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パキスタンの核ミサイル、なぜ迷彩カラーなのだろう?森林の中にでも発射台があるのだろうか?
かつて、さんざん核兵器で恫喝しあったアメリカとロシアが、インドとパキスタンの危機を憂慮しても説得力ないことおびだたしい。こんなときこそ日本が「あんたたち『核』を甘くみてないかい?うちとこのヒロシマやトウカイムラを見てから喧嘩しな」と発言したらどうだろね。
日本が外交でアドバンテージを持っているのは、地球で唯一の被爆国、ということだけだと思いますが。
◇
千代大海は足首を脱臼。
武双山は肩を亜脱臼。
琴光喜は鎖骨骨折。
最近のお相撲さん、というか若者は体は大きくなったが、骨、特に関節が追いついていないのだろうか。
モンゴルドラゴン=
朝青龍なんてどう転んでも脱臼しそうにないよな。
◇
素敵な俳優さんの訃報が続いたけど、朝日新聞(他の新聞も同じだろうが)「
くも膜下出血」という表記はいやだなあ。活字文化発信者として恥ずかしくないのだろうか?
なぜ「蜘蛛膜」と書かん。はじめてその言葉を見て「雲膜」と思いこんでしまう人も少なくなかろう。
雲のようにもやもやした膜・・・・私の頭の中なんて、ありそうではないか。
スティーブン・ジェイ・グールド氏(米国の古生物学者、ハーバード大教授)逝去 享年60歳はあまりにも早いなあ。力強くてわかりやすい文章からは、20年も闘病していたなんてことは微塵も感じられなかった。
『
ワンダフル・ライフ』『
パンダの親指』『
ダーウィン以来』(いずれも早川NF文庫)といった生物進化論の一般向け著作はどれを読んでも面白い。専門だけではない芸術や文藝への深い教養が文章にちりばめられていて、脱線的にも楽しいし、本題の進化論が楽しくわかったような気分にさせられる。もちろん専門分野でも一級の研究者だから、主張も鮮明で一般向けだからといってあたりさわりのない総花的解説で終わらせるようなことはない。
このへんは面白い科学解説書の必須条件と思いますな。
個人的には「ダーウィン以来」などで創造論者や白人優越主義者(一番進化してるのが白人ってやつね)を見事に論破してるとこが痛快でした。
そういえばわが日本では「ゆとり教育」とやらで生物の進化を中学では教えなくなるという。高校でも必須ではなくなるらしい。「庶民は『自分たちがいかにしてかくあるのか』なんてことは考えなくてよろしい」ということかいな。
宗教上の信念で進化論を教えない州があるというアメリカを「なんてドキュンな国だ」と思っていたが、日本のやりかたの方がある意味悪質だな。
立川談志、小さんに最後の憎まれ口。
人間国宝にこんなことをいっちゃあいけないが、私には柳家小さん師匠は三番手のイメージがある。私が落語を聞き始めた頃の落語協会は三遊亭円生(六代目)が会長で、桂文楽(もちろん先代)も矍鑠(かくしゃく)として最高顧問を努めていた。小さんは副会長だったかな?
立川談志師匠の真打披露での口上も円生がやったのをおぼえている。もちろん談志師匠ぴしーっと頭ぁ下げてましたよ。
そのあとは下の世代の馬生や志ん朝の方が好きだったので、(きらいではないが)小さんの高座を聞いたのはTVで数回のみ。おっかない奥さんがいる剣道の達人のイメージの方が強い。
弟子の談志も好きだったが、若いときから抜群にうまかった。歌と一緒で落語も最初からうまい人はうまい。下手な人はずーっと落語家続けても上限があるような気がする。これはどんな分野でも同じで、せつないことだが、真実でありますな。
◇
亡命事件、「人道上の配慮」で中国に屈服。
これ以上長引かせれば、失態が続く政府・外務省の責任論がさらに強まる。それを回避するための屈服
これ(亡命者連行の黙認・座視)って「失態」ではなく外務省の「常態」ではないのかい。
中国大使の「余計なことにかかわるな」発言でもわかるけど、日本大使館、領事館に亡命をもとめる難民は常にけんもほろろの応対を受けていて、それは世界中で有名なのではないだろうか。知らないのは日本国民ばかりなり、だったのが今回はなぜかTVカメラで撮られていた。
撮る側も、日本領事館に難民が駆け込めばこういう絵が撮れることを予想していたのではないか、と私は思うのだがどうだろうか。
