2018年賀状

あけましておめでとうございます

2018年 あけましておめでとうございます。

 

昨年暮れにこの稀人舎サイトも新しくしたことですし、今年は心機一転いろいろなことをやってみたいと思っております。
1年前の「今年の抱負」のうち、稀人舎関連で昨年中にできなかったことは以下のふたつ。

1.手作り本のワークショップをやる。

2.過去の「稀人舎通信」をKindleにする。

「1」のワークショップに関しては、現在準備中です。うまくいけば4月ごろには詳細を告知できるのではないかと思います。ワークショップは私ひとりががんばっても実現がなかなか難しく、協力してくださる方々次第という面もありますので、まだ確定ではありませんが、なるべく実現させたいと思っています。

「2」に関しては私ひとりでできること、というか、私がやらないとどうにもならないことですので、やります。
まずは、現在絶版になっている「稀人舎通信3号」から「5号」の座談会部分を随時発行していきたいと思います。

1月から月刊ペースで発行することをここに宣言。ででできるのか? やります。

 

もうひとつは、「萌え談義」ブログとの連動になりますが、

「ジュリーのシングル曲でたどる昭和女のイバラ道」第二弾を年末には出版する。

そのためには記事をあと10個は書かないといけません。えーと……、これも1ヶ月に1本のペースでアップしたいと思います。がががんばります。

 

第一弾の「ジュリーのシングル曲でたどる昭和女のイバラ道1971~1976」は、電子書籍のKindleで販売中です。

Kindle本は、Amazonで売ってる専用の端末がなくとも、Amazonが無料で提供しているアプリを入れれば今お使いのスマホ、タブレット、PC(Macでも)、どれでも読むことができます。

 

とりあえず去年やりたかったのにできなかったことは上の3つ。まずはこれらをなんとか実現できるようにしていきたいと思います。

あとは、文学フリマポエケットでは、これまでどおり、希望があれば、友人たちの個人誌やミニ詩集などの手作り本を作って売ることをやっていくことと思います。なにかいい企画が持ち上がったら「稀人舎通信改4号」も出したいと思っていますが、こちらは今のところ未定です。

 

今年も稀人舎はこれまでどおり、本を作って売ることを暗中模索しながら寄り道もしながらやっていくことと思います。
どうぞよろしくお願いします。

Kindleがやってきた頃

先日「Kindleで販売中の本」のページを公開して、Kindleが日本上陸したころの騒動を思い出したので、メモ代わりに書いておきます。

アメリカのAmazonで、Kindleという電子書籍サービスが開始されたのが2007年。
そのときは、海の向こうのことだし、日本でのサービスはいつになるのかわからないし、しかも、当時の日本では、2003年ごろからソニーとパナソニックが販売していた電子書籍端末が生産終了というニュースが流れてもいて、正直「いまさら?」と思わざるを得ませんでした。
そのへんの詳しい経緯と私の感想は【稀人舎通信9号】に掲載したエッセイ「稀人舎の軌跡・2009〜2012」に書きました。

そんなふうに、日本、というか私の中ではもうすでに終わったものだと思っていた電子書籍ですが、Kindleのえらかったところは、既存の出版社だけでなく、誰でも自分で電子書籍を作って売る仕組みを作ったことです。そのセルフパブリッシングで出した電子書籍がすごく売れた事例などがアメリカで紹介され始め、瞬間的にのようですが、Kindleの売り上げが紙の本を上回ったなんていうニュースも飛び交ったのが、2009年の秋から暮れにかけてのことだったと思います。
そうして、年が明けて2010年。日本では、前年にアメリカで話題になったKindleがやってくるぞ〜と大騒ぎでした。「電子書籍元年」とか「黒船襲来」なんて言われてましたね。それもなんだかな〜って感じだったんですが、いろんな情報が飛び交い、自分で作って売ることができる、しかも手数料なしで、というKindleDTP(degital direct publishing 当時はこういう名称でした。今は「KDP(Kindle direct publishing)」)の仕組みを知り、まだ日本ではサービスが始まってなかったので、アメリカAmazonでアカウントを作って、そっちで電子書籍を出し売っている漫画家さんが数人現れました。漫画だったら文字も含めたページ全部が画像でアップできるので、日本語対応してなくても日本語の本が出せるじゃん!ってことだったんですよ。
2010年の時点ではまだ日本ではKindle端末は売ってなかったんですが、アメリカAmazonから輸入という形でなら買えるし、データを送ったり閲覧したりするのは海外だろうが国内だろうが関係ない。ビバ!ネット社会。

