『飲んでません・が酔ってます・から書いた』 -2000年12月-

■あちゃちゃ〜2000-12-28 (Thu)
また日付を越えちゃったがな。

なんか最近、ちょっと睡眠がアレなもんで、食後にアレ飲んでふと気を抜くと「落ちている」ということが、ままありまして。

今度眠ろうと思うと、やっぱり眠れてしまえるのが不思議でね。

人間には起きてる時間と眠ってる時間と落ちてる時間があるんかいなぁと思うんですが。

まさかそんな事無いわなぁ。

これが気苦労というもんなんかいな、と思ったり。
カラダが疲れても寝るけど、ココロが疲れても寝るんやね・・・と。

どっちにしても、外聞悪いわなぁ・・・。

ふぅぅぅ・・・・。

■もう、20世紀も終わりだそうで・・・2000-12-28 (Thu)
なんか記念企画でもしたいんですけどね。

それどころじゃ・・・・・ホンマにないんですわ(泣)

これを聴いたら「風水嵯峨」が判る・・・かも。

ということで略して「俺の歴史を聴けぇ!」・・・全然略してないがな。

・『ぼちぼちいこか』上田正樹&有山じゅんじ
・『この熱い想いを伝えたいんや』上田正樹とサウストゥサウス

これは2枚一組でしょうな。

実はこの仕事を独立して始めるまで、圧倒的に「音楽=ライブ」派やったのはあんまり知られてません。
しかも圧倒的にR&B派であったこともヒミツ。
もう手が交差しようが、視界から出てしまおうが、「そこに鍵盤があったら引き続ける」という態度でした。

色んなところで、あの超絶技巧は何やいなと言われました。
いや、単品で超絶技巧なんやなしに、カラダが裏返ってるのになんで弾けるんやと。

もうずーーーーーっと、R&Bヘッドホンで聴いて、拍の裏で歩いてると、駅前のジーパン屋の店長(ギターかしてくれる人)が、「遠目に見ても一発で判る」と言ってましたが、ホメてくれてるんやろうか。

まぁ、そういうワタシのバイブルがこの2枚。

これと「ブルースブラザーズ」とサム&デイブ、オーティス・レディング。

これだけ聴いたらどんなライブやってたか見当つきますね。

まぁ、「久遠」とは全然違う世界なんで、万人にお勧めはしません。

こんだけ熱いことをやって、知ってて、それでヒトリ落ち着いて弾くのは、知らないで弾くのとは違うでぇ・・・と。

そう言いたいだけですわ。

そういえば日本橋でライブやったとき「弟子にして下さい」と言うてた女の子は可愛かったなぁ。
育ちも良さそうやったし。
ライブの後は酸素が切れるんで「はぁ」とか「そう」とかしか言えないんですが。

あの時、もう10秒長く話せていれば・・・・。

あうううううううううううううううう。

■あうあうあう・・・2000-12-28 (Thu)
今日は自転車で病院まで行ったんで体力が・・・。

『SOOO BAAD REVUE』
『LIVE!』

まぁ、昨日紹介したサウストゥサウスなんかが出てきて「関西はブルース」というか「ブラックミュージックは関西」という見方が定着したんですけど、ファンクとかソウルとかもっと攻撃的な感じがしたんがこれです。

当時のオールスターバンドやったんですが、ボーカルをやってた「北京一:きた きょういち、ぺきんはじめではないからね」が凄い。

今はパントマイムもする異色の俳優さんですが、元々「北京一・京二」という漫才師さんです。
このころはもう漫才は止めてはったかも知りません。

この人がキリストが着てるような衣装で出てくるだけで、こう「さぁ、ペテン師が出てきたで」というアブナイ感じがプンプンするんですが。

これで演奏が、普通やったら単なるコミックバンドなんですが、演奏が凄い。

LIVE!の方を聴いたとき、リズムがその頃LAのクロスオーバー畑で引っ張りだこやったハービィ・メイスンに似てたんで驚いたのを思い出します。

8ビートをツツタカツツタカ、16ビートをツクツクタカツツツクツクタカツツとやってた人が多かった時代に恐ろしいまでのカッコ良さでした。

リズムが恐ろしくタイトで、キーボードもギターも汗飛ぶ飛ぶという。

『冗談なんか本気なんか分かれへんけど凄い』のが『本当はイチバン凄い』というのを教えられたですね。

これを聴いてワタシは立派な関西人になれました。


後悔はしてへんでぇ(笑)

■年の瀬か・・・2000-12-29 (Fri)
「火の用心」を叫びながら、ご近所のガキもといお子様が練り歩いています。

「火の用心!マッチ一本火事の元!!」
「火の用心!!マッチ一本火事の元!!!」

ハイハイ判りましたよーーーく判ったから、もう少し絶叫するのは止めてね。

という前にこのガ・・・お子様達マッチを見たことがあるんかいな?


