Columns: News
ニュースメモ(2006/07/09-2006/07/15)
News【2006/07/13】
[society] “貯蓄力の格差”が広がっている― 元大企業役員が生活保護? ―
一度上げてしまった生活水準を落とすのは難しい。まず食費が大きいかな。学生の時は月2-3万で行けたんですけどねぇ。
[society] 貧富の差はどこまで広がった? 「格差社会」を読み解く
格差論概観。
関連: [society] 高学歴女性が低学歴男性と結婚をしたがらない理由
[society] 増加する若い「ひとり親世帯」 (pdf)
共働きで育児を分担しても大変な中では尚更。
[society] もし戦争が起こったら国のために戦うか(世界価値観調査)
日本の低さが突出してます。というか、「分からない」が多いのは多分イメージができないということでしょうね。
[work] 若者の「やりたい仕事」編 続ワーキングパーソン調査の森
「やりたい仕事」にもいくつかの種類がある。
関連: [work] キャリアの作り方―2つのキャリア論から考える― (pdf)
【2006/07/11】
危機と闘う・テクノクライシス 第2回「軍事転用の戦慄(りつ) ロボットってのを観てましたが、この文脈で「ロボット3原則」はちょっと違和感がありますね。ロボットが人間に危害を加えないっても軍用では人間が遠隔指示(orプログラム)してる訳ですから、ロボットというより兵器であって攻撃してるのは人間そのものですし。あとは更に捻くれると、攻撃の対象を「人間」と見ているか、というのもありますが。「外側」の人に想像力が働かないのは別に日本人の特権じゃない。
[society] 全体最適の北欧・部分最適の日本
北欧版ワークシェアリングによる全体最適。合成の誤謬というのは部分的な「効率化」によって全体で社会保障費が余計にかかってしまうというヤツ。っても企業も社会もタテワリですからねぇ?
[society] 少子化と教育費負担増の同時進行
子どもの数が減っているのに教育費は増えているのは1人当たりの支出が増えているから。政府による多少の経済的支援は焼け石に水。
[society] 特集ワールド・ちょっと待った!:団塊へのあふれる期待
宗教とか精神性とか。
[society] 「結婚帝国 女の岐れ道」書評
親子の権力関係というのが余り意識していなかった視点で凄い興味深い。
[business] 挨拶の背後にあるもの <前編> -サービスとホスピタリティの違い-
ホスピタリティについては以前にも「ホスピタリティ・DNA」というエントリを起こしてますが、この手のホスピタリティって、1)訓練しにくい人の素質みたいなものに依存していること、2)「94%の顧客が「大満足」と言ってくれる私の究極のサービス」でもリッツ・カールトンでもそうですが、大体高級店舗&コンシューマサービスの事例ばかりであるということ、からイマイチ実際には(特にプロフェッショナルサービスの)現場に上手く適用しにくい印象があります。
[partner style] はてなブックマーク > 日常茶漬事 絶滅寸前哺乳類の記録 - 「普通の結婚」、、?
「普通」という言葉には大抵、1)人様にお見せしても恥ずかしくない、とか、2)自分としては当然の水準、という意味が含まれています。あと「普通」というと先日のいかにもSPA!が得意そうな「女たちが望む[フツーの結婚生活]の水準」を想起しますが。SPA!では例によって「想定外の要求」とか凄い煽ってますが、コンビニでぱらぱらとめくってみた感じでは想定外に「フツー」だったような。
関連: [partner style] 結婚の理想と現実
【2006/07/10】
[society] 地域自治体における雇用問題への対応の現状と課題― 自治体の長、雇用問題担当者を対象としたアンケート調査結果 ―
「全年代において求職が少ない」。
[society] 人材派遣大手が「フリーター支援協会」設立へ
「フリーターのままでも、自信を持って暮らせるような社会にすることが大事」は仰る通り。ただそれは特にシニアフリーターについてであると思われますが。
[society] はてなブックマーク > 甘いおやつ - 定年うつ:会社人間ほど危険です 心の準備し、社会的な役割みつけよう
家にお父さんの居場所がなくて仕事もないのに休日も会社に来ている偉い方とかもある意味居たたまれないですけどね。引退後という意味では、ネットとか様々な娯楽に慣れ親しんだ今の若い世代は大丈夫なような。
[society] 子どもを持てる人は49.6%のみ
「家族ブランディング」の話に繋がるところですね。逆に61.4%が結婚するというのは結構大きい数字な気も。
[society] 児童手当が貰えない家庭が月3万の保育料が払えないのか?
育児に払えるお金がどれぐらいか、というのは家庭の収入とは別の話である、ということでしょうか。
[society] 働く母親多いのに高出生率の米社会
労働時間でなく「拘束時間」の国際比較をすると、凄いことになりそうですね。あと出生率に関しては親の役割期待(特に母親)の違いというのも大きいかなと。
関連: [society] 男性はなぜ育児休業を取得しないのか (pdf)
関連: [society] 所得分布と初婚行動 (pdf)
参考: [book] 男性の育児休業―社員のニーズ、会社のメリット
[business] コンビニ業界の現状と展望―岐路に立つコンビニ業界、新たな成長の原動力は見つかるか― (pdf)
中高年層も増えていますが20代の利用者がまだまだ一番多い。
>「フリーターのままでも、自信を持って暮らせるような社会にすることが大事」は仰る通り。
とは、「フリーターには形だけの名誉を与えておいて、金も与えず、自立もさせず、死ぬに任せる」ということでしょうか?
Posted by: 赤木智弘 : 2006年07月15日 17:57赤木智弘さん、コメントありがとうございます。
sociologicではこれまで経済的な問題を心の問題にすり替えることに注意を払ってきましたので、当然ながらこの「自信」というのは、「武士は食わねど」のような、貧困を精神論や考え方で解決するということを言っているのではありません。例えば採用時の年齢差別の解消など、高齢でも一定の経済的自立を実現でき、可能性を感じられる施策を想定しています。
Posted by: sociologic : 2006年07月18日 10:33ええ、もちろん言葉ではそうおっしゃるだろう事は、承知しています。
しかし現状において「フリーター」という言葉自体が「無責任、自堕落」といった偏見の固まりのような言葉になってしまっています。
そうした中で「フリーターのままでも」という言葉に対して、きわめて懐疑的な視線を向けざるをえない事をご理解いただくとともに、フリーターという言葉を使い続けることが妥当なのかどうかを考慮して頂けると幸いです。
赤木智弘さんこんにちは。
ごめんなさい。そういう意味では開発された当時と異なり、「フリーター」という言葉が現在持っているニュアンスに鈍感でした。
昔、現在は会社から外に出る方の流動性は高くなっているが、入る方の流動性が高いとは言えず、それが十分に高まれば正規雇用とか非正規雇用とかいう言葉は意味がなくなるのではないか、といったことを書いたことがありますが、意図としてはそういうことです。
Posted by: sociologic : 2006年07月28日 07:18