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06/02/28(火) イナ・バウアー
06/02/19(日) ふ、復活
06/02/05(日) 週末の美女たち
06/02/02(木) 容疑者Xの献身
06/01/29(日) ひさしぶりのアルコール
06/01/11(水) 私的年間ベスト10【2005】
06/01/04(水) あけましておめでとうございます
05/12/18(日) 銀盤の美少女・掛け値なし
05/12/16(金) 露出する老人たち/耐震強度偽造
05/12/10(土) 女系天皇
05/12/09(金) 帰ってきたもてない男
05/12/08(木) 男性更年期はTVでぼ〜

2006/02/28(火)イナ・バウアー

いまや流行語大賞も狙えそうないきおいだが、フィギュアスケートのイナ・バウアーIna Bauer(西ドイツ・1958,1959世界選手権4位)が考案した技だそうな。2ちゃんで「近所の公園で毎朝じいちゃんばあちゃんがイナバウアーの練習をしてるぜ」という書込みがあった(笑ったけど)。どうも、ブリッジすることだと誤解されているようだけど、イナバウアーは左右のエッジを180°開いて体側方向に滑る技だ。金メダリスト荒川静香はそれに美しいブリッジをとりいれてるわけで、言わばレイバック・イナバウアーだ。

トリノ五輪の救世の女神、荒川静香は、開幕前のイタリア地元紙の美人アスリートの特集に選ばれていたそうな。(もちろん日本から唯一)。私も彼女は美しいと思いますが、日本ではなぜか安藤美姫の方が(フィギュア試合前までは)人気があったようだ。2ちゃんでは「荒川は片桐はいり似だ」なんて言われてたし。

荒川静香はクール・ビューティと呼ばれているけど、日本人より欧米人に受けるアジアン・ビューティなのだろうね。

大友克洋は「欧米人が見た日本人の顔」を描ける漫画家と言われた。それは多分に漫画的な理想化の否定であり、大友以前の漫画の(顔の)理想化は欧米化であったわけだ。逆に「欧米人が見る日本人(荒川静香)の美」を描けるなら描いてみたいと思ったりしている。

もしかしたら、それは浮世絵の描いた美人に戻ってしまうかもしれない。荒川静香は歌麿美人で、村主章枝は春信美人。安藤は……う〜ん、浮世絵だと下女顔で美人には入りません。

2006/02/19(日)ふ、復活

更新が二週間ぶりになってしまいました。いいわけすると、ここ2ヶ月ほど絶不調で心と体をメンテナンスしておりました。(別に仕事も休んではいませんが)

結石出して絶好調だったはずだったのに、高血圧が発覚して降圧剤治療をし、不安神経発作を起して抗鬱剤を服用し、お前ほどストレスない奴はいないはずなのになどと言われ、ストレス少なくても上品だからこたえるんだよと反論したいのを我慢し、痛くはないけど胃がもたれるので、胃カメラまで呑んだけどただの胃炎で、異常なし。ついでだからピロリ菌を除菌して、今に至る。

今は、血圧も血液検査も正常、心も平安。なんとか常態にもどりました。描きたいモチーフもちょろっとでてきたので、そろそろ更新再開。またごひいきにお願いします。

2006/02/05(日)TV週末の美女たち

昨日は私の大好きなマルチナ・ヒンギスシャラポアに快勝(今日の決勝は残念だったけど)。今日はBSの再放送でフィギュアスケートグランプリファイナルの浅田真央ちゃんと、大河ドラマなど見たことないくせに、今年だけは仲間由紀恵さんみたさに毎週かかさず『功名が辻』。家にいると新しくしたTVで美女ざんまい。眼が満腹して寝るだけで全然絵描いてません。いかんなあ。

しかし大河ドラマ見て思ったのは、室町時代の女性の風俗(髪型・服装)はもっとも日本女性を美しく見せるのではないかなあ、ということ。比べると江戸時代は洗練されすぎて技巧にすぎているかもしれない。

【本】氏家幹人『江戸の怪奇譚』(講談社)、ジェフリー ディーヴァー『クリスマス・プレゼント』(文春文庫)、購入。

2006/02/02(木)容疑者Xの献身

Amazon東野圭吾『容疑者Xの献身』(文藝春秋)読了。

数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリ

天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。湯川は果たして真実に迫れるか

作者はこの作品で直木賞をとりましたね。たしか去年の「このミス」の国内1位だったし、それだけのことはある「推理小説」であります。

トリックはシンプルにして大胆。伏線も結構あからさまなのでミステリー読みには見当つく人もいるかもしれないけど、ミステリー読みではない私は、謎解きの驚きは結構なものがありました。無駄のない読みやすさで値段分は十分楽しめる。ラストには泣かせもあるしね。