善悪をいえば、難民を生み出す北朝鮮や国際法を破った中国が悪いのは明白だ。しかしカメラに映し出された日中朝それぞれの登場人物で、だれが嫌われ役を割り振られたかは、微妙なところです。
サイトも引越し、PCのOSも替えたし、ついでにPCの壁紙もそろそろ一新したくなってきた。
ということで、ここ一年あまりディスクトップを飾っていただいていた国分佐智子嬢から仲間由紀恵お嬢にバトンを渡していただくことにする。
妻の(若いときの)写真を壁紙にしていたときもあったのだが、妻は「ひとが来た時はずかしいからやめてくれ」というのでやめ。娘が幼稚園の頃の(友だちと喧嘩して)思いっきりむかついた顔をした旧い写真を壁紙にしたときも、「最悪!やめないとパソコンをこわす」と本人に脅迫されてやめ。(笑える傑作だったのに〜<くれしん風に)
それからは自分の絵や好きな画家・イラストレーターの絵とかを壁紙にしていたのだが、やはり壁紙の王道はべっぴんのねーちゃんでしょう、と初心に帰ることにしたのである。
前任の佐智子さんは動画だともう一つ魅力を発揮していないが(『陰陽師』の帝の愛人役でもあまりめだっていなかった)、フォトジェニックというのか静止画だととても美しい。
逆に由紀恵お嬢は動いているといい表情なのだが、写真はいわゆる清純派っぽいのが多くてあまり面白くない。
なのでプラウデアのCMのキャプチャ画像からカットアウトして拡大した顔のアップを壁紙に設定。
え、「日本のドラマはほとんどみない」なんてきどったこと言っといて、ごくせんとかトリックとか見てるだろう、ですって。
そ、そんなことはありません。誤解です。
たぶん。
昨日はひさしぶりに絵を描いてすごす日曜日。夕食前にアップしたので夜はだらりとTVを見てすごした。
日曜映画劇場は『
アナザヘヴン』。
封切りは2年前だが、邦画ホラーはまず見ないので(『パラサイトイヴ』後遺症・・)これが初見である。
ホラーとしては、まずまずというところか。中盤の「怪物はだれだ?」パターンがなかなか怖い。特に女医の
松雪泰子を疑う刑事
江口洋介のやりとりが秀逸。
刑事物としては、やはり
原田芳雄の個性が突出している。江口洋介だけではこうはいかない。TV版や原作だと色々過去がある人物設定らしいが、やたら怒鳴りまくる怪演は『
オレンジロード急行』を思い出させられてしまった。懐かしや。
なによりラブストーリーとしてなかなかのでき。ヒロインの
市川実和子の個性に負うところ大である。というか、最近とみにファニーフェイスに弱い私としては、たちまちぞっこんである。前半ケバい化粧で出て、ラストで素に近い顔になるのも効果的。ちゃんとヌードにもなってるし。なに、『コンセント』のヒロイン?そうかそうか。
普通この手のキャラは最初の方で血祭りにあげられて、主人公が犯人を憎むきっかけにされるのが定番。ラストのアクションでは真のヒロイン=松雪泰子が危機にさらされ主人公が決死の救出、となるかと思ったらそうではなかった。この確信犯的脚本に市川実和子はぴったりのキャスティングであると思う。まあ松雪泰子の役は似たような美人女優ならだれでもいいけど。
そのへんについては
m@stervision氏がさすがに鋭く指摘している。
いささか話がわかりにくかったのは、本編131分を114分−CM時間?に大幅カットしたからだろう。それともカットされたのはほとんどエグいシーンなのだろうか(TV放映では全然エグいシーンはなかった)。そのうちビデオを借りてくるとしよう。
◇
『銀河パトロール隊』読了。→レビュー。
連休中すいていて気持ちよいところはないかいなと思案した末、妻推薦の武蔵小金井の「
江戸東京たてもの園」なるところに一緒に足をのばす。広々と気持ちのいい公園の中に絵心をさそわれる建物、旧家が点在。想像以上に楽しめました。緑が多く木の建物の町並みを歩いていると、全然疲れないのが不思議。
226事件で暗殺された
高橋是清の赤坂邱が休み所になっていて、暗殺された二階の真下の広間で昼食にする。高橋侯もおのれの屋敷で平民が蕎麦をすするようになるとは夢にも思わなかったことだろう。申しわけないことである。
◇
続いて三鷹美術ギャラリーの『
