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2006年10月31日

ニュースメモ(2006/10/29-2006/11/04)

News

【2006/10/31】
[society] 企業の育児支援、男性社員への効果- 両立支援(ワーク・ライフ・バランス)は有効か- (pdf)
正直、離職率の低さと両立支援度の相関はどちらかというとビジネスモデルの優位性や業界における企業の地位による、社員や代替要員のゆとりの疑似相関になってる側面はあると思いますが、サラリーマン+専業主婦というかつての「標準」世帯モデルからの過渡期な今、乗り越える必要のある壁と言えます。

[society] 多すぎる私たち
上のゆとりの話も繋がってきますが、どうしてそんなに違いが出るのか不思議ではあります。資源の有無+人大杉だけなんでしょうか…? 何のための経済(成長率)なのかは同感。

[education] 高校の卒業証書は何を証明するのか?
進学校の高校生が勉強を大学入試に最適化するのは当たり前な気がするので、大学入試で調整するのが一番いいのですが、大学としても経営難時代で入試科目増やすこともできないでしょうしどうにも打つ手が。ちなみに自分の時は律儀に政経とかありましたけど、留年する気がない人は普通に内職でした。

【2006/10/30】
[society] 人事担当者の66%が「フリーター、NO!」…調査から
受け入れる側が重要ってのはこういうことですね。本当に供給が切迫してこないとまだまだ難しい。

[society] 農業という生き方、若者や中高年が農業に目を向けた理由
農家では若い人がどんどん逃散して後継者不足な訳で、隣の芝が青く見えてるだけにも思えますが…(興味や適性はあるとしても)。しかもITMediaエンタープライズなのは何故。

[business] 派遣会社で容姿の情報を登録 派遣会社の苦悩
実際は派遣を利用している側が要求しているから、なんでしょうけど。

[work] 若さは価値
人は皆自分の時間を投資している投資家。

[partner style] 少子化云々以前に、もう結婚制度って崩壊してるんじゃないだろうか?
おさらい。30-40年ぐらい前までのお見合いがワークしていた頃は恐らく「経済的理由」+「社会的圧力」+「性的動機」というところでしょうか。今はだいぶ弱くなりましたが辛うじて「社会的圧力」が一部で残っているぐらい? 経済的理由もなくなり、自由恋愛となれば、モチベーションはありません。少子化対策は30歳前後のリアルタイム世代中心で考えないとホントにピンと外れまくりになります。

[subculture] グラビアアイドルの高年齢化
これは面白い。一方の萌え系は相変わらず中高生メインですが、きちんと消費者側の世代交代がされてるからなのか、それとも…?

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2006年10月28日

ニュースメモ(2006/10/22-2006/10/28)

News

【2006/10/28】
[society] 多様化する働き方―その意味と課題
「多様化」について多面的な視点から。

[society] 内定辞退する学生急増 地方公務員人気「終わった」
景気が良くなると民間に流れるのは自然ではありますが、景気は循環しますからまた戻るんじゃないですか。

[partner style] 「おじさん」は40歳から!? 現代女性の男性に対する意識調査
守備範囲が広い。

[partner style] 仕事とカネとローンと女(男)
今のところ「負債」はないですが…深いところですね。
関連: [partner style] 俺の5年後、10年後はどうなるのか?
参考: [partner style] 子どもがいないというリスク

【2006/10/25】
[society] 日本の不平等
特に新しい話はないですが。

[society] 年長フリーターの再チャレンジ
企業次第の部分はあります。

[society] 学校で教えてくれないこと
求められているのはソフトスキル(ってのも謎な言葉ですが「人間力」みたいなもの)。

[society] 「団塊の世代」退職の影響(2007年問題)に関するアンケート調査結果 (pdf)
団塊世代退職による影響があるとの回答は1/4でそれほどインパクトはない。

[society] 雇用の現状【総合版】
最新のデータ集。

[busienss] 社員の不満と管理職の役割変化
管理職の重要性が高まるというのはその通りですが、単に運用が悪いという「彼らの問題」に帰するのではなく、そんな現場でも成果が出る制度を考えるというように「自分たちの問題」と捉えるのが制度設計のプロフェッショナルの仕事だと思いますが…?

