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2006年12月28日

ニュースメモ(2006/12/24-2006/12/30)

News

【2006/12/28】
[society] 経済格差-橘木・大竹両教授の論点 (pdf)
経済格差拡大は高齢世代の増加によるものかどうか。

[society] 第16回 2006年度新入社員 半年間の意識変化調査(要旨)
不安定な世相を反映してか安定志向が増加。

[society] 4年でフリーター2割減目標 政府の再チャレンジプラン
具体的な再チャレンジ支援はこちら
関連: [society] 再挑戦支援、どれも小粒 07年度政府予算財務省原案

[soicety] 人口減少化の少子化対策 柔軟に働ける環境 主眼に
収入よりも夫婦の時間の過ごし方の質。そのための柔軟に働ける環境。

[society] 少子化対策、12%増の1兆7000億円に 07年度予算案
やりやすいところから。
関連: [society] 年金見込み水準、人口減で破たん

[society] 義務を放棄した大人たち
選択の自由とか、選択肢が広がったことによって、かえって選択の自由を自らの力で謳歌できない多くの人は満足度が下がってしまった(これで良かったのかと思ってしまう、もしくはそもそも実際には選べすらしない)部分というのはあると思われます。大人になったら働くのが当たり前、結婚するのが当たり前だった時代にはそこに疑問の余地はなかったのでしょう。ただ今の「大人」たちが自信を持って「働くのが常識」「結婚するのが常識」と言い切れるほど、自分たちの人生に確信を持てていない、もしくはより明確には子どもたちには自分とは違う人生を送って欲しいと思っているからこそ、そうした「常識」を子どもたちに教えられなくなったのだと考えます。

[society] さっさと次へ行こう。もう日本という物語は終わったのです。
労働の絶対的な価値は下がっていないけど、価格とか他の資源に対する相対的価値は下がり続けている訳ですね。人口増加で人的資源が有り余っており、それ以外の資源が高騰しつつある。

[society] はてなブックマーク > 06年に一言 フリーター「奴隷ですから…」=東海林智(社会部)-記者の目:MSN毎日インタラクティブ
企業にとっては柔軟に変化できることが非常に重要になっており、固定費として人を抱えるのは無理ということな訳ですが、明日の仕事も分からないというのはさすがに厳しい。大卒が安定雇用を得られた時代の終焉のようにシリコンバレーだと不安定な代わりに高給ということで、「不安定雇用+高給」-「安定雇用-低給」の対比構造ですが、日本は現状そうなってはいません。ただ今後は「安定雇用」の代償が大きくなっていくと思われます。
参考: [book] グローバル経済と現代奴隷制 奴隷というと。

[society] 成長、初期条件、格差
格差そのものに問題があるのではなく、絶対的な貧困とか生きづらさが問題というのは、一昨日の電通総研の調査にも通じるところ。

[partner style] おむつを換える男たちが世界を変える
稼げる方が稼ぐ、もしくは夫婦でリスクヘッジする。

【2006/12/26】
先週からの積み残し分です。

[society] 2007年から始まる家計の増税プラン~消費税率引き上げや諸控除の廃止で5年後の税負担が2~3割増のシナリオも~ (pdf)
定率減税廃止より消費税率引き上げの方がインパクト大きい。5年後に全体で20-30%負担増。

[society] 2007年版 経営労働政策委員会報告(概要) 「イノベーションを切り拓く新たな働き方の推進を」
経団連の主張。

[society] 社会格差に対する生活者の意識調査 (pdf)
収入と格差実感や満足度との相関は小さい。また、女性より男性の方が人生の満足度が低い、学生・専業主婦の満足度が高い、など色々と興味深い。

[society] NHKスペシャル「ワーキングプアII 努力すれば抜け出せますか」の感想
[society] ワーキングプア問題への対処法
八代氏は普段の主張とは異なる言い方をしてる感ありますね。

[society] 終身雇用時代の慣習とは訣別すべきだ。
特に35歳以上の転職が辛いことはありそうな気がしますね。人口構成上35歳以上が多くて、会社にしがみつくしかない訳ですから。

[society] はてなブックマーク > 新小児科医のつぶやき - 夢の年収による美しい国
コメントのはどこかで飛躍があるはずなのですが…。

[society] 東京・蒲田25時 いすで眠り仕事は日雇い ネットカフェが僕の家
ホワエグで会社で寝ますか? ネットカフェで寝ますか? の時代に?

