなかった。PaintShop5の使い心地が4.02に比べて悪いので、いろいろ他のも試したりしているが、ベジェ曲線が引けるもんで捨てるわけにも行かない。もうちょっとなんとかならないかなあ。

(1999/10/18)言えなかった言葉

  言えなかった言葉 あのときの あの場所で

  言えなかった言葉 いつだって ひとこと言い出せぬまま

    僕の心に書き込んだだけの 言えなかった言葉は

    誰にも聞いてもらえずに 誰にも読んでもらえずに

    意味をなくした言葉 生きることをやめた言葉

  死んだ言葉はいつも僕を傷つけるだけだった

  言葉は発せられた時から歩み始めるのに

  言葉を無くした心は 歩む道も無くしてしまった

    言えなかった言葉  それは消えた僕の未来

    錆び付いてしまった 過去の言葉

    もう戻ってこない あの日の言葉

 

 

  雪見堂パーラー(1999.10.17)「言えなかった言葉」にリンケージ

(1999/10/16)ブロークダウン・パレス

 これは卒業旅行でタイを訪れた女子高生ふたりが麻薬密輸の嫌疑をかけられて監獄にぶち込まれるという映画だ。そして彼女たちを檻から出そうと試みる弁護士。後半は長い退屈な裁判のシーンでもあるのかと思っていたが、そんな生易しい話ではなかった。もともと真っ当な裁判などなきに等しい。ふたりはあまりにも深くて暗い罠に落ちてしまったのだ。

 どうやらこの映画のような事は実際にもあるらしい。言葉も慣習も違う、いくら主張しても判ってもらえない、理解する気もない、何と書いてあるのかまるっきりわからない書類にサインを迫られる。無実の罪で異国の監獄に入れられてしまう恐怖がひしひしと感じられる。

 そしていつ自分に降りかかってくるかわからないという怖さもある。タイになんか行かないから、というものでもない。タイに限らず旅行者が陥りやすい罠はたくさんある。よだれを垂らした悪魔が大きな口をあけて待ち構えている。この映画はもちろんアメリカ人がカモになっているが、金持ち(外人から見れば)の日本人なんぞはもっとおいしいカモである。おまけに日本人は英語でさえ満足に話せないのだから。

 絶望感の中を淡々と進んで行くストーリー。いろいろと考えさせる映画だ。クライマックスは涙を誘う。なかなか面白い映画だ。見て損はない。

(1999/10/14)脳足りんIME98

 もうまったく馬鹿らしい。MS−IME98の馬鹿馬鹿死さには雲ザ理だ。こんな脳名氏ソフトをよく作れる喪のだ。これ以上どこを設定しろというのだ。いいかげんな馬鹿変換に腹が立つ。あの買い者歯週団性芯病にでもなったのか。IME95に戻し手氏撒いたイ。あの頃のほう画間だ間氏だった。俺画誤変換ばっかりやっているから、ちゃんと変換しないのだ?んなことはない。IME95の頃歯ちゃんと誤変換してくれたもん。

 と、罵倒し倒したあとで、なんとかならないかと考えた。まず自分で登録した単語をtxtファイルに掃き出した後、ユーザ辞書を新規に作った。その新しいユーザ辞書に置き換えてから、さきほどのtxtファイルから登録単語を読み込んだ。さてこれで変換を試してみたら、パソコンを買ったときの状態に戻った。学習したことはユーザ辞書に書き込まれるので、ユーザ辞書が混沌としてきてしまったのか。誤変換ばっかしやっていたからだろうか。しかしこのパソコンは買ってからまだ半年しかたってない。前のパソコンは2年以上も同じような誤変換をたくさんしてきたが、いまだにちゃんとしている。変なことを学習しすぎるのが原因だというのなら、学習効果を適正より落としておいてみよう。とりあえずこのまま使ってみて、またおかしくなったら今回と同じようなアルツ君作戦をとってみよう。

 IME2000には「辞書の修復」というボタンがあるようだが、IME98にはなかった。多分この「辞書の修復」という機能が、アルツ君作戦だと思うが、まだ使ってないので真相はわからない。

