『飲んでません・が酔ってます・から書いた』 -2007年01月-
■あけまして・・・	2007-01-01 (Mon)
・・・おめでとうございます。 旧年中はどたらことら。 今年は亥年だそうで「だだだだだだだ」と時間が駆け抜けていくんでしょうかね。 ネットの世界も「だだだだだ」とスピードが上がり、昔、フロッピーディスク数枚のゲームを作るのに「ひぃひぃ」言ってた頃を考えると「あれだけの仕事がわずか数秒でネットを流れるのかいな」と昔年の感がします・・・って実際昔年なんやけど。 悪さをするソフトも０．ン秒で感染してしまうのでそうならないようにするソフトがフダン使いではイチバン重いソフトだったりする今日この頃。 ちょっとは立ち止まって考える事も必要かなぁと思ったり。 「止まって考えず」は単なるアホ、「止まらず考えず」はマヌケ、「止まって考える」は賢者、「止まらず考える」はフツーの人とちゃいますか。 この世の中、なかなか止まって考えるヒマを許してくれへんのよねぇ。 しかたが無いから進みながら考える。 その時！ ブレーキを踏んでも間に合わない距離に平安京エイリアンの落とし穴がっ！ ジャンプボタンはありません（爆） 考えて進んで「あっこの道間違えた」と気付いた時に・・・ あなたは前の分基点まで戻る勇気がありますか？？ 後ろ向きに戻るのは何か損だ・・・一瞬そう考えてしまいませんか？ 少し進路を変えて進み続けたらなんとか「行こうとしていた道に戻るだろう」そう考えるクセがついていませんか？ それは「希望的観測」。 舗装路をそれて未舗装の道を進んでいるとっ！ 自分が掘ったロードランナーの落とし穴がっ！！（激爆） まぁたとえがアレなのは脚色として許してくださいな。 亥年だからこそ、「分基点では立ち止まって考える」事をオススメします。 なぁに、多少立ち止まっても、そこから一気に正しい道を次の分岐点まで走ればよろしいですがな。 去年の企業犯罪はそれをしないで「ノリ」で進んだものが多かった様に思います。 ノリが悪い？放っておいてくれ、レミングの群れに参加する気は無いんだよ。 そういう人間が一人居たら防げた犯罪も多かったんとちゃいますか。 生きてる＝「思考と判断の自動機械（オートマトン）」みたいなもんで、それさえ止めたら、夢生酔死の一年をおくる事になる。 それは自ら進んでいる世界じゃなくって周りが流れていってる世界で。 そこで止まっていて「あぁ進んでいる」なら木でも石でも「進んでる」事になる。 皆様の一年が、３６５歩マイナス思考時間の一年になりますようにお祈りいたします。 「！！！」 何？管理人さん？ 「・・・・・。」 え？謹賀新年？ こくこく。 そのわりには・の数が多いみたいやけど？ 「・・・。」 え？気にするな？？ こくこく。 良く考えると正月に仕事しない管理人さん・・・って不思議な感じやね。 「？」 いつもさぁ、「さぁ、大晦日だ、電車が終夜で動いてるから残業がもっと出来るぞ〜」ってさ。 こっくん。 元旦は会社のお歳暮のお酒開けて飲んで温もりながら、「デバッグするぞー」とか「表示ルーチンをもう少し速く」とかさ（遠い目） 「・・・。」（トリ目） お互い、無理が効かんようになってきたね〜。 こくこく。 まぁ・・・今年もよろしくね。 こっくりこっくん。 謹賀新年　本年の皆様のご多幸をお祈りします。 　　　　　　　　　ＨＰＳ：風水嵯峨　管理人
■朝日が上る前に出て・・・	2007-01-02 (Tue)
・・・朝日を見ながら初詣。 二十年近く、同じ駅に着き、同じ道を歩いて、同じ場所でタバコが吸いたくなる。 古いお札を返して、同じお札を受け取って・・・。 あぁ・・・日本人やねぇ。 去年もやっぱり辛いこと沢山にちょっぴり嬉しいことがあった。 それでも浮気せずにまた同じ道を歩いてる。 浮気をしたら嬉しいこと山盛りになるのかしらん。 線香のケムリをアタマに扇いでかけようとする人達を見ながら「神道」って何じゃろか？って少し考える。 あの人達の中には結婚式を教会であげた人もいるだろうし、ワタシみたいになんたら宗の仏教徒って人もいるだろう・・・っていうか大半がそうなんだろう。 それでも人々は朝早くから神社にお参りをする。 お賽銭をして拍手を打つ。 神道は限られた時代以外には「仮想敵」を持たなかった宗教だ。 また限られた宗教以外から「仮想敵」とみなされた事の無い宗教だ。 