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2009年07月30日

ニュースメモ(2009/07/26-2009/08/01)

News

【2009/07/30】
[society] いずれ始まる全国的な製造業空洞化~もはや良し悪しを論ずる段階でなく、必然的な流れか~ (pdf)
空洞化を前提として、経済成長できるモデルを考えろ、と。

[society] 育休取得100%、女性幹部5倍!ダイバーシティ企業は、いま
日本ではやはり、業績が悪いから長時間残業で労働環境が苛酷になり、男性しか残らない、という因果関係が逆の場合も依然として多そうに思います。ただ、「BS日テレ T.B.L 財部ビジネス研究所」でも紹介されてましたが、大企業は変わってきてる感じですね(今は単に不況で残業代を減らしたいだけなのかどうかの区別がつきませんが)。
関連: [society] ワーク・ライフ・バランス(WLB)の現状と課題

[society] 若者のライフスタイルと消費行動~若者は本当にお金を使わないのか!?~ (pdf)
「若者」世代は「団塊ジュニア」世代や、「アラフォー」世代とは明らかに違う価値観を持っている。
関連: [society] 消費嫌いのバブル後世代
関連: [society] はてなブックマーク - 痛いニュース(ノ∀`):モノがあふれる現代社会で、物欲がない消費者が増加中

[society] はてなブックマーク - フランスの日々: もうそろそろ日本はもうダメだと言わなくてもよい
戦後の日本は焼け野原から米国などを追う立場だから目標があった、経済大国となって目標を見失ったのだ、とよく言われますが、米国はこれからますます先を行く訳ですから、目標は別になくなってはいないと思うんですよ。どちらかというと(人口減少、高齢化等で)目標にできない、もしくは目標にしたくない、ということで。

[education] 社会が求める大学の人材輩出戦略~ まずは学部教授会の改革から ~
企業が求めるのは、「課題発見・解決能力」「コミュニケーション能力」「学習能力」といった「社会力」。

【2009/07/29】
[society] 高齢化社会を見据えた財政のあり方
財政の健全化のためには、消費税25-30%が必要。

[society] 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の推進を多様な人々の能力発揮につなげるために
ワークライフバランスの実現や多様な人材の活用が企業の経営にとってプラスなのであれば、企業は本来もっと真剣に取り組んでいいはずなんですが、実際には経済合理性だけでは考えられない、人間の非合理性ゆえなのかどうか。個人的に、労働力の供給がもっと逼迫していれば状況が変わるんじゃないかと思います(だから経済状況が重要)。

[society] 景況感の持ち直しから改善に向かう消費者心理― 失業不安見通しは依然高水準 ―
生活不安度指数は大幅に改善している。

[society] はてなブックマーク - 自殺者、半期で1万7千人超…最悪ペース迫る : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
[society] はてなブックマーク - 国は自殺について真剣に考えてないし、命を尊いなんてこれっぽっちも思ってない*ホームページを作る人のネタ帳
自殺にせよ変死にせよ、原因をできるだけはっきりさせることが、対策を考える上での前提になるのでは。

[business] 農業ビジネス~企業の農業参入は進むか?~ (pdf)
農業の持続可能性という意味で企業の参入は期待されますが、製造業にせよSPAにせよ関連性の薄い企業がビジネスモデルの横展開で多角化するのは、農業自体の利益が今のところ大きくないゆえに微妙であり、小売・食品・飲食業のような顧客接点に近い企業が上流を取り込むバリューチェーン拡張型の方が相性が良さそうな気がします。

[partner style] はてなブックマーク - 夫婦間BtoB取引で円満 弁当400円、セックス1回5000円 | AERA-net.jp
[partner style] はてなブックマーク - 男へ。結婚して妻とセックスしたら、ちゃんとお金払ってますか? 弁当作製代とか払ってますか?:アルファルファモザイク
[partner style] はてなブックマーク - 痛いニュース(ノ∀`):「専業主婦が無料奉仕なのはおかしい」と弁当1日400円、セックス1回5000円の契約を交わした夫婦…AERA
家庭のサービス化」は以前にも書いてますが、あくまでもアウトソースであって家庭内のサービス化は想定してませんでした。雑誌のAERAの方には散髪1000円という話もあって、それだったらQBハウスの方が本職でいいんじゃ、ということですが、家庭単位で見れば、今「流行」の内製化(家庭から外に出るお金を減らす)とも言えますかね。

【2009/07/27】
昨日の「未来への提言 元オランダ労組連合議長ロデバイク・デ・ワール ~雇用不安のない社会をつくる~」観ましたが、オランダのフレキシュリティ&セキュリティモデルを適用するには、「政府に対する信頼」「機能する労働組合」が前提になり、日本ではそこのハードルが高い感じです。

[society] 向こう5年間の日本経済見通し (pdf)
雇用の需給バランスが好転するのは2012年度。

[society] 雇用、設備投資の回復に必要な生産の水準
生産は回復に転じており景気は底を打ったことになっているが、雇用が回復するためには更に生産が36%回復する必要がある。
関連: [society] 雇用・所得環境の先行き~年度後半まで悪化が続き、以降の回復も緩慢に~ (pdf)

