旗本ダイエット侍 |
宿の風呂は朝から男女が入れ替わる。露天風呂の広い方がようやく使えるようになったわけなので、利用開始時間には布団を抜け出して一番風呂・・・って、甘かった。夜は早かったせいか、朝は早起きらしい。先客がいっぱいいた。残念。それでもほぼ貸し切り状態だったので、広い露天風呂を堪能したのち、素敵な二度寝(はぁと)。
朝ご飯はこれまた豪華で、飯の友のほかに鮎入り雑炊とか。
チェックアウトまではまだ時間があったので、また弟二人と立ち寄り湯。
「旅館松乃井」の硫黄臭い湯に行こうと思ったら、なんか改築して屋号変更してたのでびっくりした。露天風呂も以前より小さくなったような気がするんだけど気のせいかなあ。
最後に広い露天が嬉しい「やまびこ旅館」へ。ところが残念ながら広い露天は女性用の日でした。けっして狭いわけではないんだけど、あの広さを知っているとやはり正直残念。前回友達グループで来たときは逆だったので、しかたないかな。
チェックアウト後、阿蘇外輪山コースへ出発。くじゅう花公園で満開のサルビア畑を見る。・・・うちのプランターのサルビアは、花をつける様子すらないのだが・・・。続いて、叔父が予約しておいてくれたというので、小国そば街道の有名そば店に向かう。そば街道とはいうものの、一般的な入口とは逆の南側から入っていったために、そば屋どころか民家すらない山道をえんえんと北へ向かう。30分ほど走って「・・・どこがそば街道なんじゃい」と考えるのもおっくうになったころになって、ようやくそれらしいもの発見。それらしいものとは、山の中の駐車場を埋める車である。
予約なしなら1時間以上待つのは必至らしい。なるほど、そばが美味い!しかもそばについてくる小鉢料理も美味い! ・・・問題なのは9皿もあることだが・・・。
満腹したのち、いいお天気に車のウインドウもあけ、わざと日光に肌を焼かせながら母方の実家に帰着。そして一休みしていると、叔父が声をかけてきました。
「川に網をかけにいくぞ〜!」
そう、ここの川は鮎が有名な所なのです。みんなで網をいれたバケツを抱えながら、畑を越えてすぐの川に行きます。大きな石がごろごろしている河川敷を乗り越えて川岸に。下半身だけウェットスーツを着た叔父が川の支流の中ほどに網を仕掛けていきます。
「鮎が苔を食べた跡がいっぱいあるし、明日の朝になったらいっぱいかかってるはずだから」
帰りも同じコースをたどっているつもり。もう少しで河岸のコンクリートというところで乗った石が不安定だった。ありゃ。ぐらぐらと動く石に、膝をつきそうになったらそのまま身体が回転して水たまりに尻もちを・・・って水たまりにしては深いよここ! 全身ずぶぬれになっている僕がいた。
夜は叔父宅の庭でバーベキュー。といっても焼肉は脇役。主役は鮎!
この鮎は事前に叔父が穫ってきてくれた来てくれたやつなのだけど、鮎っていうか、アジのような巨大さ。こんなでかいのを食べなれているので、昨日の旅館のおいしい料理も、鮎の塩焼きだけはみんな「ふ〜ん」とか言ってたりして。
1匹で腹いっぱい。でも2匹喰わされた。
今日はほんとに喰ってばっかり。
メインイベントたる法事もすんだので、少し気楽な感じ。叔母の家の大掃除を手伝ったのち、今度は母方の実家へと向かう。父の実家からは車で30分ほど離れた山奥の町です。そこで叔母と祖母を拾って、一路黒川温泉郷に向かいました。
せっかく久しぶりに家族で旅行しているのだから、温泉くらいに行ってこようという算段。・・・まあ、僕が言い出したんですが。
黒川に来たのは5度目くらいかな。この温泉のごまかし騒動で騒がしい時期になんなんですが、ここは各宿が独自の源泉を持ってるような土地だしなあ。山間の小さな温泉地ですが、「入湯手形」なる立ち寄り利用活性化企画が大当たりして、数年前から大人気のところです。
さっそく弟たちと連れ立って立ち寄りに。「山みず木」は車がすれ違えない道を延々と行った先にある旅館。まあここは有名どころなので、弟たちにはいいかなと思ったんだけど、途中いっぱい対向車が来てねえ。叔母に借りたなれない車を運転していた弟が気の毒。あとから近道があったことを思い出したら、泣きそうな顔をしていた。山みず木の露天風呂でも、後ろから付いてきていたよその車のおっちゃんに「苦労してたなあ!」って声かけられてたし。
宿に戻って食事。懐石風に少しずつたくさん料理がどんどん。美味い。感激。
夜中に宿の露天風呂にも行ったら貸し切りだった。なんてもったいない。
九州旅行二日め。
叔母のうちで朝早くから起こされます。なんせ朝からお寺さんが七回忌の供養に来てくれるものですから・・・。家庭内でやる法事とはいえ、いちおう年長の甥なので、ぱしっとした格好で準備。
やってきた和尚さんはもうずっと昔から顔なじみ。さっそく読経が始まって・・・と、あれ、こんなに長い時間正座したのって、いつ以来だろう? 体重は減ったけど、運動してヒザ痛めたりしてたからなあ・・・。ちょっと辛い。でもいちばん前に座ってるわけだし、根性で我慢。ほら、日頃から肉体の苦痛と精神を切り離す訓練ってしてるわけじゃないですか、いちおう僕らも。
七回忌とあって、気合いのこもった読経も終わり、和尚さんがしてくれた説話
「正座は足が痛いので無理してしなくてもいいですよ。もともと『正座』とは今のあぐらのことで、相手に対して攻撃の意思を持ったないことを見せる座り方だったのです。今のようになったのは、後世の華道や茶道の影響ですね」
・・・早く言ってくれ。
続いてレンタカーを借りて、お墓参りに出発。今回は3代前の祖先が入っている遠くのお墓にも行くので、ちょっとした小旅行です。てゆーか、九州横断?
しかし、高速道路が通っているので、便利になったよねえ。レンタカーも全車カーナビ装備、とかで知らない道だってぜんぜんヘッチャラだし。
大分の海が見える街までたどりつき、お墓参り(僕が来たのはこれで2度目らしい)をすませ、ついでなので近所の城を見学。さらに近所の海産物卸売りコーナーにも立ち寄り。
その勢いで、KS大分明野店にも立ち寄り・・・とはさすがにいかないのでした。親戚一同一緒だしね。以前うちのホームにいたコーチがいるとかいないとかなので、のぞいてみたかったけどなあ。またの機会だね。
夜中、父親と弟たちと連れ立って、地元のラーメン屋へ。
ここのラーメンは久留米の流れをひいているので、店そのものがとても豚臭いのだ。でもそれがよい。う〜ん、やはり僕は博多ラーメンが好きなのではなくて、この久留米風の田舎のラーメンを食べたかったんだなあ、と実感した。