杉浦茂なんじゃらほいの世界』に寄る。五十年近くも独特のシュールでユーモラスな世界を描き続けた稀有な漫画家。私は「ミスターロボット」という作品にかろうじてかすかな記憶があった。ロボットの胸のアナログな計器がなんとも懐かしい。
あらためて見ると、
赤塚不二夫や
佐々木マキへの影響、絶大なることを確信いたしました。
銀座マリオンで『
アザーズ』を見ようとでかけたのだが、長蛇の列。我慢して並ぶ根性はないので、とっととあきらめて沖縄物産展をひやかしたあと
ブリジストン美術館の『
藤島武二』展へ行く。
明治大正昭和を生きた日本洋画界の重鎮、ということは知っていたがまとめて観るのははじめて。大規模な回顧展で、画家の多面的な数多くの作品を一度に見られて千円の入場料は安い。
やはり大作の美人画がよい。油絵で日本女性の美しさを正面から描きだした「天平の面影」。有名な横顔のシリーズの逸品「東洋振り」。晩年の風景画の傑作「蒙古の日の出」。などの心ひかれた作品は、ひととおり見終ったあとにもう一度じっくり観にもどった。これができる程度にすいていないと絵を観た気分にはなれない。よって、本日は満足。
本画以外にスケッチや模写などの画稿が大量に展示されていたが、これがすばらしい。留学中の美術館での模写もあるが、美術書の模写とおぼしきものも多い。当時は画集を手に入れることがなかなか困難な時代で、友人に借りると克明に模写してから返却したらしい。現在は私のような者でも金さえ出せば画集を買うのになんの困難もない。しかし、その昔借り受けた画集を懸命に模写した藤島武二の百分の一も「絵を見」てはいないだろう。
図録にはそういう画稿・縮図・写生が六百点(頁に8点ずつ縮小されてだが)近く載っている。これで2千円は安い!と、めったに買わない図録まで買ってしまった。
*
ブリジストン美術館で図録を買うといれてくれる袋は透明なビニール製。建物を出ると、前を歩くカップルも二人とも図録をいれた袋をぶらさげている。「ははあ、二人とも買ったということは、同棲するほど深い仲ではないのだな」などと余計な推理をしながら帰途につく。
◇
『鉄鼠の檻』読了。→レビュー。
いい日和なので妻とウォーキングを兼ねて芸大美術館へ。
二つの展示のうち、「
油画の卒業制作と自画像」は
黒田清輝、
青木繁といった巨匠たちの初々しい自画像が新鮮。自画像だけでなく黒田の「婦人像」や
萬鐵五郎の「裸体美人」などの名作も展示されている。
私が気に入ったのは
白川一郎のたくましい婦人像の「座像」。自画像ではデフォルメの効いた
寺井力三郎のが面白い。
平常展は「
東京美術学校初期の名品」。こちらも彫刻や工芸に見るべきものが多い。
なんといってもいいのは連休中だというのにすいていること。絵見るのはこのくらいゆったり見なくちゃね。
◇
和菓子の
喜久月で「あおうめ」と「しぐれ」を買う。疲れたのでヘンなスイス人デニーさんのお店「シャーレ・イン・スイス」でハーブティーとクロワッサンを食してから帰途につく。
丸の内ピカデリー『
ロード・オブ・ザ・リング』
うーむ、たしかに映像はものすごい。
ヒルデブランド兄弟や
ジョン・ハウなどの絵で有名な「指輪物語」の世界がほぼ(マニアな人はもっと厳しい意見もあるだろうが)完璧に再現されている。次々と襲い来る化け物たちも
フランク・フラゼッタそのままだ。
美しく広大な大自然と、緻密かつ壮大なCGがまったく違和感なくシームレスに調和している。いまやここまでできるんだね。
しかし、映画のいのち=脚本の方は貧弱。いくら長大な物語だからといって、つめこみすぎなのではないか。あまりにもヤマ場の連続で序破急も起承転結もないので、少々疲れました。
もう少し整理して、人間(でないのも多いが)描写に時間を費やした方が感情移入ができてアクションシーンももっともりあがったと思うけど。別に難しい理屈を求めているのではなくて、旅に参加する面々の動機にもっと説得力があったらよかったとか思うわけです。
役者では長身のエルフの勇者レゴラスを演じたオーランド・ブルームがかっこいい。
敵方の怪物オーク族、見かけがきも怖いくせに弱すぎ。
◇
予告編ではやはり『
アリ』が面白そう。ウイル・スミス、アリにそっくりの役作りはお見事。でも、ファンとしてはやはり本物の方がいい男だった。次々出てくる試合がどの相手だかわかる私もしょうがないが、わかるように再現してるのもすごい。
うー、見たい。
