届いてからは、ずっとこれ一色になっています(笑)。 どの曲もいいもの揃いで、大満足ですよー。
とはいえ、悲しいかな、元のゲームをやっていない身。曲がかかっていたシーンと連動するような記憶がありません。 ので、特に「いいなぁ」と思った曲を聴いて受けたイメージ、心に浮かんだ風景などを書きたいと思います。
「夜の白い吐息」 解説にもあったように、「雨」という感じがすごくしました。 同時に、夜が明ける少し前のような、灰暗い明るさも感じて、そこへしめやかに降る優しい雨……という風景を思い浮かべました。 雨の音が聴こえてくるような、穏やかな優しい雰囲気が大好きです。
「黒沢家の闇」 日の沈んでいく中、佇む古城の跳ね橋と高い門。 焦燥感と、でも昏い美しさのようなものを感じました。 「どうしようもなさ」という絶望感のようなものを味わえる曲というのは、あんまり聴いたことがないので、すごくよかったです(←暗いのとか大好き)。
「誰もが悲しみを」 手から零れ落ちてゆく大切なもの。 それを止めようとしても、できない。どうあがいても戻せない。 強い無力感を受けました。 夕暮れの砂場、すくった砂が片端からさらさらと落ちていってしまう……という風景が浮かびます。 無情に、無常に、流れるハーモニカの音色が、悲しくて綺麗でした。
「道具」 どこまでも高く聳え立つパイプオルガン。 見下ろされているような、見下ろしているような圧倒的な感じ。 絡み合うメロディもあって、抗えない、というイメージを強く受けました。 もう、自分の意思ではどうにも出来ない段階にまで追い込まれていくというか……。 バックで「カチ、カチ」といっている音は、時計の針の刻みのように思えます。 すなわち、絶対に抗えないもの、時の象徴ではないかなー、と(←妄想w)。 翻弄される感じが、ツボでした(笑)。
「風美香の決心」 暗い井戸の底から天を仰ぎ、零れてくる朝日を感じる、という、なんともネガティヴなようなポジティヴなようなイメージを幻視しました。 何かを失って、無力になって、それでも一縷の希望を求め、再び立ち上がる……そんな曲に思えます。 弱さの中にある幽かな強さ、という感じがすごく好きです。
「さよなら、またね」 何度も聴くうちに、すごく味が出てきたと思う曲。 最初のイントロの部分、初めて聴いた時は「物悲しい感じもあるし、確かに(解説にあるように)変わった感じだなあ」と思ったのですが、その後からちょっと明るい感じになって、そしてサビの部分に入った時の切り替わりで「あ、すごい」と。 色々な悲しいものを振り払って、そして「さあ、行こう」歩き出すイメージが浮かびました。
……全体的に、暗い曲が多いですね(^^;; もちろん、これ以外の曲もみんな好きですが(「野中家の食卓」とか「痛いのとんでけ」とか「あの日の夕暮れ」とか「走り出したら」とか)、全部書くと恐ろしくクドくなってしまうと思うので…… いやしかし、サントラに対して、一曲一曲感想をつけるっていう時点で充分クドいかも……あうぅ(汗)。 でも、こういう感想の書き方しか出来ない人間のようで、……迷惑に感じられてましたら、平にご容赦願います。 言われましたら、直すように善処したいとは思います……。
最後に。 また一つ、ずっと聴いていこうと思える曲たちを生み出してくださって、ありがとうございます。 末永く聴かせて頂きますです。
|