2007年12月28日
ニュースメモ(2007/12/23-2007/12/29)
News【2007/12/28】
[society] どうしたら子供を増やすことができるのか
子どもを1人増やすのにかかる政策コストとしては児童手当よりも保育所の整備の方が4倍効果が高い。
[society] 視点・論点 「クリスマスに見る家族の変容」 (via こういうのはけっこう興味深い - finalventの日記)
面白い視点。「家族をめぐる事件」は関係ないだろとか、無理に価値観を合わせないで同居できる方がいいとか思うけど。
[society] はてなブックマーク > asahi.com:医療のコンビニ化 - 健康
助けて当たり前+直って当たり前の医療、動いて当たり前のシステム。何だろな…感謝の表現だけでも全然モチベーション変わってくる部分あると思うんですが。
[society] はてなブックマーク > 患者の皆さん、あきらめてください - 天国へのビザ Doctors Blog 医師が発信するブログサイト
これは難しい。未来のある人を優先的にという全体最適視点も分かるけど、最善を尽くして欲しい(少なくともそういう誠意を見せて欲しい)という家族の気持ちも当然ある。
[society] NHK教育 - 福祉ネットワーク - 働いても食べていけない - オリーブの牧杖 (セプトル)
「貧困」は単にカネがないことではない、と。
[society] 【格差問題】貧困スパイラルと下流食いビジネス
競争入札の例は利益回収モデルが違う(ビデオゲーム機とかエレベーターとかプリンタみたいなもの)だけなんでしょうから違和感ありますが。
[society] いじめに関する実態調査
「過去にいじめを経験したことがある」が45.7%って多いな。
【2007/12/27】
[society] 女性労働力確保に向けた次の一手- 専業主婦が求める働き方とは- (pdf)
在宅勤務、短時間勤務といった柔軟な働き方が求められている。
[society] 高齢者雇用と仕事のあり方- 高齢者とワークライフバランス- (pdf)
70歳まで働けるようにというのは年金支給開始年齢を70歳に引き上げたい意図が見え見えだからな。地域社会や家庭に居場所がなく会社しか居場所がないから、とか金銭的な理由で、というのはそれはそれで寂しいけど。
[society] 高齢者の生活困窮度の国際比較
生活に困っている高齢者の割合は日本は他国より小さい。
[society] ブータン王国に学ぶリーダーシップの形 (via 飛んでブータン)
これはすごい。国民総幸福量ってお題目じゃなかったんだ。
【2007/12/26】
[society] 大卒者の採用見通し調査(2009年卒) (pdf)
新卒者の採用ニーズは昨年よりも更に高まっており、売り手市場が続く。
[society] 新しい家族のかたち インビジブル・ファミリー (pdf)
何じゃそりゃと思ったら要は「近居」。昔から「イエ」を継がない子どもが新家/分家として近所に住むというのはあったと思いますが、今は特に継ぐものがないので全員別々に住むと考えれば。
[society] Business Media 誠:山口揚平の時事日想: そして、お金の正体とは何か
お金はコミュニケーションツール。もっとも、「それにつけてもカネの欲しさよ」の国ですし。
[society] 少年犯罪データベースドア:戦前の親を見習おう
「モンスター」は何も最近になって出てきた訳じゃない。本当に歴史に学ぶことが重要です。
[business] 生産性が高いのはどのような企業か?-企業特性とTFP-
研究開発やITに投資すれば生産性が高まる訳ではなく、それを生かす「組織資本」「経営力」が必要というごく自然な結論。「トヨタウェイ」みたいなものでしょうか。
【2007/12/25】
東京都現代美術館「SPACE FOR YOUR FUTURE アートとデザインの遺伝子を組み替える」を観て来ました。客層が結構若いなと思ったら沢尻エリカ100変化(「Portrait of ERIKA Sawajiri」→この辺)とかが出てましたのでそれかな。全般に面白さが分かりやすいものが多かったと思います。