[society] GNH(国民総幸福度)ではかる日本の豊かさ (pdf)
「基本的な生活」や「精神的幸福」が1990年から比べて後退している。
関連: [society] はてなブックマーク - 日本をあきらめる - 池田信夫 blog

[society] 小売販売の動向と少子高齢化による今後の消費支出 (pdf)
人口減少による消費支出低下の影響は、2005年から2030年で7%減と予測。それ自体も決して小さくないですが、業態、地域、世帯種別等粒度を細かく見ると影響が大きいところと小さいところがある。
関連: [society] はてなブックマーク - Espresso Diary@信州松本:日本の若者は、4割も減った。

[society] はてなブックマーク - 最低賃金引き上げは失業率を上昇させるか? - himaginaryの日記
データをもとにした議論はいいですね。ただ、都道府県別の最低賃金と失業率だと、単に、都道府県ごとの雇用需要の違いによる擬似相関になってそうな気がする。
関連: [society] はてなブックマーク - 民主党の最低時給1000円構想、企業のコスト配分に変動も | Reuters
関連: [society] はてなブックマーク - お笑いダイヤモンドの「現実路線」 - 非国民通信

[society] はてなブックマーク - Gazing at the Celestial Blue 国連・女性差別撤廃委員会が日本政府の取り組みを審査
日本は外圧に弱いということになってますが、外圧があれば変わるという訳でもないのは何に違いがある?

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2009年07月23日

ニュースメモ(2009/07/19-2009/07/25)

News

【2009/07/23】
[society] 賃金はなぜ上がらなかったのか?― 2002~07年の景気拡大期における大企業人件費の抑制要因に関する一考察 ―
不確実性の増大、世間相場の低下、株主からのガバナンス、オフショアの影響を分析。

[society] “よく生きる”意志の確立
この世代はまだフリーターやニート、少子化が個人の自由を重視した結果と思ってるのかな。

[society] 企業の税負担率の国際比較
日本は中国やインドよりは低いけど、全体の中では高め。アルゼンチンの100%越えってどういうことなんだろう。

[society] はてなブックマーク - 負け組がリアル犯罪者に近づいている
承認フレームワークの拡張」で書いた通りですが、「家族」「仕事」「カネ」の3発エンジンは(財産家の子息子女とかでなければ)「仕事」を起点に連動してるから、バックアップとして機能してないですよね。

[partner style] はてなブックマーク - 不倒城: 結構本音で、いわゆる「結婚への高望み」の中身について聞いてきた
これは納得。結婚しなければ生きていけない時代じゃないことも後押ししてるのでは。だから、「いい人がいれば結婚したい」が9割いるからといって、マッチングの機会を増やせばその9割が皆結婚するということにはならない。

【2009/07/22】
[society] 個人消費回復の可能性を探る (pdf)
所得減が個人消費低迷の最大要因である以上、潜在ニーズの発掘というのも結局、異業種を含めたパイの奪い合いになってしまいますね。

[society] 少子化に歯止めがかかったのかー近年の合計特殊出生率上昇は、統計のマジックの可能性ー (pdf)
ここ最近の出生率上昇は晩産化によるものであり、生涯に産む子どもの数が増えている訳ではない、という例の話。団塊ジュニア世代の最後のチャンスとして少子化対策に注力した結果とすれば、本来ならばもっと上がっていないといけなかったということでしょうか。
関連: [society] 日本の子育てはフランスに追いつけるか (pdf)

[society] L字型経済を織り込む企業
設備投資が増えないというのは、企業が近い将来に景気は回復しない、と見ているということ。

[society] 「時間外労働への正しい対応のために」~労働法制を直視した合理的対応のすすめ~ (pdf)
「労働時間管理は会社の責任」。ここから忘れてるのがブラック企業かも。

[business] はてなブックマーク > ブランド広告が衰弱する理由 | WIRED VISION
SP広告がどこでそんなに増えてるの、と思ってたけどなるほど。とにかく顧客接点の小売が大規模化・寡占化で交渉力が強くなってる印象です。

[business] はてなブックマーク - コンテンツプラットホームの未来 - はてなポイント3万を使い切るまで死なない日記
コンテンツとプラットフォームが一体だったのはそもそもTVを始めとする従来型メディアがそうだったんですよね。それが(特にネットが出てきて)コンテンツとメディアは別々に考えることができるんじゃ、と一時的になったけどまた戻ろうとしている、と。一時期どの産業でも垂直統合から水平分業の流れだったのが垂直統合に戻ったりしているのと同じなのかな(厳密には単にそのまま戻ってる訳ではなく、部品レベルではモジュール化されていてグローバルで統合されているけど、バリューチェーンや製品+サービスという顧客への価値提供のレベルで垂直統合になってるように思われる。SPAとかもそう)。