ただ、この作者全般にいえるけど「推理小説」としてはともかく、「小説」としてはもう一つコクが足りない。宮部みゆきや横山秀夫にくらべ、登場人物の彫りが浅い気がしてしまう。

別に探偵や犯人や被害者の心理や生い立ちや日常をねちこく書け、というわけでない。たとえば本書のラスト近くになって容疑者Xの専門の数学や隣家の母娘に対する熱情が描写される。

きっと作者は「推理小説」作法としてのくせから、容疑者Xの心を「犯罪の動機」と同一視して、詳細な描写をラストに持っていってしまったのだろう。

しかし、この心理は秘密でもなんでもないのだから、もっと小説の冒頭に描かれてもよかったのではないかと思う。その方がその後の容疑者Xの行動や謎への感情移入が深まり、小説としてのコクも深まったに違いない。

やはり私は固定された「動機」より流動する「心」の方が読んでいてワクワクする。

まあ、文句は言ったが、なんでもラストがハリウッドアクション風になる昨今のアメリカンミステリーよりはずっと面白い。


2006/01/29(日)ひさしぶりのアルコール

今日はこじんまりとした法事があり、親と弟家族でひさしぶりに呑み会。アルコールもひさしぶりだ。ひさしぶりのわりにはいい呑み方ができた気分がする。

酒の肴は孫(私や弟の子供たち)がもう彼氏だ彼女だといってるのを父に教えて驚かせてたり、たわいないものですが。

酒はだらだらと呑むのが一番うまい。あくまでだらだらであって、べろべろでもれろれろでもない。

ちょっといい気持ちで、話をすることが楽しい程度の血中アルコールを保つ程度にアルコールを補給する。

アルコールはそのときの気分に合ったものならなんでもいい。昨日は最初はビールであとは梅酒と焼酎のお湯割。

これは自分のペースで呑まねばうまくいかない。さしつさされつではだめなのだ。

あとは体調がいいこと。昼間、地元の親睦会で餅つき大会があり、ひさしぶりに筋肉労働をしたこともよかったのかもしれない。

まあ、あしたからの筋肉痛は間違いないな。

2006/01/11(水)私的年間ベスト10【2005】

後ればせながら、昨年読了本のベスト10です。毎度アクチュアルなラインナップでなくて申しわけない。

  1. Xのアーチ スティーブ・エリクソン
  2. 進化しすぎた脳 池谷裕二
  3. 吉田茂という逆説 保阪正康
  4. よもつひらさか往還 倉橋由美子
  5. 嘘つきアーニャの真っ赤な真実 米原万里
  6. 震度0 横山秀夫
  7. ぼんくら 宮部みゆき
  8. お鳥見女房 諸田玲子
  9. 王女マメーリア ロアルド・ダール
  10. 殿下と騎手 ピーター・ラヴゼイ

今日の気分ではベスト10ではなかったが、惜しい3冊。いずれもはずれはない。

  1. ドミノ 恩田陸
  2. ステップフォードの妻たち アイラ・レヴィン
  3. 遺伝子と運命 ピーター・リトル

2006/01/04(水)あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願いいたします。

年賀状、メールいただいた方、ありがとうございました。

まずはごあいさつまで。

2005/12/18(日)銀盤の美少女・掛け値なし

今年はサンタガールを描けるか微妙です。最近、絵を描いてない。気分を一新しなければなあ。野ブタパワー注入!、といけばいいのですが。

*

本もなかなかまとめて読めていない。通勤では『ブッデンブローグ家の人々』を読んでいて、こちらはゆっくりだけど順調。今ちょうど中巻の半ばまできました。他は何冊も読みかけ散らしている状態。たまに適当に既読本を再読したり、なかなか進みません。

*

今日はBSフジでやっていたティム・バートンの『スリーピー・ホロー』を再見。やはりこれは傑作です。

*

夜は「フィギュアスケート・グランプリファイナル・エキジビション」を、NHKなら松岡修造のやかましい声を聞かなくてすむのにと思いながらも、最初から最後まで視聴。ショート・プログラム、フリー、エキジビションと三日連続で浅田真央ちゃんを堪能。私は成熟した女性好きだったはずなのに、このお嬢さんだけは別。TV買い替えて良かったとつくづく思いました。おじさんはちょっぴり嬉しい。