[business] WebTeacher
卒論制作も代行してくれるサービス。もはや誰のために大学行ってるのか訳分かりませんが、ニーズはあるんでしょうね。

[education] 塾は禁止?
公立校がまともな地方は安くすむ。

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2006年12月20日

ニュースメモ(2006/12/17-2006/12/23)

News

【2006/12/20】
先週からのブランク分も含めて。

[society] 労働市場改革:正社員待遇を非正規社員水準へ 八代氏示す
[society] 痛いニュース(ノ∀`):「格差是正のため、正社員の待遇をパート並に」…経済財政諮問会議・八代氏 (posted by anomyさん)
昨日のエントリと繋がりますが要は労働者分配率とか総人件費の話で、労働者分配率を変えず(むしろ近年は下がり続けている)に非正規雇用の待遇を改善するには配分のバランスを見直すしかないということ。もっとも、普通に正社員の月400時間労働とかを見てるとそもそも「同一労働」だっけ?、ということも思いますが。
関連: [society] 「八代尚宏」という男

[society] なぜ若者は3年で辞めるのか?…「親の甘やかし」「非正社員でもいいやという考え」と人事担当、大学教授ら分析
成果主義だがすでに上がっている人は余り下がらないという既得権保護型成果主義が中途半端で一番タチ悪い(といっても名目賃金低下のモチベーション低減効果は大きいので仕方ない部分もあるでしょうが)。一定率が辞めることは今ではむしろ折り込み済みか。

[society] なぜ過酷労働を自慢するか
「日本人はマゾ」というのは別として、努力したこと自体を評価する風潮がまだまだ根強いからでしょうかねぇ。自分の方が努力していると言わずにはいられない、と。

[society] 暗いニュースリンク: 一方ウォールストリート以外のアメリカでは・・・
日本の将来の姿でしょうか。

[society] 社会保障給付費の対国民所得比の推移
いずれにしろこの30年間での伸びは驚異的。

[society] 1人あたり県民所得ランキングと地域間所得格差の推移
法人所得が入っているから訳が分かりませんが、地域によって物価が違う商品・サービスと、全国一律料金の商品・サービスの割合およびその変化はどんなものなんでしょうか。
関連: [society] 約560万人の社会移動からみる地域経済の盛衰

[society] お上意識
日本のお上意識の不思議さについて。同感。お上が何とかしてくれるどころか、お上が誰(どこ)を見ているかは明らかな気がしますが。

[society] ネガティブチェック症候群といじめ問題
ネガティブチェック自体は減点法の国ですから以前からあったと思いますが、高いサービス水準に慣れたためか、そもそもネガティブに感じる基準が飛躍的に上がったのではないかという気がします。あとは社会全体の歪みが顕在化してきてギスギスしてきたとか。

[society] 新人口推計、出生率1.2前後に低下
毎回中位より低位に近くハズしているだけにさすがに学習した?

[society] シンガポールの夢の医療制度
自分のお金じゃないと思うから無駄遣いが発生すると。もちろん完全に個人完結では社会保障足りえませんからバランスですが。

[society] ちょいダメ男
「ちょい」だからいいってこと?