[society] サービス産業の生産性は低いのか?-企業データによる生産性の分布・動態の分析-
一般にサービス業は製造業よりも生産性が低いと言われてきましたが、必ずしもそうでもないという分析。
[society] 労働生産性の国際比較(2007年版)
サービス業の生産性はG7諸国を含めて向上していない。
[society] まだまだ可能性がある家計部門による日本景気の拡大
「日本景気の拡大が5年以上も続いているのに、家計部門への波及が極めて限られているのも不自然」っても、そもそも、「景気拡大」自体が輸出産業において下請け中小企業へのコストダウン圧力や従業員の賃金圧縮によって実現したものじゃなかったんでしたっけ。
[society] 切込隊長BLOG(ブログ): グッドウィル事業停止へ、違法派遣で全800支店が二ヶ月から四ヶ月
[society] はてなブックマーク > asahi.com:グッドウィル事業停止へ 各地で違法派遣 厚労省処分 - 社会
派遣を受け入れている企業も困らないですかね。あくまで新規の契約だから働いてる人には影響ないのかな。
[society] はてなブックマーク > 出でよ、新しき知識人 「KY」が突きつける日本的課題 - MIYADAI.com Blog
宮台先生的KY論。「空気読め」の背景については概ね納得。「新しい知識人」との繋がりは今一つ良く分かりませんでしたが。
[communication] はてなブックマーク > 接続的コミュニケーションの陥穽 (内田樹の研究室)
内田先生的KY論。空気を読むことを求め過ぎる社会に感じる違和感を明快に書いてくれてすっきり。
[communication] はてなブックマーク > 【2ch】ニュース速報アワーズ:最近の日本では雰囲気を察することのできない人を排除する傾向がある
画像笑った。「昔からそうだ」という意見が多いな。後はアスペルガー症候群が増えているのかどうか。
[partner style] はてなブックマーク > 万事気楽に
丁寧かつ暖かいな。
2007年12月23日
お客様は「参加者」です。
Business | Society[society] はてなブックマーク > 集中治療室といつてもそれほど必死に治療をしてゐるわけでない:イザ!
「お客様は神様です」という言葉があるが、この言葉はあくまでもサービス提供側の心構えとしては意味があるかもしれないが、利用者側が振りかざすものではない。特にサービスにおいてはお客様は「参加者」である。
製造業においても製品サポートの重視、差別化、付加価値の向上のためにサービス化が進んでいるし、「2.0」的な流れやある種のオープンイノベーションの動きの中で、マーケティングや企画、研究開発のフェーズに顧客が参加することも増えているので一概には言えないが、シンプルには、製造業はあらかじめ作った製品を買うということで、一般に価値が生まれる場面に顧客とのインタラクションは少ない。
一方、サービス業においては、生産と消費がその場で同時に行われ、提供者と利用者のインタラクションの中から価値が生まれる(「同時性」)ことから、利用者がサービスの成立に役割を果たす割合が高い。サービス提供者と利用者が、サービスの成立に向けて同じ方向を向いて協力する必要がある。提供側に一方的に無理難題をふっかけたり、逆に無関心な「丸投げ」では成立しない。
例えばビュッフェ形式のレストランは分かりやすい。利用者は比較的リーズナブルな価格で好きなものを好きなだけ食べられるところに価値を見出すのに対して、店側も、もっともコストがかかるフロアスタッフの人件費を削減できることからメリットがある。もちろん、自分が取ってくるのが面倒な人は普通のレストランに行けばば座っていれば料理が運ばれてくる。ただしこの場合も静かに座っていて騒がないとか、メニューにないものを頼んで困らせない、など、サービスにおける一定の「プロトコル」を守る必要がある。