パウエル米国務長官の仲介失敗 中東問題。
どう考えても、ついこの間までアフガニスタンに爆弾の雨を降らせて武器の在庫一掃をやっていた国が仲介しても、説得力ないと思うけどねえ。
日本では
有事関連3法案に賛否かしましいけれど、もはや有事(戦争)がありえないことを前提に反対するのはさすがに無理でしょう。あいまいな状態より、きちっと法律で定義して細部をつめることが肝心。
日本が戦争に絶対かかわらなくて済むことを前提にする人もナイーブなら、国家の武力が常に国民を守るために使われると信じる人もナイーブすぎるでしょう。
だから、肝心なのは情報公開、報道の自由を守ること。報道が規制されるのはまずたいがいは国民を守るためではない。戦略的情報が「敵」に洩れるのも報道からではなく、ほとんどは「国家」の「戦争機構」内部だろう。
このへんは、
田中宇氏の
炭疽菌とアメリカの報道 や
アメリカの挑発に乗れない中国 なんてとこを読むと、どこの国でも一緒だなあ、と思う。
例の9月11日のテロについても、同サイトの別の記事
「仕組まれた9・11」と中国 を読むと、別の意味が見えてくるような気がする。
アメリカの国防長官などは「テロ戦争は今後50年続く」と言っており、アメリカの現政権はテロ戦争を、今後長期間にわたって世界を支配するための枠組みとして考えていると思われる。1990年ごろまで約40年間続いた「冷戦」の続きをアメリカが始めたといえる。
だとしたら今後の世界情勢は、911事件の意味を把握した上で読み解いた方が良い。この事件を「ある日突然アラブのテロリストがアメリカを攻めた」という表面的な見方でとらえると、世界の動きを読み間違うおそれがある。
大統領がブッシュに変ったあたりからの一連の政策を思い返してみると、とても説得力を感じる。
そんなことより、論理的でない本音を言えば、911のテロなどは、ヒロシマナガサキの大虐殺に比べればなにほどのことがあろうか。
現在、通勤で読んでいるのは
京極夏彦の『
鉄鼠の檻』。千三百頁余、片手で読むにはなかなか厳しい重量だ。それにツカ(背幅)が6cm近くあるので文庫本として異様なプロポーション。バッグから出すときに少々恥ずかしいものがある。
昨夜、帰りの地下鉄で運良く座れたので、膝の上にくだんの巨大な文庫本を広げて読んでいた。気が付くと、左隣の女性も同じような分厚い文庫本を広げている。横目で確認とすると、なんと同じ『鉄鼠の檻』ではないか。向こうは280頁あたりを読んでいる。こちらは140頁。負けた。
なかなかこんな偶然はあるものではない。しかも妙齢の女性である。見目もうるわしいではないか。これで私も妙齢(?)の独身男なら声をかける千載一遇のチャンスなのだが、残念ながら中高年既婚男性、視線を自分の本にもどして読書を続けました。はい。
しかし、なんの関係もなさそうな中年男と若い女性が同じ、しかも異様に分厚い本を並んで読んでいる。前に立った人が気が付いたら妙な光景だろうね。
◇
上方漫才大賞、「中川家」奨励賞を辞退 「第37回上方漫才大賞」最終審査が12日、大阪厚生年金会館大ホールで行われ、大賞に松竹芸能の若手漫才コンビ「ますだおかだ」が選ばれた。審査会で奨励賞に選出された吉本興業の中川家は受賞を辞退した。上方漫才大賞で辞退者が出たのは初めて。
吉本主催で昨年行われた漫才のオープントーナメント「M―1グランプリ」で優勝した中川家。吉本興業の木村政雄常務は会社側の意向として「グランプリを取った人間がナンバー2ということは納得できない」と辞退の経緯を説明。「視聴者は『吉本何を思い上がっとるねん』という反応かもしれないが、うちがやったこと(M―1)をうちが否定することになる」と話した。
何を思い上がっとるねん。
この二組も、NHKの「お笑いオンエアバトル」のチャンピオンたち(名前忘れた)も、やかましくしゃべりたてるだけでうっとおしく、私の好みではない。
どんなのが好みかというと、このへん→
浅草キッドの放送未対応漫才台本。
ちょっと旧いけど、彼らの師匠の
北野武の娘が思いっきりな七光りで売り出されたときのネタなんて、実に笑える。生で聞きたかった。
◇
アナトール・フランス『赤い百合』(杉本秀太郎訳/臨川書店)、J・G・バラード『残虐行為展覧会』(法水 金太郎訳/工作舎)、保坂智『百姓一揆とその作法』(吉川弘文館)、ネット通販で注文。
