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2006年05月29日

ニュースメモ(2006/05/28-2006/06/03)

News

【2006/05/29】
[society] 再考 人手不足時代(2)~若年層の経済基盤の安定が少子化対策の大前提~ (pdf)
若年層の経済基盤の安定こそが少子化対策の大前提であり、その上でワーク・ライフ・バランスの推進や育児支援企業への優遇措置等を。ってもま、誰が鈴付けるの? って状況ですが。

[society] 「多様な就業形態に対する支援のあり方研究会」における議論の概要について (pdf)
色々な先生の報告要旨。中高年フリーターが21年に148万人とかいうのの元ネタですか。

[society] 年齢階層別に見た経済的格差の動向 (pdf)
高年層で縮小、若年層で拡大の方向。

[society] カーストという身分制度のあるインドから見た日本の格差社会
格差先進国というか、すでに似た状況になりつつあるかも。

[business] ダイバーシティ・マネジメント成功のための要件 立ちはだかる壁にどう立ち向かえば良いのか?
経営の「本気」度、管理職(現場)の意識、女性の意識が課題。

[partner style] 指組み手つなぎ
何でも分析できるものですね。

[subculture] メードカフェ:女性記者が体験 「ご主人様、大丈夫か?」
是非胸ぐら揺さぶって回って下さい。

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2006年05月25日

恋愛市場におけるロングテールの可能性とその限界

Communication | Society

Web 2.0の要素として注目されたロングテールはもはや改めて説明する必要はないと思うが、簡単に復習すると、従来型の店舗では、80-20の法則(パレートの法則)が成り立ち、2割の商品が8割の売上や利益を上げるので、そうした商品を限られた店舗にディスプレイしていきましょう、だとか、2割の優良顧客が同様に8割の利益を出すので、そうした顧客を大切にしていきましょう、ということだったものが、インターネット技術の進歩により、売り場が事実上無限のオンラインストアと進歩した検索+リコメンド技術で在庫、マーケティング、販売のコストが抑えられ、これまでビジネスにならなかった残りの8割のロングテール領域で利益を上積みできる、という話であった。

よく挙げられる例としては、ロングテール領域が比較的大きなビジネスボリュームを出しているとされるAmazonや、本当かどうかは不明だが、「登録されている曲で1回も購入されたことのない曲はない」とされるiTunes Music Storeがあった(ほら、この辺でタイトルと繋がってきたでしょ?)。

さて、ここからが今回の本題だが、十分に自由な競争環境が発生している現代の恋愛・結婚市場においても、この80-20の法則は成立していると考えられる。すなわち、2割の人が、8割の恋愛経験(機会でもいいが)を独占している、ということである。もちろん、ここでは「2割」といった具体的な数字に意味がある訳ではない。性別によっても分布に違いがあり、恐らく男性よりは女性の方がなだらかな曲線になっていると思われる(男性の方が極端なヘッド-ロングテール構成になっていると思われる)が、ここでは特定の割合の人たち(ヘッド側)に機会と経験が集中しているというところにポイントがある(図1)。

恋愛市場におけるロング(?)テール
図1 恋愛市場におけるロング(?)テール

従来型の「出会い」システムで、ヘッド側の機会と経験がより積み重なる方向に行くのは明らかだ。合コンが代表的だが、物理的にも心理的にもサイズの制限があり、合コンに参加できる人数には限界がある。人選にあたっては、自分よりランクの上の人を呼ばないとかいった行動があるものの、とはいえ限られた人数の中で場を微妙にするようなルックスや喋りの人たちに声がかかる可能性は小さい。そうなると、ロングテールのテールに行けば行くほど合コンに参加する回数が限られてくる訳だから、出会いの機会も必然的に減少する。

では、よりオープンな、少子化担当大臣の偉い人も検討しているらしい「お見合いパーティ」の場合はどうだろう。これも会場の広さの都合はあるが、パーティによっては職業や年収といった直接恋愛経験に関係しない前提条件はあるものの、逆に前提条件さえ満たしていれば、通常自分から申し込めるので、ロングテール側の人にとっても参加はしやすい。

しかし、そこで理想的なパートナを見つけるのは残念ながらそれほど簡単ではないかもしれない。場合によってはロングテール同士のマッチングになりかねないからである。恋愛・結婚領域において、ロングテールであるということはすなわち、自分を買ってくれる人が全国で比較的少数存在するということである(極力ポジティブな表現をしてますが)。そして、自分を買ってくれる人が全国で比較的少数存在しうる人と、自分を買ってくれる人が全国で比較的少数存在しうる人が限られた機会で上手くマッチングする可能性はそれほど高くない。

