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2007年02月23日

ニュースメモ(2007/02/18-2007/02/24)

News

【2007/02/23】
[society] 毎日コミュニケーションズ、「若手正社員女性の働き方に関するアンケート」調査結果を発表~結婚・出産後も働きたいが、「出産後は今の会社で働けない」~
まだまだWLBには遠い。

[society] 首相、労働者派遣法改正に含み 「偽装請負」問題で
[society] 偽装請負への思い、国会で訴えへ キヤノン工場の男性
[society] キヤノン請負労働者「生身の人間。正社員と同じ賃金を」
いよいよ追求の手が厳しくなってきました。価格競争の激化でしばしばそれなしではビジネスが成立しない状態になっている中でどう落としどころを見つけるか。
関連: [society] キヤノン、派遣・請負の正社員化後回し 新卒採用を優先

[society] 主要国における人口高齢化率の長期推移・将来推計
角度が突出。まさに課題先進国。

[society] 人口減少問題を契機に「先進国型モデル」へ移行せよ
需要減少より供給のための労働力減少が問題、と。「売れるだけ作る」のは当たり前な気もしますが。需要減少と労働力減少を同時に解決するのは海外での雇用による現地生産&販売でしょう。

[society] 人口大変動でアジア減速へ 人口減少、少子高齢化の宿命が世界経済の均衡を崩す
中国が2020年代以降人口が減少していくというのは意外。

[society] 団塊世代の地方移住は見込めるか
団塊世代の地方移住は余り期待できない?

[society] アメリカの抱える爆弾とは?
「格差社会はいいことだ」ってヤツで。

[society] 「景気回復による出生率回復」仮説が妥当であり、でも景気回復は遅すぎたことの傍証
経済的な安定が一番大きかった、と。

【2007/02/22】
[society] 持続可能で国民の満足度の高い医療の実現に向けて
経団連提言。「自らの健康を自らで守る」が基本スタンス。

[society] 地方の闇~詐偽師Xと夕張市~「三位一体改革」が最後のタガ外し、地方大暴走の恐れ
これは面白い。田舎の、住民を含めていかにお上にたかるか、という感覚は何か、分かる。X氏自体も詐欺はともかく、ある種のビジネス感覚というかカネに対する嗅覚ってのは見習いたいかも。

[business] 消費潮流2007 消費の創発力 多様な価値、多様な消費が生む活力 (pdf)
「消費2.0」は初めて見たかな。メイドカフェはマッシュアップ力、ですか。

【2007/02/21】
[society] 「団塊の世代」60 代入り、長い「引退過程」の始まり (pdf)
60歳以降も働く理由が「ゴロゴロと家にいて欲しくない」「家に居場所がない」は何というか…せつないですね。

[society] 団塊の世代に告ぐ。このままではあなた方は「姥捨て」られる?~介護放棄死は本当に極端な例なのか?
介護放棄はまだ介護可能な人がいた、ということで、シングル化の先には孤独死もあります。

[society] 希望の類型と個人属性 -拡大する希望喪失の社会的背景- (pdf)
どんな属性を持っている人が希望を持ちやすいかという調査。興味深い。性別、年齢、学歴で有為な差。

[society] 労働分配率はなぜ上がらないのか? (pdf)
現地労働者に払っている賃金が含まれていないから、という見方。

[society] 2007年度~2008年度の経済見通し 日本経済: 『踊り場脱却に近づく日本経済』 (pdf)
個人消費の改善には景気水準(失業率)がもっと改善する必要。

[society] 月3回は32時間勤務=「休みゼロ」も3割近く-勤務医の労働実態調査・医労連 (posted by anomyさん)
ともあれ、実態が情報共有されるのはまず第一歩として重要なのかなと。IT業界でも数連続徹夜や数ヶ月間休みゼロは聞きますが、あくまでデスマってるからであって、平時でこれは厳しいですね。
関連: [society] 労働条件と安全

[partner style] “恋愛が怖い”弱い男が急増中
ネタにしても332が強烈ですね。

[communication] モテる男が好きな女についての与太話
結果的には恋愛市場主義的に振る舞う、ということになるんでしょうが、生き残り戦略としてというのがなるほどなと。