[society] ガソリン高騰でトラブル急増 セルフで軽油給油、エンスト
少し前にセルフサービス(*1)のガソリンスタンドで、軽自動車に軽油を入れて動かなくなるトラブルが増えているという笑い話があったが、これは利用者がサービスの「プロトコル」を理解していないために、サービスが適切に機能しなくなってしまった一例である。(この場合は、利用者の「常識」には頼れない、ということで、目立つところに注意事項を掲載する、究極的には、給油口のサイズをガソリンと軽油で変えるなどのシステム的な対処が可能であり、今後はそうなっていくだろうが。)
(*1)余談だが、日本における「サービス」の使われ方は「サービス残業」に代表されるように、本来の「service」にはない「無償」のニュアンスが強過ぎるが、「セルフサービス」は珍しく本来の意味の使われ方だと思う。
医療や教育、最近では一般の店舗を含めた場面で利用者の「モンスター化」が語られているのは、こうした「プロトコル」が成り立たなくなっていることを示している。中でも特に医療や教育が難しいのは、サービス提供側が、お客様を選びにくいことがある。普通のビジネスであれば、手に負えない、利益を生まないお客さまに丁重にお引取り願うのは一般的なことである(もちろん不況などで客が取れずビジネスが成り立たない場合はそうも言っていられないが)。例え利益を生むお客様であっても、提供側の人的リソースなどの問題で、利用者が増え過ぎると一定の品質を保てないと分かっている場合には、断らざるを得ない。高級料亭ではそういったリスクをあらかじめ避けるため「一言さんお断り」としている場合もある。
その点、「平等」の観点から、サービス提供側に断りにくい社会的認識がある医療や教育においては、ゴネ得やリソース不足問題が起きやすいのは仕方がない。それだけに、より利用者側の適切な「参加」が、サービスの持続可能性を保つために重要であるはずだ。サービスにおいてお客様は「参加者」であることを理解できない利用者が増えるのだとすれば、日本のサービスの現場(と「サービス生産性」)はまだまだ酷くなる。「べき」論に期待が出来ない以上、サービスの、法や契約、アーキテクチャ(*2)による「システム」化は不可避なのだろう。
(*2)例えば監視カメラとか会話録音とか。
関連: [society] レジデント初期研修用資料: 弱さを運用する文化
2007年12月21日
「大切なもの」はあるか
Partner Style | Society[society] 「酔って暴れない。大切なものがあるから。」JRがポスター - MSN産経ニュース
最近JRで見かける「酔って暴れない。大切なものがあるから。」というポスターに、どうにも落ち着かないものを感じていたが、どうやらこの感覚は必ずしも自分だけではなかったようだ。
[society] 「決して暴力はふるわない。大切なものがあるから。」に潜むもの - bluescatの日記 - コンテンポラリィ・ユニットG
「暴力それ自体が罪」なのであって、何かを理由にすべきでない、ということもあるが、もう1つ「大切なもの」がないと思っている人にとっては適切なインセンティブにはなりえないということがある。そして、ここでの「大切なもの」とは「守るべきもの」とも言い換えられるだろうが、今後の日本社会は、「大切なもの」「守るべきもの」を持たない層が増えて行くことが予想されるからだ。
従来の一般的な人々にとって、「大切なもの」「守るべきもの」は、このポスターで挙げられている家族や、仕事(職)、それ以外では恋人・友人、地域社会や近所との関係(世間体)、といったところだろうか。
言うまでもなく都市部を中心に地域社会の繋がりは弱まっているし、恋人・友人はともかく、「家族」については、非婚化や一人っ子化が進むことで、両親が亡くなるとともに、家族の繋がりがなくなる人たちは増えて行くことが予想される。
[partner style] 第二十二回「晩婚化・非婚化:人生80年時代の男と女と結婚」の議事録 (pdf)