2005/12/16(金)露出する老人たち/耐震強度偽造

仰木彬前オリックス監督の訃報(合掌)に接して「いい人は早く亡くなるのに、なぜナベツネは元気なんだ?」と思った人も多かろう。

マスコミが伝える虚像の真実はともかく、実際「悪い奴ほど世にはばかる」というのは本当のようだ。年を取っても元気な老人はいわゆる「好々爺」より「意地悪爺さん」が圧倒的に多い。

耐震強度偽造問題の黒幕=内河健・総合経営研究所所長を見ていると、薬害エイズ事件安部英・元帝京大副学長を思い出してしかたがない。

倣岸な態度・所作、不遜な風貌、自分は悪くない悪いのは全部他人だという言動、いずれも二人に共通している。長寿と健康の秘訣であろう。うらやましい性格であるようなないような。

*

渦中の人、姉歯(元)建築士のインタビューを昨日のTVで見たが、なんだか晴れ晴れとした表情をしているように見受けられた。

考えても見てほしい。

あの貧相な事務所の外見からして、おそらく彼は(少なくとも営業的には)あまり優秀な建築士ではなかったのだろう。

木村建設や平成設計から使ってもらえなかったら路頭に迷う弱小事務所。クライアントからはコストダウンを迫られる。暗に(明に?)法律違反を強要される。ことわれば仕事がなくなる。

えい、ままよ、どうせ、こんなインチキ計算書、検査ではねられるに決まっている。そうしたら「ほうらやっぱり無理ですよ」といって正しい計算をやり直せばいい。

ところが検査はなんの問題もなく通ってしまった

さあ、これで法律違反の命令に反対する根拠は(道徳的理由を除けば)なくなってしまった。さぞつらかったろう。告発する勇気も断る気概もなかったのがなさけないが、あのヅラではしかたがない(関係ないか?)。人が死ぬ原因になるかもしれないインチキ計算書を量産して鉄筋を減らしても、鉄筋代は一銭たりと姉歯氏のもとに入ってくるわけではない。高級なヅラを買えるわけでもない。

それが、いまやすべては明るみに出て、財産も資格も仕事もすべてなくなり懲役実刑を課せられるかもしれないが、それだけのことだ。もう本人はうじうじ悩むことはない。クライアントや家族を気にすることもない。カルト宗教団体にお布施を巻きあげられることもない。想像に過ぎないが、いま彼の心は安らかで澄明で、落ちついているのではなかろうか。気になるのはヅラをはずすタイミングくらいか。

2005/12/10(土)女系天皇

71%が女系天皇を容認 皇位継承順位は意見二分(共同通信-12月10日)
 神社本庁「男系天皇継承に努力を」(産経新聞-12月3日)
 初代の神武天皇のY染色体は男系でなければ継承されない(煙管のけむり-7月16日)

私は天皇制については別にあってもいいんじゃない、程度の消極的賛成論者だ(論というほどではないが)。黒田清子さんの結婚式をみても、折角天皇御一家は国民から好意的に見られているのだから、未来の国造りの象徴としてもう少し「うまい使い方」があるのではないかと思うが、今日は書かない。

天皇家自体が絶えてしまっては、ありようもへったくれもないからだ。女系天皇容認は「側室」が許されない以上、必然の選択だろう。男系固執もわからないではないが、しかし「神武天皇のY染色体」を持ち出すのはすごいね。たしかに男系だけで相続していれば「天皇家のY染色体」が継承されているのはたしかだ。Y染色体は男にしかないのだから。

天皇制が伝統的装置である以上、男女平等を持ち出すのは筋違いだろう。なにか特定の「遺伝子」を継ぐという意味では、男系でも女系でもどちらかに徹すれば意味がある。男系にY染色体があるのなら、女系にはミトコンドリアがあるからだ。ミトコンドリアは核ではなく細胞質内にあるから卵子からだけ継承される。もし天皇家が女系相続だったら、天照大神からミトコンドリアが万世一系で受け継がれたことだろう。

まあ、明治以前の天皇制の伝統が遺伝科学の知識に基づいているわけがなかろう。どっちにしても単なる後づけだ。とはいえ、男系にこだわる人々がY染色体に目をつけたのは慧眼である。ここは今上天皇陛下(皇太子殿下でもよいが)に精子を凍結保存いただいて、天皇継承が女系になってしまったら、いつか皇位継承第一位の男子が妊娠された段階で凍結した精子のY染色体と交換したらよかろう。今は難しくても遠くない未来には実現可能だろう。われながら名案である。まあ、私は男系でも女系でもどっちでもいいけど。