では恋愛市場におけるロングテールからカップルが誕生する可能性としてより高いものに何が考えられるだろうか。もうご想像つくだろうが、ロングテールと相性がいいのは出会い系サイト(結婚情報サイト)だろう。マイナーな趣味でも同志を見つけられるインターネットサイトでは、周囲の限られた中から探すよりは、共通の価値観を持ったパートナを探せる可能性がある。逆に、自分のプロフィールの公開により、データベースから自分に関心を持つ人が現れるかもしれないと期待される。

それでは、出会い系サイト(結婚情報サイト)の進化により、iTMSで「全ての曲が最低1回は購入された」というような状況が発生するのだろうか。残念ながらこれも話はそれほど簡単ではない。冒頭で確認したように、(ほとんど0)×∞=somethingと言われるような、ロングテールがビジネスとして成立しうるためには、在庫、マーケティング、営業、そしてクロージングといった、一連の販売やサポートプロセスが自動化されており、比較的一定のコストでスケーラブルになっている必要があり、そうでなけでばロングテールへの対応にコストがかかり過ぎて利益を食い潰してしまう。

出会い系サイト(結婚情報サイト)の場合、「在庫(=登録者)」はほぼスケーラブルだし、データベースからのマッチングも容易なのだが、肝心の「営業」と「クロージング」は普通の1対1の恋愛プロセスそのものとなり、まったくスケールしない。当たり前だが、iTMSのように、データベースで検索して気に入った人を見つけたので「恋人(パートナ)をダウンロード」という訳にはいかないのである(*1)。

(*1)スケールしないのはあくまで「恋愛市場」であって、出会い系サイトはもちろんスケールする。

もう1つの障壁として、そもそもロングテールの人たちが「登録しない」ということがある。「だから文化系男子は(女子も、かな)出会い系とか結婚紹介サイトを使えばいいのに」におけるコメント

出会い系や結婚紹介サイトは、なんか必死な人が多そうでイヤです。でもって、かっこわるいからいやです。もし出会い系でつきあった事が会社でバレたら絶対に笑い者になるでしょう。非モテである我々は、女の人と付き合うことによって自分が人並みだということを確認したいわけであって、付き合うこと自体が目的ではありません。よって、もっと自然な出会いを待つことにします。

はその1つの典型的なものだろう(ネタのようにも思えるが)。「登録されたニッチ商品」が検索技術や協調フィルタリングなどのリコメンド技術によって発掘されるのがロングテールの基本だが、そもそも登録されていなければ発掘されようもない。がっついているのはカッコ悪い、モテないという認識が、(基本的に正しいとは言え)流布したことで、ロングテールの人たちが、こうしたお見合いパーティや出会い系サイトにも能動的に参加せず、更に可能性の低い「自然な出会い」を望んでいる状況は、周囲の人たちがお膳立てしてくれるような職場のマッチング機能の低下とあいまって、非婚化を急速に進めていくことになりうる。

少子化に対する、偉い人や経産省の対策案がトンデモ扱いされるのは、普通に恋愛ができる大多数の人(…じゃあテールはロングじゃないじゃん)にとっては無理もないし、経済的な問題や雇用の問題の方が遥かに大きいのは明らかだが、例えばこうしたサイトへの登録の心理的障壁を取り除き、信頼性を高めることで(*2)、ロングテールを生かしたマッチングを広げていくことは、一定の可能性を感じさせるものである、かもしれない。

(*2)信頼「感」だけが高まっても消費者金融みたいなことになるのでアレだが。

【関連url】
[society] 「少子化時代の結婚関連産業の在り方に関する調査研究報告書」について

【関連書籍】

449255550180対20の法則を覆す ロングテールの法則
菅谷 義博
東洋経済新報社 2006-02-24

by G-Tools
4883994422なぜ結婚できないのか 非婚・晩婚時代の家族論
菊地 正憲
すばる舎 2005-04-21

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2006年05月24日

ニュースメモ(2006/05/21-2006/05/27)

News

【2006/05/24】
[society] 子どものくらしとお金に関する調査
こづかいの相場とか、子どものお金観とか。

[society] 「少子化問題に関する提言」について〜「出産・子育てに優しい経済社会」の実現に向けて〜
今後5年間を集中対策期間と位置づけ。

[society] ディベート経済 格差問題をどう見るか
格差拡大が政治を動かす力…前回はそれが自民党大勝だった訳ですが。

[society] 教育の機会 所得次第
公立が強い県に引っ越したほうがある意味安いかもしれません…なんていうとお里が知れそうですが。

[society] ニート妻高かった…「安月給」の代償とは
これはさすがに個別の話で「何でも格差社会」かと。

[society] ニートは扶養控除外 自民が検討。
「すき間」は言い換えれば「遊び(機械の連結部分が、ぴったりと付かないで少しゆとりがあること(c)大辞林 第二版)」とも言えます。あらゆるところで余裕がなくなっている。

