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2002年08月19日

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2002年7月11日(木)
昨日の足の怪我は、痛みもそんなになく大丈夫のようです。昨夜は、シャワーも入らずに眠ってしまいました。バーベキューパーティの後、博覧会に行った為、夜、遅くの就寝となった為です。博覧会は、遅かったので閉まっていて見るものもなく疲れが残っただけでした。
民宿には、韓国からの団体さんがいて、朝からキムチの臭いがしていました。昨日、電気釜のコンセントが合わないので、私のアダプターを貸してあげました。スイスまで電気釜持参とは恐れ入りました。ガイドのオバさんは、英語が達者です。私がカタコトの韓国語で応対したらビックリしていました。

民宿の前の牧場に牛が沢山いました。今日のお天気は、昨日の雨が嘘のように晴れ渡っています。今日の目的地は、ベルビエです。「Super MAX」と言うビデオを制作したフィリップが経営しているマックスと言うレストランがあります。ビデオは、パラスクールのPRの為に制作したそうですが、評判となり全世界にこのビデオが広まったそうです。パラ創世記にあれだけのパフォーマンスビデオを作った人は、とても気の好いオジさんでした。

ユラを出発して、3時間のドライブでベルビエに到着しました。ベルビエは、スイスの中でも高級避暑地だそうです。街が高い所に位置しています。ランディングを見学してから、今宵のホテルにチェックインしました。ホテル・ラ・バレーは、谷の奥にあるとても小さなホテルです。ホテルの壁には、フリークライムのシュミレーターが設置してあります。小学生くらいの女の子がお父さんがビレイするザイルでよじ登っていました。ホテルには、エレベーターは無く、4階まで重い荷物を持っての移動は苦痛でした。

レストランマックスでフィリップ・ベルナハルドが迎えてくれました。そして、もうひとりアドバンスの若手デザイナーのオリビエ・ヌフです。早速、オリビエも一緒にテイクオフに上がりました。テイクオフは、始めフォローでしたが、すぐに正面から吹いて来ました。オリビエが早々とテイクオフしました。ヘルメットなしです。どうも忘れて来たらしいです。毛糸のスキー帽で飛んで行きました。左の尾根に沿って飛んでいますが、リフトはなく苦労している見たいです。私たちも準備を始めました。今日のタスクは、ずっと左の先にあるケーブルの駅を取って、また、テイクオフに戻り、それから出来れば、右側の山を取ってランディングに向かうと言うものです。森林限界より下がったらリフトは期待出来ません。下がってしまった場合は、安全な所に降りて、回収して貰いリフライト出来るそうです。

少し風が出て来ました。クマさんが出ました。続いて、カリ、シマちゃん。私も出ました。シマちゃんは、サーマルを取りそこねてしまい沈んでしまいました。私は、出てすぐ左の尾根でリッジを使って少しずつゲインして行きました。弱いリフトです。慎重に八の字を描いて上昇して行きました。ある程度、高度を取ってから左の先に向かいました。岩だらけのリッジは、あちこちからの乱れたサーマルが入っていて荒れていました。カリとクマさんと一緒のサーマルで回しました。二人は、とても効率良くサーマルを捉えています。二人の軌跡を参考にしながら私も高度を上げて行きました。クマさんとカリは、右の山の方に向かいましたが、私は、最初のパイロンであるケーブル駅を取るべく左に向かいました。

途中のケーブルほ高い高度で通り過ぎて駅の上に着きました。ところがそこにはリフトはなく沈む一方です。長居は無用と思い、テイクオフ方向に戻りました。途中、岩だらけの斜面でリフトがありましたが、テイクオフに戻る事ばかり考えていたので、通り過ぎてしまいました。どんどん高度は、落ちて行きます。森林限界より下がったらリフトは無いと聞いていました。残念ですが、すぐ下の斜面に降りる事にしました。正子も出たのですが、苦戦しています。私が降りて、その後にすぐに正子も近くに着陸しました。斜面なので方向を考えないと危険です。無事に降りて、たたんでいたらアンディが迎えに来てくれました。私は、たたみ終わっていましたが、正子は、キャノピーをそのまま丸めて車の中に入れて車に乗りました。このフライトは、44分でした。

風は、さっきより強くなっています。強風ですが、荒れてはいないので飛べます。正子は、長島さんにサポートして貰いテイクオフで苦戦しています。強い風の時は、下の方に下がってライズアップします。そして、急に上げないでゆっくり立ち上げます。飛ばされないように体重をしっかりと入れてキャノピーをコントロールしてテイクオフします。磯根で風速10m位でもテイクオフしていたので、私は、この方法が得意でした。テイクオフしてからは、さっきよりリフトがあるので楽に左の岩の斜面に移動が出来ました。アンディとオリビエが飛んでいました。アンディは、下の方で苦戦していましたが、諦めてランディング方向に向かって行きました。オリビエは、少しずつ高度を稼いで、とうとう、私の位置までやって来ました。同じサーマルで回していましたが、あっと言う間に、右の山の方向に飛んで行ってしまいました。移動の早さには感心します。

