大平山日輪院(児玉郡誌では犬伏山となっており清福寺と入れ替わっている)
本尊 薬師如来(児玉郡誌では正観世音となっている)
創立年月不詳、宝暦8寅年法印良敞、募縁して再建すと伝えば、旧蹟を復興せしものか、境内312坪。
昔、この地方は旱魃に悩まされ、農民は苦労していた。そこでこの国の国造[くにのみやつこ]が、金鑚神社に祈願すると一人の童子があらわれて「私が金龍になって神流川の流れを導くから、それに従って水路を開き用水にしなさい」とお告げがあった。不思議なことにその夜明け、金色の大きな龍が神流川の水中よりあわられて、野原や田畑をよこぎり進むと、ある高台にのめり上がり、姿を消した。その高台がここ東福寺で、その金龍が通った跡に堀を開いてできたのが久郷用水であると伝えられている。この寺の薬師如来は、この伝説から「ノメリアガリの薬師」と呼ばれている。
本庄市説明板より