◆ まみむめも - 魔魅夢MEMO ◆ HOME
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競艇で性同一性障害認め「男子選手」に こどもたちが熱心に見ている『
金八先生』にも性同一性障害の女子生徒が出てくる。まあ、やけに深刻に描かれてるわりに
藤岡弘の異常に濃いおとーさんとか、設定の方が異常で笑わせてくれます。
ご存知の通り、生物学的性別は性染色体の組み合わせで決まっている。XXが女性。XYが男性。しかし、なかなかすべてがデジタルに割り切れないのが生命の世界。曖昧な存在も当然のように発生する。
医学的には「間性」というらしいが、
性とは何かというページによれば、ざっと次のように分類されるらしい。
- 性染色体に異常があるもの。
- クラインフェルター症候群
- 性染色体がXXYのものである。全体的には男性的だが乳房などは女性的な形態を示す。性器は発育不全。
- ターナー症候群
- 性染色体はXO。全体的には女性的だが背が低く性器は発育不全。
- 超女性
- 性染色体がXXX。外形的には普通の女性とあまり変わらない。精神薄弱が多いという説もあるが、単なる偏見かも知れない。
- 超男性
- 性染色体がXYY。外形的には普通の男性。犯罪者が多いという説もあるが、単なる偏見かも知れない。
- 性染色体は正常なもの
- 睾丸女性化症候群
- 外見上は全く女性であり、ごく普通の女性として育ち結婚して不妊治療などで病院を訪れて発覚するケースがほとんどである。遺伝子的には完全に男性であるが、何らかの原因で男性化が働かず人間の体の基本形である女性型のまま生まれそのまま女性として育ったもの。子供が産めないことをのぞけば完全に女性である。
- 先天性副腎皮質症候群
- 外見はやや曖昧ながら男性的な形態を示す。二次性徴まで男性型の場合もある。
- 真性半陰陽
- 非常にまれに、精巣と卵巣の両方を有する人がある。外形は様々であるがその中でも更にまれには陰茎と膣の両方を持つ人もある。また片方の性腺が卵巣で片方が精巣というケースもある。
なかなか興味深いが、話題の性同一性障害はこれらとは違い、肉体は完全な(染色体とも一致した)男または女なのに、精神的には逆の性として自分を認知している人を指す。当然自分の肉体に違和感を持ち、社会的に「自分の意識とは逆の」性として扱われることに苦痛を感じる。
これは単なる傾向であって「異常」ではない、とするのが近年の社会的コンセンサスのようで、肉体を精神にあわせる性転換のガイドラインもあるらしい。
それをそのとおりだと思うし、意義をとなえるものではないが、たとえば次のようなケースはどうなのだろう。
外見は、そう・・タレントの
出川○朗そっくりの男なのだが、彼の意識では自分は
木村拓哉のような男のはずなのである。しかし鏡を見ればそこには出○哲朗そっくりの小男がおり、社会とくに女性が、自分をキムタクのようにではなく出川某のように扱う。理不尽だ、苦痛で苦痛でたまらない。
これも単なる傾向であって「異常」ではない、まったくそのとおりだ。だからこういう傾向の男(女)と性同一性障害とは似ている、といったら叱られるだろうか。でも、どこが違うのだろう。美醜同一性障害と名付けてもよさそうな気がするが。
もちろん、出川木村同一性障害のような単なるわがままとは違って、性同一性障害は発生過程での脳とホルモンの関係に起因するという説があるのは知っている。性同一性障害と直接関係あるのかは知らないが、「
「脳」を支配しつつある環境ホルモン」なんてのも影響しているのかもしれない。