ある地方の「火渡り」の儀式にはキリスト教徒も参加するという。 そして、自らがキリスト教徒である事を示すプラカードを持った人達を神社側は追い払わないという。 「なんたら派」と「かんたら派」でテロ合戦を繰り広げている遠き国の人達のニュースを読んでいると、まるで別世界・・・なんやけど同じ地球の上に住んでるんやね。 ワタシ達が宗教的に「いい加減」なんやろか？ それでも朝日の中、社殿に向かって拝む人達の横顔は真剣だ。 早朝のこの神社の森の空気は澄んでいる。 その空気の中で背筋を伸ばして拝んでいる「オッサン・オバハン・オジイ・オバァ」の姿は凛としている。 その背筋の伸びた姿に「いい加減」という形容詞は似合わない。 ワタシが行くその神社は厄除けの神社だ。 「厄」とは何か・・・その中に「よそモンの宗教」は含まれない。 破魔矢が打ち砕く「魔」にも「よそモンの宗教」は含まれない。 「厄」も「魔」も概念的なものではなく、具体的に身に降りかかる災悪だ。 だからこそと言うべきか・・・「よそモンの宗教」でも邪で無いならそれで善し、尊いならばその尊さを受け入れましょう・・・そんな風に思える。 あぁ・・・神社は清めの場であり、再生の場であるんだなぁ・・・と思った次第。 「『清い』に反するもの」としての「ケガレ」に対して敵対する「場」が神社であり、鳥居はその侵入を防ぐ結界で。 自らを清めたいと思う人はその結界の中で一年のケガレを洗い流してくださいという「人間浄化装置」として神社はあるんやないかなぁ。 「人間のケガレ」なんて同じように生活している限りどんな宗教を信じようと差異は無い。 だから清めましょう・・・そんな気がする。 どんな宗教でも「清い状態で神に対したい」のは同じこと。 「万能人間浄化装置」としての神道をもう少し世界に誇っても良いんやないかな・・・。 そう思った年の始め。
■さて・・・戦闘開始・・・	2007-01-04 (Thu)
・・・ってワタシの仕事は戦いか。 「何が何でも３ヶ日は正月するったらするー、家族サービス、年中行事、ヒトナミに世の中見せる〜」と叫んだ日々は去った。 とりあえずアタマの中で鳴り続けた木管セクションをベターな仕上がりに。 木管ってゲームの音楽の中ではバラバラに使われることが多いんよね。 大体、クラリネット・オーボエとホルンをメロディに使う人が多い。 クラリネットやオーボエはＰＳＧの時代の矩形波のリード音に慣れた人が良く使う。 ホルンを使う人が多いのはドラクエのオープニングの影響かなぁ。 「おいバスーンやイングリッシュホルンはどこへ行ったんや」とか、「バスクラは入浴剤でも、ましてやフーゾク業でもありません」と言っても「使われて無い」という現実の前にはか弱い主張になってしまう。 大晦日に見たフィギュアのエキシビジョンで聴いたラベルの「ボレロ」なんかはさすがやなぁと思うた。 「楽器単体」←→「セクション」の切り替えがお見事！ 演奏が生の京都交響楽団（やったかな？）で、演奏風景を見ることができたんも収穫やね。 「・・・！」 あら、管理人さん仕事始め？ 「・・・・？」 え？ホルンは金管楽器と違うの、って？ こくこく。 あれは木管楽器扱いになるんよ。 「・・？」 もともと羊飼いなんかが吹く長い長い管を、ぐるぐる巻きにした時にさすがに材料は金属でないとダメになったらしいで、ＯＫ？ こくん。 今年の目標は「木管楽器を極めたい」・・・かな。 さらにｃｈが増えるけど「お願いＭａｃ様止まらんといて」と・・・お札でも貼っておこうかな。 「・・・・？」 え？なんのお札を貼るのか・・・って？ こくこく。 うーん「交通安全」でもなし、「家内安全」でもなし、「学業成就」でもないしなぁ・・・。 「安産」のお守りでどうやろう？ 「・・・・。」 え？まぁそうしたいなら文句は言わないって？ こっくんこくりっこ。 ほんなら買いもんで出た時、近所の神社で買って来よか。 『ハングアップしないように安産守りが貼られたＭａｃ』っていうのも味かも知れへんなぁ。 「・・・・！」 え、付き合うてられんわ、って？ こくこく。 ほなさいならー。 ・・・って初寄席かいな。
■寒いっ！	2007-01-07 (Sun)
