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2002年08月18日

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2002年7月8日(月)
今日のエリアは、レンクです。今日からアンディがサポートしてくれます。アンディは、25歳の若者でPWCに出場する腕前です。とても気が好い好青年です。レンクまでの移動は、約1時間40分です。途中、小さな街で両替をしようと銀行に行きましたら、日本円は駄目だと断られてしまいました。今回は、空港で両替しなかった為、長島さんに少しお金を借りていました。やはり、到着地の空港で両替するのが一番良いようです。

レンクのテイクオフまでは、やはり、ロープウェーで登ります。ベッテルベルグのテイクオフの高度は、1900mです。ランディングの標高は、1000mですから、高度差は、900mです。ロープウェーの山頂駅から徒歩10分位の所からテイクオフします。テイクオフでサーマルグループとクロカングループに分かれてブリーフィングしました。クロカンの方は、カリです。サーマルの方は、アンディです。今日のタスクは、ずっと先に見える岩山まで行く全部で7ケ所のパイロンを回るコースです。山の陰になっているパイロンは見えません。駄目ならランディングに戻れば良いのです。

カリは、早い時間にテイクオフしました。弱いサーマルを上手に使い上げています。次から次にテイクオフして行きました。私は、エイコちゃんが出た後に出ました。正子は、それから少し先に出てサーマルがない中を苦戦していました。私が出た時は、丁度サーマルが活発になった時でした。カリは、今日のブリーフィングで、「サーマルに入ったら頭に箱をかぶって、そのサーマルのトップまで上げ切れ。他の人が移動しても気にするな。サーマルトップで雲底まで付けたら箱を取って周囲を見回せ。」と言いました。上げている途中で他の人が移動を始めると気になってつい、自分も高度中途半端でも移動を開始してしまいがちです。サーマルに入ったら、そのサーマルのトップまでは必死に上げることに集中しろと言っているわけです。バリオの音が大きく鳴る場所を探りながら旋回を続けました。

正子は、残念ながら森林限界の下まで降下してしまいました。伊藤君も降りて行ったようです。私は、サーマルトップまで行き、No.2のパイロンに向けて移動開始しました。既にクマさんやシマちゃんは移動していました。次のパイロンは、あっと今にクリアしてNo.3に向かいました。沈下がひどくて、このまま進んでも低い高度で山に着くことになると思い、左の尾根先に向かいました。そこは、向こう側からの風とこちら側の風がぶつかっているだろうと考えたのです。案の定、リッジの先に着いた途端にリフトがありました。しかし、風がぶつかっている為に荒れています。左翼を叩かれて大きく潰されてしまいました。すぐに反対側を軽く押さえて体重をかけました。長島さんから「落ち着いて!」と無線が入りました。この程度の潰れは慣れているので、すぐに対応出来ました。しかし、不安定な気流なので移動することにしました。高度を稼いで、皆さんが飛んでいる方へ移動しました。

No.4から5への移動の時に、長島さんは、忠実にパイロンを取りに行きましたが、私は、手前を通過しました。高度を失いたくなかったからです。先を小川さんが飛んでいます。かなり低い高度です。そうこうしているうちに私もドンドン高度を失いました。「どこに降ろそうか」と考え始めました。周りの木よりも低い高度になって来ました。ランディングとの高度差は、あるのですが、斜面からの高さは、100mもないのです。何とかリフトがないか探っていたらバリオが小さく鳴りました。慎重に回しました。沈みません。上昇はしないけれど、沈みません。しつこく回し続けました。少しずつ高度が上がりました。だんだんとバリオの上昇音が大きくなりました。木と同じ位の高さだったのが、木よりも高く上がりました。小川さんがやはり沈んでいたようです。少し離れた所で小川さんがいました。でも、サーマルトップに上がるまで「箱をかぶって」回すのです。この時、最も沈んだ時で1766mでした。そして、サーマルトップに着いたと思ったのが、2747mでした。12分間で約1000mの高度を獲得しました。気が付くと小川さんの機体を上から見ていました。長島さんは、私と小川さんを見守ってずっと近くで待っていてくれました。無線で復活したことを伝えました。