[society] 少子化対策には子持ち/子なし若年層を呼べば
当然偉い人は分かっているはずですが…。増税は取りやすい所から、政策はやりやすい所から、ということなんでしょう(使えねぇ)。

【2006/05/22】
[society] 格差問題の本質は何か
不況が作り出した若者の不安定雇用こそが問題、と。

[society] 報道特捜プロジェクト ニート特集 本人によってYou Tubeに
また番組のトーンが相変わらずな。確かにneet3の後が気になる。

[society] 団塊世代は買い手としてきちんとお金を使うのか
段階世代は消費経験値が少ない? IKEAは若者向けの低価格路線ですから、そもそもセンスが合わないだけな気もしますが。

[society] 少子化対策「お見合い国営で」 猪口担当相
これこそ地方や民間じゃない理由がよく分からないところですが。
関連: [society] 子育て世代への経済的支援は歪んだ政策決定だった

[society] 「リセット世代」と未成年者による犯罪の関係性
ケータイのアドレス帳ぐらいのものじゃないんですかねー。

[society] 気になるニュース:「戦後2番目の景気拡大期」本当に?
大企業と中小企業、法人と従業員、富裕層と庶民、高齢者と若年層といった分配の変化に注意する必要があります。
関連: [society] 景気拡大「バブル超え」

[society] なんでもいいから格差社会
残念、どういうレスがつくのかなーとわくわくしてくるのに元投稿が消えてる。

[partner style] 「男」という病、「女」という病
本文も面白いですがコメントの「抽象度が高ければ高いほど進化的に適応的」ってのが興味深い。

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2006年05月19日

ニュースメモ(2006/05/14-2006/05/20)

News

【2006/05/19】
[society] 「ビジネスパーソンの新入社員に対する期待感」に関する調査結果~新入社員に期待する能力は、技術的な即戦力より社会人としての基本的動作~
「コミュニケーション能力」「向上心」「協調性」「基本的な対人マナーにのっとった行動」「誠実さ」「素直さ」 に期待。

[society] 大人ニート
超氷河期時代の爪痕。

[society] 労働時間の規制緩和がもたらすもの~ホワイトカラーエグゼンプションの効果~
標準時間でどの程度の「成果」が妥当なのかを決めるのは難しいですからね。

[society] はてなブックマーク - livedoor ニュース - 奥田会長、努力の大切さ訴え
ま、「カネがないから結婚すればいいじゃない」と読めなくもないでしょうか。努力が大切なのは疑うべくもありませんが(努力の方向性が重要ですが)、誰が言うかで反発も起きてしまいます。

[society] 人口変動の経済・社会的影響〜よくわかる日本の人口(11)【まとめ】〜 (pdf)
総人口減少より生産年齢人口減少が大きい。

【2006/05/17】
日にちが空きましたが、少しずつ追いついていきます。

[society] 自殺者:8年連続で3万人超 「格差社会の影響」か
[society] 自殺者、8年連続で3万人を超す
日本以上に格差が大きい国はいくらでもありますから、単に格差社会というよりは、格差以上に、日本社会環境下で生き難くしている原因は何か、ということだと思います。

[society] 誰が貧乏人やねん!!
政治色が強いのでどうかなとは思いましたが、こういう構造はありますね。特に金融サービスは(ロングテールに対する)「ヘッド」向けですし。

[society] 「ウザイ」と「キモイ」の間のゆるやかにして決定的な断層
これは社会の変化を捉える上で興味深い視点かも。

[society] 移民問題を問う② ~メルティング・ポットからサラダ・ボウルへ~
単に言語の問題も大きいのかなと思いました。

[society] 商品は床に
日本の感覚だとありえませんが、もしかしたら10年後は日本もそうなっているのでしょうか。

[communication] あ、こいつ人間なんだ
そういう意味で子どもは残酷ですよね。ま、大人になると、利害を計算する小賢しさが働いたり、表面上笑顔で対応できるようになるだけで、本質が変わっている訳ではありませんが。

[misc] グーグル脳
論文やレポートのコピペはどうかと思いますが、ビジネスではあくまで利益を上げられるかどうかですから、余り関係ないんじゃないかな。

[misc] 更新停止時における閲覧者のエントリ使用許諾条件。
半月経ちましたが、今後が気になります。サイトの遺言のあり方とは?