[business] 数値目標の“暴走”をどう防ぐか
間違ったKPI導入のお話。

[partner style] 雑記帳:先に怒るのは妻、先に謝るのは夫 夫婦げんか調査
元調査は「「夫婦関係に関するアンケート調査」~配偶者に不満がある夫45%・妻66%、配偶者を信頼している夫74%・妻48%、配偶者に感謝している夫98%~」(pdf)。60代だと見合いが5割なので色々今とは違うんだろうなとは思いますが、夫が先に謝るのはま、こじらせない意味で正しいんじゃないでしょうか。

【2006/10/23】
[society] 心の傷を心の胼胝(たこ)に
[society] 元いじめられっことしては
思うのは子どもの頃の経験をバネに成功した人とそうでなかった人との違いは何か、ということですね。今の学校のシステムでいじめをなくせるとは思えませんのでなくならないことを前提として考えることが必要と思われます。

[education] 「頭のよい子が育つマンション」とは?
ホント、「頭のよい子」ブームですね。読み書きそろばんから表現・探求・交流へ。子どもが大きくなってきた時にはリフォームが前提の間取りに見えますが。

[subculture] 村山 由佳に聞く(前編)
映画化ですか。これは観に行かないと。

[subculture] はてなブックマーク > 萌え理論Blog - ロングテールは非モテを救うか
まさに「Second Life」というアバターベースの人生やり直し(?)MMOGがありますけど、自己愛やコミュニケーションが最大の問題である以上、中の人が変わらなければ何度やり直しても変わらなそう。

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2006年10月23日

人を育てるシステム

Business
 現在どういう問題が起きているかと言えば、誰も職業教育をやらなくなった日本という現実である。  企業は都合よく、学校に即戦力を輩出する教育をしろだとか、国に職業教育しろと言うのである。
「人を育てる」という最低限の社会的責任を放棄した企業

職業教育の崩壊には様々な理由が重なっている。長引く不況の中で新卒採用を控え、派遣・請負やフリーター、中途採用を増やしたことの反動として、今、就職氷河期世代に相当する現場リーダクラスが不足しており、現場リーダクラスは業務で手一杯で育成を担当できる人材がいないこともあるし、直接的には最もコスト削減がしやすい部分として、教育への投資を減らし、キャリアアップ・スキルアップはむしろ社員自身の「自己責任」であるということになったこともある。

また、社員にとっても、成果主義の導入により、直接成果に繋がり難いOJTのような他人の育成に時間を割く余裕はなくなっているし、終身雇用が崩れることで、下手に自分より優秀な部下が育ってしまうと、自分のイスがなくなってしまうという不安も起き、ますます育成へのモチベーションが高まりにくい状況がある。

その結果は、実際には自助努力で育つ社員が一部に留まったため、そのツケが今、現場力の低下という形で回ってきている訳だが、とはいえ、多少の「いざなぎ超えが確実視される景気回復」程度では、ますます厳しくなる企業の競争環境の中で、「古き良き時代」に戻ることはもはやほとんど考え難い。すでに成果主義や派遣・(時には偽装)請負、フリーター活用による人件費圧縮を前提としたモノ・サービス価格での競争になっているからだ。今の条件やリソースを前提にしつつも、自助努力だけに頼らない、システムとしての人材育成ということを考えることが必要である(*1)。