[education] 日本人は一人暮らしする前に「ナニワ金融道」を読むべき
学校で教えてくれないお金の話、の1つで、確かに先日のシリーズ物じゃないですが、マンガで学ぶのはいいかも。請負プアとかもマンガ化が必要か。

[partner style] 結婚すべき?しなくてもよい?
人によって価値観が違ってたものが、ひとり暮らしインフラ整備によって選択肢が広がりました。

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2006年12月19日

ホワイトカラー・エグゼンプションに必要な2つの条件

Society

少々寝かせ過ぎた感もありますが。あとスパムが多過ぎてプロバイダから高負荷になっていると注意を受けているため全エントリでコメントとトラックバックを使えなくしています。ご了承ください。

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socioarcでは1年半前の2005年6月の経団連の提言から「残業」という概念をなくすホワイトカラー・エグゼンプションの「画期的な発想」に着目し、しばしばニュースエントリで取り上げてきたが、ここ2,3ヶ月で「SPA!」のような大衆向け雑誌を含め、様々なところで騒がれるようになってきている。そして、そこでは大抵残業代がなくなるような扇情的な書かれ方がされている。

論点の概要はWikipedia: ホワイトカラーエグゼンプションにまとまっているので参照頂きたいが、しかし本質的には残業代がなくなること自体が問題なのではない。きちんと成果を出して定時に帰っている人よりもだらだら残業している人の方が給料が多いというのは納得性が低いし、非効率で非生産的な会議をなくして仕事の質を高めたり、ワークライフバランスを壊し少子化を加速させている大きな要因の1つである残業が減ることは誰だってウェルカムであるはずである。その意味で時間ではなく成果で見るというホワイトカラー・エグゼンプションの理念は必ずしも間違っているものではない。

問題なのは、健全な意味での流動性に欠け、新卒を除く若年層に厳しい今の日本では、事実上、単なる人件費削減と長時間労働の正当化にしかならないことが容易に想像されることである。その結果として、ただでさえ収入が下がり続けている中で国内の個人消費がますます減速し、海外への輸出を中心とした一部の産業だけが得する(産業間のカネの移転になる)可能性が高い。これは多くの生活者が幸福を享受できる社会の方向性とは一致しない(*1)。

(*1)もちろん、日本の産業が外国に対する国際競争力を維持することは重要である。エネルギー資源にしろ、食糧資源にしろ多くを外国に頼っている日本では、圧倒的な人口を誇る中国やインドの生活水準が向上するにしたがって、これらの国と資源獲得競争が起こるのが目に見えているからだ。

そこで、ホワイトカラー・エグゼンプションのもとで仕事の質と効率を高めるためには、2つの条件を注意深くチェックして行く必要があると考えている(*2)。つまり、ホワイトカラー・エグゼンプション導入によって、1)労働者分配率(企業の売上に対する労働者への配分率)が導入前よりも一段と下がっていかないかということ、2)総労働時間が導入前よりも長くならないようにすること(労働時間を今以上に厳密に管理すること)、ということである。

(*2)一般的な「条件」として、ホワイトカラー・エグゼンプションを巡る議論の中では年収によって適用範囲を限定しようという案があり、1000万円だとか400万円だとかいう数字が一人歩きしているが、間をとって700-800万円、といった落としどころが透けて見えなくもない。基準線をいくらのところに置くにせよ、それ以上の人とそれ以下の人の分割統治として働くため、注意して見る必要がある。

これなら総人件費を圧縮することはできないが、時間当たりの賃金が上がるから何が何でも仕事の質を上げ、徹底した効率化を図らないわけにはいかない。(厳密には、早く帰りやすいスタッフ部門が得し、顧客がいるために帰れない営業部門や技術部門といった現場が損しやすい構造になりやすい側面があるが、それは職種・部門間の分配の問題。)

それでは導入する意味がない、ということになるかもしれないが、だとしたらそれこそホワイトカラー・エグゼンプションを都合良く解釈しており、単に人件費削減と長時間労働の正当化を意図しているだけということの証左である。非正規雇用と正規雇用の賃金格差是正の圧力が高まる中で、正規雇用の賃金を圧縮したいのは確かであり、そうした圧縮によってバランスを是正して行くというのは現実的だが、あくまでも全体としての労働者分配率の推移には注意が必要と考える(もっとも、妥当な労働者分配率というのが分からないが)。