[partner style] 「恋愛様式」の変化と晩婚化 (pdf)
「仕事(職)」についても、少し前にテラ豚丼やG揚げが騒がれた事件が記憶に新しいが、終身雇用がなくなり、非正規雇用が増えることで、企業への帰属意識は失われている。それはそれで企業として新たな人材マネジメントやリスクマネジメントに取り組んで行く必要があるが、一方の被雇用者にとっては、「仕事(職)」を失う事をそれほど恐れることもなくなる。
もちろん、「大切なもの」「守るべきもの」を持たない層を危険視することはそれこそ危険な考え方である。ただ、少なくとも、大切なものを失うということが反社会的な行動を抑制するインセンティブにはならなくなる。雇用環境やセーフティネットが崩壊し、人間的な生活が築けない中で、微罪を繰り返して刑務所に入りたがる人の話があるが、社会不安をもたらす一要因になる可能性はある。「大切なもの」に頼らない、新しいインセンティブの設計が必要なのではないか。
2007年12月20日
恋愛マーケティング2.0
Partner Style以前、socioarcでは「恋愛におけるセールスとマーケティング」について書いたことがあるが、ブログを使ってパートナーを求める例が出てきているようだ。もっとも、出会い系は従来からあった訳だし、マッチングということではネットは非常に向いているツールでもある(「恋愛市場におけるロングテールの可能性とその限界」)。
[partner style] はてなブックマーク > テクストによる恋愛放談: ★男と寝たい女を救う男はいるが、彼女が欲しい男を救う女はいない
このようにブログを使ってパートナーを求めることは、セールスとマーケティングという分類から言えば、まず可能性のある人(見込み客)にコンタクトして貰い、そこから自分に合った相手(優良顧客)を選ぶという意味でプル型マーケティングに含まれるだろう。言わば「恋愛マーケティング2.0」というところだろうか。
「恋愛マーケティング2.0」が男女の性別において非対称か、ということでは恐らく何かしらの非対称性は存在すると思われる。以前に書いたように、(変わりつつあるとはいえ基本的には)もともと、リアルの場でもセールスとマーケティングの割合は女性がマーケティング重視、男性がセールス重視である。その手のスレッドではよく格ゲーに例えられるが、男性がいつも「待ち」の姿勢で上手く行くのは容易ではなさそうだ。
しかし、ブログを使った「恋愛マーケティング2.0」に全く可能性がないという訳でもないだろう。2年前の事例にはなるが、私たちに強い印象を残したものに、オリエント工業を(そのスジで)一躍有名にもしたと思われる、ラブドールに次々とコスプレさせる日々を綴ったブログ、「正気ですかーッ 正気であればなんでもできる!(しょぼーん)」がある。このブログはすでに「ハッピーエンド」を迎えてしまっているため、その後筆者がどうなっているかは不明だが、少なくともブログがきっかけになって何かが変わったらしいことは確かそうである。
「恋愛マーケティング2.0」が上手くいくかどうかは、何が鍵なのだろうか。ブログはテキストによる情報発信が主体のため、容姿は(とりあえずは)関係ない。リアルの場、特に合コンのような短期決戦の場では、容姿が「足切り」「一次選抜」として機能する側面は否定できないが、ブログはいきなり中身、「二次選抜」から始まることになる。そこではブログのコンテンツの面白さや、文章から滲み出る人間性がコンタクトをとりたくなるかどうかの判断材料になりそうだ。容姿にあまり自信がなく、中身を見て欲しいと思っている人こそ、是非ブログを活用すべきということになる。
ただし、そこではもはや容姿を言い訳にすることはできない。それで結果が出なかったら…ある意味では、むしろ残酷ですらあるのかもしれない。
ニュースメモ(2007/12/16-2007/12/22)
News【2007/12/20】
[society] 事実上の景気後退となった07年 (pdf)
「景気後退はこれから始まるのではなく、いままさに最も厳しい谷間にさしかかっている」?