でも、脳の発生上の異常と考えると「単なる傾向」とはいえなくなるような気もするけど、どうなんだろう。
*
そんなことより、上記の性とは何かに書かれていた次のエピソードにはおどろいた。
成長すると男になる女
近年カリブ海のある島で、何人もの女の子が成長すると男の子になるという現象が発見された。研究の結果、これらの自然に性転換した元女性たちは家系を調べてみると5代ほど前のある一人の女性の子孫であることが分かった。非常に特殊な遺伝子を持っているものと思われる。このように自然に男の子になったという話は40年ほどまえにインドネシアでも報告されているが三面記事の中で終わっており研究したものはいないと思われる。
魚類や昆虫では珍しくないけど、もし本当に人間でこんな現象があったらすごいなあ。バロウズや香山滋の南洋密林冒険SFにありそうな話ではないですか。
◇
『日本の名随筆−嘘−』読了。→レビュー。
『逃げ水半次無用帖』読了。→レビュー。
衛星映画劇場『
アリスの恋』。
学生のころに、とある名画座で見たなつかしい映画。
夫を亡くした子連れの中年女がかつて歌手だったときの夢を追って旅をするが、変な男にひっかかったりして、結局場末の街のウエイトレスになる。がさつな客や同僚に嫌気がさすが、やがて同僚の蓮っ葉女とも親友になり、恋も見つける。
ラストの、客がひしめく店内での、けんか中の恋人との口論、プロポーズ、和解、キスそして周囲の客の拍手、というのは、のちに『
ぼくの美しいひとだから』なんかがまねしてました。
ヒロインを演じた
エレン・バーステインがいい。たいした美人ではないのにとてもチャーミングに見えるのが映画の魔術。息子のガールフレンドというか悪友役で少女時代の
ジョディ・フォスターが怪演を見せている。スカートがまるで似合わん。
マーチン・スコセッシ監督、1974年の作品。ベトナム戦争終了が1975年。失意のアメリカには今のようななんでもナンバーワンというようなおごっているところはなかった。このころのアメリカ映画には好きなものが多い。
この映画もその一つだ。
◇
『流血の魔術最強の演技〜すべてのプロレスはショーである』読了。→レビュー。
『黒い仏』読了。→レビュー。
『美濃牛』読了。→レビュー。
「ドラゴンボール」米で実写で映画化 う、う〜む。
こんな感じになるようないやな予感。
よくてバットマンシリーズ、へたするととハリウッドゴジラの二の舞か。
2chでは早速キャスティングでもりあがっていて、
ウーピーゴールドバーグの占いおばばや
サモハン・キンポーのヤジロベーなんていう傑作な案がでている。
ミラ・ジョヴォヴィッチの18号と
キアヌ・リーブスの17号ってのも魅力的だが、無理だろう。ちなみに19号は
極楽とんぼの山本圭壱、魔人ブーは
高木ブー、って全然ハリウッドじゃないじゃん。ベジータの
イッサってのも感心したけど髪型だけだし。
私も2chを参考に邦画でちょっと考えてみたがなかなか難しい。<ほんとうに忙しいのか?
悟空:ケイン・コスギ
クリリン:リー・リンチェイ 予算によっては えなりかずき
ブルマ:優香
ブルマのとーちゃん:森本レオ
ブルマのかーちゃん:山咲千里
亀仙人:いかりや長助(ジャッキー・チュン変装時は千葉真一)
鶴仙人:志村けん
桃白白:角田信朗(正道会館)
牛魔王:安岡力也
ちち:坂下千里子
兎人参化:所ジョージ
天下一武道会の司会:田代まさし
天津飯:八巻建弐(極真空手)
餃子:山田花子
ヤムチャ:つるの剛士(ウルトラマンダイナ)
ウーロン:上島竜平(ダチョウ倶楽部)
レッド総統:鈴木宗男(議員辞職後初仕事ということで)