「いざなぎ超え」とされる好景気にあっても生活者の景況感が一向に改善しないのは企業が賃金を増やすことに慎重なことがあるという認識が共有されるようになっている(投資を中心にしている人を別にすれば生活者にとって景気がいいというのは社会の中をカネがくるくると回転している状態だから)。企業の景気が良くなればやがて生活者にも広がるというのは、あくまでも労働分配率が維持されていた時代の話であり、雇用の「多様化」によって失業率が改善しているだけの現代には必要条件であっても十分条件ではない。

もう1つの労働時間管理については言うまでもないが、「成果」による管理はそもそも「妥当な成果」というのが客観的に示せないから、「達成すべき成果」のさじ加減を調整する(上げる)ことで事実上無制限に労働時間を伸ばす事が可能であり、ワークライフバランスどころではなくなってしまう。冒頭にも書いたように、ワークライフバランスの破綻は少子化の一層の加速や「心の病」の増加に繋がる可能性が高いため、十分なウォッチなくしては非常に危険だろう。

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2006年12月14日

ニュースメモ(2006/12/10-2006/12/16)

News

【2006/12/14】
[society] 労働生産性の高い産業へのシフトに課題(pdf)
労働生産性の高い産業にシフトが進めば平均の生産性は上がることになりますが、むしろ労働生産性の高い産業は人が要らないため、むしろ逆のことが起きてしまう。日本の場合イメージとしては生産性の高い製造業から低いサービス業へのシフトということですが、「機械型(輸出型)製造業は優れている?」「労働生産性水準の比較」(pdf)を見るとそういう訳でもないらしい?
関連: [society] 労働生産性の国際比較 2006年版

[society] 平成18年版 少子化社会白書
出ました。

[society] 就職ジャーナル版『就職白書2006』(pdf)
採用人数増加の動きが継続。

[society] 美しい日本に賢い若者出現の期待
コメントにもある「扱いやすさ」でしょうかね。どの企業にもそれなりに独自というかおかしいところがあるのは普通で、複数の会社を見ていると、客観的に見られてしまうのに対して、はじめての会社では他の会社と比較ができないから、そういうものだと思ってしまう。

[society] ワーキングプア
努力の方向を考える努力が重要、というのは確かに感じました。事業環境が激変する中でただこれまで通り真面目に続ける「努力」ではしょうがない。シャッター通りとか正直どうにもならない場面が多いでしょうし。

[work] フランチャイズ加盟者の自律性と職務満足度
フランチャイズ加盟者と自営業の満足度はほとんど差がない。非雇用者との比較ではどうでしょうね。

【2006/12/13】
遅いのも多々ありますが、とりあえずキャッチアップ。

[society] 日本経済2006-2007-景気回復の今後の持続性についての課題-
改めて、大企業・製造業中心の好景気と、家計部門の低迷について。

[society] NHKスペシャル『ワーキングプアⅡ』
[society] ワーキングプアが産み出す富はどこへ
[society] 日記:Nスペ「ワーキングプア2」を観る
[society] ワーキング・プア2、見ました
ワーキングプアII努力すれば抜け出せますか」感想エントリ。

[society] 就労意欲促す生活保護に
非正規雇用者年収と比較することが適切か、ということもありそうですが。ただ今後どんどん受給者が増えることが見えているだけに。
関連: [society] 危険ではないか?

[society] エリートニートが学ぶ
まとめサイト。就職課とかに欲しいかも。

[society] 格差社会における希望学の意義 (pdf)
親の期待・信頼と友人の存在が希望の有無に影響。「学」だから長期的な取り組みでいいのかもしれないですが、何というか、現場からは遠いですね。

[society] 医療法人オーク会 分娩取り扱い終了のご案内
いよいよ実際の影響が出てきました。
関連: [society] 産科、辞めます。

[partner style] 都道府県別の離婚率
意外に東京都が低いですが、初めからそういう人が結婚しないためか、あるいは経済的なものか。

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2006年12月09日

ニュースメモ(2006/12/03-2006/12/09)

News

【2006/12/09】
[society] 2度目の「いざなぎ」超え報道 (pdf)
「平成景気」の時にも「いざなぎ超え」が語られた。へぇ。

[society] 2007年景気、4割が「踊り場」局面を予想~最大の下押し要因として、3社に1社は「個人消費」動向を懸念 ~ (pdf)
2007年は2006年よりも厳しくなる可能性。
関連: グラフで見る景気予報(12月)

[society] 個人消費のどこが「おかしい」のか? (pdf)
高齢化社会では個人消費が低水準なのは正しい?

