やあ、兄ぃ。もう直ぐ年の瀬。また終わりを迎えるわけなんやけど。
一日一日、一年一年。過ぎ行くにつれて、思い出とかしがらみとか……なんやかんや増えていくわけで。 そして、同じだけ、忘れることも増えていくわけで。 人間っていうのは、どこまで行こうとも、不器用なもんなんだなあ、と思うわけです。 それでも、どうやっても忘れることが出来ない、っていうもんはあるわけで。
今年は色々な『つかえ』を落とすことが出来た年だった。 長らく行くことが出来なかった、貴方へのお参りもすることが出来た。その他諸々、個人的なこともありーの。今までの人生の中で、一番さっぱりした状態よ。 そんな中にあって、忘れられない、忘れたくない、刻み込んで置きたいものの中に、やっぱり貴方はいるんだなあ、って改めて思った。 それを物語るのが、未だに消せない、携帯電話のメモリーなんだと思うよ。ソラでもかけられるくせに、どういうわけか、消せないんだな、これが。
もはや、この場所でしか、俺と貴方の絆を確認することが出来なくなってしまった現在、俺はここで貴方を思い出すしかないわけで。 この場所が失くなったら、俺はどうやって貴方を思い出したらいいのかすら解らなくなってきてる。 この場所が失くなってしまったら、それこそ、君が記憶の彼方に消えてしまいそうで、怖い。 そんな程度の繋がりじゃない、って解ってる。解ってるけど、怖いんだ。 だから、今でも君がいないことを認めたくないのかもしれない。
君に手を合わせてるときにも言ったけど、私は人生の伴侶を失ったよ。でも、その痛みよりも、君を失ったことの方が、俺の人生に大きな影響を及ぼしてるっていう事実がどうしようもなく痛い。 それほどに強く、心と心を結び合える繋がりなんてそうそうあることじゃないのだから。
だから、俺はどんなに時を経ても君を忘れないよ。
管理人さんへ。 毎度毎度、お世話になっております。その感謝を言葉では言い表すことが出来ません。 この書き込みを出来たこと、心から感謝申し上げます。 願わくば、時と管理人さんの心が許す限り、この場が在り続けることを祈るばかりです。 出来ることがあれば、お申し付け下さい。
氷崎尚樹 拝
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