2.2.7 同一都府県内列車 まとめ
同一都府県内列車を地域ごとに記載してきましたが、特徴的なものを羅列します。
- 同一都府県(支庁を含む)内列車が運転されていたのは19都道府県。うち四国・九州で約半数の9件を占めており、この2島に集中していることがわかります。
- 逆にJR東海のエリアでは、同一県内の特急列車が運転されたことはありません。
- 19都道府県のうち、すでに運転終了し現在運転されていないのは北海道・青森・山形・福島・長崎の5道県。面積の広い県が多い東北ですが、現在では山形新幹線に1本あるものの、在来線としての同一県内特急列車は運転されていません。各道県の運転終了理由は以下です。快速格下げと新幹線開業による在来線特急廃止の理由が多いです。
- 北海道 快速「エアポート」化
- 青森 東北新幹線開業により運転終了
- 山形 山形新幹線開業により運転終了
- 福島 快速「あいづライナー」化
- 長崎 博多行と統合して運転終了
- 新幹線についてはきちんと調べていませんが、少なくとも山形、新潟、長野、福岡、長崎、鹿児島で運転されています。いずれも在来線で運転されていた県であり、新幹線のみ同一県内列車が存在した県はないのではないかと思います。福山〜広島などはあっても不思議ではないと思いますが。
- 同一県内列車どころか、当該県を始発・終着とする特急列車が走ったことがないのが三重県。関東・関西ならライナー列車があっても不思議ではないですが、これもJR東海の特急施策によるものかと思います。
- 短距離列車で挙げた昼行列車は、1988年以降は博多〜佐賀間の「かもめ」を除きすべて同一県内列車となります。逆に県境をまたぐ列車で最短距離なのは、2024年に区間短縮された「しらさぎ」の米原〜敦賀の45.9km
- 同一県内の長距離列車については以下の通り。
- 最長距離は愛媛県で走っていた「いしづち」の新居浜〜宇和島間の188.2km。ただし下り1本のみ
- 往復では京都府で走っていた「タンゴエクスプローラー」(西舞鶴経由)の京都〜久美浜間の167.7km。これは北近畿タンゴ鉄道(当時)内を含む距離
- 新潟県の「しらゆき」もえちごトキめき鉄道に乗り入れており、JR内で最長かつ往復運転していたのは、第三セクター化前に同様の区間を走っていた「みのり」の高田〜新潟間の143.0km
- 同一県内で最大の運転本数だったのは愛媛県で2016年3月からの「宇和海」の16.5往復。福岡県で2011年3月からの「きらめき」も同じ本数ですが、こちらは土休日運転の列車も含むので、「宇和海」に軍配が上がります
前の情報(同一都府県内列車 南九州) 次の情報(別地域に移動した列車名)
特急列車 トップ 同一都府県内列車 トップ
小ネタ集トップ 移り変わり トップ
御意見、御希望はこちらに
hagi@big.jp