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記憶彼女

Communication

以前、NHKでサイボーグの番組の再放送をやっていたが、その中に人の記憶の改ざん(変更)の話があった。テクノロジの進歩によって、将来ある種の脳内彼女(彼氏)が記憶の改ざんによって現出し、ある種の非モテの人たちが救われる時代になるのだろうか。

科学的なことは全く素人だが、可能性としては、五感の神経にフルに信号を送ることで、今付き合っているという「設定」にするバーチャルリアリティもありえなくはない。ずっと白昼夢のような世界にいるイメージだ。しかし、現実生活は自分自身が良く知っている「主人公」であるがゆえに、両立するには、辻褄を合わせ切るのに余りにも多くの「設定」が必要になるため、画面の向うの電車男ほど話は簡単ではない。

そこでまず想定されるのは、昔何人かと付き合っていたが、たまたま今はフリーという確認がしにくいような形での「設定」をインプットすることである。脳内彼女(彼氏)に対して言うとすれば「記憶彼女(彼氏)」となるだろうか。もちろん、コミュニケーションコンピテンシを始めとして、記憶以外はそのままな訳だから、コンピテンシはないのに自信だけはあるというアンバランスな状態になるが、それでも対人関係におけるプラスイメージの経験(存在を肯定された経験)の積み重ねによって構成される承認の記憶は、生きていく上で支えになりうるものである。

承認の記憶ということでいうと、自身の経験にプラスイメージが多いか、マイナスイメージが多いかは、昔TVでやっていた記憶があるが、例えばこれまでの人生の中でもっとも印象に残っている思い出をポジティブな思い出・ネガティブな思い出を合わせて3つ挙げる、といった実験によって分かるだろう。一般的に、このような質問に対しては、多くの人が2つ以上をポジティブな思い出として挙げるものらしい。前向きに生きるために、辛い思い出をできるだけ風化させ、良い思い出を美化させるような作用が働くのだろう。

しかし、ここで2つ以上ネガティブな思い出を挙げてしまう場合、ネガティブ思考に陥りやすい記憶が構成されている可能性があり、記憶の一部削除もしくは改ざんによってポジティブ思考を取り戻せる期待がある。一方、そもそも思い出になるような経験がない場合は、逆に記憶を新規に追加することが考えられる。

物理的なサイボーグ技術は事故や病気等に失われた臓器・肢体を復元するという医療的な意味で期待され(もちろん、軍事的な用途でも期待されているが)、実用化も進められているが、脳の研究が一層進歩すると、このように、記憶の改ざんによって、辛い経験によって欠けたこころを復元するという治療や、もっとカジュアルな用途に使われる可能性がある。

もっとも、そうした喪失(あるいは虚無)を抱えて生きることこそが人間的である、とも言えるのであるが。

【関連エントリ】
ベーシックアクノリッジメント(基本的承認)

【関連(?)書籍】

4790709744過去と記憶の社会学―自己論からの展開
片桐 雅隆
世界思想社 2003-02

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4062099640封印された叫び―心的外傷と記憶
斎藤 学
講談社 1999-12

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2006年05月16日

消費者天国のカラクリ

Society

ウォルマートは環境保護の前に人間と地域社会を保護すべき
「もっぱらウォルマートの買い物客であり、かつそれ以外の何物でもない者」の利益

モノ・サービス余り(=提供されているモノ・サービス量に対して、消費者が支払えるカネ・時間・空間・アテンションの絶対量が少な過ぎる)の中で、一般消費者にとっては更なる低価格・高いクオリティ(*1)、富裕層には「特別感」の提供といった形で競争環境が激化しており(もちろんそんなに単純ではないが)、消費者にとっては天国だが、供給者(供給者)、特に現場で働く人たちにとって厳しい時代になっている。

(*1)典型的なところでは、「Cheap Revolution」などという言葉で語られ(これは技術革新による際限ないグローバル競争の激化ということであり、今回の主旨とはやや異なるが、実際はこれが一番大きいかもしれない)、インターネット上のブログやSNSなどのサービスは、通常、利用者に無料で提供され、事業者にとって恐らくほとんど利益が上がっていないにも関わらず、システム停止やサービスレベルの低下に対してはしっかり非難される。

そのような中で、私たちはある時点、それも恐らくは起きている時間の中でより多くの時間においては供給者であり、不況の中でリストラにより少人数でより多くの仕事をこなさなければならない上、消費者からの厳しい要求に悩まされており、そしてしばしば「顧客満足」のため可能な限り対応することを求められるにも関わらず、なぜひとたび消費者の立場では、過酷な要求を突き付けるのか(回りまわって自分に返ってくるのに想像力が働かないのか)、という疑問が沸くのは一見自然ではある。

このような疑問への回答の1つは、社会のあらゆる場面で余裕が失われていく中で、消費者の経済的な余裕が「それどころではない(売り手のことを考えている余裕はない)」ということで、最近まではデフレ下で企業の収益悪化→社員の収入減/リストラ→消費者の購買力低下→企業の収益悪化の負のスパイラルが発生していた可能性がある。冒頭のようなGMS/SM領域ではこれが当てはまるかもしれない。日本は、衣食住+αのコストが高く、最低限の人並みの生活をするのにもかなりお金のかかる国である。ただ、これだけでは昨今メディアで言われているような「景気回復」下での個人消費回復傾向の中では説明しきれない。