[society] 税収の国際比較
[society] 税収動向の国際比較
日本は比較的税負担の少ない国。偉い人は「中福祉 低負担」と主張してますね…実態はともかく。
[society] 消費税は低所得者に不利か?「逆進的」という誤解を解く|プリズム+one|ダイヤモンド・オンライン
消費税は「逆進的」ではない。ただし、あくまでも「比例的」であって「累進的」ではないので、「累進的」な状態を「公平」と捉えるのであれば、それに比べれば「逆進的」ではある。「公平」観による。
[society] 公的年金の運用は危ないか?へのお答え。:貞子ちゃんの連れ連れ日記 - AOLダイアリー (via hotsumaのURLメモ。)
いや、確かに期待していないとはいってもこれは…。
[society] はてなブックマーク > 「西北欧諸国と英国の経済的躍進」 経済問題:WHY? RIETI 経済産業研究所
「1993-2005年の12年間にOECD諸国の所得水準が何倍になったか」の比較で、日本はダントツ最下位。ただ「日本の「左翼」に本当に考えて欲しいこと - 躁うつ病高齢ニートの映画・TV・床屋政談日誌」で指摘されているように、単に地方分権すればヨーロッパの小国のような発展が自動的に起きる訳ではない。むしろ(優秀な人材が都市部に出やすいこともありますし)致命傷にもなりうる。全てのランキングで1位になっているアイルランドは、「IT立国アイルランドは一人当たりの国民所得の伸び率は世界一。」ということが言われてますね。ただし、英語の国で初めからグローバルビジネスを志向しているので必ずしも日本がマネできる訳じゃないですが。
[society] 既得権 - 狂童日報
既得権批判はブーメランで返ってくるよ、と。これほど妬みが多い国は他ではないのでしょうか…? 八代先生なんかは「双方からすり寄せる」などと仰ってましたが。
[business] 日本で売っても儲からない (浜田基彦の「走る 曲がる 止まる」):NBonline(日経ビジネス オンライン)
経団連も国内消費の回復のためには企業が賃金を上げる必要がありそうだということは認識しはじめてますが、それはあくまでも国内に向けて商売をしている企業の場合で、「ジャパンパッシング」で国内に向けて売る必要がなくなれば、賃金を考慮する必要はなくなります。
【2007/12/18】
[society] 再燃したオフショアリング論争 (pdf)
米国におけるサービス業のオフショアリング問題について。今後3,4000万人の雇用が流出する可能性。対人サービスやその場にいないとできない(ある種ガテン系な)サービス以外は全てオフショアリングの可能性。単に「高度な」教育というだけでなく、本国に残る職業に繋がる教育を行う必要がある。次のワープアと繋がる話か。
[society] はてなブックマーク > NHKスペシャル「ワーキングプアIII 解決への道」の感想
あ、見損ねた。本日深夜の再放送で観る。これまでの正規雇用者保護の厳格さから言うと米英よりも欧の方が近いはずですが、米英型になりつつ状況を意識しているということでしょうか。
関連: [society] NHKスペシャル ワーキングプア3
関連: [society] はてなブックマーク > 世に倦む日日 : 「ワーキングプアⅢ」 - 感動の報道傑作、政府に政策変更を迫る
関連: [society] Espresso Diary@信州松本:NHKスペシャル「ワーキングプアⅢ~解決への道~」。 - livedoor Blog(ブログ)
[society] ネタであって欲しい - 新小児科医のつぶやき
物理的に対応できないところに搬送しても患者助からない訳で、本当に意味分からん。これじゃ救急隊の責任逃れにしかならない。
[business] 年収が高いほど、自己表現のための商品にお金を惜しまない。キーワードは「自己愛」。 (pdf)
ファッション系のブランドと並んでSonyが入っている。家電売り場では同じように並んでるように見えますが、やはりちょっと違う位置づけなんですね。
[business] サービス」・コストに関する一考察-利用者の視点から-
値付けが難しいサービスの価格設定に関してコスト感覚の分析。超ざっくり言うとコスト感は人による、と。
[business] じゃらん国内旅行意向調査 (pdf)
「何故人は旅に出るか」を7つにタイプ分け。自分としてはどれもイマイチしっくりこないけど、近そうなのは風来坊タイプかな。
2007年12月15日
ニュースメモ(2007/12/09-2007/12/15)
News【2007/12/15】