(*1)なお、個人的に大学での職業教育は余り現実味がない(=役に立たない)と思っているので、ここでは初めから考えていない。

当然ながら、これは簡単なことではない。成果主義による自己中化を防ぎ、チームとしての成果を高める方法としては、個人の成果ではなく、プロジェクトやチーム単位での成果主義にするということがあるが、フリーライド問題と表裏であり、高い成果が期待できそうなプロジェクトやチームに入りたがる人が続出してしまうという課題が残る。また、成果を売上や利益といった財務の数字だけでなく、顧客や業務プロセスの改善、人材育成といった総合的な観点から評価するバランススコアカード(BSC)というツールも近年よく採用されており、上手く適用されれば良いが、財務視点を別にするとしばしば誤ったKPI(主要業績評価指標)が設定されてしまうのが課題である。言うまでもなく、人は「KPI達成に適応した行動」をしてしまうため、本質的でない作業が自己目的化されてしまい、かえって負担が激増してしまったりする。

要は、やりたいことは、「ある人が、後進を育てた事で、育った人がその後達成した成果が、育てた人に適切に還元されることによって、現場での人材育成をシステム的にモティベートするような仕組みを構築する」ことではないだろうか。とすると、この「価値の流れ」はどこかで見た気がする。そう、以前にも人事の採用の話で少し触れたが、PICSY(伝搬投資貨幣)的な発想だ。

もともと、自分1人でできることには所詮限界があり、後進を育成することは、チームの成果を伸ばす上で意味があることだが、従来の成果主義にPICSY的な発想を組み込む(言うなれば、成果主義2.0)ことで、自己中化を防ぎ、後進を育てるという行動をより後押ししやすいことが期待される。もちろん、この仕組みにしても課題はある。育成された人が達成した成果のうち、「育成」の効果をどう評価するかということは必ずしもはっきりしないし、育成すると言ってももともとの素養や地頭、その仕事への向き不向きの違いがあるため、今度は「高い成果が期待できそうな人を育成したがる」最適適応行動が起こってしまうのは想像に固くない。ただ、多少なりとも人材育成をモティベートしやすくする仕組みとして検討してみる価値はあるのではないだろうか。

4534040032なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?
吉田 典生
日本実業出版社 2005-12-08

by G-Tools
4534040741「できる人」で終わる人、「伸ばす人」に変わる人
吉田 典生
日本実業出版社 2006-05-24

by G-Tools
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2006年10月21日

ニュースメモ(2006/10/15-2006/10/21)

News

【2006/10/21】
[society] NHKクロースアップ現代:介護の人材が逃げていく‥‥示唆されている解決方向が見当違い 」
著作権ビジネスにも似た構図がありますが、それよりタチ悪そう。

[soicety] 誰か法人税大増税案を!
企業からはむしろ「法人税率引き下げを要望」「法人税率引き下げ求める提言を承認…全国法人会総連合」といった感じですが、「システムの効率性」の問題については上と共通する話で確かに。

[society] 男女逆転
女性雑誌『VERY』にみる幸福な専業主婦像」(pdf)とかの「新・専業主婦志向」に繋がってくる話でしょうか。

[society] オカン男子
…「想像上の存在」じゃなくて、本当にいるの?

[work] 退職年齢に関する意識調査
「元気で働けるうちはずっと働く」と回答した人が6割。

【2006/10/20】
[society] 新卒市場を変貌させる少子化の影~大卒就職者数が10%増える中で、若者人口は△26%~ (pdf)
人口推移を見るといかに急速に新卒の供給が変化していくかがわかります。

[society] 請負法制「無理ありすぎる」 御手洗氏、経財会議で発言
本音が出てしまった感じですが、オリジナルの経済財政諮問会議議事要旨 (pdf)で文脈を(12-13ページ)。

[education] 「教育」と「親子関係」と「教師への非難」が、青春小説に与える影響
この担任評価シートは凄い。

[communication] 第三者的スタンスを固持する男性について
感情を出せない」「男性は感情表現が苦手」というところでしょうか。
関連: [book] 男性役割と感情制御

[partner style] はてなブックマーク > YouTube - スパモニ恋愛格差社会童貞オタクさらし1 / 2
例が極端ですが、ポイントは大筋合ってる?