ブラック将軍:ムルアカ(鈴木宗男<元>議員の個人秘書)
ブルー将軍:羽賀研二
ムラサキ曹長:竹中直人
ピラフ:池乃めだか
人造人間のはっちゃん:ジャイアント白田(大食い王)
占いおばば:野村昭子(大沢家政婦協会の会長さん)
アックマン:西村雅彦
ピッコロ:布袋寅泰
神さま:山崎務
ミスターポポ:ウガンダ(パパイヤ鈴木を黒くしても可)
界王さま:桂文珍
ヤジロベー:村田雄浩
ベジータ:真田広之
ナッパ:安田忠男(新日本プロレス)
ドドリア:伊集院光
ザーボン:大澄賢也
フリーザ:美川憲一→(変身)→美輪明宏→(変身)→ガクト(IZAMでも可)
ギニュー特戦隊:マーク・ハント、マイク・ベルナルド他K1戦士のみなさん
どうだろう、ギャラはジェット・リー以外はかなり安めに抑えたので、特撮は
ILMにたのめるかもしれない。武闘演出は当然香港から呼ぶ。これならハリウッドに勝てる・・・・わけないよね。
◇
筒井康隆編『日本の名随筆−嘘−』(作品社)、ミスター高橋『すべてのプロレスはショーである』(講談社)購入。
意図して買ったわけではないのに、われながら絶妙の組み合わせだ。
NHK『お笑いオンエアバトル』は毎週かかさず見ているのだが、最近はややマンネリ気味。ドランクドラゴンやラーメンズが出ていない週はもう一つ物足りない。
その中で今回面白かったギャグは長井英和の放った一つだけ。これは笑った。
旧正月にはピッキング強盗も減る
石原都知事が喜んでほんとうに統計を調べそうだ。
◇
『江戸の少年』読了。→レビュー。
藤本ひとみ『見知らぬ遊戯』『快楽の伏流』(集英社文庫)購入。
うるわしき女体を描こうとするものとしては、やはり自然な形態を把握しておかねばなりません。
某所の掲示板で紹介されていた気分転換に最適なサイト。→「
シリコン・チャレンジ」。
「PLAY」をクリックする前にそばにだれもいないのを確認のこと。おっぱいのサムネールがずらっとならびますのでね。
「PLAYBOY」に出てくるような乳房のアップをみながら、リアル(天然もの)かシリコン(整形済み)かを当てるクイズ。20点満点だと「あんたはヒュー・ヘフナーだ!」と誉められます。そんな誉められ方はいらんという感じだが、5点以下だと「デミ・ムーアの映画やストリップショーを見て修行してこい」と罵倒される。私は17点でした。女性の方が良い点がでる(見る目が厳しい)という噂あり。
大きさだけでなく異様に円いのは怪しい、というのがコツかな?
日本版も作ってほしいものだが、某姉妹や飯○愛ちゃんならすぐわかる。
作家の半村良氏が死去。
どうも好きな作家・アーチストの訃報が続いて寂しいかぎりだ。といっても、最近(でもないか)の『太陽の世界』以降は読んでないけどね。(執筆開始時の「80巻予定」というのを聞いて読む前からあきらめた)
いまや一ジャンルとしてしっかり定着したオカルト色濃い伝奇小説は、この人の『産霊山秘録』が最初だろう。この分野の日本の最高傑作は、いまだに半村の『石の血脈(』だと思うし。
『黄金伝説』にはじまる<伝説>シリーズも有名だったけど、なかなか『石の血脈』を超えるのは書けないなあと思っていたら・・・・『妖星伝』はすごかった。時代エンターテインメント小説では、はじめて山田風太郎の忍法帖に比肩する作品が出た!と、はまりこんだものです。
直木賞をとった『雨やどり』のような人情物もうまいし、『闇の中の黄金』や『女たちは泥棒』みたいなピカレスクも好き。こんなのもなかなか。
文章に江戸っ子らしいあだっぽい色気がありました。惜しいなあ。
筆名の由来が「イーデス・ハンソン」をひっくりかえした、ってのはほんとかね?
