手作り写真集のワークショップやります

カロタイプさんという、写真家のためのさまざまなワークショップを開催しているアトリエで、写真家であり詩人でもある芦田みゆきさんと一緒に、手作り写真集のワークショップをやります。

小宮山裕&芦田みゆきの「手作り写真集講座」

5月23日(水)から、2週間に1回ずつ、5回の予定です。
芦田さんは写真家として、手持ちの写真をどういうふうにセレクトし並べるか、写真集のコンセプトをどのように考えるか、またプリントするための写真のレタッチの方法などのレクチャーを、そして私はデザイナーとして、手作り本のノウハウや、コンセプトに合った本を作るにはどうしたらいいかなどを、今まで「稀人舎」で作ってきた本を参考に、教えるというよりも、受講してくださる方々と一緒に考え、一緒に作っていきたいと思います。

第2回の「写真と言葉」には、詩人の川口晴美さんが特別講座をしてくださいます。川口さんは、詩人としてだけでなく、雑誌や新聞などの書評、早稲田大学などの文章表現講座など、さまざま活動を行っている「言葉」の専門家です。写真集のタイトルの付け方、写真にキャプションや言葉を入れるにはどのように考えたらいいかなどの講義のほか、個別の指導もあります。

最終的には、糸かがり製本で1冊の写真集を完成させるところまでやる予定です。

糸かがり製本の見本
芦田みゆき写真集「NightSwan」
針と糸で綴じていきます
糸かがりが完成したところ
糸の色で変化を付けることもできます

実際にワークショップで作る本は、大きさや紙質、ページ数など、各自どんな写真集にしたいかで違ってきますが、基本的にA5版、32〜48ページぐらいのものを作っていただくようになるかと思います。

以下は「稀人舎」でこれまで作った手作り本いろいろです。手作りすることによって、印刷屋さんに頼むのとは違ったさまざまな工夫ができます。

糸かがりの一種。リボンと糸の色の組み合わせで変化がつけられる
ミシンで縫う
和綴じ本
トランプのようなカード型写真集
箱型のカバーを開けると中に
冊子やカードが詰め込まれている
OHPフィルムにプリントする
表紙にカラートレーシングペーパーを使い、
下の写真に変化を付ける
本文の紙の色を変える
ページの途中に封筒に入った手紙を挟む
ページの途中にプリントを挟む

これらの「本」を実際に手にとってご覧になってもらいつつ、どうしてこんな形にしたのか、そして、どうやって作るかなどのお話もしていこうかと思っています。

 

今回は「写真集」を作るワークショップですので、ご自分で写真を撮っていて、それを1冊の本にまとめたいと思っている方向けの講座ですが、本の作り方は写真集であっても文字の本であっても同じです。
「写真家」でない方でも、手作り本に興味がありましたら、スマホで撮った写真でもかまいませんのでお持ちになって、ご参加ください。

よろしくお願いいたします!

 

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