[communication] ポミングについて
これはもう一種のコミュニケーションスキル。っても人によっては即セクハラ対策窓口行きですが。

[mental] ひきこもり・ニートにありがちな特徴(独断と偏見)
うわ。

【2007/02/19】
[society] 仕事と生活調和 基本法で
[society] ワークライフバランス社会の実現に向けて
ワークライフバランス観点での「多様な働き方」は本来は就業時間・場所の「多様さ」ということを指すはず。「多様さ」が単に「人件費削減のための非正規化」に繋がっているのが現状で道のりは長い。
関連: [society] 1泊1780円「ドヤ」にいるのは20-30歳代

[society] 愛称「くるみん」に決定!!
子育て支援に積極的な企業に与えられるマーク。そのうち「くるみん」マークが名刺に入ったりするようになるんでしょうか。

[society] 個人消費の先行きをどうみるか~マクロでは緩やかな回復・ミクロではバラツキ~ (pdf)
ケチるところと使うところの2極化。

[society] 産科医減少「少子化の反映」 柳沢氏答弁に医師反発
…ネットをチェックする人、雇った方がいいんじゃないでしょうか。

[society] ニューズウィーク日本版「格差社会はいいことだ」、やりすぎ(ーー)
格差社会がいいかどうかは何とも言えませんが、「格差が広がるほど成長力が高まり中流層も潤う それが経済の真実だ」の無茶振りには笑った。
関連: [society] 問題は格差ではなく生産性だ

[business] 少子・高齢化時代の成長ビジネス
女性、シニア層、子供、在日外国人向けサービスの可能性。家事・育児代行サービスは基本、格差社会でかつ低収入層でも生活できる社会じゃないと実現できないですよね。家事・育児を代行している人も同じ地域で生活しなければならない訳で。

[subculture] すべてが「チョイ」になる - 「チョイワル」「チョイオタ」と同調圧力の裏表の関係について
共同体への同化の試みとしての「チョイ」。よく分からなくて不気味なものを分かりやすくすること。

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2007年02月21日

差別と選抜

Society

[society] 政府・与党が求人年齢差別禁止を義務化方針

バブル崩壊後の不況期にしばしば中高年層のリストラが行われ、リストラされた人たちがその後安定した職に就き難くなっていることや、超就職氷河期とか失われた世代と言われる25-35歳世代の高い非正規雇用者層の、そう遠くない将来の社会問題化への懸念などから、採用における年齢差別禁止への関心が高まっている。

最初、年齢差別禁止という考え方を聞いた時にはそれは確かにいい試みであり今こそ必要だ、と思ったが、しかしよくよく考えてみると、単に自分の勉強不足だけかもしれないが、今現在において、ただ「年齢差別を禁止」すれば問題が解決するとは到底考え難い。

というのも、「年齢差別を禁止」すれば採用時の募集条件から年齢の表現は消えるだろうし、履歴書から生年月日はもちろん年齢を推測できるあらゆる記入項目は消えるかもしれないが、面接をすれば、その選抜の過程では、採用する側にとって様々な理由で年齢が意味を持っている限り、年齢の要素が事実上考慮されてしまうことが、容易に想像されるからである(面接官と応募者の間についたてを立てて声を変えるマイクでも使えば話は別だが、かなり異様な面接である)。

そうすると、応募する側からすれば年齢条件がないから次々に応募するが、競争率が上がって結局次々に不採用になるということになり、採用する側も1人を採用するためのコストが上がるし、応募する側も表からは見えにくい裏の採用条件によって落とされ続けるということになる。これではLose-Loseであり誰にもメリットがない。ただ単にホンネとタテマエの差が大きくなるだけである。実の、正直ベースの選抜条件において年齢の条件を見直さなければならなくなるような、労働力の需給ギャップが解消されない限り、状況は改善しない。ただポリティカリーコレクトなだけでは余り意味がないのである。