そこからNo.6までは、フルグライドで進みました。テイクオフから見えた岩山です。先行のクマさんが飛んでいます。クマさんのすぐ下に取り付きました。しかし、どちら向きの風か分からず近寄れませんでした。下手に岩山に近づくとローターとなって潰される危険があるのです。岩山の先端を行ったり来たりしているうちに高度が低くなってしまいました。小川さんは、と見ると岩山には取り付かずに途中からランディング方向に進路を変えていました。私は、No.7方向に向かいましたが、高度がドンドン低くなるので、ランディングする場所を確認しながらNo.7方向へ進みました。いつでも山から離れて降りられるように飛びました。小川さんが手前の広場に降りるのを確認しました。

その先の下を見たら機体が拡げてありました。小さく見えましたが、シマちゃん、トヨ、カリが降りた場所です。私もそこに高度処理をして降ろしました。降りたらカリが「マサ、コングラチュレーション!」と近づいて来て握手をしました。まさかと思ったクロカンフライトが出来たのです。クマさんと長島さんは、No.7も取って見事にランディングしました。流石です。アンディが運転する車にエイコちゃん、マコ、イトが乗って迎えに来ました。小川さんの回収も無事に終わりました。残念だったのは、正子でした。ほんのちょっとしたタイミングのズレでサーマルに乗れませんでした。でも、全員無事に二日目の1本目のフライトが出来ました。このフライトは、フライト時間1時間52分、最高高度3200m、最大上昇率6.8m/s、最大獲得高度1327mでした。

夕方、エッグと言うすぐ近くのエリアで飛ぶことになりました。ランディングは、ライトプレーンの滑走路の脇です。滑走路を横断してランディングエリアに進入します。その為、滑走路上空350m以上で通過するように注意を受けました。
夕方なのでサーマルは期待出来ません。リッジソアリングです。テイクオフの風は、3〜4mです。リバーステイクオフでライズアップ出来ます。アンディとカリが先に出て高く上げています。私は、出てすぐにそのまま左へ流し過ぎて高度を失ってしまいました。トップアウト出来ず、ランディングに向かいました。16分のフライトでした。最後から2番目にテイクオフして一番最初に降りました。アンディがトップランして私を迎えに来るようなことを言っていたので「もう今日は飛びません」と言い断りました。今日は、大きなフライトをして疲れていたのと、フライトに満足していたからです。ほどほどにするつもりでした。

ランディングしてからビデオカメラを構えて降りて来る人たちを撮影しました。クマさんはトップランしました。そして、カリ以外全員が降りてアンディがトップランして迎えに来てくれました。エッグのテイクオフ近くでチルアウトのバーベキューパーティをするのです。再び、テイクオフに行きました。カリのお父様とリタ、ナルが来ていました。火をおこして準備がされていました。挨拶をしたら、早速、冷たいビールを勧められました。嬉しいなあ・・・(^o^)

焼けるまでの間、スペシャルサラダをご馳走になりました。まだ飛んでいたカリがテイクオフにトップランしました。見事なトップランでした。今日のフライトの話しに花を咲かせながらビール、ワインを飲み、バーベキューパーティが続きました。パーテイが終わり、「チルアウトフライトをするぞ」とアンディが準備しました。クマさんと長島さんも・・・。勿論、この時間ですからぶっ飛びです。3人とも素晴らしいテイクオフでぶっ飛んで行きました。残された人たちは、見送った後、テイクオフで記念撮影をしてから山を下りました。

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宿泊したホテルの景色 朝食 朝食後の正子 7月8日のフライト レンクのフライト 谷渡り
エッグ エッグ ランディング直前 エッグのランディングで リタとナル シニチとイサオ
バーベキュー 大きなソーセージを貰う正子 クマとイトとイサオ エイコとマコ ナルとリタ 満腹になって・・・
ここまでおいで 1942 両親とナル 残った人でハイ・パチリ

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