『飲んでません・が酔ってます・から書いた』 -1999年03月-

■1ヶ月・・・。1999-03-01 (Mon)
長いようであっという間に過ぎた一月でした。

仕事をしている間に思い付いたよもやま話をメモして書いたり、BBSに書き込んでいただいた事柄をエディターに立ち上げたまま一日中ノートパソコンを開いたままにして、ゴハンの後の一休みにレスを書いたり、そういう事が日課になったのは嬉しい事です。

人間は、生きている間中多分考えつづけるんだと思います。
実は、私にとって一番付き合うのが難しい性格は「考えるのが邪魔臭い」という人たちです。

良く若い後輩に言う言葉は「仕事に邪魔臭いは無い、邪魔臭いんだったら別の仕事を選びなさい」という言葉です。

昨日、台湾の方からメールを頂きました。
ホームページへのコンテンツの掲載についての相談だったのですが、それを読んで、まず「著作権・音楽・条約」というキーで検索を行い、「WIPO」という国際的な著作権の管理機構の存在を知りました。

次に行う事は台湾が「WIPO」に加盟しているかどうか調べる事です。加盟国の一覧が見つからなくて困りましたが、「WIPOアジアフォーラム」という催しを通産省が行っている事を知りました。

1998年度の会合には台湾は出席していませんでした。1997年度も同様です。これで、多分台湾は「WIPO」に加盟していないのではないかと見当を付けました。

ホームページのアドレスを元に、試行錯誤を繰り返し、サーバがある大学内に存在する事を確認。
それ以降はそれを報告書にして、FOGさんに送付。今は判断待ちです。

書きたかった事は、たった1通のメールからでもここまでやるのが、「仕事」なんだということ。邪魔臭い事ですが、目の前にインターネットに繋がったパソコンがあるのに、「邪魔臭い」を理由にはできないでしょ。

パソコンとインターネットは私の手足の長さを飛躍的に伸ばしてくれましたが「やる気」は別なんだということ。それも判らせてくれました。

このホームページを始めて、色々な人から連絡を貰って、私の「やる気」のハードルも少し下がったようです。
それが実はとっても嬉しいことです。

■楽器のドレイ1999-03-02 (Tue)
月が開けたから、ギター関係のダビングだ。

どのフレーズをどれで弾くか決めて、あとは練習あるのみ。

昔は、練習をしていないと、長いフレーズを弾き込んでいく事が出来なかった。

でも、今は練習をしていなくても、それは出来るようになった。

「きっと体力が付いたんだろう」・・・・そんな都合の良い事があるわけない。

きっと、誤魔化し方や、手の抜き方を覚えたんだろうと思う。

その証拠に、今は練習しないと「勢いが抜ける」ようになったみたいだ。


ベースはどうしよう。一曲ぐらいは自分でフレットレスを弾くか・・・・・・。

でもさらに難易度が上がるしなぁ・・・。

まぁ、体力と時間に相談するのがイチバンか・・・。

やっぱり、アコギは弾きたいよね。できればナイロン弦の。

でもネック太いんだ、これが。

それでも弾かないといけないと思う。だから握力、戻さないといけないですね。

■必要になる前に・・・1999-03-03 (Wed)
バックアップメディアを買っておかないといけないので、HDを買いに日本橋へ行く。

JAZZにするか迷ったけど、1G12800円は「あんまりな」値段なので「男らしく」HDを買う。

もう箱とベアドライブを買っても、メーカー製のを買っても「同じ」値段のようだったが、やたらと楽器メーカーさんはSEAGATEを推薦するようなので、ベアドライブと箱を買う。

個人的にはIBMなんですが・・・。

これで、マルチトラックでも1時間ちょいはバックアップ可能だ。
まぁ、一安心。しかし家に帰ったら繋がらなかったということは良くある。

私は昨年は3台HDをオシャカにしている。物理フォーマットも駄目という状態。

棚の一角に5〜6台のベアドライブが積み重ねられ、HDの墓場と化している。

こういう運命なんだろうか。

なんかイヤな運命やねぇ。この商売をやってて「HD運が悪い」といえば、「致命的に運が無い」ということじゃないだろうか。

ともかく、家に帰って、HDの認識は済んだ。これで「ともかく」安心。

後は「ウルサイが質実剛健」という評判のSEAGATEのドライブの根性を見せてもらおう。

どうか壊れませんように(パン・パン:柏手)

■今夜は決戦1999-03-04 (Thu)
伸ばし伸ばしにしてた「真秀ろば」のリマスターを開始。

目標は和太鼓の編成を増やす、リズムがバックに溶けてしまわないようにする、和楽器とオーケストレーションの空間の広さをごっちゃにしない。

この3つだ。

リズムトラックだけで12もあるや。これだけあると、リズムトラックだけ聴いたら、空間が妙に脈動してるのが良く判る。

やっぱり和太鼓が好きなんだと実感。作曲を始めて最初の仕事が和太鼓絡みだったっけ。手にマメを作りながら和太鼓の練習に参加したのを思い出す。

和太鼓は手先で強弱をつけられない。腰で支えないといけない。ここ一発のアクセントは下半身で支えて上半身をムチのようにしならせないといけない。

和太鼓を叩くと、「手先で弾いてはいけない」というすべての楽器の基本を痛いほど感じる。
日本ではどこでも近所に神社があって、お祭りがある。どこでも後継者がいなくて難儀しているみたいだ。これを読んだ人で、興味を持った人がいたら、ぜひ地域のお祭りに積極的に参加して見てほしいと思う。