(1999/10/13)あほらしか10漫

 ようやくあほらしかが100000カウントを超えた。3年と3か月かかった。今ではオープンして1年もたたないうちに数十万カウント行ってしまうようなページが多いので、比較的ゆっくりとしたペースだ。これといった役立つトピックスがないのだからしかたない。というか役立たないのをモットーとしているだけに、役立てたくない人や時間を粗末にしてみたい人が来てくれたのだから、ありがたやというべきか、もうしわけなやというべきか(;´o`) ともあれ10万というのはひとつの節目だ。次の節目は100万だと思うので、当分節目はやってこないわ。

 ニュースのページを見ていれば仕事の延長のようにも見えるが(そうでもないことが多々ある)お笑いページを見ていたら、どう言い訳したところで、遊んでると思われるのが関の山。こういうページを仕事場で見るときの緊張感はなかなかのものだろう。そういう意味では、遠目で見ると日経新聞のページかと思わせるような落ち着いた配色に小柄な文字を多用した阿呆ページのほうがいいのかもしれないが、残念ながらうちは緑や黄色のペカペカした色合いに、しょうもない漫画みたいな絵が右往左往しているのだから困る。くれぐれも会社で見るのはやめよう(∵)/ あ、いや、やめなくていいから、もっと見よう(∵)/ 見ているところを他人に目撃されないように周囲に気を配って、有事には即座に朝日新聞に切りかえられる態勢を整えて、みなぎる緊張感に増幅するアドレナリンのシンフォニーを堪能してくれたなら、あほらしかを作った甲斐もあるというものだ。

 そうやって噴出してきたノルアドレナリンやドーパミンやベータエンドルフィンがあなたにやる気を起こさせ、平素の8倍以上の効率で仕事をこなすことが可能となるのだ。それならば、たとえ7時間お笑いWEBを見ていても、残る1時間で今日の全ての仕事を終わらせることができるのだから、こんなに良いことはない。所詮世の中、結果が全てである。同じ結果を出すならば、効率のよい社員のほうが高く評価される。もしもあなたがやる気を出して、お笑いWEBを見る時間を6時間に減らしたとしたら、残る2時間であなたは他の社員の2倍の仕事をこなせるのだ。21世紀を生きぬくために、さあ、みんなでお笑いWEBを見て、ライバルに差をつけよう(∵)/

 つけられたりして

(1999/10/10)ディープ・ブルー

 サメの映画となればジョーズと比べてしまうのは仕方ない。ジョーズは御馴染みのサウンドで不安感を煽ってくれてなかなか迫力のある映画だった。ジョーズはやたらでかいサメが暴れまわったが、この映画のサメはまあ普通のサメだ。しかし脳を肥大化させられた結果、すこぶる頭がよくなっている。人間を挑発してきて裏をかいて襲いかかる。やっぱり不気味だ。CGサメシーンもあるというが、どこがCGだかわからない。現場は海に孤立した研究所、サメを使ってアルツハイマーの特効薬を作ろうと試みるが、当然のようにえらいことになる。タイタニックを思わせるような水没地獄をサメが、水を得た魚のように(そのまんまじゃん)暴れまわる。とても人間ごときが太刀打ちできるような状況ではない。潜水艦のような洞窟のような研究所が徐々に水に占領されていく。この閉塞感がいやだ、とてもいやだ。八方塞りだ。もうどうしようもない。思いきり不安にさせる演出はなかなか見ごたえがある。

(1999/10/05)ビュフェ自殺

 画家ベルナール・ビュフェが自殺してしまった。パーキンソン病で絵が画けないのが原因らしい。ビュフェは好きな画家のひとりだった。なんとなく病的な雰囲気の漂う画風が多いが、黒い輪郭線を過度に強調し、神経質なくらい真っ直ぐな直線で縁取られた面に色がついていてさえ、モノトーンな静寂を感じさせる絵が好きだった。

 絵が画けなくなった画家は筆を折る。文が書けなくなった作家もペンを置く。音が作れなくなった音楽家はギターを壊す。創作家が道具を二度と必要としなくなった時、それは生きる意味を無くす時である。持てる能力の限界すれすれで魂を削って作品を生み出しつづけてきた創作家にとって、削る魂を失った時の精神的落差は余りにも大きい。生きる事がすなわち創作であった者達の人生は、創る事をやめた瞬間が死を意味する。それならば経済的に安定していたとしても自ら死を選ぶ創作家が多い理由もわかる気がする。

