『飲んでません・が酔ってます・から書いた』 -1999年03月-

■酔って寝ていると・・・1999-03-29 (Mon)
面白い夢を見る。おかしな夢も見る。コワイ夢も見る。

こんな夢を見た。

妙齢の女性が、ウチの部屋を掃除している。

「もぉ、私が来ないと、すぐ散らかして・・・」とかいいながら、掃除をしている。

どうやら、彼女は私とは「特殊な」関係にあるらしい。

あぁ・・・シアワセ・・・というほど世の中は甘くない。

ワタシはなぜか焦っている。

なぜなら、彼女が来るから隠した××ビデオをどこに隠したのか、全く記憶にないのだ。

「もう、見えないからってすぐ手を抜いて」といいながら、押し入れもかたずけ始める彼女。

どこだ、どこだ・・・どこに隠したんだっけ????

ただ、彼女とビデオの距離が近くなっている事だけは野生の勘で分かるのだ。

どこだ、どこだ、どこだ、どこだ、どこだ、どこだ、どこだ。

・・・・・・・ひぃ〜〜〜〜〜〜っ!思い出せない。





という夢を見た。
あまりに良く出来た(何がだ)夢なので、管理人さんに電話する。

「きっと願望が夢に出たんでしょ」とつれない返事。

そんな願望もつオトコがいるかぁ〜〜〜〜〜〜〜。

■ふみーーーーん。1999-03-29 (Mon)
眠れない。

しようがないので、マスターを聴き直す。

このパート毎に着目して聴く癖は直さなきゃいけないな。

全体を見通す事ができなくなってる。

しかし、ひょっとしてこのCD身体に悪いかも、半覚醒状態で聴きつづけられるという特性は、仕事中にあうあうな時には良いかもしれないが、睡眠時間を削る恐れがある。

あ・・・その分仕事中にあうあうすればいいか。

なんか、生産性落ちそうだな・・・。

久遠のサントラ「窓際の方にオススメします。」

をい、シャレになってないよ、それ。

■起きると・・・1999-03-29 (Mon)
胃がけだるい。

二日酔いだろうか???

いや、かれこれ4年として、1461日酔いかも。

晴れているのは気持ち良いが、こういう日に限って用事が入っているんだよなぁ。

明日も晴れてたら日本橋に行って、管理人さんから「堕落アイテム」をGetだぜ<その言い方キライ。

・・・と期待して天気予報のページへ、IE4入れてお世話になった「チャンネル」ってここだけだなぁ。

げげ、降水確率40%・・・・。

結局そーゆー運命なんだと達観する。ううううううううう。

■ということで・・・1999-03-29 (Mon)
BBSにも書きましたが、4月1日から少し改装するので、オミヤゲ屋の「大きなツヅラ」と「小さなツヅラ」は無くなります。

あしからず。

とか言ってる間にそのころ1万ヒットの予感・・・。

どんな芸をアタシにしろと・・・。ううーん。


ともあれ、師匠から電話あり。

「うちの娘が『風水嵯峨』を検索しているようで・・・」

がーーーん。

それではもう師匠のあんな話やこんな話を書けなくなってしまいますがな。

ヤバい話書いてないか、日記のバックナンバー全部チェックしてしまいました。あぁ・・大丈夫だったぁ。

他のHPで振った話もヤバげ。特にヤバいのは観樹ネタを振りまくった某サイトだな・・・あっちゃぁ・・・。

さぁ・・・Nちゃん、ここをさっさと発見して、他のサイトは見ないようにしようね。

キミのお父さんは立派な父親で、上手いギタリストで、常識に満ち溢れた社会人として堂々と・・・えぇーっと・・・

うわあああああああ、フォローになってないぞぉ。

あせ、あせ、あせ、あせ、あせ、あせ、あせ・・・・。

ま、それはそれということで・・・・。

■イタミを伴うシアワセ。1999-03-30 (Tue)
日本橋で管理人さんと待ち合わせをする。

「堕落のタネ」がもらえるとウキウキしていて、自転車で大転倒。

狭い道を対抗方向から走ってきたオジイサンとハンドルが接触したのでした。

膝が痛くて痛くてタマラなかったけど、とりあえず、オジイサンを助け起こして介抱。どうやら、アタマも打ってなく、手のひらを少し擦りむいただけのようでしたが、打ち身がいたそうだったので、脈を取ったり、全身の傷の具合を調べたりして、落ち着くまでゆっくりしてもらう。

