雑記林花或木
[1997/08]
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(1997/08/28)おバカの世界

バカドリルにつづいて今度はおバカの世界の話である。バカばっかしだ。言わずと知れた、百舌花さんが「おバカの世界」の本を出した。ごま書房から800円。著者は(ホームページ『おバカの世界』と仲間たち)だそうだ。いい仲間に恵まれているらしい。初版発行日が9月5日だ。おいおい、もう買っちゃったぞい。内容はホームページからおいしいところを抜き出した紙HPといった案配だ。何を隠そう、読んでない所もあったので(←ごめんね百舌花さん(←重かったのよ(←べっこあめがかな?)))通勤の時にでも読もう。でもすごいな、本まで出しちゃうとは。他にもHP作っていて本出しちゃった人は何人か知ってるけど(エリカさんとかエミリーさんとか)どっこい百舌花さんは単なるおバカである。ホームページのテクニックとかHTMLの説明とかメールはこう書こう、とかためになることは何一つなくて本をだしたのだからしゅごい。しゅごいしゅごい\(。o・)/

私が百舌花さんのHPを知ったのは1年以上前だった。まだ私自身、きれいなHP←ここのこと(^^;; を目指して試行錯誤を繰り返していた頃、ネットサーフィンで見つけた「バカ」と銘打ったページに少なからぬ感動を覚えたのだ。いくつかのコーナーを読んで笑ったあと、アンケートなるものに答えて送信したら、返事が来た。「また来て下さいね」「はいはいまた行きます」そこには「バカにつける薬ナイナイ軟膏」の宣伝?も書いてあった。ある時、メールを受け取るやいなや、ろくでもないダジャレを書いて返信したら、夜中だっちゅうのに百舌花さんも起きていて、ほどなく、もっとくだらないダジャレが戻ってきた。私はそれよりくだらないダジャレを返信した。百舌花さん曰く「お互いしつこいですね(^^;;」由緒ある米国軍のアーパネットはこのようなろくでもないメールのやり取りに使われていたのだ。

おバカに触発されて私が、あアホのページを作ったのが7月。元祖おバカにはかなわないが、これを機会に私のHPは崩壊の一途を辿ることになる。最初は遠慮していたのだが、ぜひとも百舌花さんちからリンクしてもらいたくてメールでお願いしたら、快くコメントまで付けてくれた、けっこう嬉しかった。

昨年の8月にリコーのページで「原田志乃ミステリーファンタジー・リレー小説」というものをやっていて、そこで偶然「仙台市の百舌問花さん」の名前を見つけた。これはまちがいなくおバカの百舌花さんだ、とメールで聞いたらやはりそうだった。入選しているではないか。おバカにできて、おアホにできないはずはない。私は一念発起した。結果は百舌花さんのひとり勝ちで30万円とデジカメをゲットした百舌花さんであったが、あの日、百舌花さんの名前を見つけなければ私もチャレンジしなかったかもしれない。そういう意味でも百舌花さんは損し、いや尊師、怨人、いやいや恩人、腺性、いやいやいや先生ともいえるのだ。百舌花さんには会った事はない。これからもきっとないと思うが、機会があれば会ってみたい気もする。いったいせんだい、仙台の粗忽者オヤジ、し、しまった(;o;);;; おバカの住人はどんないでたちをしているのかな?ケツに洗面器ささっているのかな?

(1997/08/24)バカドリルいくよ・バカドリルくるよ

くおらぁ!ねぎしねぎ子!!!!!「大竹@あほらしか様」ではがきを送るなってば。おまけに「残暑」の「残」の字が間違っとるわい

妙な文庫を買ってしまった。そらいろのカバーのバカドリルいくよ(扶桑社)天久聖一・タナカカツキ(ISBN4-594-02287-1)。「体重計ののり方」だとぉ!?「湯かげんのみかた」だとぉ!?「カレンダーのめくり方」だとぉ!?「メガネのかけ方」だとぉ!?「おもな決まり手」だとぉ!?うううっぅぅ、くだらん!!!こんなものに500円払ってしまった。バカドリルいくよを床に叩き付けた俺は、本屋に駆け込んで、オレンジのカバーのバカドリルくるよ(扶桑社)天久聖一・タナカカツキ(ISBN4-594-02288-X)を買ってしまった。「さまざまなハミガキ粉ののせ方」だとぉ!?「ごはんの盛り方」だとぉ!?「嗅ぎ方」だとぉ!?「正しいブンチョウのもち方」だとぉ!?うううっぅぅ、くだらん!!!こんなものにまた500円払ってしまった。いくよでやめとけばよかったかもしんまい