2つ目としては、精神的な余裕ということで、「ストレス解消の必要性が高まっているため」ということも考えられる。リストラによる企業のスリム化で、社員1人当たりの業務量は増えていることもあり、供給者の立場で、極めてストレスが溜まりやすい状況が発生しているため、消費者の立場では、ストレスを発散するために、ある場面では自分も供給者であるということを忘れてしまうという可能性である。自分へのご褒美型消費の拡大や、何かが欲しいというよりも、買い物自体が趣味になってしまう状況は、この説を支持していると言える。

しかし、もっと大きいのは、実はこの「生活者は消費者であると同時に供給者である」という前提自体が単に間違っている、ということではないだろうか。つまり、より供給者である部分が大きい人と、より消費者である部分が大きい人、あるいは、消費者であるが、供給者である時間を持たない人がいる、という非対称性である。

供給者として働いて手に入れたカネで消費者として振る舞うとしても、人は単独でモノやサービスの提供と購入が完結している訳ではない。通常、家族やカップルといった単位でモノやサービスと、カネが交換されるからである(もちろん、その単位の中では、専業主婦の労働価値が年収1500万円に相当するといった調査で示されるように別種の交換が発生しているが)。

加えて、富裕層のような不労所得者層・相続資産のような経済格差上発生する非対称性や、(一部の高水準の)年金受給者のような世代間上の非対称性が存在する。誰が消費においてより大きな権限を持っているかといえば、むしろこういう消費者であるが、供給者である時間を(比較的)持たない人たちではないだろうか。そして、供給者である時間を持たない人が、供給者の労働・生活に想像力を及ばせにくい(及ばせる必要がない)のは、無理もないことである。

【関連(?)書籍】

4478502390女性に選ばれるマーケティングの法則
リサ・ジョンソン アンドレア・ラーニド 飯岡 美紀
ダイヤモンド社 2005-07-08

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4532351979バリュー消費―「欲ばりな消費集団」の行動原理
田村 正紀
日本経済新聞社 2006-01

by G-Tools

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2006年05月12日

ニュースメモ(2006/05/07-2006/05/13)

News

【2006/05/12】
[society] 産業界・企業における少子化対策の基本的取り組みについて (pdf)
で、こっちはホワイトカラーエグゼンプションが少子化対策ですか。ま、そりゃそうですが。

[society] ハイブリッドな日本社会の予感。
経済的にも「相対的に」豊かさを享受できてない、とも言えますが。

[society] こんなことが少子化対策だなんて!
[society] こんな少子化対策ってあり?
育児時の祖父母の支援は大きいでしょうが、単に同居を避けてるのか、事情があって同居できないのか、分からないですから一律は危険です。

[society] 今後の若年層雇用 (pdf)
まとめ的レポート。

[society] 一極集中と経済格差 (pdf)
そもそも一極集中戦略が進められているんでしたっけ。三位一体の改革が事実上、地方交付税頼みの自治体にとって厳しいことは確かですが。
関連: [society] 地域別格差の検討とまちづくりの課題

【2006/05/10】
[society] 「少子化時代の結婚関連産業の在り方に関する調査研究報告書」について
事業者に関する調査以外にも「出会い」を取り巻く社会環境とか、求める条件のミスマッチとか、色々ネタが転がってます。

[society] 未来の自分
臨界が下がる時代に。
関連: [society] 高齢者の孤独死

[society] 景気回復の波及による人手不足感が目立つ地域の雇用情勢
北海道、東北地域を除き、人不足感。5年前とはえらい変わりようです。
関連: [society] 再考 人手不足時代(1)~労働力人口の減少は2012年以降にピークを迎える~ (pdf)
関連: [society] 名古屋市立大学と日本政策投資銀行が、「団塊世代の大量退職の影響に関する研究プロジェクト」-東海地域における「2007年問題」のインパクト〔I〕-の共同調査結果を公表

[soicety] 商店街の憂鬱~中小企業の減少に歯止めがかからない日本
個人的には余り地元商店街で買いたいとは思わない訳ですが、これからのコミュニティのあり方を含めて興味深いテーマです。

[book] 独身王子に聞け!―30代・40代独身男性のこだわり消費を読む
そもそも、このモテ系、ナルシー系、やんちゃ系、デキる系、スロー系って分類でいいの? って疑問はありますが。何だか、MECEになってるようには思えません。ま、あくまでマーケ上の切り口なんでしょうけど。

【2006/05/08】
GWは箱根登山鉄道で彫刻の森美術館ポーラ美術館に行ってきました。遠いですが、自然が気持ちいいですね。

[society] 車を持たないことの良さ
変化の早さによる心の不安定化で精神科医、カウンセラー、弁護士ニーズが増大?