◇
『21世紀本格』読了。→レビュー。
ウルトラ怪獣をデザインした美術監督の成田亨氏死去。
考えてみると
ウルトラマンの造形とは実に天才的なデザインですね。怪獣と闘う宇宙からきたヒーローのメタリックな胴体に、弥勒菩薩のようなアルカイックスマイルをたたえた不思議な顔。凡人にはとても思いつかない。
30年以上たってもいささかも古びることがないのは驚異だ。私が小学生のときにはじまったウルトラシリーズが世代を超えて私の子供や甥ッ子たちをとりこにしている。
これほどのスーパーデザインに対して成田氏がうけとった報酬は最初のデザイン料だけだったらしい。
円谷プロのデザイナーたちは
成田亨の遺産で食っているといっても過言ではあるまい。仮面ライダーシリーズのようにどんどんデザインが先鋭化していくならともかく、成田以後のウルトラの兄弟たちはごてごてと劣悪化していくばかりだった。ウルトラマンに角をつけるんじゃないっての。
成田氏の本業は彫刻家。本人の彫った見事な
ガラモンを見ると「怪獣芸術」という感じがする。こちらは
正面からの画像。
初期ウルトラシリーズでコンビを組んでいた造形師
高山良策の
ガラモンも味わい深い。
東急ハンズだかのミニチュア売場でウルトラシリーズの怪獣やスターウォーズのキャラ、エイリアンやゴジラなどが並んでいるのを見たことがあるが、やはり
バルタン星人やカネゴンの造形はきわだっていた。ミニチュアになってディテールが失われ単純化された分、基本的なデザインの力強さの差があらわれていたのだろう。
以下がウルトラシリーズで成田氏がデザインをてがけた怪獣の一覧。
☆ウルトラQペギラ、ゴルゴス、M1号、バルンガ、カネゴン、セミ人間、パゴス、ケムール人、
ボスタング、ラゴン、ゴーガ、ピーター
☆ウルトラマンウルトラマン、ベムラー、バルタン星人、ネロンガ、グリーンモンス、ゲスラ、アントラー、レッドキング、ピグモン、スフラン、マグラ、ガボラ、ジラース、ギャンゴ、ドドンゴ、ミイラ人間、ペスター、ガマクジラ、ガヴァドンA、ガヴァドンB、プルトン、ケムラー、ザラブ星人、アボラス、バニラ、ヒドラ、テレスドン、ジャミラ、グビラ、ゴモラ、ギガス、ドラコ、ダダ、ゴルドン、ウー、ザンボラー、ケロニア、ザンボラー、メフィラス星人、スカイドン、シーボーズ、ザラガス、キーラ、サイゴ、ゼットン、ジェロニモン
☆ウルトラセブンウルトラセブン、ウィンダム、クール星人、ワイアール星人、エレキング幼獣、エレキング、ミクラス、ヴィラ星人、ゴドラ星人、ペガッサ星人、キュラソ星人、メトロン星人、チブル星人、イカルス星人、ナース、ワイルド星人、スペル星人、アイロス星人、キングジョー、アンノン、ユートム、ベル星人、グモンガ、バド星人、ギラドラス、シャプレー星人、アイアンロックス、ブラコ星人、ガブラ、シャドー星人、カナン星人、ガンダー、ポール星人、ギエロン星獣、ボーグ星人、恐竜戦車、プロテ星人、プラチク星人
このへんまではほぼリアルタイムで見ている。以降の成田氏がかかわっていないシリーズは見ていない。偶然とはいえ理想的な観かたかも<自慢か?
あと未確認ですが、科特隊やウルトラ警備隊の
制服も成田氏のデザインらしい。
アンヌ隊員もいまや50代か。この方は成田氏のデザインではないが、今も
お元気のようでなによりです。
「日本ゼロ年」展での
成田亨氏のインタビュー。
宗男の右腕“ラスプーチン佐藤”の正体。
鈴木宗男議員もラスプーチンやジャイアント馬場より大きいコンゴ人を身の回りに使うなど、なかなかやることが悪の総帥っぽくて笑わせてくれる。
しかしこの佐藤氏、記事によれば「モスクワ時代に築いた政治家、軍、果てはマフィアまでのパイプというのは世界レベル。彼はロシア語ばかりでなく、アゼルバイジャン語やアルメニア語も話す。世界的な情報機関のCIAやモサドなども彼の情報を評価するほどです」
というラスプーチンの名に恥じない傑物だったようだ。
これほど優秀なのだから、38歳で主任分析官(民間の課長補佐級らしい)は遅すぎるくらいだと思うが、外務省では「異例の抜擢」なのだそうだ。「どんなに仕事ができてもノンキャリアの場合、部下がつく課長補佐級の地位になるのは50歳前後」