【2009/07/21】
[society] 景気は底打ちしつつあるが、設備・雇用の調整圧力は高止まり (pdf)
依然として設備投資や雇用は厳しい状況。
関連: [society] コスト削減偏重に危うさ:4-6 月期決算を控え、09 年度利益計画の妥当性を再吟味する (pdf)

[society] 女性社員は企業のバロメーター (pdf)
専業主婦でもバリキャリでもない自然体モデル。

[society] はてなブックマーク - 子ども手当:子なければ負担増 民主がマニフェストで説明 - 毎日jp(毎日新聞)
多くの政策は再分配なので、再分配の対象に入らなければ負担が増えるのは当たり前ではあるのですが、使い道は一律な金銭支給より、駅周辺の保育施設の拡充や返還不要な奨学金に使った方がいいと思います。

[society] はてなブックマーク - 入社3年内の離職率35.9%――指導が必要なのは学生ではなくクソ会社w。 ニートの海外就職日記
[society] はてなブックマーク - 2009-07-15 - Economics Lovers Live
結局日本が貧しくなっているってことですよね。中高年層の賃金体系を維持するために若年層に皺寄せが来ていて、キツさは昔以上なのに、将来リターンがある見通しも持てない、と。
関連: [society] はてなブックマーク - Business Media 誠:辞めたくなくなる職場の作り方

[society] 日本人の国民性調査
これだけ変化するものを「国民性」と呼んでいいものかどうか。
関連: [society] はてなブックマーク - asahi.com(朝日新聞社):イライラしつつ、心のつながり求め…若者層、意識に変化 - 社会

[business] 第16回企業白書~「新・日本流経営の創造」~
日本売上比率20%を目指す。グローバル化一色とでも言うような。

[business] 「比較購入が9割」の時代! 選ばれる営業の秘密 - PRESIDENT - プレジデント
安いだけで買う訳ではなく、もともと買おうと思っているところから安く買うためにコンペする。これ売る側からすると結構タマラナイと思うんですが。

[partner style] はてなブックマーク - 婚前同居、結婚後の離婚確率高める デンバー大 国際ニュース : AFPBB News
一見逆の印象なんですが不思議です。国によって違ったりしないですかね。

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2009年07月16日

ニュースメモ(2009/07/12-2009/07/18)

News

【2009/07/16】
[society] 日本経済の行方と今後の政策対応 (pdf)
「過去最大の経済対策」は「過去最大の失敗」と指摘。
関連: [society] 将来の金融システムはどうあるべきか (pdf)

[society] 変わりゆく東海地方への「経済移民」~彼らの"棄民化"を放置してはならない~ (pdf)
東海地方への人口流入の変遷。

[society] 1世帯当たり平均所得金額が19年ぶりの低水準 ~「平成20年 国民生活基礎調査」より~ (pdf)
1988年というとバブル景気の時代ですが。

[society] はてなブックマーク - 民主党「製造業派遣禁止」へ 電機メーカー海外脱出は必至 | inside | ダイヤモンド・オンライン
[society] はてなブックマーク - 民主党の労働政策がはらむ大きな危険 | 山崎元のマルチスコープ | ダイヤモンド・オンライン
雇用の場がなくなって大量に失業が増えるだけだ、実態に即して考えろ、という考え方もあるし、そんな雇用はもともと日本にあっても仕方がない、最低賃金を生活保護以上に上げても成り立つ産業を育てろ、という考え方もある。
関連: [society] はてなブックマーク - 活保護うめえwww 最低賃金が生活保護下回る。:アルファルファモザイク

[society] はてなブックマーク - asahi.com(朝日新聞社):民主公約、夫婦別姓明記見送り 党内に根強い慎重論 - 政治
「野党だから提出できた」って…それはダメでしょう。

[business] はてなブックマーク - シュリンクする市場では競争はしない。競争しないと広告は出ない。 - 業界人間ベム
もともと日本は1つの業界に企業が多過ぎるから、過当競争に陥っている訳で、統合して国内の競争を緩和しつつ、海外と競争していく、というのは今後どんどん起こって来ると思います。広告だけでなくB2B分野では、こういう統合が進めば国内では仕事が減りますね。もっとも、海外の企業との競争は続くので、そこではビジネスはあるはずですが。

【2009/07/14】
[society] 働く時間と場所の多様性がもたらすもの―柔軟な労働時間とテレワークを中心に
働く時間の柔軟性・多様性、働く場所の柔軟性・多様性は、現状労働時間が長くなる方に働いている。

[society] ケインズ政策再考
財政政策をどう評価するか。
関連: [society] 社会保障への重点投資で「将来不安」の軽減を

[society] 情報通信白書平成21年版
「経済のサービス化・情報化が進み第二次産業のシェアが長期的に低下を続ける中で、いつまでも製造業に依存し続けてはいられない」ってそんなこと言っちゃっていいんですかね。

[society] 子育てしやすい地域社会の構築のために―地域社会の教育力向上に向けた取組を中心に― (pdf)
先日の「小学1年生の壁」(共働き世帯における小学校に入学後の大変さ)への対応という意味もあるかも。