【2006/10/18】
[society] 「いざなぎ」と並ぶ景気、3つの何故を考える (pdf)
つまり勢いがナナメに倒れたから長期化しただけ、ということでしょうか。

[society] 「生活意識に関するアンケート調査」(第27回)の結果
生活者の景況感はむしろ1年前より「悪くなった」が増加。「景気」をマスコミではなく生活実感から捉えるようになった。
関連: [society] みんな景気のせい?

[society] いざなぎ超える好景気って本当? 気の早い祝宴に広がるシラケムード、「命名の儀」は終焉の儀式
何で名前がついていないのかと思ったら終わった後に命名するものなんですね。

[society] 偽装請負、企業に一罰百戒 最大手クリスタルに厚生労働省がメス
日本には景気や需要変動に合わせたレイオフということがないので、景気循環に合わせたリソース調整をどうやっていくのかということが課題になりそうです。

[business] マネジメント層以上のホスピタリティマインドの追求こそCS&ESの原点
マネジメント層っても現場のミドルマネジメントはまさに疲弊の極地なのでは。

[business] 時給数百円で感情労働をさせるから、客の悪口も言いたくなるだろう。
元エントリが消えてますが、「マクドナルド店員激白!!モーオタはキモイ!臭い!モームスは消えろ!」でも流れが追えます。「サービスの花道(セオリー)」でも「マニュアルサービスの限界に挑戦!「マックは客の『わがまま』にどこまで応えられるか」」という記事がありましたが、ファストフードでワガママな要求(ま、「サービス」と呼べるほどのものでもないですが)してどうするんですか、という違和感がありました(本自体は良いです)。

[communication] 隠れたメッセージを読み取る
行間を読み取ったサービス提供の重要性。はっきり言わない日本ならではとも言えそうです。

[partner style] はてなブックマーク > みやきち日記 - 「所詮、女は顔で男を選ぶんだよ!」と言っている男の子は、まず自分の父ちゃんの顔をよく見るべき
恋愛結婚と見合い結婚の歴史的転換」を見れば一目瞭然ですが、例えば20代の親世代(1975-1985年頃結婚)では見合い結婚は25-30%ということで、実はもうすでにそれほど多い訳ではないです。ただ、生涯非婚率の低さ(社会的圧力や経済的理由)と相まってある種の層がかなりの確率でリカバリされていたことは確かそうです。

【2006/10/17】
[society] 男性が育児参加できるワーク・ライフ・バランス推進協議会提言について
大抵の職場では穴を埋める人員の余裕があるかということが課題ですかね。

[society] 30代父親の9割以上が「仕事より家族を重視」
そういうページでのアンケートなのでもともとバイアスはあるでしょうが、成果主義による2極化も一因か。

[society] NHK「日本の、これから」「医療、安心できますか?」
てか「日本の、これから」まだやってたんですか。ダルい娯楽番組化してるのでこのところ見てませんが、この分析が加わることで俄然面白いコンテンツに。
関連: [communication] 政治ゲームに敗退した医師達
肩書きや立場などによって必ずしも使えるとは限りませんが、感情に訴えるのは上手く使いこなせるといいなぁ、と思います。

[business] 「生活者1万人アンケート」で生活者の「流通チャネルの利用状況」を調査
30代~50代男性の利用が増加。シングル化も一因?

[business] 消費市場・中国のオピニオンリーダーたち (pdf)
価値観・消費行動意識が急速に成熟化。

【2006/10/16】
[society] 老後の生活に関するアンケート
2人で1月に必要なお金が40万円は高いようにも思えますが、有料老人ホームを考えればそんなものでしょうか。

[society] 介護はこの先生きのこれるのか
従来政府は家庭の無償労働を当てにしてきた訳ですが、もう今後は期待できません。

[soicety] 高齢化対策に対する教育費公的負担を含む少子化対策の相対ウェイトと出生率(先進国間比較)
高齢者率も考慮する必要はあると思いますが、圧倒的に配分が高齢者に偏ってる日本。