初のクローン人間はアラブ人か。
私には「自分のクローンを作りたい」という人間の気持ちがわからない。まさか将来の臓器移植用なんて鬼畜な話ではなかろう。単純にナルシストなのだろうか。永遠の生命を得られるというような勘違いをしているのだろうか。
しかし、なぜクローン人間を作ることに倫理的問題があるのか?はもう一つはっきりしないなあ。
結局はキリスト教的な「神の領域を侵すな」という思考停止的題目ではないのか。日本の学界は深い議論もせず欧米の風潮に従っているだけではないのだろうか。
私には三つぐらいしか問題点が考えつかない。
- 両性の遺伝子をシャッフルしない発生は、「多様性を保つ」という性生殖の利点を損なって、将来的に疫病の大発生などの危険を招く。
- クローン人間は寿命が極端に短い可能性がある。そういう人間を意図的に生み出す倫理的責任。
- クローンのソースとなった人間が、クローンに対して普通の子以上に「所有物」視する危険。
3はクローン人間の人権を法的に明確に保障すればある程度解決することだろう。2は仮説の段階で、全然問題ない可能性もありうる。やはり一番の問題点は1の「遺伝子の多様性をそこなう」だろう。
悪名高き
優生学・優生思想にもつながりそうだし。
しかし、ヒトラーはともかく、イチローや手塚治虫のクローンなら作っとくべきだという気持ちを否定するのはなかなかに難しい。
◇
和泉元彌、またまた遅刻でお騒がせ。
狂言の知識はまったくないが、上記のように本業でしばしば遅刻をする場合、一般社会では出社拒否の前駆症状、「おれはこの仕事をしたくないんだ。苦痛で苦痛でしかたがないんだ」というサインと見なされる。少なくとも私が上司なら、なにか悩みでもあるのか、ああん?と水を向けねばいけない状態でしょうな。
モトヤくん、向いてないのではないかい?
というのが和泉流職分会のいいたいことなのではないだろうか。
◇
キム・ニューマン『ドラキュラ崩御』(梶元靖子訳/創元推理文庫)、E・E・スミス『銀河パトロール隊』(小隅黎/創元推理文庫)購入。『銀河パトロール隊』は30年ぶりに新訳で復刊された『
レンズマンシリーズ』。当時は
真鍋博だった表紙絵が、今回は
生頼範義。すごいギャップ。
珍しくも本格的に風邪をひいて3日ほどねこんでしまった。発熱するのは5年ぶりぐらいなので結構こたえた。1週間経つのにまだ本調子にはほど遠い。
直りかけで熟睡できるようになった頃に見た夢。
昔いた会社の山の中の研修所(実在していない)のようなところに来ている。後輩が私の名前を呼ぶので宿舎の裏庭にいってみると、ドラム缶を埋めたぐらいの大きさの穴があり半分ほど泥がうまっている。その穴にすっぽり「熊」がはまっている。肩(?)から上を泥から出して首は前にちょっと突き出している。まるで温泉につかっている闘牙だ。
遊んでいたら出られなくなったようで、表情がなんだか恥ずかしげだ。
暴れる様子もないので、背後から脇の下に手を入れて持ち上げてやる。熊の体温とごわごわした体毛の感触が伝わってくる。熊も力を入れたようで、ずるずると穴から抜けることができた。泥をはたいてやると、恥ずかしさ半分感謝半分のような妙な表情を浮かべてから、のっそり裏山へ帰っていった。
場面は変わって、若い女人が私の前に現れる。「ははあ、熊の奴、恩返しに来やがったな」と察するのだが、そこは熊のあさはかさ、もう一つ私の好みと微妙にずれている。顔は西田尚美のようで悪くはないが、髪型ははなちゃんのようなショートカット。細身の体に白いトレーナーと細身のジーンズ。胸は全然ない。
恩返しに来たのはいいがなにしていいかわからないようでボーッとしている。そのまま追い返すのもかわいそうだし、熊の喜びそうなことがほかに思い浮かばなかったので、相撲をとってやる。
そこは熊、大喜びで四つに組んでくるが姿は若い女性なので妙な気分だ。とはいえHな気分には全然ならない。二、三番とってやると気がすんだのかにこにこして山へ帰っていった。おれは金太郎かい。
「今度くるときは吉岡美穂みたいな感じでおいで」なんていってやる知恵は、夢だからか思い浮かばなかった。残念。
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