私は、再度、ケーブル駅に行き、暫く、そこで飛んでいました。しかし、やはりリフトは無いので、諦めて対岸に向かいました。ランディングを超えて対岸の斜面に取り付きました。時価も遅いので、サーマルは弱くレベルキープ程度でした。暫く飛んでいて、ランディングに降りた機体が多くなって来たので、私も降りる事にしました。高度処理として、久しぶりにAストールをしました。両方のAライザーを思い切り引き込むと前縁が潰れて静かに降下して行きます。この方法は、伊賀野で教わったのです。両方のAライザーを引き込むのは、タッキングに入りそうで怖いと言う人がいますが、前進しているのでタッキングには入らず馬蹄形に変形してAストールに入るのです。クマさんが「今の翼端折り、もう一度やって」と無線で言ったので再度やったら、バランスが崩れて旋回に入ってしまいました。勿論、コントロール範囲内のゆっくりとした旋回でしたが・・・。すぐに戻してリカバリーしました。無事にランディングしました。1時間4分のフライトでした。(^^)

全員が降りて、レストラン・マックスに上がり夕食を取ることになりました。食事の前に名作ビデオ「Supe MAX」の鑑賞をしました。何度見ても楽しいビデオです。続編のビデオも制作したのですが、最初の作品と違って余り売れなかったと言っていました。でも、両方ともとても楽しいビデオでしたヨ。

夕食は、トペシャルマックスと言うポテト料理です。量が多く、一人前は私たちには多い様です。夕暮れの「チルアウトフライト」をするので、私は、ワインは飲まないで我慢しました。「私は、もう、飛ばないから」と言ってひとりでワインを注文して飲んでいた人もいましたが・・・。

食事の後、フィリップに「早く行かないとフォローになるぞ」と脅かされてテイクオフに向かいました。テイクオフは、まだ、正面の強めの風が吹いていました。でも、あっと言う間にフォローに変わることもあると聞いて、慌てて準備しました。見たら、さっきワインをひとりで飲んでいたおじさんも準備しています。あれえ?大丈夫? そのおじさん、テイクオフしたら浮かずに下の道まで転がって行きました。(^_^) 私は、一発で立ち上げて出ました。先に出たエイコちゃんのイプシロン3と並行して飛んで行きましたが、やはりARGONの方が沈みません。速度も速いです。安全な中級機に魅力はありますが、このようなフライトをするともう少しパフォーマンス機にも乗っていたいなあ、と言う気になります。(^_^)

勿論、チルアウトフライトの時は、サーマルはなく「ぶっ飛び」です。安定した風の中を静かに楽しむフライトです。沈下率は、0.1m/s程度です。殆どレベルキープです。私は、両手を放してビデオカメラで撮影しながら飛びました。ランディング近くには、赤い正子の機体が見えます。上から見ると方向違いの所を飛んでいるように見えたので、グリンデルワルドの事もあるので、「ランディング分かっているの?」と聞きました。応答は、ありません。後で正子に聞いたら「ちゃんと分かっているのにゴニャゴニャ言っていたけれど、上からは、違う場所に見えるのヨ」と言っていました。それならいいんだけれど・・・。(^_^;)

対岸に渡りましたがリフトはありません。下からクマさんが「さっきと逆から吹いています。山からの吹き下ろしになっているから出来るだけ山から離れた方がいいですヨ」と教えてくれました。ランディングの吹き流しは、私が飛んでいる方向からの風を示していました。ランディングに向かい、高度が高いので、もう一回振ったら急激に高度が低くなりました。そう言えば、さっきから皆さん、アウトサイドランディングしていました。私は、何とかランディングフィールドに降りましたが、ハーネスを擦ってのヒップランディングでした。もっと余裕を持ってランディングアプローチをするべきだと反省しました。反省と言えば、ワインのおじさんは? バリオ、GPSのセットを見失ったと言っていました。飛ばないと言っていたのに・・・。車の中から無事にバリオ・GPSセットが出て来ましたが・・・。(^_^)そう言えば、長島さんも帽子を忘れたとか言っていました。

降りてから「ランディングビール」をご馳走になりました。チルアウトフライトは、降りてからビールを飲むのが楽しみです。でも、暖かくなったビールは、余り美味しくなかったなあ・・・(^_^;) かくして、今日は、最高の3本もフライトしたことになります。最後のチルアウトフライトは、穏やかな風の中の17分のフライトでした。

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ユラのホテルで 牧場 なかなか一緒に撮れない それではソロで 看板です オリビエ
MAX フィリップとアンディとオリビエ ブレビエの山 レストランMAX テイクオフからの風景 テイクオフして
ベル冷えの空撮(その2) フライト中のGXB 移動の時は、足を伸ばして 対岸に渡って ブレビエでの空撮(その4) ランディングして
ランディングビール MAXで食事 オリビエを囲んで スペシャル・マックス 夕暮れのレストランMAX 早く行かないとフォローになるヨ

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