需給ギャップの解消については、10年後、団塊世代が65歳を過ぎていよいよ本当に引退し、かつ団塊ジュニアも中年を迎えて本格的に20-35歳の若手の人数が減少した中で、かつその時にもまだ国内消費規模が保てているか、海外向けの輸出の競争力が維持できてれば、新卒だけでなく、全世代で需給バランスが売り手市場に変化していくことになるだろうが、それではかなり遅い。

恐らく、年齢差別禁止より前に必要なのは、応募者に伝えらえる採用条件が建前でなく、正直ベースの実態に近いものになるように指導されることだが、とはいえ、条件よりも、とにかくより多く実際に面接してみて「人で選ぶ」という考え方の企業も少なくないだろうから、むやみに詳しく精緻にすればいいというものでもない。結局、国は余計な事をしない方がいい、ということになってしまう。超就職氷河期世代への対応としては、そうした層を積極的に採用する企業へのインセンティブの方向で考えた方が実効的ではないだろうか。

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2007年02月15日

ニュースメモ(2007/02/11-2007/02/17)

News

【2007/02/15】
[society] 遂に始まった団塊退職 労働市場への影響は?~好調を維持する新卒採用状況、取り残される氷河期世代~ (pdf)
業界によって団塊世代率に大きな違い。これはその業界の歴史の長さの違いなのか、それとも高齢層の仕事がないということなのでしょうか。

[society] 未就学児をもつ専業主婦の再就職意向調査 (pdf)
再就職意向は95%と非常に高い。
関連: [society] 専業主婦願望は脱ぎ捨てました 熟年離婚と父親の復権

[society] 「財源気にせず少子化対策を」尾身財務相発言が波紋
消費税増税に向けたポジショントーク?

[society] 所得再配分の国際比較
元々格差は小さいが、再配分も小さい。

[business] コカコーラは、青少年に何を伝えたいのだ?
笑った。今はGoogle Adwordsではトップに出ているようですが(Yahoo!Jpは3位)。検索結果で1位になる手間を惜しんでリスティング広告だけで検索誘導CMやると、カネ勝負の上にノイズまみれになってしまいますね。

[business] 恵方巻がバレンタインになれない理由
行事ビジネスの作り方。面白い。恵方巻は特に積極的に食べたいとも思わないこともあるかなぁ。ミツカン調査では62%の人が食べてるらしいですが、本当かいな。
関連: [business] バレンタイン・デーのプレゼントはバイアグラ?!

【2007/02/14】
[society] ワーク・ライフ・コンフリクトを解消し、ワーク・ライフ・バランスを実現するために
労働時間の柔軟性よりもまずは絶対的な労働時間の短縮がワーク・ライフ・バランスの上で重要。労働力減少の中では資本生産性の点で難色を示されそうな点ではあります。

[society] 英国の年齢差別禁止に向けた取り組みと日本への示唆 (pdf)
中高年の再就職を促進するための年齢差別禁止について。

[society] 制度の限界と対策
そもそも成果主義の目的は社員の年齢構造が上に寄って行く中で人件費を圧縮することにあった訳ですからその意味では目的は達したと言えます。次はモチベーション、ということで、「心の教育」ってのも精神論めいててやや気持ち悪さがありますが、「熱狂する社員 企業競争力を決定するモチベーションの3要素」によれば「公平感」「達成感」「連帯感」らしい。

[society] 「美しい国」になるためのブランド戦略 (pdf)
え。「美しい国」の「美しさ」ってビジュアルデザインの話だったんでしたっけ。

[society] 育児の楽しさを理解し妻の仕事を応援できる「ワークライフバランス王子」を探そう
実際、生活上、夫婦で65歳まで働くことが必要になって行く訳(特にライフに寄っている人であれば、ワークに寄っている人より同じ時間当たり生産性であれば賃金が低くなることになるので)ですし、2,30代でワークライフバランス志向の人はたくさんいるように思いますけど。40代でもすでに普通に家族の病気等で休まれる方は結構いますよ。

【2007/02/13】
[society] 30歳以上男性の9割以上が「料理経験あり」。料理を作るのは、「楽しい」が約8割
最初のきっかけは「作る人がいなくて、仕方なく」が約半数。技術的にもまだまだこれからのようです(人のことは言えませんが)。