[society] 雇われない働き方とは?『フリーエージェント社会の到来』著者インタビュー
[society] 松宮健一『フリーター漂流』 (via yodakaのブックマーク)
ライターとか著名人とかは別ですが、日本の大企業には個人に仕事を発注するという習慣が余りないですからね。以前の調査でも収入分布(pdf)がありましたが、なかなか難しそうです。フェミニンな共産主義社会も逆の方向の話でした。

[society] 雇用保険を少子化対策に流用?
少子化は当分終わらないのに対して、雇用/失業問題はサイクル(波)がありますから、場当たり的と言われても仕方がありません。(所得移転という点で見るとある種の「独身税」とも言えますが。)

[society] タコ部屋があればまた行く (via 観察者日記)
男らしい、か。対抗文化の1つだったと言えるのかも。

[society] 東京ディズニーランドのアトラクションの推移
若者殺しの時代」ってタイトルがまた凄いですが、東京ディズニーランドをそういう視点で分析するところが面白い。

[subculture] 秋葉原でメイドさんとデート~純粋デート倶楽部は実在した~
店舗系だと通常連れ出しできない訳で、逆の発想ですね。穿った見方をすれば、このサービスを受けるような人がコンパニオンと個別の契約関係やプライベートな関係になることはないと踏んでるということでしょうか。ま、普通にデリバリー系の延長か。

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2006年05月04日

ニュースメモ(2006/04/30-2006/05/06)

News

【2006/05/04】
先日は損保ジャパン東郷青児美術館の「現代植物画の巨匠展」に行ってきました。ボタニカルアートというのはそんなジャンルがあることを初めて知ったんですけど、植物学で植物を観察する中で精緻なスケッチを取る訳ですが、その緻密さゆえにそれ自体がアートになっているということらしいです。中学のころの生物の授業を思い出しました。スケッチゆえに時間の経過や複数視点の同居、一部分の拡大とかもありますが、基本的に植物好き、植物に関心がある人でないと画家とか分からなくて厳しいかも。

[society] 結婚相談所などのCM解禁を検討、少子化対策で経産省
非嫡出子が極めて少ない日本では非婚化が即少子化なので、それなりに有効なんでしょうか。相手はいるけど経済的に、という人には雇用支援なので、こちらは経済的には大丈夫だけど相手がいない人(あくまできっかけがない人)向けか。国際結婚系だと微妙になりそうですけど。

[society] 大学の偏差値と将来の年収は比例する
もちろん、偏差値と直接相関している訳ではなく、より高収入な業種・職種・大企業に就職できるから、という疑似相関かと。

[society] 団塊世代の退職とその影響〜団塊世代の就業動向次第では労働需給が逼迫する可能性も〜 (pdf)
ここでも「ミスマッチ」、ですか。日本の「管理職」の現状がよく出てるような。「何できますか。」「部長できます。」はジョークだと思うんですが。
関連: [society] 再就職

[society] 地方と中央の格差というが
土地に縛られてない都会の感覚だとそうですね。田舎だと先祖代々守ってきた土地から離れるのは先祖に顔向けが出来ないとかありそうですし、そう簡単ではないんでしょう。効率性ということではそういや昔、散人先生のところで大人気になってた記事があったような…あ、これ。
関連: [society] はてなブックマーク > NHK:豪雪の被害がたいへん……でも、なんであんなところに人が住む?
東京脳笑った。

[business] 脳科学に商売っ気が入るとロクなことがない
さぁ、キナ臭くなってまいりました。てかHQを高めるツールがPCソフトって時点で意味不明。

【2006/05/02】
昨日は最近出来たIKEAを眺めに行ってきましたが、そこそこセンスが良くて安いのが特徴ですね(もちろんOZONEとかと見比べると辛いですが)。ソフトトイヘビが大量展示されているのが謎でしたが。

[society] 女性の労働力参加と出生率の真の関係について-OECD諸国の分析と政策的意味
働き方の柔軟性が重要。

[society] 非正規雇用の拡大が意味するもの (pdf)
労働者側の要因と企業側の要因について。

[society] 企業・若者の双方にビジョン求める若年雇用問題 景気に左右される新卒採用
通年採用に対応できるエンプロイアビリティを。

[society] 子どもを増やす意向、何が子育ての負担(少子化に関する国際意識調査1)
[society] 子育てのしやすさ、子育て制度利用経験(少子化に関する国際意識調査2)
経済的な負担とともに、「自由時間への制約」に特徴。
関連: [society] 少子化対策は抜本的見直しを~強力な政策パッケージの確立を~ (pdf)

[business] Hooters のウェイトレスとユーザー・エクスペリエンス
てか「ユーザー・エクスペリエンス」で解決するんですか。ま、メイド喫茶も中身ですからね。

[communication] 準ひきこもり
[communication] 「準ひきこもり」関係いろいろ
元の「論文」は、論文の体はなしてませんが、問題認識は正しいと言えます。

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2006年05月03日

モチベーションと職業教育

Society

「兵士としての教育」が隠蔽され、誰もが「将軍の夢」に酔っている異常
ある種の業種では、「練兵所」なんて要らない。必要なのは「弾薬工場」と「鉄砲玉」だ!