だというのだから、こわもての恫喝議員にとりいって能力に見合った仕事をしたいと思うのも無理がないような気がしてきた。
同じ外務省の松尾元支援室長が外交機密費を流用しマンションや競馬馬を買っていたのも記憶に新しい。彼も機密費を一手に握って大きい顔をしていたが、次官などへの出世は難しいノンキャリアだ。
官庁ではないが、旧石器発掘捏造の藤村新一氏も「神の手を持つ」といわれた在野の民間学者だった。
こういった、能力がありながら世にいれられない小官僚や在野の学者・芸術家の悲劇を小説の形で描きだしたのが、松本清張だった。清張の書いたノンキャリアたちは、キャリア連中に重宝されて汚れ役をひきうけときには犯罪を犯し、しかし最後にはいつも捨石にされる。
ムネオ議員以下ラスプーチン氏や機密費パクリ氏にいかほども同情するものではないが、清張の世界の構図をそのまま見せられたような気がするのも事実だ。
だって外務省キャリアには全然傷がついてないじゃん。
◇
『コカイン・ナイト』読了。→レビュー。
殊能将之『美濃牛』(講談社ノベルス)、瀬名秀明他『21世紀本格』(島田荘司編/カッパノベルス)、『追悼特集−山田風太郎』(河出書房新社)購入。
Amazonでのはじめての購入。なんといっても1500円以上なら送料無料なのがいいやね。
今日の朝日新聞によれば、
精神分裂病の呼称は、「患者、家族に不利益を与えない病名」という観点から「
統合失調症」という名称に変更されたそうだ。
全国精神障害者家族会連合会(のWEBサイトに
新名称に関する意見募集・集計報告が詳しく載っている。
有効回答数:2368(手紙・ハガキ2276通、電子メール92通)
回答者平均年齢:47.9歳
よせられた案の中の
クレぺリン症候群
や
ドーパミン受容体不全
などは専門の医師の方の回答なのだろう。
一過性ストレス症
とか
神経思春期多覚性思考困難症
は素人目にもなんか違うんじゃない、という感じだ。
蜃気楼症
や
心神異形症候群
、
精神荒廃病
なんて今より差別偏見を助長するのではないか。
精神マヒナスターズ病
にいたってはなんのことやらわからない(まさか専門用語じゃないよね?)。
逆魂(ギャクタマ)
、
温理由(オンリーユー)
、
魂乱(コンラン)
、
ニュータイプ
なんてのは単なるうけねらいだろう。
はなやぎ病
って花柳病?そりゃ性病のことだっての。
スーパーサイコ
や
脳みそバーン病
、
友人喪失病
にいたってはうけねらいを通り越して悪ふざけだ。
精神科医の
山登敬之氏が文春でもとりあげていた
ピカソ・インスピレーション
というのもすごいけど、患者みんながみんなピカソ的な幻影を見るわけではないだろう。
なかでひとつ気になったのが
糸つむぎまゆはき症候群
。
なにやら異様なリアリティがあるが、どんな根拠による案なのだろう。
上記サイトの「
「精神分裂病」という病名を捨てよう」という頁を読むと「精神分裂病」という病名自体、命名者はいろいろ悩み考えたすえに決定したことがわかる。こうした事実や経緯をきちっと伝えることが大切で、名称を変えるだけだと当座はともかく「統合失調症」もそのうち差別的ニュアンスを付与されて、また名称変更なんてことにもなりかねない、と思うが、現実の当事者のいま現在を思えばそうもいってられないのだろうね。
オリンピック疑惑の判定−カナダペアにも金。
んなこというなら、柔道の篠原にも金を与えんかいっ! と思った日本人は私だけではないはずだ。
日本人以外では一人もいないだろうけどね。
◇
昨日のフィギュアスケート男子シングル、
金のヤグーデンが女性コーチと抱き合ったのを見た娘は「うあ〜、あのおばさんになりてぇー」と騒いでいた。ただし本命は
プルシェンコの方らしく「あんな人が隣にきたら鼻血でちゃうよねえ」とほざいておった。「俺は生まれ変わるんだったらヤグデンの方がいいな」とぜいたくをいう父親(私)。妻の好みは5位の美形のロシア選手らしい。顔だけかい。息子はけなげにも「やはり本田を応援しなくちゃ」と愛国心を発揮している。えらい。