という訳で3日目

『トラヴェルズ:パット・メセニー グループ』

いや、もう美しいというか。

アメリカの音楽の歴史が詰まったようなアルバムです。

忘れられがちなことですが、グループの中核であるパット・メセニーとライル・メイズは『どどど田舎の育ち』なんですね。

人口が千人単位で数えられる田舎。

ライルの最初のピアノの先生は通っていた小学校の先生というから、僻地度、推して知るべし。

それゆえか、いろんな音楽の要素が偏見無くMIXされて、アメリカの自然な音楽の色を作っているんでしょうね。

もう一つ驚くことは、これが5人編成のバンドで演奏されていること。

この時点で、シンクラビアを導入していますが、多分まだシーケンスは使っていないと時期だと思います。

ライブで再現不可能だろうと思われていた曲が、再現されているのは驚くべき事です。

これ以後、グループは人数も増えて、シーケンスを使い始めるので、最後のオール生の演奏といえるでしょうか。


■年末ですねぇ・・・2000-12-30 (Sat)
また未成年犯罪ですか。

こんどはカップルで。

てめーら何の不満があって、(削除!)誰だって16才の頃はアタマの中はアレでイッパイでそれが満(削除!)で、1万5千円の為に・・・。

はぁはぁはぁ・・・
ともかく、痛ましいことこのうえないのです。


で、残り2枚。

『MOON FLOWER』

サンタナのライブ盤です。2枚組。

「哀愁のヨーロッパ」とか「ブラックマジックウーマン」なんかも入っていて、ベスト盤っぽいところもあるんですが、当然それも最高なんですが、それ以外の曲も素晴らしい出来です。

いわゆる、「ジャズ寄りのロック」の範疇に入る「クロスオーバー」なんですが、ギターのフレーズがよく歌うという点で「比類無き」と言えるんじゃないでしょうか。

このあたり、日本のフュージョンバンドと比べると、やっぱり何枚も上手やなぁと思いますね。

歌に対して、ソウルフルとかブルージーとか言う事がありますけど、それと同じ事が、ただメロディを弾くギターでも明らかにあるんやねぇ。

キーボードのトム・コスターも押さえる部分は押さえて、出る部分は出て、非常に「アジ」のあるプレイを聴かせてくれます。

オルガンでもエレピでもシロタマ(2分音符や全音符のこと、薬物に非ず)の使い方が特に参考になります。

テクニック的にはこの頃のバンドがベストやと思うんですけどね。

トム・コスターはこの後独立するんですが、やっぱり、なんというか今一つです。

「サイドマンとして名人」というタイプの人がいます。

ギターならフィル・アップチャーチ、ピアノならトミー・フラナガン等でしょうか。

トム・コスターもサンタナのバンドのサイドプレイが一番輝いていた気がします。


■今世紀最後の・・・2000-12-31 (Sun)
お勧め・・・なのかな?

『8:30』ウェザーリポート

いろんな音楽雑誌なんかで20世紀の名盤何枚とかいう企画をやっているんでしょうが、このアルバムがそれに入るかどうかは判りません。

しかし、この中のジャコ・パストリアスというベーシストが飛びぬけた才能を持って、楽器のあり方さえ変えてしまった事に異議を唱える人はいないと思います。

そして、彼が夭折した事に対する悲しみも。

この中の「A Remark You Made(お前のしるし)」という曲で、エレクトリックベースはチェッロに相当する表現力をもった楽器と認識されたと思います。

暖かくて、それでいてしっとりしたトーンは独自のものでした。

ワタシもベースを弾きますが、明らかにジャコの影響下にあります。

というより、ワタシにとってベースについて発想する部分に彼のプレイが染み付いていると言い換えても良いかもしれません。

とりあえず、上に挙げた曲はそれまでのどんな曲にも似ていなくて、そして途方も無く美しかった。

それが凄いと思うのです。

そんな曲を見つけられない昨今、本当に凄い事だと思うのです。


■ソバを食べる・・・2000-12-31 (Sun)
もう逃げられない。

来年が来る。

いや・・・ソバを食べなくても来るんですが。

まぁ気分の問題です。

今年も色々ありましたが、つまらない雑文につき会っていただいてありがとうございました。

まだ情勢は「手抜き」モードなんですが、こればかりは個人的な問題なので許して下さいませ。

多分、
・中身に一貫性が無く
・文体に一貫性が無く
・長期的に見れば矛盾を含んでいる
こんな雑文を読んで下さる人は「いいひと」なんだと思います。

そういう「いいひと」が「いい思い」をする21世紀でありますように。

って祈るのがそもそもアレみたいな。

「いいひと」が「いい思い」をするのは当然だから、21世紀であろうと28世紀であろうと4712世紀であろうと「いいひと」万歳ということで・・・。

まぁとりあえず、明日もそういう日だと。


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