[society] 生産性の話の基礎
[society] 国の生産性のキモは製造業で決まるわけではない
[society] 生産性をめぐる誤解と真の問題
「生産性」を巡る議論。サービス業より製造業、製造業より金融業(お金に働いて貰う)の方がスケールする。

[society] 産みたくない理由なら産んだ人間にでも山ほど挙げられる
特定のライフスタイルだけを持ち上げられない以上、産むことの素晴らしさを公言しにくくなっている。

[business] 会社のビジョンや戦略の共有、社員のモチベーション向上に貢献
管理職より役員クラスの方がビジョンを知らないってのは…?

[partner style] 今の若い年寄りの人たちへ、非常に年寄りとなった僕から。
昨日のが10代から20代前半向けなら、こちらは30代向け。年代によって負債にもなるということ…ですか。

[subculture] バレンタイン粉砕ビラ 「恋愛資本主義を打倒せよ!」
笑った。凄い行動力です。
関連: [society] 悪しき習慣「義理チョコ」 「バレンタイン」もうやめろ

【2007/02/12】
週末はできたての国立新美術館の「異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900 - 2005 ポンピドー・センター所蔵作品展」を観て来ました。フランスで移民が問題になってるのを狙った訳じゃないでしょうけど時期的に考えさせるものがあります。
「青のコンポジション」「無秩序の威力」「嬰児虐殺」「ラウンド・テーブル」辺りが印象に残りました。

[society] 電車って現代の奴隷船だよな・・・・・
近年フレックス制度の見直し(廃止)が進んでいるようですが、満員電車通勤による生産性低下についての認識が低いのではないかということですね。

[society] 地方公社や第三セクターの債務が十六兆円
落としどころが見えません。東京ですら余り見通しは明るくないようですが…。

[business] 生活者の感性価値と価格プレミアムに関する意識調査 (pdf)
4人に3人がこだわりがあるものは多少高くても買う。デザインは別として、品質や機能は「感性価値」ではないでしょうけど。

[business] 「給料が上がらないのは人件費を減らして利益を上げねばならないから」のカラクリにダウト!?
「~しかない」という時にはしばしば暗黙の前提条件が隠されているのだと思われます。この場合は「グローバルにおいて競争力のある商品・サービスを提供できない大半の企業においては」とか。
参考: [business] 過去最高を更新する株主還元

[work] メール残業
てかそれは普通に情報漏洩です。

[subculture] 今の若いオタクの人たちへ、既に年寄りとなった僕から。
これはいい話。

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2007年02月09日

ニュースメモ(2007/02/05-2007/02/11)

News

【2007/02/09】
[society] ホワイトカラー・エグゼンプション導入は時期尚早
「若者はなぜ3年で辞めるのか?」著者。「まず求められるのは管理職のマネジメント力」ってのはその通りではありますが、現場のマネジメントをしてるミドルマネジメントの方が、更に激務だと思いますが。

[society] なぞなぞ(地域差別系):専業主婦度は地域によってどう違うのでしょうか?
世帯年収が高いほど専業主婦率も高いって話。税制優遇は追い銭か。ただあくまで専業主婦が実現できるかどうかということで、メディアによる「専業主婦優遇」批判報道の検証 (pdf)のように、税制上は双方高収入な共働きが一番得という論文も。
参考: [society] 減少する専業主婦 (pdf) 年収と専業主婦率の関係とか。
参考: [society] 女性労働が助ける家計所得~配偶者が稼ぐ世帯ほど高収入~ (pdf) 勝者連合。

[business] サービス分野の生産性向上
サービスの生産性向上は「マニュアル化」と「機械化」。医療、介護、保育療育でできるか。対人系はスケーラブルにするのが極めて難しいと思いますが、医療については改革は外からやってくるの「チャート化(つまりマニュアル化により専門家でなくてもできるようにする)」が1つの解なのでしょうか。