◇
TVで
木村拓哉の出ているFMVのコマーシャルを見るといつも思うのだが、さすがのキムタクも共演の
岸部一徳の存在感に負けている。
私はこの役者が好きで映画やドラマでの演技はたびたび見ているが、素の声というのを一回も聞いていない。
元タイガースのサリー。といっても元野球選手ではない。弟は有名な借金王。タイガースが解散して以来役者一筋で、バラエティやワイドショーなどにほとんどまったく顔を出さない。
できればずうっとこのままでいってほしい。突然「さんま御殿」などに出てきたりしないでくれ、とひそかに思っている。余計なお世話だろうが。
◇
『虚構市立不条理中学校』読了。→レビュー。
『声に出して読みたい日本語』読了。→レビュー。
氏家幹人『江戸の少年』(平凡社新書)購入。
うちはペットを飼っていない。そのかわりというわけではないが、自作の
メインPCには「
ゴンスケII号」という名前をつけて可愛がっている。
ゴンスケというのは、もちろん
藤子・F・不二雄先生の名作『
21エモン』に登場するポンコツロボット、通称「
イモ掘りゴンスケ」のご尊名だ。
こちらの画像の左下の雄姿がゴンスケその人だ。あの中華スーパーロボット
先行者にも匹敵するスタイリッシュなデザインでしょ?私が憧れて、愛機に名をちょうだいしたのも無理がないと察してほしい。
しかし、
物欲日記に書いたとおり、ゴンスケのOSをWindows98SEからWindows2000に切り替えた。当初のCPUから2世代ほど変わってしまっている。OSのインストールされているHDは切り離して保存してあるので、現在のマシンがいまだゴンスケであるというのは、もはやちょっと無理があるだろう。
ここで愛着あるゴンスケは保存中のHDでそのうちサーバー専用かなにかで生き返らせてやることとして、新しい名称と人格をあたえてやることにした。
新しい名前は、
クライテン。
正式には「
Kryten 2X4B-523P」だ。
知る人は知っている『
宇宙船レッド・ドワーフ号』に登場するアンドロイド(番組の用語ではメカノイド)の名前である。
いかにも英国BBCらしいお下劣ギャグ満載のSFコメディで私は大好きだったのだが、日本で放送したのはなんとNHK教育TV。ありがたいというか、おぬしやるな、というか。昨年末にも全作再放送したのを、ようやくビデオで見終わったばかりで、どうしても迷キャラクター・クライテンの名をつけたくなったというのが真相だ。(すまぬ、ゴンスケ)
本家クライテンの姿はどんなのかというと、
こんな感じ。一見気持ち悪いが、実際見るともっと気持ち悪い。というか、アホらしい。
ということで、うちのクライテンがしっかり働いてくれることを祈ろう。
余計かもしれないけどレッドドワーフの公式サイトは
こちら。映画化も予定されているらしいが、日本では公開されないだろうなあ。
昨夜は
狂言回しのオーナーH2さんにお会いする機会があり、所蔵の画集などを拝見したのだが、なかでも英語の
ニワトリの写真集が圧巻。
H2さんのサイトで紹介されていたのでご記憶の方もいらっしゃるかもしれないが、変種の恐竜みたいなのやセサミストリートのバードそのままのような、これがニワトリ?!という奇っ怪な姿態の生物たち。頁をくるごとに驚きの連続で見飽きることがない。
「ニワトリの化け物」というテーマで自由に、想像力をふりしぼって絵を描いたとしても、この写真集に出てくる連中にはとてもかなうとは思えない。
もちろん私のようなへっぽこ素人絵描きはあたりまえだが、たとえ絵画史上に残るような画家でも、進化の妙をうわまわる想像=創造ができるか、疑問だと思う。
たとえば中国の霊獣に
麒麟というのがいる。キリンビールのラベルについてる龍と獅子のキメラみたいな奴ですね。そして動物園やサーカスの人気者、
ジラフの別名はキリンだ。おそらくはじめてジラフをみた東洋人が、その奇怪な姿にこれが伝説のキリンだと思ってしまったにちがいない。しかし麒麟とキリンではあきらかにジラフのキリンの方が姿の奇妙度は上だろう。
きわめつけだと思うのは