・・・もう笑わないとしようがないぐらい寒いんやけど。 寒すぎて笑っても引き攣ってるってそれなんやねん。 それでも雪国の人が聞いたら違うた意味で笑ってくれる程度の気温・・・の筈やねんけどなぁ。 「体感気温」という言葉を激しく実感。 ウチはあまり暖房をしない方で、しかもスタジオの窓の隅の小窓が空いているんで結構寒い筈なんやけどなぁ。 エアコン点けたらノイズが出るんで暖房もせぇへんし。 それでも家から一歩外に出た途端「だぁぁぁぁぁぁぁあ」と言ってしまいそうになるぐらいの寒さが襲ってきた。 勿論マンションの廊下でそんな事はせぇへんけど。 アブナイ人と思われても困るし。 そらホンマにアブナイんやったら自分の蒔いた種やけど、こんなケッタイな髪型をしていても、住人の皆様が「退かへん」のはそらマジメにマジメにマンションの副理事の仕事をやってるからで。 それだけやっててアブナイ人・・・はイヤと言うか損というか。 それでも「髪の毛を切る」という選択が思いつかないのは我ながらアッパレというか強情というか・・・あ、単なるアホが正解やね。 あまりに長くなってきたんで切ろうかな・・・と思ってカガミを見ると、今長い方のチョンを切ったら「あのゲームで『先輩』と呼ばれてる人」にそっくりやがな。 うーん、それも良いかもと思いつつ、でもあの人のファンは「あんな人やこんな人みたいな過激な原理主義者」が多いから怖いなぁ・・・うん、怖すぎるから止めておこう・・・と「アタマの中でオイデオイデをしている髪型」を振り払った最近のトレンド（←ってなんやねんソレ）
■やっとというか・・・	2007-01-11 (Thu)
・・・何と言うか、リマスターシステムのセットアップ完了。 ここで多少手を加えたデータを再演奏すればアラ不思議リマスターが出来ちゃいます。 新しい機材を入れるのに既存の機材のどれの次に入れたらえぇか、その時のツマミの位置は。 「これでえぇ」って決まるまでの順列組み合わせは何よ。 接点磨いただけで音が変わるモンなぁ。 アナログの機材ってツマミをセンターにしてたらそれでセンター・・・とは限れへんねんな。 その「センター」を求めるのに発信機使ってメーターを凝視・・・ってメーターも狂いがある事があるんで最後は耳で聴く、聴く、聴く。 全部の機材をそうやってから初めて接続の組み合わせや機材のパラメータを決めて行くんやね。 なかには「しばらく信号を通しておかんと安定しない機材」もあって。 ただ今無限ループのＢＧＭを通して温め中（←アホ） そこまでやって組み上げたシステムで演奏する時の快感はタマランよ。 あぁ、自分はこの日のために生きてたんや・・・と。 でもね。 日本人やなぁと思う。 もうミキサーに空きのインプットないもんな。 まるでゼロ戦（笑） 空きｃｈがあったら手軽に繋ぎ替えが出来るんやろうけど、一方で空きｃｈはノイズの源ななる。 だったら余裕無しの目一杯でいってしまえ・・・と。 さぁ。一休みしたら刈り入れや。
■１３日夕方仮眠中に・・・	2007-01-14 (Sun)
・・・いきなり電話で叩き起こされる。 田舎の婆ちゃんが逝ったらしい。 修羅場の中身の振り方をどうするか相談の電話をかけまくるが通じず。 婆ちゃん、ゴメン、最後に会った時「もう会えないだろうけど、葬式で会うてな」って言いながら握った俺の手を離さなかったあの意外なほどの力強さは覚えてるけど、運命は俺に「修羅になれ」というてるみたいや。 こうやって裏切りを重ねて俺は生きていくのか。 いつかこの重みに耐え切れ無くなった時に俺も逝くのか。
■どどどどどどど修羅場に・・・	2007-01-22 (Mon)
・・・風邪をひいた。 こういう時は一人暮らしの哀しさがひしひし感じられるんよね。 どんな修羅場であってもアタマのナカに「ファーラシーファミーソーラー」とアントニオ猪木のテーマが鳴ってたら「いつ、どこでも挑戦を受ける」と連続７０時間８０時間労働もなんのその・・・「うははははははは」って不眠不休で言えるんだけど。 そこで病気が来るとね。 正直、治りが遅いね。 絶対に結婚せなアカンという考えは持ってないんやけど・・・。 こういう時だけは家族が欲しい・・・って思うなぁ。 「お父ちゃん頑張って」って言うコドモの一声でも違うんやろうなぁ・・・と思う一人暮らしの発熱の夜。
■アカン・・こらアカン・・・	2007-01-24 (Wed)