[business] 商店街をビジネスの場に変える (pdf)
単純に購買意欲の高い消費者数の問題ということもあるような…東京の下町はワークしてますし。

[business] 人口減少社会の地域活性化を担う移住ビジネス (pdf)
自然豊かな田舎は一見魅力的とはいえ社会福祉サービス力がその自治体がどれだけ豊かかに依ってきますから、どれだけニーズがあるかということですね。

[business] 2007年 バレンタインデーに関する調査 (pdf)
ブランド名ランキングが興味深い。
関連: [business] 「バレンタイン好き? 嫌い?」・米アマゾンでイカすバレンタインフェア実施中

【2007/02/08】
[society] 「格差」から逃げる 安倍政権に身内から批判
これは格差より貧困問題の解決に取り組む方向性で合ってると思いますが。

[society] 少子化対策の切り札は国民啓蒙というサイレント・オピニオン
[society] 少子化問題解決には徹底的な社会政策しかない。
原因がマインドか経済的なものかということでは、恐らく両方があるのでしょうし、人によっても割合が違うのでしょう(高収入ほどマインドが理由になり、そうでないほど経済的理由の割合が大きくなる)が、どちらがより変えやすいか、という視点で見れば、カネのかからないマインドより経済的な理由をシステム的に解決していく方が現実的では、ということですね。あとは移民政策との絡みもあって、「「少子化対策」と「個人の自由」と「小さな政府」はトリレンマの関係にある」というのがそうかも。
関連: [society] 「産む性」について一言・・・
関連: [society] 「頑張っていただくしかない」が問題ならそれは「少子化問題」自体が問題だということ

[business] 高齢者の時間消費型サービスの行方
高齢者の増加により、余暇が増えるが、時間消費型サービスに費やす総時間が必ずしも増える訳ではない。

[education] この忙しさで死にはしないが、この忙しさで見逃すことはある
教育現場で高まる負担感。

[partner style] 体位
対面位が「正常位」なのは一夫一妻制のためという説。ほんとかいな。

【2007/02/07】
[society] 日本経済ウォッチ:2007年2月
1人辺り付加価値の高い製造業は効率化によって雇用吸収力が小さくなっており、労働集役色の強いサービス産業への産業構造の転換によって、経済成長しても必ずしも格差が是正する方向には行かなくなっている。
関連: [society] グラフで見る景気予報

[society] 2007年度の賃金動向に関する企業の意識調査 (pdf)
個人消費の見通しは依然として厳しい。

[society] “労働ビッグバン”が狙う真の標的
机上の空論にならない限りは言ってることはまとも。

[society] 日本のイノベーション戦略~トップがコミットし、自ら実行すべし~
こちらは経済同友会の方の提言。「開かれた社会」「多様性のある社会」「夢のある社会」が3つの戦略。

[society] 2006年度・新卒者採用に関するアンケート調査結果の概要
採用選考時に重視する要素は、いつも通り「コミュニケーション能力」。

[society] 「将来推計人口」の前提と、前提としての「将来推計人口」
「潜在出生率」はあくまでも少子化対策をドライブするファンタジーであって、低位推計よりも低い線で見通しを立てる必要がある、ということ。
関連: [society] 人口の変化等を踏まえた年金財政への影響(暫定試算)

[society] 60歳台は働くのが当たり前に (pdf)
もちろん人口構造変化による社会保障破綻を防ぐにはそれしかありません。心配なのは60歳台でできる仕事が全員分あるか、ということです。

[business] エモーショナル・マーケティング~感情価値をマーケティングに組み込め~
B2C商品・サービスでは今更の話で、B2B商品・サービスでどうコモディティを差別化するかを考えてるんですけどね。まさか営業の「寝技」ってこともないでしょうし。

[business] はてなブックマーク > 木走日記 - IT技術者派遣業~現代日本の「奴隷商人」達
うーん…需要と供給、ということですが。いつもながらITっても自分でサービスを提供するインターネット系と企業向けSI系は別物ですが、企業向けの場合、設備投資なので需要が景気に大きく左右されるのに、日本にはレイオフという概念がないため人を切れない上、もともと残業が前提になってるため残業量での調整も難しい。勢いリソース調整が派遣・請負で行われることになる。インディペンデントコントラクタを大企業が活用できるような仕組みが必要と思われます。