[busienss] いま日本企業が求める「新規大卒者」の人材像
好景気で長期的な視点を取り戻したことにより、即戦力よりも人間力(コミュニケーション力や協調性)を重視するようになった、と。

[business] なぜ若手が会社を辞めるのか?
中途半端な成果主義と年功序列の組み合わせは若手にとっては最悪ですね。ただま人間、名目賃金が下がるのはモチベーションも下がりやすい訳で。自分なんかはどうしてもダメなら早く行動した方がいい、でなければ3年ぐらいはやってみた方がいい、みたいに言うかな。3年やれば大体は掴めるので。
関連: [business] 人材育成の再構築

[partner style] 性的倒錯
性的倒錯の容認化と商品化。恋愛結婚の限界により遊びとしての性が労働としての生殖から独立する方向。

【2006/12/05】
[society] 経済フローチャート~日本経済の現状と6ヶ月見通し~ (pdf)
[society] 民間調査機関の経済見通し(2006年11月)~「輸出」、「IT」、「消費」について見解が分かれる~
[society] 企業部門偏重の成長に危うさ (pdf)
[society] 景気動向についての一洞察
特に個人消費の先行きについて、見解が分かれています。労働分配率が低下基調の中では、むしろ個人消費は貯蓄の取り崩しで維持されていて、回復はおぼつかないように思われますが。
参考: [society] グローバル労働分配率:給料が上がらない訳
参考: [society] 労働分配率は下げ止まるか
参考: [society] 労働分配率は下げ止まったのか (pdf)
参考: [society] 日米の労働分配率が語る「従業員主権」の死角

[society] 子どもを生み育てることで「生活の豊かさ」を感じることのできる国づくりを
マインドで変えられるのであれば、確かに社会保障のコストは下げられるんですけど。

[business] 小売店はどのように生きていくか
この手のオヤジさんはサービス業というより、むしろ職人に近いような。自分がそうした対応を受けない限りにおいては、そうした偏屈さは嫌いではないですが。

【2006/12/04】
週末は「ベルギー王立美術館展」に行ってきましたが、遅かったので1時間では時間が足りませんでした。開催は来週まで。

[society] 再チャレンジ支援: 国家公務員採用「フリーター枠」断念
…は? 意味分かりません。「フリーター」の定義なんかどうでも良くて、就職氷河期の非正社員を対象にする、とかでもいい訳ですよね。本質を見るべきでは。
関連: [society] 非正社員の比率「3人に1人」超 調査開始から最高記録

[society] 現場から: 過熱する看護師争奪戦 新制度で空前「売り手市場」/秋田
間違ったインセンティブを設定すると予想外のおかしな方向に最適化してしまう例。

[society] 少子化社会白書:「超少子化国」対策最重要に--政府が06年版決定
現物はまだ公開されてない模様ですが近日中には出るのかなと。

[society] 母子加算の廃止と労働・出産インセンティブ
超少子化国でも産まれるところでは産まれてるんですね。ま、これもインセンティブが間違ってるということなのかもしれませんが、なかなか上手くいかないものです。