(1997/08/21)熱帯夜

 1996/08/18から続く

 しかたなくもういちど冷蔵庫を開ける。おや、さっきまで寝ていた筈のカバがいない。その代わりに冷蔵庫の奥にぽっかりと黒い穴が不気味な口を開けている。ひんやりとした空気が流れ出てきて俺の顔を撫でる。いかにも冷蔵庫らしいのだが、この冷気は奥の穴から這い出てくる。無性に穴に入ってみたくなる。きっと暑さで頭がボケているのだ。そう思うと気が楽になり、腕から頭へと冷蔵庫の奥に這い込んで見る。スルスルと全身が穴に吸い込まれた。臆せず這い進む。涼しい。さっきまでの熱帯夜が嘘のようだ。周りでゾワゾワと生き物の蠢く気配がする。腕や首筋を擦り抜ける感触がヒンヤリと心地よい。もう何物でも構わない。出し抜けに明るくなった。ふと顔を上げるとセコイアの木が、白い丸天井の中心に向かって天を突くように伸びている。ここは部屋なのか林なのか、いずれにしても這って進む必要はなにもない。ゆっくりと立ち上がり膝や肘に付いた土を払い落とす。土だと思ったものはざらざらした雪塊だ。辺りは相変わらず涼しい。ここはどこなのかと思いを巡らしていると、しゃりしゃりと移動する白い生き物の群れが目に付いた。白い空間に白い生き物、よく目を凝らして見ると、アザラシの群れのようだ。延々と白いアザラシが前方を横切ってゆく。ものすごいスピードで横切ってゆく。まるで何かから逃げているかのような速さだ。どどどどど、いきなり地響きがして来た。だんだん大きくなってくる。唐突に黒い口を開けた固まりが目の前に現れた。ぎょっとして見据えると、胴体はない。それは黒い口だった。喉が痛い。

 1998/08/19へ続く

(1997/08/16)KM(Koji&みわ)オフ会

昨日の金曜日は11AMに横浜ランドマークに集まって、真っ昼間っからOFF会である。参加者は、みわさん、RuiRuiさん、向日葵さん、Kojiさん、ろーさん、サルJさん、あぽりー中尉、りょうさん、あほらしかの9人。生憎の小雨模様で、涼しいというか薄ら寒いような冬の始まりじゃないけど、夏はどこへ行ったの状態。まずドッグヤードガーデンの店で軽くもなく重くもなく中ぐらいの昼食、そのあとクイーンズスクエアのゲーセンでパレンポレンと暇つぶし。いいかげん飽きた頃、伊勢佐木町へ移動してボーリング3セット。手首が苦しい。向日葵さんお先にお帰り。近くの店で軽くもなく重くもなく中ぐらいの夕食の後、カラオケボックスに突入。どっこい、ろーさんとKojiさんは最中(もなかじゃないわ)にパチンコに行ってしまった。さてカラオケというのに風邪ぎみで喉が痛くて声がでない俺。早々とお先に失礼して11PM(←どこが早々じゃ)12時間OFFの終了。しかし残った7人はどうなったのかねえ。恒例の徹夜カラオケしちゃったのかな?と思ったらやっぱりそうだった。

業務連絡:向日葵さん傘忘れましたね。

とりあえず写真

(1997/08/15)インターネットはからっぽの洞窟

著:クリフォード・ストール。半年ほど前に出版された本だが、気になるタイトルだからとりあえず読んでみた。この人は15年もまえからネットワークとともに生きてきた人で、本人は否定しているが、きっと昔はネット中毒だったのだろう。既に中毒期間を過ぎた冷静な目でみた、インターネットの現状を語っている。解説書や論文といったものではなくて、エッセイ風につらつらと心に浮かぶよしなしごとを綴っている。自分でも最後に「これは瞑想だ」と書いているくらいだ。こんなネットのどこがいいのか、こんなメールのどこが便利なのか、と問題点をあげつらって批判しているが、15年も使い続けているクリフォード自身がネットを毛嫌いできるわけもなく、そこここにチラチラとネットに対する愛着が浮き出ている。本当は好きなのだ。そんなに好きなインターネットがガタガタと型崩れしていくのを懸念しているようだ。クリフォードは学術研究機関のためのネットだったころから、その目的のために利用していたので、役に立つ情報が的確に素早く取得できるべきだ、という観点から多くの問題点を呈示しているのだが、私のように、ほんの2年前に趣味のために利用しはじめた身にとっては、それほど身につまされる問題でないこともある。ニュースグループなんぞ、ここ1年開きもせず、メーリングリストなんて参加もせず、オンラインショッピングもせず、Webにだけはまっているが、仕事や学術のためではなくて、もっぱらおもろい所しか見に行かず、時間と体力を消耗するだけのチャットに入り浸っていて、自ら役に立たない情報を無理矢理提供するような、そういう人に私はなりたかない。でもなっちゃってるのよね。