[society] はてなブックマーク - プリウスが破壊する「いつかはクラウン」  JBpress(日本ビジネスプレス)
プリウスは結果であって、原因じゃないような。「いつかはクラウン」は収入が上がり続けることが予想できた時代の話であり、今は下手すると30代で頭打ちです。

[business] はてなブックマーク - 「小悪魔ageha」編集長にインタビュー、世の中には「かわいい」か「かわいくない」の2つしか無い - GIGAZINE
凄い真面目で一本筋が通っていて驚いた。

【2009/07/13】
[society] 労働政策に関する要望
東京商工会議所は解雇規制の緩和を要望している、と。最低賃金については「実態に即して」。
関連: [society] はてなブックマーク - 痛いニュース(ノ∀`):民主党 「最低賃金を時給1000円(全国平均)にします」…マニフェストに明記へ

[society] 少子化対策の抜本的見直しについて
「ファミリー・ポリシー」の概念は初めて聞いたかな。

[society] はてなブックマーク - 日本的経営が社畜を生んだ理由 - Rails で行こう!
適切な業務設計(業務分割)もなく皆が「自分の仕事」だけをしていたらスキマだらけになって日本の顧客が求めるサービスレベルは実現できませんがね。そもそも、全員経営者のアメーバ経営や、一段・二段高い視点で考えろ、というのがそれ自体で悪い訳じゃないと思う。

[society] はてなブックマーク - クビ代1万円也: EU労働法政策雑記帳
中小企業では今でも簡単に解雇されているのだから、それだったら、金銭的解決手段を明確に定めた方がいい、というところでしょうか。ただ、その金額が高かったら、結局自己都合退職を強要する、ということが横行しそうですが。

[business] 減少するファーストフードの利用意向(2009年版)
ファストフードも厳しいが、全般には低価格なほどしぶとい感じ。
関連: [business] はてなブックマーク - “独り勝ち”マックも失速? 6月売り上げ3年半ぶりマイナス  - MSN産経ニュース

[business] 魅力ある個店づくりに向けた「オンリーワン経営」の取り組み方について (pdf)
商店街の活性化については色々言われてますが、個別の店に対するこういう忌憚のない提言は貴重かも。
関連: [business] 「サービス産業化とこれからの店舗型商業」~店舗型商業ビジネスの可能性~ (pdf)

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2009年07月10日

雇用の「流動性の罠」

Society

タイトルは釣り。正規雇用と非正規雇用の2極化や、新卒採用偏重、多くの産業で見られる多重請負構造、いわゆるブラック企業が淘汰されない、といった、企業や雇用の諸問題の元凶、諸悪の根源が正規社員の解雇規制にあるという意見は根強い。

[society] はてなブックマーク - なぜ日本ではブラック会社が淘汰されないのか 日本は雇用の流動性が低いから、労働者の価値が低い - Zopeジャンキー日記

実際、これは正しいと思われるのだが、解雇規制が緩和されて雇用の流動性が高まれば、それで全てが解決するのだろうか。解雇規制が緩和されれば、確かに、ノンワーキングリッチと揶揄されている高い報酬を得ていて低パフォーマンスな、あるいは仕事をしていない中高年層(*1)が解雇されることになるだろうが、それよりも前に「育休切り」や「うつ社員切り」と呼ばれているような、より弱い立場の被雇用者もまた解雇される可能性がある。

[society] はてなブックマーク - うつ社員切り始まった(AERA) - Yahoo!ニュース

(*1)そういった層がそもそも大手メディア企業や超大企業以外でどれだけいるのかはよく分からないのだが。大企業であれば、子会社・関連会社や取引先への一方的な「出向」によって、中高年を整理し、人口構造を維持する仕掛けがあると思う。

大企業がある種の社会福祉的な機能を果たしていることが、高コスト構造を招き、ビジネスの非効率を招いているのは間違いないが、規制緩和によって解雇された社員は、結局のところ、雇用保険で企業や他の被雇用者の雇用保険料なり、生活保護で税金なりの公的な社会福祉機能で支えることになる。この場合、大企業および大企業の従業員(非正規雇用を含む)以外も支える側に回るので、雇用の流動性が高まることでトータルで失業率が上がるとすれば(城氏の提言のように、「一億、総請負化」などということになれば、誰もが城氏のように優秀な人ばかりではないのだから、実際そうなることが容易に予想されるが)、多数の人にとってはより負担が大きくなる可能性がないだろうか。

つまるところ、有効求人倍率0.44倍(2009年5月)というような状態で、雇用の需要が十分になければ、いくら規制を緩和し、雇用の流動性が高くなっても意味がないのであり、むしろ失業率が高まるだけである。そのためには、持続的な経済成長やデフレへの対応、それに加えて雇用吸収力のある産業の創出が最も重要になる(ただ、国主導の産業政策が上手く行く気がしないのも確かだが)。