・・・シャレになってないがな。 なんぼやっても某ＣＤの演奏時間が８０分を切れへん。 今のＣＤプレイヤーなんかやったら「７４分」という「ベートーベンの第９」を元に決まった規格なんかホイホイ無視して再生してくれるんは知ってるけどな。 そやけど、ワタシのお客さん筋には「高級オーディオ志向」なヒトが多いんだわさ。 ポータブルＣＤプレーヤーのン１０倍のオカネ出して「どーん」と重いＣＤプレーヤーを大事に使ってるヒトに「あ、最近のだったら聞けますから、ポータブルを買うて下さい」とは口が裂けても言われへんで。 短いのはそれはなんとか・・・なぁ。 でも長いのはタマランで。 それならＷＡＶデータをホホイと短く・・・なんて言うたらアカンでぇ。 そんなやり方で演奏時間を短くしたら、折角何回もトライして決めたエコーの時間が台無しやがな。 うーん・・・・・とほほほほほほほほ。 あぁ・・・下腹が痛い・・・アノ日かしらとカマして個室にさようなら。 話は変わるけど、花王がスポンサーから降りて番組がなくなった、例の「あるある」ね。 番組の制作会社もテレビ局も人事の処分があったみたいやけど。 「花王」に対して「番組の出来を保証すべき」立場からは何も聞こえてこーへんなぁ。 それでえぇんやろか？ホンマにえぇんやろうか？？
■嵐の２週間は・・・	2007-01-27 (Sat)
・・・去った。 その間、親戚が亡くなったり、親族の健康問題が出たりしてムダにした時間を考えると、「常人を越えた」スピードで仕事が進行していたんやけど。 大体こういう時は「自己暗示」やね。 自分はスーパーマンだ、自分はスーパーマンだ、自分はスーパーマンだ、自分はスーパーマンだ・・・でもえぇし。 俺は不敗の北斗神拳、俺は不敗の北斗神拳、俺は不敗の北斗神拳、俺は不敗の北斗神拳、俺は不敗の北斗神拳、俺は不敗の北斗神拳・・・でもかめへん。 ワタシの場合は去年テレビで唯一「見る価値がある」と思ったＤｒコトー診療所だからハナシがややこしくなる。 「それではトラック１７、オペを開始します、よろしくお願いします。」 「「お願いします」」 「リズムグループの空間調整をします、シンバル、パーカッションを前に。ミナさんバランスは？」 「良好です」 「次にセンターのメロディを加えて、再度チェックします」 「先生、バスドラがグループから背面に移動して振動が減衰します」 「和田さん、エキサイターの準備、ミナさんはそのままモニターして」 「先生、完全にマスキングされてアタックが聴こえません」 「強心剤の用意が出来ました」 「ミナさんバスドラに強心剤２ｄＢ注射してください」 「はい」 「そのままモニターを続けて・・・どうですか？」 「レベル上昇、正常にに戻りました」 「それではこの時点でリズムグループへの環境余韻を付加して固定します」 「和田さん、点滴の用意を」 「はい、先生」 「ミナさん一度メロディを落としてモニタの準備を」 「はい」 「点滴が用意出来ました」 「ミナさん点滴を・・・そっと少しずつ落として」 「はい、先生」 「パルス後の減衰が-8dBで次のパルスに繋がるようにしてください」 「２・・・３・・４・・・５・・８」 「そこで止めて」 「はい」 「１５秒経過を観察します」 「・・・・・先生、さっき持ち上げたバスドラのアタマの部分で歪みが発生しています」 「・・・先生、バスドラを下げたほうが良いんじゃろうか？」 「待って下さい・・・バスドラのＥＱ、ハイを１ｄＢ下げて見てください」 「はい先生」 「もう一度１５秒経過を観察します」 「先生、大丈夫です・・・歪みは消えました」 ホッ・・・「じゃミナさんメロディを回復させて下さい」 ・・・・。 知らないうちにこれを言葉に出しているワタシ。 しかもこれをリズムだけじゃなく全てのパートについてやってる。 まっとうへの道は遠い。
■某月某日・・・	2007-01-30 (Tue)
・・・音楽批評度１００クルい度１００。 いつも凄まじいスピードで仕事をした後にはこの状態が来る。 すごく自己嫌悪あり。 比較するのもおこがましいけど、早世したモーッアルトなんかもこの自己嫌悪を味わったんやろか。 「どんな仕事でもこうなんやろうか？」 そういう疑問が沸き起こる。 ・・・・・どうなんやろうね。 そう思いながら、別の職業を選べない自分がいる。 焼かれて骨になるまで、これを貫こうとする自分がいる。 ・・・・・・・困ったもんだわさ。
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