【2006/12/03】
[society] 正しくは『格差広がって日本の未来なし』 (pdf)
教育を通じた機会不平等と格差再生産の話。

[society] はてなブックマーク > フリーザ様に学ぶフリーター問題
こういうことを語らせるとフリーザ様は愛らしいほどハマリますね、ほんと。

[society] 少子化は問題か
「男女の仲が悪い」ですか。要求水準が高いことを指すのであればそうかもしれませんが。

[society] 窒息社会
個人的な賛否はともかくこれは圧巻。

[society] 市場が日本人に語りかけていること。
「額に汗」なワーカーを必要としている人たちがいるから、ですね。

[society] 【独女通信】親と同居でリッチ&お気楽!パラサイト独女の行く末は?
何を煽ろうとしてるんだろうか…親の介護の問題は独立しようがしまいがより適切な兄弟がいない限り出てくると思うんですが。

[partner style] 既婚者、2人に1人は離婚したがっている??
さて、来年4月に何が起こるでしょうか。

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2006年12月02日

ニュースメモ(2006/11/26-2006/12/02)

News

【2006/12/02】
[society] 日本国財政破綻(財政大変動)は2010年~2012年
公式な目標によれば2010年代にはプライマリバランスが黒字化してることになってるはずですが…。皆様におかれましては5年後に向けた準備を。

[society] 「これからどうなる? 47都道府県の経済天気図」 要約
北海道が寒いですね。

[society] 労働力人口、2050年までに2171万人減
そもそも生産年齢人口が15歳からってもの少々非現実感がありますが、急激に減って行くことには違いありません。その意味では、外国人間でスキルの伝達を始めているという「トヨタ 世界一への条件~グローバル企業の苦闘~」は唸らされました。色々問題はあれども30年後も生き残る企業に向けて手を打っている。

[society] 経済活性化と格差是正の隘路
欧州より圧倒的に長い労働時間とか、都合の悪い条件を見ないことにして、都合のいいことだけ欧州並みっての釈然とはしません。

[society] 少子化社会白書、父親の育児参加の必要性強調
欧米と比べるには労働時間+家事・育児時間で比較する必要があるでしょう。

[society] 派遣労働者の直接雇用、政府の義務撤廃を検討 経財会議
あれ、「労働ビッグバン」なる言葉が復活してるようですが…。
参考: [society] ビッグバンの顛末
参考: [society] とりあえず「労働ビッグバン」
参考: [society] 「労働ビッグバン」は、歓迎すべきことなのか?

[business] これはひどい! 実録、ステルス・マーケッティング
マーケティングに片足突っ込んでる身としてはむしろ面白い。自分を含めて消費者は露骨な宣伝を嫌うようになってますから、バイラルに期待する向きは大きそうです。反感を持たれるのを避けるポイントはやはりその商品・サービス自体に魅力があって、ユーザがカネを貰わなくてももともと他の人に薦めて回りたくなるかどうかというところでしょうね。WiiはYouTubeで露出してますが、商品に魅力があるから炎上していません。意図的に仕掛けるのは難しい。

[partner style] バツイチ日本人男性は、外国人女性に持てるのか?
[partner style] バツイチ日本人女性は、外国人男性が嫌いなのか?
初婚時と再婚時の国際結婚比率の比較。農村を中心としたある種の国際結婚を「持てる」というのはやや違和感がありますけど。

【2006/11/29】
[society] 「補助線:希望はどこへ行った」(編集委員:西井泰幸氏) (pdf)
肝心のどうやって?はありません。

[business] 「メディアによる時間の奪い合い」という思いこみをやめ、「場所」という観点からも考えてみよう
「場所」という視点は面白いですね。2点、気になるところをつけくわえると、1)平均世帯人数がどんどん減少し、20年後には1人世帯が「標準世帯」(一番多い世帯形態をそう呼ぶのであれば)になるとされている訳ですから、リビングの(当然そこに置かれるTVも)ない家庭が増えていく、ということになります。プライベートなツールとしてのTVが増えるだけな気もしますが。また、2)PCがマイナーなツールになる可能性は、ま、多分家庭ではそうだと思いますが、どちらかというとデバイスはどうでもよくて、同じ「ネット」を見てるかどうかということな気がします。つまり直近では、モバゲーのように、PCとケータイで相容れない全く違う世界が併存する状況が続くのか、オクトモ、EZ GREE、Yahoo! Daysらが頑張るかということでしょうか。もっとも、すでにPC内でも同じ「ネット」を見ていると言えるかというぐらい事実上それぞれのムラに分かれているのかもしれませんけど。