(1997/08/14)バットマン&ロビン

バットマン&ロビン - Mr.フリーズの逆襲、を見た。ああなるほどこうなるでっか?、ちゃうちゃう、アーノルド・シュワルツネッガーが悪役のくせに単身来日キャンペーンしてたので、彼だけ気合い入ってるなあ、と思っていたのだが、見たら本当に彼だけ気合い入っていた。バットマンはアメリカン・コミックの実写版という気分で見れば「んな、あほなぁ」とか文句をたれることもあるまい。バットマンカーは相変わらず妖しげでかっこいい。昔はロビンと二人乗りだったのに、今では一人乗りらしい。そのせいで、ロビンはバイクだったりして、機動性はあるけど敵に狙われたら無防備ではないか。それにしてもゴッサム・シティってとこは、妙な彫像建築がうじょうじょ建ってる、ごった煮シティだ。若いロビンの心の葛藤や執事の爺さんの病気など、ちょっと心理描写も混じっている。悪女アイビーのフェロモン攻撃で、色香に惑わされるバットマンとロビンなど、少し笑わせてくれる。悪役フリーズの設定も、ちゃんとシュワルツネッガーのスター性に配慮してあったりして、シュワちゃんが来日したがるのも無理はない。シュワちゃんはキャンペーンにかこつけて、カプヌドーを食いに来たのかもしれないけど。

(1997/08/13)土佐っ子

昨晩は、夏場の風来坊ラーメン博士に逢ってブツの受け渡しをして別れた。

いやいや、それだけではなくて、博士のお薦めの池袋「土佐っ子」に行って、土佐っ子チャーシューメンを食べた。とんこつのつゆには、脂のつぶつぶが万遍なく漂っていて、すこぶる不健康な様相である。しかしいい味のつゆだった。おいしいけれど全部飲み干すには度胸がいる。博士は週3回ここのつゆを飲み干す生活をしていたが今は改心したようだ。なぜなら健康診断で宣告されたらしい「あんた死ぬよ」

そのあと渋谷のポリネシアン・バーで、ここ数日の日本列島イダテン逃避行の顛末を聞き大笑いして別れた。忘れないためにも、8/9〜8/13のラーメン博士逃避行をここに記録しておこう。
札幌→富山→金沢→福井→京都→大阪→京都→岡山→福山→鹿児島→仙台→山形→米沢→郡山→東京→札幌
んあー。んあー。んあー。んあー。んあー。(byきみえ96)

(1997/08/12)通り魔逮捕

埼玉近辺で自転車で通りすがりの人を殴打していた通り魔が捕まった。ストレス解消のためにやっていたようだが、迷惑千万である。無期懲役にでもすればいいのに。それでも被害者の人権より加害者の人権保護が尊重されている時代だ。事件の報道を見てから、そういう方法もあるのか、と便乗している犯人もまだまだ居るようだ。みんな所謂、精神異常者である。自分が満足できれば他人をどんな酷い目に遭わせようと何とも感じないような異常心理を持つ人間が増えてきている。このところ殺伐とした事件が多すぎる。これからまだまだ増加しそうな嫌な予感がする。世紀末の悲鳴が聞こえる。戦後の貧困時代でもあるまいに、栄養不良か指導者不足か、人格形成未完の若者が増えてきた。この親にしてこの子あり、ということか。これでは人間離れした人間もどきが雨後の筍のように湧いて出てくるのも不思議ではない。次の世代はもっと非常識になる。非常識というのは、前の世代の人間から見た尺度であり、当該世代の者にとっては、それが常識としてまかり通る。だから自分の行為を非難されても理解できない。「なんでこんなことで捕まんなきゃなんねえの」「見つかるとは思わなかった」「今度はばれないようにやろう」「死んでないならいいじゃん」