2005/12/09(金)帰ってきたもてない男

Amazon小谷野敦『帰ってきたもてない男』(ちくま新書)読了。

もちろん、あの『もてない男』の続編。著者の小谷野教授はベストセラーになった前書刊行後、裏切り者と呼ばれつつも結婚することができたらしい。しかし、あえなく離婚。筋金入りのもてない男としてパワーアップして帰ってきたわけである。

前作は恋愛論でも社会論でもなく、あくまで「欲望を遂げられない男の文学史」であった。しかし本書は文学論の部分は少なく、『もてない男』への反論への再反論を主とした社会論の色が濃い。

特に上野千鶴子あたりのフェミニズム論者への反論が小気味いい。「コミュニケーション・スキルを磨きなさい」という上野に対して「生まれつき恋愛する能力のない者もいるのだ」と身もフタもない反論をする。「そういう人(もてない男)はオナニーをしながら死んでいってください」という上野の言に、著者は「それをもてない女にも言えるのか」と疑問を呈する。上野のフェミニズム的主張は「学歴の高いもてる男女」を暗黙の対象にしているのではないかという著者の主張は、ちょっと目からウロコのまっとうな意見ではないだろうか。

著者のもてないことへの怨念もかなりのものだが、「俺は東大卒なのになぜもてない」というのが基本にあるようだ。もちろん著者は自分のもてない原因は冷静に分析している。(背丈、趣味その他色々色々)

反論しているだけではなく、著者はフィールドワークもおろそかにしてはいない。テレクラ、出逢系、結婚サービス等もみずから体験し、報告している。まあ、あまり新鮮味はないのだが。

しかし本書に限らず、もてない男の話というのは悲哀きわまりないのだが、どうしても滑稽味を帯びてしまう。男は滑稽なまでに悲しいということでしょうか。悲しいまでに滑稽だということかな。どちらにしても身につまされることです。


2005/12/08(木)TV男性更年期はTVでぼ〜

結石さわぎは一段落して、その後の腎臓機能検査も異常なし。元気はつらつ!といきたいところなのだが「おれもトシだなあ」と身にしみたせいか、しばらく体調が悪かった。珍しく風邪ひいたりだるかったり、フィジカルよりむしろメンタルの方にきてるようで、ウダウダグダグダとすごしてしまった。

医者に行ったり、職場や取引先には「おれは加減悪いからいたわるように」と宣言したりして、だいぶ気が楽になり、調子ももどってきた。ということで、書くネタもつきているのだが、リハビリ兼ねてなにか書いておこう。

*

唯一変わったことと言えば、TVを買い替えたくらいか。12、3年使ったSONYの28型ワイドがついに駄目になった。全てのチャンネルがザラッザラの画面。人の顔が全員黄疸にかかったようにまっ黄色になってしまってはしかたがない。秋葉原のヨドバシでシャープのAQUOS LC-32AD5という液晶デジタルTVを購入した。

夫婦とも結構TV人間なので、これはなかなかいい買物でした。今までなんと汚い画面で見ていたことか。アナログ放送はほぼすべて同じ番組を地上波デジタルで見られることを今さら知ったのだが、この画質がすばらしい。

一番驚いたのは鎌倉さん(News9)や塚原愛さん(お笑いオンエアバトルの司会)などNHKアナウンサーの脚がきれいなこと。4:3のアナログをワイド画面で見ると横に引き伸ばされてしまうので、顔はでかめに脚は太めに映ってしまう。デジタル放送は最初から16:9なので本来の太さで表示されるというわけだ。いままで大根足だと思っていてごめんなさい。

調子がもどったといっても、バリバリ絵を描くとはいかず、TVが良くなったのをいいことにボーっとドラマばかり見ています。いかんなあ。ドラマはほとんど見ない、なんてかっこつけてたのになあ。一番はまっているのは『デスパレートの妻たち』と『相棒』。あとは『野ブタをプロデュース』『ブラザービート』も妻や娘のつきあいで見はじめたらちょいはまり気味。いかんいかんなあ。

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メンタルが低調なときに、栃木の痛ましい事件などを視聴するとほんとにこたえました。他人事と思えず動揺してしまうのですね。ちょっと落ち着いてきたのでなにか書いておきたいけど、明日以降。

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