また間隔が空いてしまいました。いくつか観に行ったところで、「北欧モダン デザイン&クラフト」(東京オペラシティアートギャラリー)はちょっとイメージが違ったけど自分が思っていたイメージの方が違ってるのかも。「サイレント・ダイアローグ 見えないコミュニケーション」(ICC)は拍子抜け。アイデアに面白さを感じる人もいるかもしれないけど。「フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展」(国立新美術館)は「牛乳を注ぐ女」引っ張り過ぎ笑った。日本初公開で目玉かもしれないけど、絵的には「楽師たち」とか「アムステルダムの孤児院の少女」とかの方が好きかな。平日でもとんでもなく込んでたので、今週末までですが恐らく絶望的かと。
[society] 日本経済のゆくえ―活性化への課題― (pdf)
グローバル化への対応、プロフェッショナルの重要性、若者からシニアの時代へ、など。
[society] 労働市場の柔軟化、教育訓練の促進など提唱-雇用問題の年次報告書発表-
一口に欧米といってもイギリスを除くヨーロッパは日本と同等もしくはそれ以上に解雇法制は厳しいようですから、類似の課題を抱えていそうです。
[society] 正社員並みの職務に従事する非正社員の割合
いつもの話で、何をもって「正社員並み」とするかが難しいということはありますが。
[society] はてなブックマーク > 痛いニュース(ノ∀`):接客業のアルバイトが若者の間で不人気
客の「モンスター化」が進んで割に合わなくなってるってことですかね。需給関係を考えれば賃金を上げるのが妥当ですが、もっとも、庶民向けの小売・飲食系はすでに外国人が主戦力な感。
[business] はてなブックマーク > fladdict.net blog: クリエイター to コンシューマーな直通エコシステム
もともと同人はそういう(「クリエイター to コンシューマー」な)ものですが、広告によるアテンションの獲得、バイラル的なマーケティングから販売までの流れが一気に繋がったところがポイントなのかな。
[partner style] はてなブックマーク > 「結婚」でつまずいた。:アルファルファモザイク
父親が優良大企業勤務とかだと、そうした企業では32歳で800万円は普通に超えてますから、知らず知らずのうちに最低許容ラインが上がってしまうんでしょうね。
[communication] はてなブックマーク >> Elastic: 「清潔感」は「エグゼクティブ」の言い換えではないか?
「感」ですから人によって違うということもありそうですね。トートロジカルですが「好感を持つ容姿」ぐらいの意味合いとか。
[mental] SEやプログラマーに忍び寄る“新しい”うつ|『うつ』のち、晴れ|ダイヤモンド・オンライン
いわゆるSEやPGがいるところではMacは使われてない、というのは置いといて、多くは取替えもきく(本当はきかないんだけど表向き一山いくらでカウントされてしまう)し収入も高くない(特に人材派遣系)のでは。鬱の要因としては圧倒的な長時間労働と人間関係の問題がもちろん一番大きいけど、それは産業特有ではないから、知的労働者の「新しさ」ということでは、ITとメンタルヘルスとゲーム脳のような深夜に強い光を見続けることから睡眠障害に繋がる要因の方がしっくりくる。
2007年12月07日
ニュースメモ(2007/12/02-2007/12/08)
News【2007/12/07】
[society] 2008年の景気見通しに対する企業の意識調査 | 帝国データバンク[TDB]
政府の公式発表に対して、企業ははっきりと来年の「悪化」のイメージを持っている。(賃金を上げられない中で)「個人向け減税」によって個人消費を回復して欲しいと考えている企業が多いというのは、やはり国内向けビジネス中心の企業の方が数的には多いためか。
[society] 大和総研 / 2007年度~2009年度企業業績見通し (pdf)
こちらは2009年度まで増益が持続。母集団が異なる。
[society] 責任ある経済政策とは何か (pdf)
現実的な予想ベースで考えるべきなのはそりゃそうだし、消費税中心に組み立てるのは負担の公平性という点で個人的には基本賛成ですが、今心配されてるのはこのタイミングで消費税増税が来ると個人消費にトドメを刺すのではということですよね。あくまで名目成長率なので、インフレターゲットで上積みすべきという話。
[society] はてなブックマーク > 外国人労働者の受け入れには反対です
うーん…外国人労働者の流入こそがまさに今、飲食、小売、農業、工場、ITといった現場で起きている「変化」そのものですからね。圧倒的に人が足りなくならない限り、ってのはそうですが。
[society] はてなブックマーク > 地方の衰退とホテル戦争 - 深町秋生の新人日記