【2007/02/05】
週末は「それでもボクはやってない」を観て来ましたがこれはマジで満員電車乗るのが怖くなります。

ところで、DHBR2006年12月号の記事「まずAクラス人材のメンタル・ヘルスを守れ」では、「きわめて即物的な表現になりますが、忙しくて優秀な人材とは、壊れにくくて稼働率の高いマシンのようなものです」とか書かれてて笑いましたが、こっちはそんなに腹立たないですね。偉い人が機械のアナロジーで捉えるのって普通なんだということかも。

[society] 2007年から始まる家計の増税プラン~5年後の税負担が2-3割増のシナリオも~ (pdf)
昨年末にもほとんど同じレポートが出てますが、総計がある分分かりやすい。年収500万円で25万、900万円で50万円の負担増。ずっしり来ますねこれは。

[society] 日本の姿を考える(1) 市民が考える幸せの構図
経済発展より心の豊かさ。もっともこう聞かれればそういう答えになるとは思います。

[society] 地域間格差:所得格差「小泉政権下で拡大」実証 本社集計
「小泉政権下」ではあるかもしれませんがあくまで時期が同じだけだったような気が。
関連: [society] 地域間格差の是正

[society] 母に成りたい未婚女性
結婚率の向上が期待できない中では、日本においても「結婚しなくても子供はほしい」という声を掬い上げて行く必要があると思われます。
(参考) [society] 「事実婚」は晩婚国ニッポンの少子化対策となるか!?

[partner style] はてなブックマーク > 女性はどうして男性の親との同居が嫌なのか?
いわゆる農家メンタリティですかね。(農家の跡継ぎ男性では夫両親同居+共働きが必然でしょうから…結婚が難しくなるのも無理はありません。) 近所にマンション借りればいい話だと思うんですが。

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2007年02月03日

ニュースメモ(2007/01/28-2007/02/03)

News

【2007/02/03】
すみませんが、スパムによる高負荷のため、コメント機能が沈黙しています。停止中は掲示板をお使いください。

[society] 人口変動が日本経済に与える影響を再考する~議論は本当に尽くされてきたのか~ (pdf)
国内需要減少に対する検討が少ないという指摘。輸出主体の製造業の声が大きいから国内需要への関心が薄いということかも。

[society] 希望の持てる国への道筋~究極の成長戦略としての少子化対策~ (pdf)
ここ10-15年が正念場。企業のワーク・ライフ・バランスは、合成の誤謬的なものもあります。

[society] 日本経済 ~景気回復が実感できる時期~ (pdf)
あと1年待てば景気回復が実感できるようになる可能性。

[society] 伸び悩む賃金の行方ー低賃金雇用増加の背景を探るー (pdf)
非正規雇用の増加、賃金水準の低いサービス業への産業構造の変化、中高年層の引退の3要因について。
関連: [society] 12月毎月勤労統計~改善みられず、賞与も弱い~ (pdf)
関連: [society] 労働分配率の“適正水準”と新しい成果配分のあり方~持続的成長に向けた2007年「春闘」の課題~
関連: [society] 家計の消費・貯蓄行動の変化~家計の所得回復を背景に当面の貯蓄率は緩やかに上昇へ~ (pdf)

[society] 出産時事故 過失無くても補償
何故脳性マヒだけなのかということはありますが、まず第1歩として。

[business] 日本企業の国際競争力 (pdf)
「管理者が内向き、経営管理に弱い、サービス業務が非効率」が原因と指摘。

[work] バブル世代が問いかける構造改革
肩書きではもはや人はついてこない。

【2007/01/31】
[society] 取引先アンケート「2007 年問題」結果 (pdf)
影響なし、が7割弱。

[society] 長時間労働と労働時間法制
役割分担の明確化が必要。でも役割の間の隙間ができないですかね(それをなくすがマネジメントの仕事であり、かつ日本ではそれが難しいということかも)。ホワエグ関連はマスコミが煽り過ぎで正しく理解されてないというのは確かで、吐息の日々~労働日誌~さんのFAQシリーズを含む一連のエントリが現場感覚として参考になります。