[society] 活力ある高齢社会-「生涯にわたるワークライフバランス」の実現-
1/4の人事担当者が「ワーク・ライフ・バランス」を知らない?
関連: [society] 少子化対策とワーク・ライフ・バランス

[society] 検証 : 企業が負担する社会保障コスト―少子高齢化時代に果たす役割を睨んでの国際比較―
社会保障の負担は国・自治体か、企業か。

[society] 「日本版デュアルシステム」はニート対策になり得るか
参考にしたドイツとは別物になっている。

[society] 少年の「親殺し」急増 格差社会のひずみか
むしろ格差意識格差ですかね。

[society] 悔しいなら生きろ
本当に辛い人に生きろとはとても言えませんが、「当てつけ」はムダ、と。

[education] 家計における教育費負担の実態調査(平成18年度) (pdf)
世帯年収に対する在学費用の割合は31%で収入が低いほど高負担率。

[partner style] 世界遺産・薬師寺で合コン 少子化対策 奈良県が奇策
写経とかとのギャップが面白い。

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2006年10月14日

ニュースメモ(2006/10/08-2006/10/14)

News

【2006/10/14】
[society] 日本の所得格差-OECDの「対日経済審査報告」が示すもの-
再分配ではなく労働市場の変化が原因。

[society] Works No.78 雇用・統治法制の新地平
「なあなあ」から法と契約の時代へ。

[business] 世界の将来シナリオと企業戦略
これは面白そう。さっそくAmazonで注文してみた。

[communication] 特集 : 2006年総裁選への極私的感想 (pdf)
首相も容姿とトークの時代へ。ま、総裁選はともかく、普通の国会議員の選挙は昔からそうですね。

[communication] 「ちょいワルオヤジのイメージ」に関する調査結果
「雑誌の中にしかいない仮想の人」に笑った。

[subculutre] ゲームがゲーオタだけのものでなくなりますように
ええ話や。実際、ソフトウェアとしては優れたゲームのUIほど気持ちいいものはないと思いますが、WiiはHI(ヒューマンインタエース)とSI(ソーシャルインタフェース)への挑戦な訳ですね。

[misc] don't take it for granted
「慣れ」こそ幸福の最大の敵。

【2006/10/11】
[society] 教育が就業機会を奪うことがある、という話
高度な教育を必要としている仕事の絶対数が少ないのに教育水準だけが上がって行った、ということ。自分で選択肢を狭めてしまっているという部分はありますね…この企業じゃないと考えられないとかこの仕事じゃないと考えられないとか。

[society] 独身男女の親との同居比率
男女で傾向に違い。

[partner style] ゼクシィ「結婚総合意識調査2006」
「したい」が7割、「したくない」が12%と国立社会保障・人口問題研究所の調査より結婚に関する意欲がかなり低い結果ですが、2択と5段階式という質問項目による部分もあるかも。

【2006/10/10】
週末は「ピカソとモディリアーニの時代」を見てきました。「光とヌード」(ウジェーヌ・ネストール・ド・ケルマデック)が良かったです。

キッザニアあと10/5にオープンしたららぽーと豊洲にもキッザニアを眺めに行って来ましたが(もちろん入る訳じゃないけど)さすがに混んでました。若い街ということもありますし、20-30代の若い人のお財布に優しい店が多いのでなかなか使い出があると思います。

[society] 北朝鮮が「地下核実験」 朝鮮半島に重大局面
[society] 北朝鮮核実験実施
織り込み済みなのか平和ボケなのかいやに平静を保ってます。間違いなくこれから大きく動いていくことになるのでしょうが。

[society] 「格差」ではなく「貧困」の議論を
相対的な格差ではなく絶対的な貧困こそが問題、と。

[society] 「再チャレンジ」 悪条件の繰り返しでは話にならない
正社員のイスが必ずしも座り心地がいい訳ではありませんが、正社員のイスの数が足りなければ更に不安定な非正規社員のイスを立ったり座ったりにしかなりません。もちろん、イスの数が同じのまま「再チャレンジ」を可能にするということは、正社員のイスを不安定にするしかないのですが。