象だ。いまでこそ見慣れてしまっているが、あんな変なかっこうの動物がいるのは奇跡としか思えない。他のほ乳類で似ているものが全然いないではないか。象を見たことがない人限定で「へんてこな形のほ乳類の想像画コンテスト」を開いたとしよう。はたして象をうわまわるほど奇天烈なデザインのほ乳類というのを考えつくだろうか。
まあ、なんといっても自然がオリジナル、絵は自然のコピーまたは自然のパロディ。アレンジの妙で勝負するしかないでしょう。
トレンドマイクロが27%の増益。
コンピューターウイルス対策ソフトをコンビニ販売 「ウイルス対策ソフト会社がウイルスを使ってばらまけば究極のマッチポンプ」なんて悪い冗談も聞くが、いくらなんでもそれはないだろう。(もしかしたらと思わせるのは、やはり雪印食品の牛肉詐欺事件の影響が大でしょう)
需要が即増益につながったのは、企業ユーザーが大量に購入したということが一つ、もう一つはソフトの性質によるところが大きいと思う。
ごぞんじのようにウイルス対策ソフトはパターンファイルをネットからダウンロードして更新する。常に最新の情報にしておかなければ、いま現在流行しているウイルスは駆除できないからだが、そのためメーカー側でユーザーのシリアル番号とアクセスアドレスを確実に把握できる。
すなわち
不法コピーの大部分を排除することができるわけだ。ユーザー側からすると、ちょっとコピーしてまにあわせるというわけにはいかず、恒久的に使いたいなら買わざるをえない。需要がほぼ確実に購入に結びつくというわけだ。Adobeあたりから見ればうらやましいかぎりだろう。
巨人マイクロソフトもOfficeXPでは認証システムをとりいれたが、もう一つあかぬけないような気がする。それでも、このままブロードバンド化が進んで、ネットに接続していないPCが例外的な存在になれば、不法コピーを排除するもう少し進歩した方法が現れるのはまちがいない。
ユーザーの立場としては痛し痒しだが、そうならないとネットのこれ以上の進歩もないのだから、しかたがないか。もちろんその暁にはソフト価格は大幅に値下がりするはずなのだから期待もできる、よね?>メーカー各位
たまった読了記を書いていたので旧聞に属してしまったが、
田中真紀子議員の涙である。
小泉首相にいわせると「涙は女の最大の武器」だそうだが、男でもこの武器の使い手は意外と多いような気がする。少なくとも、うさんくさい笑顔で蔭で恫喝するようなやからよりはずっといい。
たとえば山一証券の破綻会見の社長さんの涙。将来にわたってバブルの崩壊が話題になるとあの顔が映像が流されるのはまちがいない。本人にとってこれはかなわんだろうと同情していたが、あの人はヘッドハントされてちゃんと(ちゃっかり?)社長をやっているらしい。実力や人脈もあったのだろうが、あの涙も少々貢献したのではないのか。
もうすぐはじまる冬のオリンピックでも名場面といえば、
原田雅彦選手の「船木よぉ〜」という涙声のセリフだろう。
日本人ばかりではない。
ホメロスの『
イリアス』(岩波文庫)を読んだとき意外だったのは、トロイア戦争の英雄たちが実によくしゃべり、よく泣くことだ。自分の戦功がみとめられなかったといっては涙の抗議、死んだ英雄の遺品の所有権を主張しては涙を流す。戦友が死ねばもちろん朗々と詩を謳いあげながら涙涙だ。
もっともホメロスはギリシャ人、涙の肯定はラテン系の特色なのかもしれない。アングロサクソンやゲルマン人がどうなのか、興味はあるがよくは知らない。
しばらく感情が激して涙を流すなんてことはしてないが、男だって涙を流すのが必要なときもあるさね。武器として使うのはいさぎよしとしないが。
◇
『歓びの娘』読了。→レビュー。
『鏡の中は日曜日』読了。→レビュー。
『幻想の画廊から』読了。→レビュー。
『煙草屋の密室』読了。→レビュー。
『殺戮のキャンパス』読了。→レビュー。
『ロレンス短編集』読了。→レビュー。
藤本ひとみ『歓びの娘』(集英社文庫)、清水義範『虚構市立不条理中学校』(講談社文庫)購入。
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