 富士の裾野にベルナール・ビュフェ美術館がある。山の中、鬱蒼とした木立の間の小道を進むと忽然と姿を現す白い建物、その壁面にビュフェのサインに似せた針金虫のような黒い文字で「Musee Bernard Buffert」と書かれている。静かな森の中から美術館の中に足を踏み入れてもその静けさは変わらない。静かな空間に置かれたビュフェの作品は、さらに静けさを助長するかのように、黙ってただ其処に在るだけだ。いつまでも、ただ其処に在るだけだ。

(1999/10/02)ホーンティング

 お化け屋敷ホラー映画は、通り魔系ホラーと違って、飛んで火に入る夏の夕暮れ系ホラーなので、安心して見られる反面、広がりに欠ける感がある。そこにいなけりゃ何も起こらないのに何でぐずぐずしてるんだ、早く出て行け、みたいな、じれったさもある。広がりといえば、13日の金曜日のジェイソンはあの場所に自縛霊みたいに潜んでいたのに、いつのまにかニューヨークへ行ったり日本へ来たりして広がりを見せてしまった。いい身分である。ホーンティングも怪しげな館に集まった人達がだんだんその気味の悪さに感づいて行って、逃げなくては、と気づいたら時すでに遅し、というシナリオだ。霊力に呼び寄せられて来てしまう、という話もよくあるけれど、ここにもそれが登場する。SFXを駆使して恐怖感を出しているが、急にわっと飛び出してその驚きで誤魔化すシーンがほとんど無いのがいい所かもしれない。飛び出し物は遊園地のおばけ屋敷のコンニャクと一緒で子供だましのようでよろしくない。突然飛び出してくれば誰だって驚く。現場の洋館がいかにも何か取り憑いていそうで、おどろおどろしくてしかも超豪華なのだ。住みたくはないがちょっと見学してみたいと思わせるに充分な物件だ。「ブッスリバッサリ鮮血ピュピュン内臓ウニョウニョ虫ゾワゾワ」のホラーが嫌いな人でも、ホーンティングならかなり大丈夫鴨新米。

(1999/10/01)トピック別目次

 今日は会社の創立記念日で休みなのだった。今年から急に休みになった。不況のせいだろうか。会社の役員達はゴルフらしい。いい御身分である。毎月1日は映画の日で1000円で見られるんだけど、特に見たい映画がない。あ、ホーンティングを見たいな。明日から公開だった(;´o`)

 とあるデパートのトイレに入ったら落書きが書いてあった。「火曜と木曜のタモリはにせもの」←なんちゅう落書きだ (・_・)声を殺して笑ってしまったぞ。

 池袋の街を歩いていると、なんとなく回り餓鬼になる、ちゃう、周りが気になる。うしろからブスリっと刺されそうだ。そりゃ気の持ちようなんだけどね。それならさっきまで歩いていた渋谷だって同じくらいやばい。しかしここ池袋で第1回通り魔殺人が起こったのだ。ただそれだけで「刺されそうな街」という先入観が働いてしまう。脳って妙だね。いろんな意味で。むしゃくしゃしたとかうまくいかないからとか言って通り魔やってたら、世界中犯人だらけになるぞ。そのうち通り魔の同士討ちになっちまう。

 そんなわけで雑記林のトピック別目次を作った。ほとんど自分の便宜のためだけど、興味のある記事だけ見てみたい人はどうぞ。トピック別目次への入り口は最新記事のページにしかありません。そりゃあめんどくさいもん(;´o`) ただ今日の雑記のようにどのトピックに入れたらいいか迷うような記事もいろいろあるので、あんまり信用してはいけない。いざ目的の記事を選んでクリックしたところで、本文は一月単位のファイルになっているので「べっこあめは想い出ショー」でお馴染みの重いBekkoameのこととて、出てくるまでに壊疽してしまうのはしかたがない。とりあえずクリックしておいて、もう1枚のブラウザで別の人のページをサーフィンしていれば「あ、そういえば・・・」と思い出した頃には読み込みが終わっている可能性もあるにはある。読み込みながらチャットして時間を繋ぐというテクニックも大切である。これが正しいネット中毒の醍醐味である。


CREATE:10/01/1999 by Kiyoharu Otake

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