経済成長や、イノベーションの面では、転職しても生涯賃金が下がることが多いので、優秀な人材がゾンビ企業に囲い込まれてしまうのがマイナスだ、という話もあるが、優秀な人材の回転を高めたいなら、解雇規制緩和よりも(優秀な人材はそうは解雇されないだろう)、企業に、勤続年数で加速度的に増える退職金ではなく、月給として毎月配分する報酬体系を選択できるようにさせた方がいいのではないか(優秀な人材だけがますます自分で出て行くから、企業はやりたくないだろうが)。

ブラック企業の自然淘汰効果については、もし本当に「日本の会社は99.99%がブラック企業」なのだとしたら(これは極端だと思うが)、どこに入ってもブラック企業巡りをしているだけで、ある種のカルテルであり、何の解決にもならない。ブラック企業は単に労働法のコンプライアンスの話であり、労働法を機能させることは運用コストがかかるが、一罰百戒でも何でも、着実にやって行く方が確実だ。もしくは、財源の問題はあるが、BIのような形で、ブラック企業に勤めるよりは、働かない方がマシだ、という選択肢を提供する、という方法もなくはない。

もう1つ、雇用の流動化によって、従業員の勤続年数が短くなれば、すでに勤続年数が短い企業がそうであるように、従業員に教育訓練を行う意味が薄くなり、労働市場から初めからスキルや経験を持った人を探すようになることがある。それが新卒採用偏重の解消にも繋がりうるが、逆に、新卒では採用され難くなって若年層の失業率は上がるだろう。教育訓練もまた、企業ではなく社会に委ねられ、より雇用需要の多い産業に労働力が移る時にも教育訓練が必要になることから、今以上にこうした仕組みが求められる。

企業のマネジメントも、雇用の流動性が高まる中で業務を回そうとすれば、職務定義書によって役割を明確に定義したり、業務手順書や情報システムを活用して業務を標準化したり、というったことが求められるようになるだろう。長期雇用による暗黙知や、ハイコンテクストな職場のコミュニケーションによって、今のようにマネジメントコストを下げている(ある意味マネジメントがラクをしている)訳には行かなくなる。

現在の雇用制度にガタが来ているとしても、このように、様々な仕組みが関連し合っているので、柔軟な労働市場を中心にした新しい雇用制度に移るためには準備が必要なのではないだろうか。解雇規制の緩和は、労働市場が機能するように様々な社会システムを変えた上での「最後のピース」ではあるかもしれないが、それが「最初の一手」であるとはどうも思えないのである。

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2009年07月09日

ニュースメモ(2009/07/05-2009/07/11)

News

【2009/07/09】
[society] 景気ウォッチャー調査(平成21年6月調査)
DIでみると、V字で回復してきているようにも見えます。

[society] 正規・非正規二元論を超えて-雇用問題の残された課題-
正規雇用と非正規雇用の2層で捉えるのではなく、正規雇用、常用・非正規雇用、臨時・非正規雇用の3層で捉える。

[society] 再チャレンジ事例調査
一旦子育て等で離職した女性の再就職に関する調査。就職前は「子どもの保育先の確保」、就職後は「子どもの急病などへの対応」で最も苦労している。
関連: [society] 就業ニーズ別にみた女性雇用促進の課題~15-44歳の有配偶女性の就業希望は268人規模~ (pdf)
関連: [society] 「小1の壁」 ~その先のワーク・ライフ・バランス~

[society] はてなブックマーク - 『POSSE』第4号つづき: EU労働法政策雑記帳
何この噛み合わなさ。

[society] はてなブックマーク - 99%の公務員は貧乏 - 「高給批判」は筋違い、リッチなのは、ほんの一握りのキャリア官僚だけ|すくらむ
[society] はてなブックマーク - それはそれとして公務員の方々、お仕事お疲れ様です - riverrun past...
雇用の安定性を別としても、有名な大企業よりは確かに低いかもしれない(日産やソニーの役員報酬と比較してどうする…ほとんどの大企業は役員でも3000万ぐらいで、その責任からすれば安い)けど、ほとんどの企業より高い、というのが大多数の反感を招いてしまうんですかね。

【2009/07/07】
[society] グラフで見る景気予報(2009年7月)
上向きなのは生産、輸出、公共投資で、設備投資、雇用、賃金は3ヶ月後もまだ下向き。

[society] 地域経済報告 ─さくらレポート─ (2009年7月)
今回、全ての地域が上向きだが、実際は濃淡がある。

[society] 地域経済から日本の再生を考える (pdf)
地域経済の再生による内需拡大。その方法は…やはりコンパクトシティですか。集約度を高めることで、中小企業やサービス業の「密度」による生産性向上、農業、林業、地域金融の活性化を実現する。

[society] 二つの「地方」
地方分権だけで、税金の使途が適切になるというものじゃないですよ、と。東京都からすれば、自分のところの財源だけでやってくれるなら分権して貰っても構わない訳で。