[communication] 正しい女の子のほめ方
普通のビジネス書であれば褒める時は皆の前で、叱る時は個別に、ということになってたりする訳ですが、なるほど。

[subculture] 「DSライト」で美術案内・任天堂がソフト開発
森美術館でiPodでってのがありましたがこれは面白そうですね。でもま、いちいち追加料金払うのも敷居高いし美術館でiPod 聴いているのは音声ガイドのように初めから公開してくれた方が嬉しいですが。

【2006/10/09】
MBTI【私家訳版】のオリジナルの質問項目が以前から一部差し替えられていたので遅ればせながらこちらもアップデートしました(対応する項目は同じなので結果はほとんど変わらないはずですが、若干Extrovertedの率が上がるかも)。

[society] ボラバイト
むしろ、「徴農」はすでに「合法的」な形で始まっていると言っていいのでは。

[society] 本当の社会的弱者は誰なのか?
配分の見直しは必要だとは思いますが、最近でこそ若者の格差拡大が言われていますけど、昔から高齢者の方が遥かに格差が大きい訳で、高齢者の収入を平均するのはやや乱暴かと。

[partner style] 男性も株も大切なのは中身の良さ
中身、ですか。

【2006/10/08】
[society] 新政権に期待する政策課題に関する調査結果
中小企業は景気回復を実感していない。今の「景気回復」は声の大きい人に資本の移転が起こっているということ。
関連: [society] グラフで見る景気予報
関連: [society] 景気回復のジレンマ

[society] 日本経済の中期見通し(2006~2015年度)~成熟型社会での安定成長を目指す日本経済~
[soicety] 日本経済の10年予測~デフレ克服後の日本経済~ (pdf)
今後10年の予測モノ。少子高齢化の中で、どう持続可能社会を構築するか。

[society] 生活保護、過去最多の104万世帯 05年度の月平均
40世帯に1世帯の割合。

[society] プチ文革
マスコミがそれを取り上げるということは、そういう情報を欲しがっている人がいるということですよね。閉塞感やストレスが溜まっていて、鬱憤晴らしの対象を求めているということでしょうか。

[society] 生涯現役世代に対する疑問
競合しない仕事をやるしかないでしょうね。

[communication] ちょいワル男子
「LEON」の想定対象が30-40代に対して、実際の読者は40-50代なのは扱っている商品が高いためでしょうし、その意味でU25が活用というのはうーん、という感じもしますが。見られることを自然に意識しているというのはそうですね。

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2006年10月08日

恋愛市場主義とは何か

Partner Style

近年、恋愛至上主義ならぬ、読みが同じで別の文字を当てた恋愛市場主義という言葉を聞く。恋愛至上主義は恋愛の価値を何よりも上に置くということで、「ラブハラスメント」を招きやすいものの、理解しやすいのだが、恋愛市場主義とはいったい何だろうか。

似たような響きの言葉に本田透の提唱する「恋愛資本主義」があるが、こちらは恋愛市場における競争を煽る形で資本がカネを集めている状況を指しており、恋愛のビジネス活用とか恋愛のビジネス化と呼ぶべき現象を指している。ただ、いま恋愛において競争優位性を生み出しているものは、コミュニケーションとしてのファッションは別にすれば(特に若いうちは)カネやモノよりも人間的な魅力そのものであり、「なんとなく日経をdisってみる もしくはディスコミュの溝は金で埋まるのか」などにあるように、どちらかというと一世代前の感覚のようにも感じられる。