【2006/11/28】
[society] これまでの人生を、男性は平均66.6点、女性は平均72.7点と採点。概ね「幸せな人生」と評価。 (pdf)
これは面白い調査。団塊男性の自己人生評価が下がりっぱなしなのが切ない。本当に「嫌老社会」なんですかねぇ。

[society] 日本人であることの誇り
30代が低いのは何故? 仕事や子育てで一番辛い時期だからでしょうか。

[society] 「味わい深いグラフ」をさらに味わってみる
累積出生率の年代別変化。興味深い。第何子の要因が強いか、という研究では「少子化の決定要因と対策について:夫の役割、職場の役割、政府の役割、社会の役割」(pdf)とか。第1子の要因が50%とされ非婚化・晩婚化が大きいですが、第2子30-35%、第3子15-20%の要因も含めやはり経済環境の悪化がベースにあります。あと外国籍の場合出生率にはカウントされないのか、へぇ。

[society] 20代の政治意識 朝日新聞の安倍内閣支持率急落報道
従来型の右左では余りにアバウト過ぎる、ということで、外交観、経済観、家族観などで様々な組み合わせがありますね。

【2006/11/27】
週末は東京オペラシティの「コネクティング・ワールド」と「伊東豊雄 建築|新しいリアル」に行って来ました。前者は昨日で終わりですが、後者は絞り込まれた展示ながら非常に見応えがありました。各地に行った際には是非現物を見たいと思います。

[society] 高齢者調査: 1人暮らし男性は地域で孤立傾向 内閣府
[society] 一人暮らしのおじいちゃん、近所と交流なし24%
ある意味ではサラリーマン+専業主婦世帯が標準だった世代だからということもあると思いますので、ライフスタイルが多様化し5人に1人が非婚化するとされる中で、10年,20年後は一層進むのか、それとも違う種のコミュニティが出てくるのでしょうか。
参考: [society] 独居老人

[society] 契約社員らの正社員化規定を削除 労働契約法素案
現状に即してないから法律の方を修正するってのが本当に多いですね。現実を変えれば法律がついてくるとしたら何のための法律かということになりますが、でもま、そういう意味ではGoogleとかYouTubeとかもそうか。

[society] 医療サービス(の2極分化)
そう言えば歯科は今でもすでに高度なサービスを提供しているのを見かけます。

[business] 新サービス創出力とその規定要因-娯楽関連サービスを中心として-
サービス・イノベーションをどう仕組みとして実現するか。アンケートはやや誘導的かも。上手く行っているところだけでなく、上手く行っていない事例研究にも興味がありますね。

[education] 学級運営
これは興味深い。企業でもある面ではそうでしょうけど、子どもだと尚更か。

[partner style] 夫婦の会話:1日平均「30分以下」、熟年離婚の危機!?
「亭主元気で留守がいい」訳ですから当然戸惑います。「主人在宅ストレス症候群」と言うらしい。
参考: [business] 団塊リタイアのマーケティングテーマは何か

[partner style] 結婚資金を断つ「独身税」
「独身税」についてはエントリ書こうかと考えてましたがほぼ言われてます。雇用の安定が先、と。

[partner style] はてなブックマーク > シロクマの屑籠(汎適所属) - 「あの男性には、わたしの後輩を紹介したくない。」
ありのままの自分を受け入れてくれる人は母親しかいないよ、ってヤツですね。一昔前の「標準世帯」ではある意味で経済力で母親を手に入れているという側面があったように思われます。女性の生活は結婚によって一変するのに男性の生活は変わらない。経済力が同等になればそういうことにはなりません。「多様化」ということでは、変わるぐらいなら1人でいい、という選択もあってもいいと思いますが。

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