| > このアニメ版、三木原氏のような専門家から見たらどうなんでしょ。
実は、そんなに悪い評価ではなかったりします( ・・)/ 第一話なんかは、26話で終えるという制限をよく意識した構成ですし、人物の規定を先行して仕上げ(原作は延々と続けていられるから、「その時々」でエピソードを挟めばいいが、時間制限があるアニメではそうもいかない)海自関連の用語は正確です。たぶん、海自の専門家がきちんと観ているんでしょう( ・・)/ 過去には「みらい」の持つコンセプトそのものを批判したヒトもいたようですが、スカウトヘリを導入したイージス艦構想って、海自は持っていたりしますから、取材もかなりきちんと行われている感じですよ。 むしろ、羨ましいのは、戦中世代の思考ロジックと、「米海軍の忠実なパートナー」として育ってきた海自自衛官の思考ギャップをきちんと描いている点で、このへんは一般の人が感じるより 「遥かに」 海自の人たちはアメリカ海軍が好きです( ・・)/ なんでそうなのか? という点をいえば「そりゃ、過去半世紀以上に渡り、自衛隊を税金泥棒と罵り、通常の軍隊ならば当然得られているはずの尊敬も対話もない状態できているんだから、米海軍のほうがよほど話がわかる」という話になっちゃうんですよね。 というわけで、原作者のかわぐち氏がそこまで考えてやってるかはともかく、ジパングは「海自自衛官たちの本音」を大変によく描いた作品ではないかと思います( ..)b 翻って言えば、自衛官の内部には「国民への怨念」がそれだけ増幅して溜め込まれているわけで、その原因を作ったのは、初期段階の成り立ちと政治家、マスコミと、その宣伝を鵜呑みにしてきた大多数の国民たち、という話になるんですよね( ..)b では、怨念を抱えたままの自衛官が一方的に正しいか? といえば、実はこれも違うわけで……本当は中東和平でないけど「互いにテーブルについて、どうすればまともな関係が再構築できるのか」をきちんと話し合わないとダメなんですよ。 シビリアンコントロールって、「国民と軍が対話できて初めて成立するもの」ですから、それが基本的に存在しない日本の状態って、かなり異様なんですよね。 |
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