一方、恋愛市場主義は、文字通りに考えると、結婚も含めて恋愛市場というものがあって、そこで恋愛対象となる商品(人間のことだが)が取り引きされており、それらの商品価格(本質的な価値ではなく)が市場的に決定されるということを意味している。株式投資において「美人投票」という言葉があり、これはみんなが買っているものが値上がりすることを期待して、みんなが買っているものを買うという戦略があるが、それと同じことが恋愛・結婚市場においても起こっている可能性がある。ある種ロマン主義的な恋愛においてはパートナの選択基準はあくまでも自分の好みであり相性であったものが、(自分の好みや相性ももちろんあるとして)加えて(自分が属するグループの)みんなが良いと思っている人が良いという価値観である。

恋愛・結婚市場においてパートナを獲得する際の対価となるものは通常、自分自身である(一部の国際結婚を除いてはカネで買える関係を今のところ余り恋愛とか結婚とは呼ばない)。ということは、市場価値の低い人をパートナにしてしまうと、周囲から自分自身の市場価値を低く見られてしまうリスクがある。そのため、恋愛至上主義的な世界では、とにかくフリーでいることが奇異の目で見られることに結びつきがちだったが、恋愛市場主義的な世界では、単にパートナがいることではなく、恋愛市場価値の高いパートナがいることが重要ということであり、恋愛市場価値の低いパートナであればいない方がマシということになる。

もっとも、もとより恋愛が市場競争のものになかった試しはない。市場恋愛に対して計画恋愛の世界というのはあまり想像したくない。ただ、グローバル化や流動性が高まることで市場化が加速したことに加えて、結婚でリカバーされることができにくくなったり、「「恋愛資本主義」へ、ようこそ」にあるように恋愛の価値が相対的なものになる中で、かつての恋愛至上主義は力を失い、恋愛市場主義にとって変わられていくということが考えられる。

恋愛市場主義は必然的に一部の人に更に人気が集中する影響をもたらし、恋愛・結婚市場の2極化を一段と進行させるインパクトがある。加えて、一般的に自分の市場価値は他人がそう見るよりも過大評価しがちであるため、「いい人がいない」状況を容易に生み出す。「独身男女の結婚意思と異性との交際状況」に見られるパートナにおける格差拡大は、そうした恋愛市場主義が浸透しつつある1つの結果と言えるかもしれない。

【関連url】
[misc] KISS第123号「美人投票」
「価値」と「価格」のお話。

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2006年10月06日

ニュースメモ(2006/10/01-2006/10/07)

News

【2006/10/06】
[society] 少子化は反転したか (pdf)
出産期人口の減少により少々の出生率の上昇では出生数は増加しない。

[society] 「グローバル化と「モノ」と「ヒト」の標準化(Standardization)の進展」
「業務」の標準化ならともかく、「ヒト」の標準化は何だか気持ち悪さがありますが(もちろん大体のヒトは業務上は交換可能であるとはいえ)。
参考: [society] 日比協定「労働開国」は本物か

[society] 「男性に厳しく、女性に寛容な日本社会」という外国人女性起業家の見方 (posted by anomyさん)
「共同参画」が海外ほど進んでいないということのようにも思えますが、外から見るとそう見えるんですかね。

[society] ワーク・ライフ・バランス論の危うさ
この世代の男性の感覚だと、そうでしょうね。

[society] 都市労働者が、かくまで過酷な条件で働かされているのは、一体どういう理由か?
先生のいつもの。ま、ビックマックの値段で国際比較(→通貨を測る物差し : ビックマック指数(1) (pdf))よりは野菜の値段の方が普段の生活実感に近いですが。
関連: [society] 主要国の農業保護率

[business] 求人企業と求職者をつなぐ「言葉」の曖昧さ
「即戦力」とは「教育投資を最小限に抑えられる人」。

【2006/10/04】
[society] 特集ワイド : 30代に忍び寄る心の病 熱い40代、冷めた20代の間で
んー。周りでは20代が病んでる気が。30代はもうすでにメンタル的にタフな人しか生き残っていないということもあるのかも。