[society] はてなブックマーク - こりゃ、いまの日本には絶対作れないものだよなあ: [間歇日記]世界Aの始末書
ダッシュボードは別に何でもないですが、中に入れるデータが作れないんですね。

[business] はてなブックマーク - NHKオンデマンド苦戦 スタートから半年、採算の道険し - ITmedia News
コンテンツ課金が上手く行かないのかどうか。定額制の方が敷居は低いとは思います。

[business] はてなブックマーク - 割高でも客の絶えない農産物直売所:日経ビジネスオンライン
品質が実際どうかによりますが、2-3割高ぐらいなら全然アリですし、面白い取り組み。

[society] はてなブックマーク - ブラック会社が淘汰されない仕組み。 ニートの海外就職日記
アメーバ経営」は、社員全員が経営者なんですよね。

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2009年07月07日

人口減少を前提とした社会

Society

団塊ジュニア世代が30代後半となり、出生率反転のラストチャンスが消えつつある中で、少子化対策がもう手遅れという専門家の指摘が紹介されている。

[society] はてなブックマーク - 痛いニュース(ノ∀`):専門家「少子化対策はもう間に合わない」
(参考)国立社会保障・人口問題研究所の2055年までの人口予測[出生低位(死亡中位)推計]

少子化対策として何が必要かはsocioarcでもこれまでも触れてきたし、「ゼロから考える少子化対策プロジェクトチーム」でも遅まきながら真っ当な提言が出てきている。移民を導入するのも1つの選択である。一方で、日本は人口が多過ぎるから、減った方が良いのだという意見も少なくない。「人口減少を前提として作り変えられる社会」というのは具体的にどういうものだろうか。

人口減少を前提として社会システムを再設計することで、豊かな社会を実現できるという視点は、松谷明彦氏が繰り返し指摘している(*1)。

(*1)「人口減少社会の設計―幸福な未来への経済学」「「人口減少経済」の新しい公式―「縮む世界」の発想とシステム」など。要旨は例えばここ

確かに人口減少によるメリットは考えられるだろうが、依然として懸念されることも、主に2つある。1つは経済力の低下であり、労働生産性の向上によって、人口減少でも経済成長は持続できる、という考え方があるが、そもそもこれまでも労働生産性が上げられなかったものが急に上げられるのかということと、程度問題で、さすがに人口が2/3になっても成長を維持できるとは考えにくい。経済成長を持続すること自体が社会の目標として誤りであり、日本はもう経済的な豊かさは諦めて、これからは環境やこころの豊かさだ、という考え方もあるが、資源や食料の大部分を海外に依存している中では、経済の低迷が負のスパイラルに陥り、環境やこころの豊かさどころではなくなる可能性もある。松谷氏の「再設計」は企業経営のミクロ視点から見ると労働分配率を上げよとか企業規模を縮小せよとか、到底実現しそうな感じがしない。

人口減少そのものよりももっと危険なのは、言うまでもなく、少子化+高齢化による人口構造変化であり、生産年齢人口に対して高齢人口の比率が大きくなることで、高齢者を支える現役世代の負担が重くなり、社会保障(および財政)が破綻することである。いや、こんなことは20年前の小学校の教科書にも書いてあった記憶があるのだが。年金については、松谷氏の「再設計」では積立方式にすればいいということではあるが、積立方式では現役時にそれなりに高賃金を得ていなければ、生活できるほどの年金にならず、社会保障として機能しないと思われる(老後は「自己責任」ということだが)。また、年金とは別に医療・介護の問題もある。

人口減少を前提として社会を作り変えるとすれば、真っ先に対応すべきはこの問題だ。現役世代、その中でも実際の労働力を増やすには、女性の労働力率の向上に加え、高齢者層の労働力化の効果が大きい。現在は65歳未満までが生産年齢人口ということになっているが、これを70歳、75歳と広げることによって生産年齢人口率が維持される。年齢差別の撤廃、「いくつになっても働ける社会」は、これまでの経験を生かして社会に貢献したい高齢者本人の希望でもあり、家にずっといられても困る妻の希望でもあるが、何より国の希望というのが本音ではないだろうか。

とはいえ、65歳を超えた高齢者の希望者全員雇用は、企業側もそう簡単には受け入れられないだろう。そこで着目するのは、15歳以上65歳未満、という生産年齢人口の逆側の端になる。現在、生産年齢人口は15歳以上ということになっているが、「大学全入時代」(実際には約5割)には、バイトは別として、22歳までは実際には「生産」していない。

少子化の原因の1つとして、高等教育の負担感の大きさがある。常識的には、高等学校の義務教育化や、大学の無償化というのが高等教育の負担感、不安を軽減する少子化対策ということになる(日本のGDP比教育予算は他の先進国よりも低い)が、ただでさえ人口減少+高齢化で高齢人口比率が増大すると、全てが豊かな高齢者ばかりではないので、社会保障費の配分が悩ましい。