家に帰るというので、送っていく。
自転車を押して送りながら、足がちゃんと曲がっているか、出血をしていないか、全身の関節をチェック。

どうやら大丈夫みたいだ。

家まで送っていくというのを、自転車に乗れるから大丈夫というので、30分ほどで別れる。後ろ姿を見えなくなるまで見送る。きちんと自転車に乗っていたのでひとまず安心。

ここでガマンの限界が一瞬来る。オジイサンは1m足らずコケたが私は飛行距離3mだったんだよな。
見れば、黒いジーンズが摩擦で引き千切れかけてる。

とりあえず、涙目になりながら、日本橋へ、待ってた管理人さんにひたすら謝る。

なんとか痛いけど、堕落のタネを貰って、少し、気が楽になった。

少し買い物をして帰る。

帰ってから、ジーンズの左足の中身が血まみれなのを発見。

こりゃ、痛いはずだわ。

どうしようもないので、手当てをしてから「大堕落Day」と称して、休む事に決定。

後は、ベッドとアニメとお酒で決定だ。

明日朝、膝がハレまくっていないことを期待。

■遠すぎた「お約束」1999-03-31 (Wed)
というわけで、見た夢があまりに面白いので・・・って書いて、それをアップしてなかったのです。

現在大堕落中、しかもlainのムック買ったら、ますます話が分からなくなったので一気見中なのです。

というわけで、「アホな夢」、前編いきます。




「おまちどうさま」そういって俺は地味なセダンの運転席に乗り込んだ。

既に助手席にはグラフィックチームの主任のA君が乗り込んでいる。

後部に座席は・・・座席はなく、ただカーペットが敷かれた平面があるだけだ。
そこで、開発機器を操作しているのはプログラチームの主任のB君。

隅に寝袋が置いてあるところを見ると、一晩ここで泊まり込んだらしい。

「環境条件の測定は?」

「終わっています。快晴、雲の状態は全天の25%、気温23度、湿度72%、南南東の風13mから17mです。」

B君がすらすらと結果を読み上げる。

「その様子だと入力ももう終わってるんだろ?」

B君は答えずにただ笑ってみせた。

「じゃ、出発しよう。」

そういって俺は車を走らせた。

少し2重になった風景を見ながら、いつものコースを走る。

どこにでもある光景だが、車の中は異世界だ。

ハンドルが妙に小さい。しかも通常あるはずのシャフトは存在しない。ハンドルの裏側から太いケーブルが出ているだけだ。

アクセルも、ミッションも、ブレーキも、少し小さくてオモチャのようだ。

そして床をはいまわるケーブルの山。

何よりも目に付くのがダッシュボードが無いということだ。

本来ダッシュボードに表示されるメーター類は、フロントグラスの下部にホログラムの様に投影されている。


「もう少し、カーブ後半でのフィードバックを強めに。」

そう言うと、後からカシャカシャ、とキーボードの音。

「フィードバック10%上げました」

もう一度カーブを曲がってみる。よし、これでいい。俺が何も言わないのでB君も納得しただろう。

「ガードレールの反射率、もう少し上げて下さい」とA君。

カシャカシャ・・・。

視界の脇を流れていくガードレールが少しギラついたようになった。

「滑らかすぎますね、帰ってバンプのランダマイズをもっと強くしてみます。」

「うん。A君頼む。」


今、フロントグラス越しに眺めている風景は50%は現実だが50%はCGで作成したものを投影したものだ。
知らない人間には、フロントグラスの屈折異常で風景の輪郭が二重に見えていると信じて疑わないだろう。

ここまで来るのに、毎日車を走らせて半年かかった。

もうすぐ、ゲームとして完成する。

「サーキットではない、現実の街を好きなように、したい放題走る」、その企画が通って1年半徹底的にデータを収集して、CGに磨きをかけた結果がこれだ。

最初の1年間はデータを集めた。毎日3交代制で運転手を雇って、雨の日も風の日も朝から晩まで視界をビデオに録画した。

開始してから半年たって、そのデータをCGにフィードバックする作業が始まった。

そして一年。今では天候や時間のデータを入力すると、目の前に仮想都市が出現するようになった。

今では、仮想空間と現実の空間を重ねても、ほぼ違和感が無いレベルにまで向上した。

そうして、最終的なチェックを行うために半年前から3人そろってこの実験車でドライブ三昧の毎日だ。

最初は現実の通行人を見落としてあやうく轢き殺しそうになったり、道路工事の標識を見逃して、フロントをかすったりしたが、今ではもう慣れてしまい、全く普通に運転できるようになった。

あともう少し。それで今回の仕事も終わるだろう。

チームのみんなは良い仕事をしてくれた。終わったらみんなで長期休暇を取って、どこかのリゾートにでも行こう。この出来なら会社も文句を言わないだろう。

「木に対する風の影響を3%落として下さい。」

公園沿いを走っていた時にA君が言う。

カシャ、カシャカシャ・・・。

確かに現実と仮想の間の「ブレ」は小さくなったようだ。

「もうすぐだな。完成は。」

いつも、運転中はプログラムの指示以外滅多にしゃべらない俺が声を掛けたので、驚いたようにA君はこっちを見た。そして笑う。

「そうですね。まぁ、他のメーカーが追いつくにしても2年近くかかるんじゃないでしょうか。」

「まぁ解析したデータの量もハンパじゃなかったから。」
ぽつり、無口なB君が言う。

それぞれの想いは異なっても、完成が間近だという喜びは共通なんだろう。特に「群を抜いて出来が良い」という事実は、その喜びを数倍に高めてゆく。

たとえライバル会社が、対抗機種を出してきたとしても、一年を通じての気象データ、その視界への影響、実際の走行事のフィードバック等、簡単には真似できない点が多い。リバースエンジニアリングの懸念はあるが、アルゴリズムではなくデータテーブルについてならば、法的対応が可能だろう。事実、本社の上層部では、今回の作品のノウハウについて、徹底的に保護の方向で意思決定している。

これが、成功すれば、チームのみんなにもっといい生活をさせてやることが出来るだろう。
開発室で寝袋でゴロ寝ということも無い。冬場は新聞紙を中に積めて、床に敷いて・・・悲惨な生活だったからな。

いや、仮眠室付きの開発室にしてシャワー室完備という手もある。

いつもより車の流れが遅いので、俺はゆっくりそんな事を考えていた。




今日はここまで、なんかシアワセですね。
自分がゲーム作ってて、「面白い」のなら最高ですねぇ。

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