……というわけで、私もやりました。
まずは、アメリカAmazonでアカウントを作り、DTP(Kindleのセルフパブリッシングサービス)に登録。順序がめちゃくちゃだったけど、やっぱり端末もないとダメか〜と船便でKindleを取り寄せました。
↓これです。

今日引っ張り出して電源に繋いでみたんですが、この画面から変わりませんでした。どうもケーブルのほうがイカれてしまったようです。
まー、日本語対応してなくて、日本でのKindleのサービスが始まったときには結局使えなかったし、しかもその後Kindleはスマホ、タブレット、PCで閲覧できるアプリを無料配布し始めて専用端末はなくてもよくなってしまったので、これはもはやただのオブジェになってしまいました。でも、この小さくて押しにくいキーボードというかボタンがもう、なんともいえないかわいらしさだし(笑)、このちょっとレトロなガジェットって感じのデザインは結構好きだったんですよ。
2010年1月に勢いだけでアメリカから呼び寄せたKindle2。確か2万5千円ぐらいしたと思います。それでも値引きされてそのお値段。発売当初は4万円ぐらいしたとか……。
今じゃ、カラー表示ができるFireシリーズが1万円台で手に入りますよとほほ。

それはさておき、そんなお高い端末と海の向こうのサーバとのやりとり(当然英語)で、どうにか私も漫画のKindle本をアメリカAmazonから1冊出版しました。全然売れませんでしたけどねっ。でも、全然売れなくても、Kindleストアというお店に並べることはできるということが経験できただけでも、本をどこで売るかに頭を悩ませていた当時の私には、Kindleはとても可能性のある世界のように思えたのです。
当時、「黒船」は2010年の年内にも「襲来」するのではと、国内の出版各社は大騒ぎで、いろんな協議会やら団体やらが立ち上がったと記憶していますが、そのへんの団体たちは今どうなっているんでしょうか……。

そんなふうに、私も日本の出版業界もドタバタと振りまわされた2010年でしたが、結局Kindleが日本国内でのサービスを始めたのは2012年10月。上に写真を載せた私のかわいいKindle2くんは日本語がしゃべれないためにお蔵入りとなり、私は2010年の暮れに手に入れたiPadのKindleアプリで閲覧していました。
日本でのセルフパブリッシングも始まり、待ってました〜と、そのとき手元にあった漫画をまずは出版してみて日本語のサイトのありがたさに涙し(その漫画はもうリジェクトしてます)、その後、2013年には「ネガティブくん」「アングリーちゃんの怒り日記」というカラーの作品を実験的に出版してみました。
カラーもオッケーとは、なんと素晴らしい。
そのころからスマホやタブレットが普及してきましたしね。
しかも、Amazon側でKindle Comic Creatorなんてツールも用意してくれて、かつて英語と格闘しつつ自分でhtmlを書いたデータを(アメリカのサーバへ)送っていたことを考えると、ものすごくやりやすくなりました。

最初にKindleで出したのが漫画だったせいもあり、なんとなく文字ものは敬遠していたんですが、去年(2016年)には、文字ものの「ジュリーのシングル曲でたどる昭和女のイバラ道1971〜1976」という本をKindleで出してみました。
これは最初に紙の本で出したんですが、どうせ売れないだろうと少部数だけ作ったら、なんとあっという間に売り切れてしまったんですよ。びっくり。
でも、増刷するほどは儲かっていないし、これ以上売れるかもわからない。在庫を抱えるリスクは負いたくない。こういうときこそKindleだ!ってんで、初の文字ものKindleに挑戦しました。
epub?それはなに?ってぐらいの知識しかない私ですが、ここの「でんでんコンバーター」というツールを使わせていただきました。簡単!
今後も、絶版になっている【稀人舎通信】の1〜5号や、他にも稀人舎が持っているコンテンツを少しずつ、Kindleで出していこうかなあと考えています。

最初は「黒船」だ「外圧」だと拒否反応を示していた出版各社も、今では紙の本と一緒にKindleで電子書籍も出すことが増えました。それに加えて、出版社ではない私のような個人でKindle本を出している人もたくさんいます。Kindleなら紙の本における流通やらなんやらのめんどくさいこと抜きで、まさにダイレクトに個人が誰でも出版できるんですよ。コンテンツの数としては、ものすごいことになっていると思います。
本を読むときは電子書籍で、という人も増えてきているでしょうし、今後もKindleを代表とする電子書籍の動向に注目していきたいと思います。っていうか、「注目していきたい」というよりも、普通に出版の方法のひとつとして考えていくことになるでしょう。