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スイスパラグライダー日記その7

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2000.06.21 (水)
今日も朝からとても良い天気だ。今日のフライトエリアは、皆の希望で再度、グリンデルワルドに決まった。タニヤンは、今日、レインのランディングのショップで仕事だそうだ。ホテル前から自転車で出かけるタニヤンはとてもカッコ良かった。神吉さんは、今日は、フライトしないで、ユングフラウヨッホを観光をする事になった。奥さんは、ユングに行ったが、神吉さんは行っていないので、是非、ビデオに収めたいとのこと。小滝さんから行き方を聞いていた。グリンデルワルドの駅で別れた。さあ、今日は、2回目のグリンデルワルドだ。
昨日と同じテイクオフだ。もう、慣れたエリアと言う感じだ。今日は、最初にテイクオフした。出てすぐにこの前と同じ場所でサーマルにヒットしたが、弱い。暫く粘ったが、右の岩尾根の方向に移動した。そこも渋かった。沈下して来たので、前に出た。前の森の所で、しぶとく回した。ほかの人も次から次へとテイクオフした。ぶっ飛ぶ人が殆どだ。正子は、今回はと、サーマルで回していた。ランデイングの場所は把握しているし、安心して飛んでいたようだ。そうしたら、こぶたんが、「ランディングが分かりません」とおかしな事を無線で言っていた。冗談かと思ったが、そうではなかった。どうも、ケーブルの駅近くのサブランディングを見ていて、正規のランディングの方向を見失った様だ。フライト中は、狭い視野で見ては駄目だ。全体を見渡して、常に自分の位置の確認が必要だ。フライトテクニックだけを追い求めている人の中には、木を見て森を見ない様な飛び方をする人がいるが、エリアを見る時も全体の把握が大切だ。
小滝さんが無線で誘導して、やっとランディングが見つかったようで、ほっとした。楽しませてくれる人である。それと広がランディングから遠く離れて西の方向に飛んで行ったので「広さん、ランディング分かっているよね」と無線で言った。その後は、小滝さんが誘導してランディング上空に戻していた。僕は、今回は、出てすぐのサーマルに乗れなかった為に高度を失ってしまい、結局、粘っていたが、降りてしまった。
全員が無事にランディングして、次のエリアへ移動した。ツン市の先のブルーメンシュタインと言う所だ。テイクオフは、フラワーアンドロックと言う。猿マーティンは、「フラワーストーンだ」と言っていた。テイクオフ標高1500m、ランディングは、800m、高度差は、700mだ。先にランディングに行って見た。そこから見えるテイクオフは小高い丘の上だ。テイクオフ下の道路まで車で行く。小滝さんとそこで別れて、歩くのが好きな猿マーティンに従って急な登り坂を歩いた。とても暑くて、汗が流れ出た。マーティンは、楽しそうに早足で歩いて行く。小高い丘のテイクオフは、3機が拡げられる広さだ。ランディングが綺麗に見える。しかし、目が遅い人にとっては、ランデイングが見つからない。そのうち分かるだろうと放っておいた。しかし、皆、真剣に探していた。小さなウインドソックが見えるのがランデイングだ。
景色が良いのでビデオカメラを回した。マーティンがキャノピーのセットアップをしてくれている。最初にこぶたん、次に広がテイクオフした。広は、テイクオフ直後、囲いの針金に引っかかって危うしと思ったが、無事に飛び立った。風は、やや左側からだった。正子がテイクオフした時に強いリフトがあって回した。高度を高くとっていった。広がランディングで変な倒れ方をした。なかなか起きあがらない。小滝さんが駆け寄るのが見えた。心配だ。ハードランディングしたらしい。結果は、今回もエアバッグのお陰で命拾いした。
テイクオフでは、長谷川さんが準備しているが、なかなか出ようとしない。僕の前に拡げているので、長谷川さんがテイクオフしないと僕が出られない。「長谷川さん、早く出て下さい」と言ったが、「えっ、ビデオ撮ってくれるのですか?」と言っていた。「長谷川さんが出ないと僕が出られないんです」と言ってやっと出て貰った。長谷川さんがテイクオフしてからすぐに僕が出た。もう、サーマルは売り切れと言う感じだ。殆どぶっ飛びで前に出た。前の林の上でリフトを感じたので左に回した。大きくは上がらないが、レベルキープしている。回して下がらないと言う事は、リフトがあると言うことだ。そのまま回し続けた。何回も何回も回して少しずつ高度を稼いだ。猿マーティンは、テイクオフしてすぐにルートを右にとった。結局、高い位置でサーマルに乗っていた。僕は、低い位置でしつこくセンタリングを続けた。飛んでいるのは、猿マーティンと僕だけだ。下は、暑そうだ。もっともっと飛んでいたかったが、渋い中で飛んでいると疲れる。マーティンもアプローチに入ったので、僕もランディングした。ランディングした途端に汗が流れ出た。冷たい水道の所に寄って貰って心行くまで飲 んだ。
帰りは、ツン市から船に乗って湖からの景色を楽しむ事になった。こぶたんと缶ビールを買って船に持ち込んで飲んだ。古いお城とか、別荘とかが船から見えた。湖のあちこちの港に寄って行くので結構な時間がかかった。ニイダホンの山容を湖から眺める事が出来た。ハングのランチャー台側の切りたった崖が迫力満点だ。終点の港で降りて、先に車で来ていたマーティンと落ち合った。そこから少し行った所にある洞窟の見学をした。若い女性ガイドが英語とドイツ語で説明してくれた。「日本語でやってくれい」と英語で言ったら「私は、日本語分かりませ〜ん」と一蹴された。洞窟に入る時、彼女がコートを着ていたが、中に入ったらその理由が分かった。洞窟の中は、ひんやりとしていたのだ。
今日も楽しいフライトをする事が出来て感謝の一日だった。

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