なぜ衰退する地方都市でホテルだけが乱立するのか。面白い仮説。グローバル化もそうですが、物流や交通、通信の発展が一番色々な変化を起こしているってことでしょうか。でも地方に行く必要があるということはまだそこに出張するだけの「用」があるってことで、そのうちその「用」すらなくなる可能性もありそう。
[mental] 「働きマン」が危ない! 仕事と「一体化」する30代たち|うつ、のち晴れ。|ダイヤモンド・オンライン
「好きなことを仕事にすべきか」という何か最近どこかで見たような話だな。あと山脈の例えが「あるある」過ぎる。
【2007/12/06】
[society] 経済のグローバル化進行の中で求められる格差問題への対応 (pdf)
格差が広がる若年層と高齢者層についてのまとめ的な。
関連: [society] 労働政策の課題は何か (pdf)
関連: [society] 労働市場の構造変化と多様な働き方への対応 (pdf)
[society] グラフで見る景気予報:2007年12月
引き続き拡大基調という判断を継続。
[society] 深化するドルの危機
世界の多極化に向けた転機になるのでしょうか。
[society] はてなブックマーク > 「政府がお金を地方の農協や建設業に流し続けると、若者の都市部への流出がさらに加速して、地方はますます疲弊する」(川本裕子)
他はともかく、タイトルのは確かにロジックがどう繋がるのかよく分かりませんね。後継者がいない中小企業を他の企業が引き継ぐように、農業の法人化を進め、後継者がいない高齢農業従事者は農業インストラクタとして雇用し、仕事をある程度保障するとともにノウハウを継承する、政府はそうした事業に手を挙げてくれる企業を支援する、という形にはならないんでしょうか。
【2007/12/05】
[society] 国民の豊かさの国際比較 2007年版
OECD30ヶ国中、日本は7位。環境・健康指標が高く、マクロ経済指標が低い。
[society] 経済フローチャート~日本経済の現状と6ヶ月見通し(11月5日時点)~ (pdf)
依然として強気の予測。
[society] はてなブックマーク > J-CASTニュース : 日本は「不況」に突入した? 評論家やマスコミの危惧
企業も生活者もマインドがで重要だからこそ頑張ってアナリストがポジティブな予想をしてると思うんですが、メディアが一番煽ってるでしょ。
関連: [society] 実感なき景気拡大の背後にあるもの (神谷秀樹の「日米企業往来」):NBonline(日経ビジネス オンライン)
関連: [society] 上向かない賃金データ (pdf)
[society] 消費税の引き上げによる世帯負担額の試算-2007年と2011年の負担額の比較-
7%に引き上げられた場合、標準世帯で1%台の負担増。「標準世帯」はもう全然標準じゃないはずですが。
[society] 厚生年金を払っても貧困層になる可能性 / SAFETY JAPAN [森永 卓郎氏] / 日経BP社
支給開始が延びるってことは70歳まで働けるかってことですが、うーん、想像できない。
[society] はてなブックマーク > 池田信夫 blog 視聴者もストライキを
日本ではまだTVが圧倒的に影響力が大きいだけに、とにかく視聴率が下がらないことには始まらない。もっともNHKのニュースやドキュメンタリとWBSは観ますが…。
[partner style] はてなブックマーク > 見かけ以外に恋愛において勝負ができることランキング - goo ランキング
確かにカネが入っていないことが逆に不自然過ぎる。
【2007/12/04】
[society] サービスセクター生産性に関するサーベイ
サービス生産性に関する各種調査まとめ。
[society] 就業構造変化の国際比較~サービス産業の拡大と女性労働参加の促進~ (pdf)
産業構造の日米英比較。
[society] 新型インフルエンザ 日本上陸 恐怖のシナリオ|ダイヤモンド・オンライン
鳥インフルエンザについて。本当のことを伝えるとパニックになるから伝えないってのが日本ではありますからね。本当のところはどうなのか。
[society] 普通に生きて、普通に死ね~『会社員の父から息子へ』勢古浩爾著(評:柴田雄大) (毎日1冊!日刊新書レビュー):NBonline(日経ビジネス オンライン)
その「普通に生きること」自体が難しくなってるってことなんじゃないですかね。
[business] 空気読まない人には入ってきて欲しくないよね | WIRED VISION (posted by anomyさん)
これはビジネス上の新参者にとって商機がある(既得権益者は新参者を排除しようとするでしょうが、新参者を評価するのはあくまでも競争によってメリットを得る外部の生活者なので)からアリですが、yesマンばかりの裸の王様の御前会議で新人が空気読まない発言とかだと…。