そこで、発想を逆転して、大学と大学進学率を減らすことで、労働力を増やすと同時に、高等教育の負担感を(結果として)なくすことを主張しているのが三浦展氏(*2)で、一見いつもの大雑把な論だが、少子化対策兼、労働力対策として意外に有効な可能性がある。競争力や生産性の向上に「教育が重要である」ことは総論として誰も否定しないが、どんな教育が有意義か、ということであり、産業界と連携し、若年層の雇用を促進する職業訓練中心に転換する、ということになる(イギリスに近いか。もっとも、イギリスはむしろ高等教育を強化しようとしているようだが)。ここでは受け入れる側の企業の取り組みが重要だ。逆に、金銭的に進学する余裕がないが、将来、科学技術(人文系を含む)を牽引する優秀な学生には、返還不要な奨学金を出す、というように、限られた教育投資の中で、「選択と集中」を行う、ということになる。

(*2)はてなブックマーク - J-CASTニュース : 大学進学率は20%でいい  「下流大学」に税金投入価値なし (連載「大学崩壊」第3回/消費社会研究家の三浦展さんに聞く)

その他、人口減少+高齢化に伴う地方経済問題の加速にどう対応するか、ということは遅かれ早かれ直面する(松谷氏の、地方に産業が分散して地方での就業機会が増える、という予想は、全然そんな気がしない)。こういった、人口減少を前提とした社会に変えるかどうかは、私たちの選択であるが、もしそうするとすれば、変えなければいけない社会の仕組みには、他にどのようなものがあるだろうか。

関連: [society] はてなブックマーク - 小渕優子少子化担当相 少子化の一因である晩婚化・未婚対策として「婚活」支援など10の提言:アルファルファモザイク

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2009年07月03日

「進み過ぎている」日本

Business | Society

残念ながらWebでは公開されていないが、IT系調査会社のガートナー社が提供しているレポートの中で、気になる「予測」を見かけた。「2013年までにはほとんどのソフトウェア開発者は、企業や政府機関のIT部門では働かなくなる」というものだ。代わりにソフトウェア企業や、システムインテグレータで働くことになると予測する。

恐らくこれは、ガートナー社が主に調査活動を行っている米国(および一部欧州)における話であろう。日本においては、すでに何十年も前からそうなっているからだ。

ガラパゴスとかIT後進国と揶揄されてきた日本が、実は「進み過ぎている」可能性を指摘される例は、最近、しばしば見かけるように思われる。携帯電話の販売モデルや携帯向け情報サービスの課金モデルもそうだし、Webサービスにおける「はてなブックマーク - 日本のwebがレベルが低い理由 - はてなポイント3万を使い切る日記」あるいは「はてなブックマーク - 日本のウェブは遅れているのではなく、急速に進みすぎたのではないかという仮説 : tokuriki.com」といった話も1つの例である。しかし、その中でも、システムインテグレータを中心とする、エンタープライズ向けのITサービス業は、いつも「遅れている」と考えられてきた。そのモデルを欧米が追っているというのはどういうことだろうか。

日本において多くのIT技術者がソフトウェア企業や、システムインテグレータで働くことになっている理由は、言うまでもなく、正社員の解雇規制の厳格さ、労働市場の硬直性にある。米国では、ITプロジェクトが起きる度に、必要なスキルセットを持ったIT技術者を直接雇用し、プロジェクトが終われば解散、つまりレイオフすることで対応する。日本では、そういったプロジェクトに応じた柔軟な雇用が不可能なため、長年、システムインテグレータがその役割を担当してきた。複数の企業のプロジェクトを担当することで、負荷を平準化する仕掛けであり、日本の雇用環境の下では一定の妥当性があるモデルであるとも言える(*1)。ただ、この仕組みでは、経営や業務とITの間で分断が起きがちであり、IT投資の投資対効果が低くなることで、コスト低減要求ばかりが強くなり、誰もハッピーにならない構図になりがちなため、しばしば日本のIT産業の後進性の象徴とされてきた。日本も米国のような企業によるIT技術者の直接雇用モデルになるべきだ、ということであった。

(*1)更にシステムインテグレータの中で、負荷の平準化を行うために多重下請け構造がある。

欧米のおいて企業のIT部門がソフトウェア開発者を雇用しなくなっているというのは、日本における理由とはやや異なり、業務部門担当者のITスキルの向上や、業務アプリケーションを業務視点で作れるツールの成熟(によって、IT部門に必要なスタッフが減っていくこと)や、業務パッケージや方法論の成熟によって、大手ITベンダにシステム構築が集約されていくことがその理由と言う。今ひとつロジックの繋がりがピンと来ないところもあるが、触れられていない最大の理由として、コストの問題があるのではないか。Infosys、Wipro、TCSといったインドの大手ベンダの米国でのメジャー化と、それに対抗するコスト競争力の強化のため、米国のITベンダがインドや中国へのオフショア化をどんどん進めている。もちろん、SaaSやクラウドのようなサービス化の流れもあるが、その開発を米国で行う必要はない。例えば、「インドでのソフトウェア・オフショア開発を成功に導く: IBMは米国での業務を縮小し、インドを拡大させます。」では、IT技術者をインドの賃金水準で米国からインドに移転させるという話が出てきている(*2)。企業のIT部門どころか、米国で働く場すらなくなる可能性がある。