(1997/08/10)天下一品

昨夜は、すばると、ほそぎゃんと、もとさんと一緒に神田の「天下一品」にラーメンを食べにいった。こってりで注文したんだけど、ものすごくこってりしていて、ざらざらしたスープだった。うーん、まずいわけではないんだけど、あまりにもこってりしていて何と申しましょうか。もういちど、あっさり風も食べてみないと、何とも申せません。その後不良社員のけんたろと合流して豪遊とは嘘で、安い居酒屋で愚も付かぬリアルチャットを楽しんだ。シンデレラぎりぎりで解散したもんだから、一駅前でおしまいの電車から降りて25分歩いてうちに帰った。

すばるはいつものようにリブレット50を握って来て、マップソフトで神田周辺を披露してくれたが、さりげなくほそぎゃんが取り出した紙のミニ地図帳のほうが、ページ繰りから検索までスピーディだったので大笑いだ。この、ほのぼのとしたエピソードの裏には、モバイルPCの抱えるプロブレムが潜んでいるのだ。本当に便利な便利なモバイルPCがいったいいつ出現するのか。いまはまだ、カッコ良さが先行しているだけなのかと思いながら、うちのリブレット20初期型をじっと見つめる。なんだこのACアダプターとこんがらがった麺のようなコードは。

(1997/08/05)ReadMe!参加1年

昨年の8月1日に、たかのゆきまささん率いるReadMe! Japanに参加して早や1年経ってしまった。それ以前よりもちょっとだけ更新頻度が上がったが、毎日更新するようなことにはならなかった。書くことないんだなあ、そんなに。

途中からページレイアウトを変更したり目次を作ったりしたが、ほとんど自分の便宜を計ってのことだ。その一環として見出しをちゃんと書くようにした。一時期「あんなこと・そんなこと・こんなこと」で「あそこ」なんてろくでもねえ見出し書いた事があったが、あとで見ると読まなくては内容がわからないのでやめた。で、最初のうちは夜久さんとこみたいに冒頭にアニメーションgifがあるために寝ぼ助ぷぅが異常終了するページに困っていたのだが、自分でアニメgif作るようになってからは、どんどん貼っちゃうというあほらしさである。ブラウザも安定してきたのでいいだろう、という身勝手な判断でGoGo!だね。

ところでランキングのほうはといえば、いまだに閑古鳥のままである。いちばん上がったのは昨年の10月9日の替え歌「アジアの乱心」だったようだ。あのころはまだランキングを気にしていたのでちょっと嬉しかった。しかしランキングを維持するには、毎日おもしろい記事を書かなくてはならない。それは無理だと思ったら、気にならなくなった。1年たったら参加者が800人以上に膨れ上がっている。たいしたものだ。とても見切れるものではない。おまけに見る人は大抵ランキングの上位から見ていくから、うちのように下の方のページは相変わらず同じ位置なのだ。日記のランキング企画ページはほかにもあるが参加していない。今後はどうしようかなあ。

ReadMe!のフリートークが面白かった時期があって、よく書き込みしていた。ちょっとほっといたらサーバの容量不足とかで閉鎖されていた。ラックさんに教えてもらって気がついたくらいだ。そこで知り合った人達と1度だけoff会で逢ったが、最近ご無沙汰だ。その中のねぎねぎさんのページがSPAに紹介されていた。載っている写真は廃人リンクのコーナーだったが、そこに「大竹@あほらしか」の名前もうっすら写っていた。廃人リンクからリンクされているのは、ここではなくて、あほらしい「あほらしか」である。硬貨拭こうか(^^;;

(1997/08/03)ジェダイの復讐・らーめん博物館

スターウォーズ三部作リメイク版の最後、ジェダイの復讐を見た。グロテスクな Jabba the Hutt はやはりでかかった。リメイク版第1作に追加されたジャバはやはり小さい。サルラックの穴に落ちたボバ・フェットは明らかに食われている。それでも続くSWノベルズにはまた登場してくる。デススター破壊と皇帝の死でめでたしめでたしの宴が続くエンドアのイウォーク部落で終演だが、ここのBGMは「ヤッチャヤッチャ」と陽気なイウォークの踊りの歌だったのが、しっとりして勇壮なエンディングテーマに入れ替わっていた。ラストの感動を盛り上げるのに充分ないい音楽だった。うるうる。その静かな音楽の前で、ピョンピョン踊りまわっているイウォークだけは元のままで笑わせてくれるけど。