いつもながらシビアで身も蓋もないエントリであるものの、極めて的を射ているように思われる。仕事関係のサイトが余り積極的には書かない部分だが、「「社会化装置」化する大学」でいうところの学生の希望を現実的なところに落とし込む「学校の役割」というところとも通じるものがある。高校入試や大学入試がそうだったように、仕事においても、基準はそれぞれ違うにせよ、ピラミッドや輪切りの構造があるにも関わらず、一体何故ある種の大学や、専門学校は、そうした高過ぎる夢を持ってしまうような教育を行ってしまうのか。

恐らくそれは、授業を成立させるためにそうせざるを得なかったのではないか、と考える。

家庭の教育がしっかりしていたという社会資本を持てる者や、幸いにしてというべきか、田舎な家であるがゆえに保守的な価値観が強かったがためなどで、「学校を出たら、働くことは当然である」という考えを持って育った者はある意味で恵まれている。「働くということ」にさしたる疑問を持たないですむからである。「働くということ」に疑問を持ってしまった瞬間に、何故働くのかという非常に困難な問題にぶつかる。

そもそも今、大人自身が、しばしば「働くということ」についての確信が得られないでいるため、学生にとって親をロールモデル(将来こうなりたいというイメージ)にすることが難しい。

そこには、事業環境・社会環境の変化がある。従来日本型の経済成長下の終身雇用の下では、多少の遅い早いはあれ、年功序列で収入は右肩上がりに上がるし、それなりの役職にもつけた。しかし経済成長率の低下とグローバル競争の激化、および階層間の所得配分の政策的な見直しなどにより、今や、ベア(ベースアップ)は言うまでもなく、定昇(定期昇給)すら崩壊しているし、上に上がろうにも上がつかえており役職の席が足りない。

企業は、カネと地位というニンジンがない状態で、社員のモチベーションを上げなければならない訳であり、しかも、総従業者数の多いサービス産業では、モチベーションによってサービス生産性の変動が激しいため、モチベーションをいかに上げるかが極めて重要な課題になっている。といってもちろん人件費コストは増やせないため、もはや年功序列への後戻りもできない。

逆に言えば、大多数のサラリーパーソンにとって、モチベーションが上がりにくい状況が発生しているということになる。そうした親のくたびれた背中を見て、「自分もああなるのか」(そして恐らく、更に厳しくなる)ということでは、将来に向けて明るい希望を持つのはなかなか困難であると言わざるを得ない。対照的に、TVのようなメディアの中のビジネスパーソンは、「プロフェッショナル 仕事の流儀」に代表されるようにどこまでもカッコいい。若者が、身近な親ではなく、TVの向こう側にロールモデルを置いてしまうのも、無理のないことだろう(*1)。

(*1)NHKの名誉(?)のために補足しておくと、「あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑」という若い人向けの番組もやっており(多分、実際その仕事に就いている人から見れば十分美化されているように見えるのだろうが)、本も出している

つけ加えれば、社会保障制度の給付と負担の世代別格差のような、世代の違いによる絶対的な「損感」というのも統計はともかく、少なからず肌で感じているかもしれない。1つ2つ上の世代は「貧乏クジ世代」などと呼ばれており、少なくとも超就職氷河期に見舞われたが、トータルには、少子高齢化が更に進むので、その後の世代も必ずしも明るいとは言えない。

授業が将来に役立つという実感が沸かない中で、しかも将来の人生の青写真が描けないとくれば、刹那的な享楽に走り、学生たちが授業に身が入らないのも無理はなく、そのような状況で授業を運営して行かなければならない先生方の苦労が偲ばれる。ここでもやはり、モチベーションの課題がある。将来への「夢」はそのような中で、少しでも授業を成立させるために、語られなければならなかったのではなかったか。

もっとも、そうした「夢」はいざ社会に出ようとした時に、まさに企業との「ミスマッチ」を起こしてしまう訳で、そうなっては、先生方においても長期的な視点で学生に役立つものを提供できているとは言いがたく、職業教育上、本末転倒である。本来は、そこでオルタナティブな選択肢としての、地に足着いた平凡な生活こそが、幸せであり、貴重なものであると、自信を持って伝えていくことが必要なのだろうが、実際のところは、学生の「夢」と「現実」のギャップを埋めていく、根気のいる対話で精一杯ではないだろうか。それでも、先生方にとって負担は大きく、結婚における結婚カウンセラー(ある種の納得させor諦めさせ師)のように、専門のキャリアカウンセラーが現場で支援していくことが、重要であるように思われる。

【参考】
[society] 夢のためフリーターも 学生4割肯定、親は否定的
[partner style] プライドを捨てられないもの同士の結末
[partner style] おおらかな人は結婚する!