(*2)ライブドアがコールセンタを中国に設置して、日本人を中国に送り込む話(「中国を舞台に仕事する!~ライブドア~ ライブドア&中国でキャリアUP!」)を想起させる。

このような状況では、日本の技術者が羨やんできた米国の待遇も、今後はどうなるか分からない。もしかすると、IT技術者の不遇という意味でも、日本は「進み過ぎている」のかもしれない。

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ニュースメモ(2009/06/28-2009/07/04)

News

【2009/07/03】
[society] 経済フローチャート~日本経済の現状と6ヶ月見通し(6月5日時点)~ (pdf)
6ヶ月後には雇用もようやく上向きに。
関連: [society] 景気回復は順当に持続するー避けたい「悲観の錯誤」ー (pdf)
関連: [society] 雇用・賃金統計09年5月~雇用者数の減少幅が過去最大に (pdf)
関連: [society] 雇用関連統計(2009年5月)~製造業を中心に雇用削減が続く~ (pdf)

[society] 趣が変わった「骨太の方針」
企業中心の政策から、需要不足を考慮し、供給・需要双方を意識した政策へと変わってきている。
関連: [society] 外需主導と内需依存 (pdf)

[society] 不況と少子化―景気後退によって結婚・出産意欲は低下するのか― (pdf)
経済成長率と出生率には0.654の正の相関、完全失業率と出生率には-0.855の負の相関がある。経済対策が少子化対策にもなるという話。

[society] 未来の日本は「専門店国家」
人口が減少することから、存在感を維持するためには国としての専門店化を目指す必要がある、と。

[society] 裁判員制度の由緒
日本が資本主義と民主主義の国じゃあない、ということなのかもしれませんが、お上頼みな日本では「向いてない」の一言だと思うのです。

[society] はてなブックマーク - 父来たる2009 - 日々是魚を蹴る
いいな、これは。日本はハイブロウな人や専門家がWebに出てこないのが残念ということですが、こういう風に若い人がリアルの言葉を拾ってWebに上げればいいのでは。

[society] はてなブックマーク - asahi.com(朝日新聞社):「労働法、守られないのは日本だけ」舛添厚労相が嘆き節 - 社会
「なぜなぜ」をもっとちゃんとやった方がいいんじゃないですかね。

【2009/07/01】
[society] 平成21年度新入社員「働くことの意識」調査結果
ネットだと一般に新専業主婦志向が叩かれることが多いですが、こういう調査だと女性より男性の方が共働き志向がずっと低いんですね。不思議。あと婚活意識も男性が高いというのが意外か。
関連: [society] はてなブックマーク - 付き合って2ヶ月なのに結婚の話を始め、子供はいらないけど専業主婦になりたいという女:アルファルファモザイク

[society] 需給ギャップの大幅マイナスは長期化するのか
潜在成長率の低下で結果によって需給ギャップが「改善」される可能性。

[society] 日常の買い物場所の地域差(2005年)
地方の郊外化を象徴するデータ。

[society] ホワイトカラーの生産性が低い理由 - Joe's Labo
現場の非効率、正社員の危機感不足というのは確かにあるけど、昨日の「雇用動乱 第2章 ~正社員はどうなる!?~」のように、正社員もこれからはどうなるか分からなくなってきてます。
関連: [society] 近年の失業の変動について

【2009/06/30】
[society] 2009・2010年度 経済見通し 最悪期を脱した日本経済 (pdf)
過去最大規模の経済危機対策を投入して(需給ギャップを埋める程じゃないけど)「今の状況」ですから…。
関連: [society] 景気底打ち後も、しばらくは不安定なまま推移~消費、設備投資の悪化はこれから本格化する可能性も~ (pdf)
関連: [society] はてなブックマーク - 日本の経済成長を世界最悪レベルと見通した、世界銀行とOECDの予測|野口悠紀雄 未曾有の経済危機を読む|ダイヤモンド・オンライン
関連: [society] はてなブックマーク - 日本はデフレ逆戻り、成長率マイナス6・8%…OECD見通し : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

[society] 将来世代の年金保険料は払い損か~2009年の年金財政検証関連資料から~ (pdf)
企業が払っている分も考えると、男性単身世帯(70%)、共働き世帯(90%)は払い損ですよ、と。

[society] 働く人の意識と雇用管理の動向 (pdf)
何故働く人の満足度が下がっているのか?
関連: [society] 特集:派遣社員の適正なマネジメントに向けて

[society] はてなブックマーク - asahi.com(朝日新聞社):待機児童、首都圏で急増 94市区調査、共働き影響 - 社会
何よりも真っ先にこれを解決すべきだと思うんですが。

[business] 成長する時間節約サービス
家事のサービス化。家事の機会コストは調理が月5万円で一番かかっている。

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