新横浜ラーメン博物館でスタッフの人に写真を撮ってもらうと、皆「はい、チーズ」の代わりに「はい、らーめん」と言うことになっているらしい。「ら」では口が丸くなってしまって笑顔にならないが、その規則のおまぬけさについ笑ってしまうという寸法である。にひひひ。博物館のジオラマは私が生まれた頃の繁華街の街並みを再現しているが、生まれた頃はビルなどないような富士の麓の片田舎にいたので、懐かしいと言っては語弊があるかもしれない。にしても、古びた街並みがいい案配に出来上がっていて、そこはかとなくタイムスリップ昭和史を体験できるおもしろい所だ。以前にも1度来たが、開館後しばらくは、行列の嵐(ヒデキの歌じゃないよ)でたいへんだった。今はほどよく空いていてのんびりできるスポットである。

(1997/08/02)公団住宅値下げ反発

売れ残った公団住宅を値引きして売り出したら、既得住民が反発しているらしい。「値下げ分を還元しろ」だそうだ。「3年まえに高く買った分だけ返せ」だそうだ。それって正しい意見なのかな。車でもパソコンでも発売間も無い頃は高い。月日が流れてだんだん安くなる。「値下げするなら先に買ったユーザに金返せ」なんて普通は言わない。「もうちょっとたてば安くなる」と待ってる人さえいるくらいだ。高価な住宅だから例外だというのだろうか。3年も前から新居で快適な暮らしを先取りしてきて、いまさら「差額戻せ」というのか。

お客様感謝セールというのがよくあるが、大抵は値引きであるとか、以前はなかったサービス品などがついてさらに廉価で、というケースである。本当にメーカーが感謝すべきなのは、早々とお買い上げ頂いた、先取りユーザ達のはずなのだが、この感謝セールで得をするのはいままで知らん顔していた、非ユーザの場合が多い。同じ車やPCが安くなったからと言って買い替える人はそうはいない。しかしまあ、だからと言って感謝セールに真っ赤な顔をして怒鳴り込む旧ユーザはいないだろう。ちょっと悔しいけれど。

高くて売れ残った住宅を絶対値下げしない、などというのも馬鹿馬鹿しい冗談だ。何十年たっても値下げしないのか。どんどんボロボロになっても値下げしないのか。売れ残ること自体、価値が落ちていることになる。それを値下げするのは当然の成り行きではないのか。公団は公だから値下げしてはいけないのか。傍から見ている無責任な意見として言わせてもらえば、単なる「ひがみ」なのではないか。

(1997/08/01)東証ダウン

東京証券取引所のコンピュータがシステムダウンしたようだ。コンピュータに全てを任せると便利でいいが、いざという時に途方に暮れることになるのが怖い。ここが悪い、と当たりが付くエラーなら復旧も楽だが、何だかわからない障害だと、手の施しようが無い。復旧したあとにも徹底的に原因究明をしなければならない。東証のように大きなシステムではなおさら大変だろう。ソフト屋もハード屋もてんてこ舞いだったろう。

うちの会社でもこの間、突然システムダウンしてしまい、支店などから電話が鳴り響いた。東証とは比べるべくも無い社内システムとはいえ、おお慌てだった。発生箇所検出まで数日かかり、故障箇所の交換をしたが、原因が解明されたとも言えないところがまた怖い。便利の裏には大抵このような悪魔が潜んでいる。絶対安全などというシステムはそう易々とは生まれてこないだろう。もし直接生命を預けるようなシステムで悪魔があくびをしたら笑い事では済まされない。命なんていくつあっても足りない。これに比べたら、ネットスケープが落ちた、などというバグは屁のようなものだ。でも落ちないで欲しいが。コンピュータ全盛の時代でも、なにか人間の介入できる逃げ道は残しておくべきではないのだろうか。

あと2〜3年で西暦2000年バグの洪水が押し寄せそうだ。世界中総動員で対応してはいるが、システムにバグは付きもの、直したはずなのに、という声とともに、情けない事態があちらこちらで発生するのでは、という不安は消し去れない。大丈夫だろうか。


CREATE:08/01/1997 by Kiyoharu Otake

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