絶対に何か得るものがあると思うよ。

和太鼓を増やすと、チンチキいってる「鳴り物」が負け始めたので、「鳴り物」の編成も増やす。あぁ、またトラックが増えた。

この後、オーケストラパートを増強して、和太鼓舞台に負けないように今度は奥域を増やそうと思う。

Macがヒィヒィいってるのが判る。よく落ち始めたし。

和太鼓が終わったので、記念においてあった「呉春」を飲む。

さぁ、出来あがるまで必死。じゃ、行くか。

■昼になって・・・1999-03-04 (Thu)
昨日「真秀ろば」のミックスダウンをコンポで確認。

ほんの少し気に入らないので、遣り直し。

で、サラウンドでチェックして、Bassブーストでチェックして。

はぁ・・・サラウンド+ブーストは気持ちいいわぁ。

なんかもうどうにでもしてって感じです。

直径100m波の高さ5mのジャグジーに一人で入って、気持ち良く翻弄されてるみたいな気分。

これで酒が入ったら、うるさいのに気持ち良く眠れるかも。

■また、やってきた・・・。1999-03-04 (Thu)
Mac様の日々。いや、「マクドな日常」なのかも。

とりあえず、いきなり行って12ケGET。

今回のは、ちょっとオイシイかも。なんか、ピザソースみたいというか、少しスパイシーなのが「目覚め」に良い感じ。

後はオレンジジュースと牛乳だ。これで生きていけるだろう。

しばらくは「仕事をしていて食べたくなったら30秒で食べ、起きていられなくなったら寝る」の繰り返しかな。

■急げや急げ・・・1999-03-05 (Fri)
土日に師匠が来てギターのオーバーダブを手伝ってくれるので、準備準備。

とりあえず今は「若神」をなんとかしないと。後は×××と×××。

大阪で一番カッティングが上手いという人だが、究極必殺技「弾かない」を持っているので、迎え撃つのも大変だ。

一度カップルが師匠のプレイをじっと見ているのを目撃した。
男は何かに魅入られたような目つき。

男「うーーーん・・・す、凄い」
女「何よ、全然弾かないじゃない」
男「そこが凄いんだぁぁぁぁ!」
女「ふーん、変なの」

気を抜いていると絶妙のタイミングで「けたぐり」を掛けられるので、必死必死・・・。

■いよいよ・・・1999-03-06 (Sat)
曲は40越えた。

ということは、ゲームそのままの曲数では無いといことだね。

なぜかまたNHKがやってきた。

この間の「局地的な受信不良」は何だったのよぉ。

少し切れたので、スタジオの中に引き込む。

今のスタジオは、普通の人には信じられない数の楽器とケーブルが這い回ってる。まさに修羅場という感じだ。何だこれはと驚くNHK氏。

「・・・ということをこの前説明したところなんですが・・・・」
と、説明すると、「はぁはぁ、連絡不足でして申し訳ありません」ということでチョン。「いやぁ、こういう仕事の人がいると知っただけでも光栄です。」って、お世辞はいいですから、部署毎の連絡ヨロシク。

ともかく、これからもっと曲を増やさないと。

休憩時間はガットギターの練習に励む。何に使うんだか・・・。

■オルガンは・・・1999-03-07 (Sun)
誰がなんといおうと「グリッサンド」だ。

でも、夜中に打ち込む時は少しビクビク。

人によると、私のグリッサンドの音は相当うるさいらしい。

いや、それ以前に、キーボードのタッチも激烈に強いらしい。

それと鼻歌も相当大きいらしい。

以前の同僚の話によると

「カタカタ、カタタタタタタ、カタ、カタタタタタタタタタタタ、カタタタ、カタタタタタタタタ・・・・・ララララーーーー。ウオオオオオオー♪」

こんなありさまだったらしい。

ヘッドホンしているのでこっちは気づかないけど、凄く恥ずかしいことを披露してた訳だ。

みんな、困ってたんだろうなぁ。

今になって感謝。

■今日は寝ます。1999-03-07 (Sun)
寝る前にいろんなホームページを見た。

音楽系のホームページでスクウェアの植松さんの使ってる音源がSC−88だっていうことが、話題になっているみたいだ。

それで間に合うと思うんだけど。あの人の実力だったら、それで充分に生き生きしたセクションを作れると思う。

私も、SC−88使ってました。作曲するには十分な音源です。

ただ、私の場合は作曲兼、打ち込み兼、エンジニアの人なので、ローランドの音だけでは生きていけないという問題があります。私の好みに比べるとD50以降のローランドさんの音は爽やかすぎるのです。

個人的にはジュピター6欲しいなぁ。System700も欲しい。

KorgさんのPS3200も欲しい。

YAMAHAさんならCS80欲しい。一度しか弾いたこと無いけどGX−1も欲しいなぁ。

KAWAIさんのGMegaはお気に入りだけど、一番新しいKシリーズも欲しい。

オーバーハイムも欲しい。カーツウェルの倍音合成のも欲しい。

AKAIのAX80も欲しい。

をい・・・・床が抜けるね。

でも・・・・ね。
それでもプロフィール見たら判るけど、「安物」に囲まれて生きてるような気もする。これは値段で見て「安物」って謙遜してるだけ。

私が根性を入れるとそれに答えてくれる。

それは私の中では「安物」ではないんです。

楽器は値段とスペックで決まるものじゃないです。

音で決まるものです。それだけは、ヘロヘロに酔っても主張したい。

それはギターでもベースでもドラムでも一緒。

だからシンセもそうやって扱ってやりたいのです。

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