[society] 『プレジデントFamily』編集長に聞く(後編)?「自分の“人間力”磨かねば」、プレッシャーに迷える親たち - あいはらひろゆきの「家族ブランディング」 - nikkeibp.jp
親たちの不安を煽る商売って自白してるようなもの。

[society] 超リアルなお仕事体験パーク「キッザニア」を見てきました
以前も紹介した日本版キッザニアが始動。楽しそう。
関連: [society] 連合はキッザニアにパビリオンを出せないか
NHKニュースでもキッザニア。日本のは何か矮小化されてる?(ま、企業主体の日本モデルに合わせるにはそれが一番なんでしょうけど。)

[society] 格差社会―何が問題なのか
解決策は別として原因については全く同意。
関連: [society] 労働分野の規制緩和が労働市場に与えた影響~日本的雇用慣行の変容の観点からも積極的に求められる~ (pdf)

[society] 「生活者1万人アンケート」で生活者の「景況感」を調査~18.3%が「景気がよくなる」と実感、20.6%が今以上の収入を前提に将来設計~NRI「生活者1万人アンケート調査結果」(1)
景況感は若干好転。

[society] 少子化を招いている待機児童問題
公立と民間のコスト構造の違いをもう少し詳しく見てみたいところですね。単に保育士の給料の違いによって「効率性」に違いがあるだけだとしたらそれもどうかと思いますし。

[partner style] 専業主婦かキャリアウーマンか~男性の期待と女性の予定
男性の収入低下もあり、専業主婦希望派は減少し、両立派が増加。
関連: キャリアウーマンとは結婚するな(「社会学」への皮肉)

[education] プリスクール
最速0歳から(早っ)。「全国のプリスクール・キンダーガーテン:スペースアルク」で調べられます。

【2006/10/02】
[society] 平成18年版 青少年白書
現状と施策について。

[society] 働きに応じた公正な処遇の構築に向けて―労働時間を切り口とした正社員とパート社員の合理的な賃金設定手法―
「同じ仕事をしているのに」を掘り下げる。

[society] はてなブックマーク > ロリコンファル - 団塊の世代 −絶対的自信の世代−
ま、団塊批判は30年後自分たちに返ってきますからね。消費者として大いに消費して頂くのはもちろん、若者の邪魔にならない範囲でまだまだ頑張って頂く必要がありますし。

【2006/10/01】
雨の中「ペルシャ文明展」まで行ってきましたが最終日だけあってえらい混雑してました。

[society] 若年失業への関心の薄さについて
韓国では徴兵制との関係か、何故か関心が薄い。

[society] 休業調査:大企業8割に従業員の「心の病」 厚労省
[society] 7社に1社、残業100時間 医師面接、うち9割未実施
長時間残業では国家公務員も負けてないと思いますが、省庁のメンタルヘルス状況はどうなんでしょうね。

[society] 女性が働く県ほど出生率高い 調査会が報告書
労働力率と出生率の相関だけを見てしまうと各地域の事情が埋もれてしまいますので、元の「少子化と男女共同参画に関する社会環境の国内分析報告書」を見た方が良いかと。

[partner style] 白河桃子の「“キャリモテ”の時代」(第4回)“モテ”と“キャリア”の歴史 “妹負け犬世代”は不況に直撃された
いつもながらコメントが盛んですが、「次回は「夫婦年収合算、リスクヘッジカップルが幸せへの近道?」」なんて書いてる訳ですから、筆者は多分、男性は収入以外の部分で頑張れ、女性は男性の高収入を期待するな、(=双方に考え方を変えることが求められている)と考えているということだとすれば、男女の収入格差が小さくなって行く中で至って妥当な認識にも思えます。

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出生動向基本調査をグラフ化。

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「一応、東大です」とか「普通志向症候群」とか、あまりにその通りで笑った。多分、学校名の効果は容姿とか性格とか、他のリソースによって変わるんじゃないでしょうか。つまり、他のリソースが優れていればプラスイメージの方が喚起され、他のリソースが劣っていればマイナスイメージの方が喚起される。

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