【関連書籍】

4121017935働くということ - グローバル化と労働の新しい意味
ロナルド・ドーア
中央公論新社 2005-04-25

by G-Tools
4901234803熱狂する社員 企業競争力を決定するモチベーションの3要素
デビッド・シロタ スカイライトコンサルティング
英治出版 2006-02-02

by G-Tools

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2006年05月01日

話題力パターン

Communication

先日、雑談力についてニュースエントリで触れたが、今回は、コミュニケーションにおける話題力について考える。雑談の場合、ノリや共感力(相手に関心を持てること)、非言語ソーシャルスキルの要素が大きいと考えられるが、コンテンツ面から見ると、興味・関心の多様化により、共通の話題が見つかりにくいこともまた、雑談に苦手意識を持ちがちな理由の1つであると考えられる。特定の話題についてはいくらでも話せるが、世間の話題には全くついていけないということだと、自分が得意とする話題にヒットしてくる確率は小さい。しかもその得意とする話題が自分から大っぴらにしにくいものだと更に厳しい。これは言って見れば幅が狭く奥が深い「I字型話題力」ということができる。

逆に、どんな話題でも対応できる反面、どれも詳しくはない人は、「一字型話題力」ということになる。これは情報源が、TV、新聞、一般雑誌(男性誌・女性誌や年代ぐらいのセグメンテーションはあっても良い)だったり、友人が多い場合になりやすいと言える。TV、新聞、一般雑誌は、できるだけ一般受けする話題を取り扱うだけでなく、「受動型」の情報入手手段であるため、世間で話題になっているものに対して、自動的に受け取りやすい特徴がある。

一方、ネットは、これらのメディアに対して、比較的能動型のメディアということができる。自分でurlをクリックしてWebページを参照するスタイルであるし、Yahoo!やGoogleのような検索エンジンはフィルタ&選択の最たるものである。このようなツールによる情報の取捨選択では、自分の興味のあるもの、自分にとって気持ちのいいものばかりが選ばれやすいため、特定のテーマについては強くなるが、広く浅く、という方向には行きにくい(※1)。ネット上のコミュニティによっても同様に、良いことなのか悪いことなのか分からないが、狭くても同じ趣味嗜好の仲間を見つけることが可能になったため、そこで閉じてしまうと「I字型話題力」に突き進んでしまう(※2)。

(※1)del.icio.usはてなブックマークのようなソーシャルブックマークや、diggのようなソーシャルニュースによって多少は状況が変わる可能性があるが、といっても個別の記事を掘り下げて読むのは興味があるものばかりになる可能性が高い。ネット上の記事は余りにも多く、時間的・情報処理能力的に、選択せざるを得ない。
(※2)もっとも、トップクラスの専門性については、ネット上に載っていない情報が差別化要素になるため、クローズドな人脈での情報交換やディスカッションによって深めて行く事が不可欠になるが。

さて、雑談に強くなるために、話題力についてはどのように考えれば良いのだろうか。先に「I字型」「一字型」などと挙げていることから推測頂けるとは思われるが、これは、企業の人材における人材育成の考え方に近いのではないか。

すなわち、昔の日本では、複数の職種をスパイラル的に回っていく「一字型」のジェネラリストの育成スタイルだったが、その後、個々の仕事で要求されるレベルが深くなると、特定の専門に強いスペシャリスト(「I字型」)を育成しなければいけないということになった。しかし、これはこれで、潰しがきかず、企業の変化に柔軟に対応しにくい。今なお終身雇用色が強い多くの日本型企業では、「使えなければ切る」ではなく、「何とか使えるところで使う」という方針のため、他の職種にも対応できて欲しい訳である。そこで、ジェネラリストでどんな仕事もできるが、専門も持っているという「T字型」のスーパージェネラリスト人材、更には専門が複数ある「Π字型」人材へと、要求されるレベルが横に広く縦に深くなっていった。

話題力についても同様であり、1つの方向としては、一字型話題力、I字型話題力から、T字型話題力、そしてΠ字型話題力へ、ということになる(図1)。伸ばし方としては、上のメディアの特徴を使いこなすことが考えられる。つまり、一字型の人であれば、ネットで興味のあるテーマを深掘りし、I字型の人は、ネットはやめ、回線を切って、代わりにTVや新聞、一般誌といった幅を広げる情報源を活用する、ということになる。

話題力パターン
図1 話題力パターン(クリックで拡大)
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