[society] 06年1月:財界よ、驕るなかれ
ただ、経団連はむしろ大企業のロビー活動であり、全体最適を期待するのは間違ってると思われます。

[society] 家族の法制に関する世論調査
夫婦別姓、非嫡子等に関する調査。むしろまだ夫婦別姓認められてなかったんですか。

[society] 問題は貧困なのか格差なのか
幸福が収入との相関が低いといった調査が出ていることを考えれば、貧困こそが問題であり、加えて全体の水準の向上を目指す、というところがあるべき姿と考えます。柳沢発言問題もそうですが、政治先生方はどうも選挙を意識し過ぎなような。

[society] 止まらない少子化:変わる子育て 孤立する母親に強いストレス
両親と同居しているか(もしくは近場にいて支援を求められるか)どうかも大きいと思われます。ただ核家族化は昔からだと思いますが、最近だけの現象なのでしょうか。

[work] 福祉界隈には夢を売って人を買う傾向があるかどうか
福祉に限らず、高い報酬で報いようとすると、いざという時(カネが払えない時)に人が離れてしまいますから、カネで釣るのは最終手段、です。

[partner style] 平成18年度「婚 姻 に 関 す る 統 計」の概況
先日の元ネタ。国際結婚の動向なども興味深い。

[partner style] 「三高」に取って代わる「三手」って? 理想の結婚相手
[partner style] 女が望む結婚相手の条件…「三高」に続き、「三低」(低姿勢・低リスク・低依存)+「三手」(手伝う・手を取り合う・手をつなぐ)
いかにも痛ニュー好みの記事ですが、「三高」+「三低」+「三手」だとしたら確かにファンタジーかもしれませんが、元記事は「三高」から「三低」+「三手」に変わったと言ってる訳なので、そこまで無理難題でしょうかね。男性の収入が低下し、もはや長時間労働男性+専業主婦モデルが不可能になってる中では、両方とも労働・家事・育児を分担する、ということにならざるを得ないと思われます。もっとも、まだまだ収入期待水準にギャップがある、ということは山田昌弘氏が繰り返し指摘してますけど。
関連: [partner style] 少子化論議のタブー…女性が結婚しないのは、高収入の男性を求めるためだ

【2007/01/29】
週末は「オルセー美術館展 19世紀 芸術家たちの楽園」を観に行きました。「温室の中で」「ルーアン大聖堂」「ガラテア」辺りが良かったです。

[society] 年金額、現役世代の47~51% 出生率1.26で試算
現役世代が十分豊かになれば、5割切っても大丈夫、ということにはならないものでしょうか。

[society] 人と人との間にある「希望」 (pdf)
玄田氏インタビュー。家族のあり方および友人の存在といういつもの承認感の話。非コミュはまさにそれこそが問題なんですが。

[society] 「成長戦略」は正しいか
食料だけでなくエネルギーや鉱物資源含めて自給自足が出来てる国なら無理に成長しなくても人口減少に合わせて比較的国を小さくして行けそうですが、明らかに今後国際間の資源獲得競争が激しくなるのが見えている中では、対外的な購買力を急速に下げるのは危険と考えます。

[society] いやでも、もう財政規模としては終わってるし。
海外脱出っても、若いうちは就労(ビザ)の問題がありますから定住はなかなか難しいですよね。引退後、ということでは、調べてたら滞在適地50が面白げです。こちらは逆に推奨移住先の1つがフィリピン(近年は地震や水害で微妙ですが)。

[society] あいさつをしない会社員
うーん、こう考えられないでしょうか。近年、飲食店等でスターバックスを始め「いらっしゃいませ」の代わりに「こんにちは」を使う(「いらっしゃいませ」だと返事ができないが、「こんにちは」だと返事ができるため親しみを感じるとされる)ようになっていますが、じゃあ実際店員に「こんにちは」と言われて返事するかというと、多分余りしないですよね。結局店員と客の関係性は変わっていない訳で。これが逆になって、「おはようございます」「こんにちは」と言われても、相手との関係が深くなく、かつ迎える側と入って行く側、というような場合は、店における「いらっしゃいませ」的なものと解釈されて、返事をしないのが自然ということになった、という仮説。

[society] 工場で働くか、農家を継ぐべきか。いずれにしろワーキングプアっぽい
その地方のブランドを新たに立ち上げる+集約化を図る、ということでない限り農家は厳しいようにも思われますが…。

[society] 残業代ゼロに怯えるマスコミ記者たち
900万円、であれば確かに大手マスコミを含む大手企業にしか関係ないでしょうけどね。個人的にも裁量労働だからもともと関係ないと言えば関係ないですが、もっと若い人が辛くなるのが見えてるのでホワエグの行く末には注目しています。

[society] 【海難記】 Wrecked on the Sea - 消費としての労働
言われてみるとなるほど、ですがこの視点は目から鱗。

[partner style] はてなブックマーク - livedoor ニュース - 30男なぜ結婚できないのか
[partner style] はてなブックマーク - 痛いニュース(ノ∀`):結婚できない30代男…オタク的趣味に金使い、セックスはフーゾク、収入低く
いい加減この話題も繰り返されて出つくし感ありますが。「いい人がいれば結婚したいがいい人がいない」に代表されるように「できない」と「しない」は結構陸続きなこと、結婚の社会的圧力の低下や恋愛結婚化による世話役の減少により経済力はあっても恋愛力のない男性を結びつける仕組みがなくなったこと、男性収入低下による共働き前提化に社会的支援環境やマインドが適応できていないこと。解決は…結婚率を高めるなら1つは同性の結婚を認めることもあるかも。少子化対策にならないということなら非嫡子差別の解消、ということでしょうか。社会的圧力の復活を意図した、未婚への徹底的なネガティブキャンペーンをマスコミで張るのも1つではあります。もちろんこれは、個人的には全く賛成できませんが。
関連: [society] 大いに白ける少子化白書

【2007/01/28】
[society] イギリスのワーク・ライフ・バランスの取り組みに学ぶ
仕事と生活の調和は少子化対策や労働力率向上のための「手段」ではなく、それ自体が「目的」。

[society] 遅れる「企業から家計への波及」~労働生産性上昇率を下回る状況が続く賃金上昇率~ (pdf)
要はまだまだ労働力が余っている。
関連: [society] 緩やかな賃上げ、決定要因に変化が~今年の春闘賃上げ率は1.89%の予想、個人消費を+0.4%押し上げ~ (pdf)

[society] 国民が真に求める医療政策を実現するために:7つの課題
「高齢者」「治療」中心から「現役」「研究・予防・ケア」重視へ。

[society] 企業求人、年齢差別禁止を義務化…雇用対策法改正案で
学歴不問とかと違って年齢(生年月日)は履歴書に書かないということにはならないから、実際の運用がどうなるかですが。

[society] 子育て環境変わらぬなら、女性の結婚増で労働力不足に
orでなくandにするために。

[society] はてなブックマーク > 痛いニュース(ノ∀`):【残業代ゼロ】「若い奴は残業代ナシでも土日に仕事したい」 伊藤忠商事会長、経済財政諮問会議で
もっと仕事をしたい人を労働時間で規制かけるのはおかしいと思いますが、残業代とは別の話ですし、そうした人ばかりではないことは考慮する必要があります。
関連: [society] 「若い奴は残業代ナシでも土日に仕事したい」@丹羽宇一郎・伊藤忠会長は失言か?

[society] はてなブックマーク > 北海道新聞 社会 - 女性は「産む機械、装置」 松江市で柳沢厚労相
いかにカネを使わずに精神論で解決しようとしている時に、意欲を下げるような発言は論外でしょう。
関連: [society] 「女性は子どもを産む機械」発言が波紋 野党が辞任要求

[partner style] 「結婚しました」…4分の1が再婚組 05年厚労省統計
再婚や国際結婚など結婚も多様化。

[partner style] 最初から一人が良いか、最後は一人が良いか?
人間死ぬときは1人ってもま、状況は全く人によって違います。

Posted by seraph : 00:00 | Comments